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メリーバッドエンド

⑦心の準備ができてません※

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「んっ♡♡ん、んっ♡」

 海斗の舌が口内を動き回る。散々涼太の唾液を吸ったかと思えば、今度は海斗の唾液が流し込まれる。反射的に飲み込んだそれは何故か甘く感じた。

「涼太、涼太……可愛い」

 唇が離れ、うっとりと囁かれると頭がまたぼうっとする。
 海斗の後ろには天井が見える。キスに夢中になっている間に、ベッドに押し倒されていたらしい。
 ……ベッド?

「ま、まって」

 海斗を押し返そうとするがビクともしない。

「まだ、心の準備が……」
「ごめん、待てない」
「んっ♡♡ま、まって……あっ♡」

 首筋に唇を押し当てられると擽ったくて甘い声が漏れてしまう。

「敏感で可愛いね」

 海斗に触れられると、囁かれると、体が思うように動かなくなり、体内の熱が上がっていくようだった。シャツのボタンを外され、胸元にもキスされる。
 夢の中でされたことをなぞるようだった。海斗は涼太の夢を知らないはずなのに、まるで全部知っているみたいに。期待に尖った乳首に軽くキスされて、唇で優しく挟まれる。

「あっ♡♡」
「いやらしくて可愛い乳首」
「あんっ♡♡あ、っ、やっ♡♡」

 このまま食べられてしまうんじゃないかと思った。唇で優しく刺激され、更に勃起してしまった乳首を舌でペロリと舐められる。そうされるともう海斗の頭を抱きしめて耐えることしかできなくなってしまう。
 いや、むしろもう、耐えられていなかった。

「あっ♡♡だめっ♡♡吸っちゃ、やだっ♡」

 海斗が乳首を吸うと、体中に快感が走り抜ける。電気みたいにピリピリして、触れられてもいないのにペニスが勃起して、それから……後ろの方もムズムズしてくる。
 夢ではいつもどうなるんだっけ?
 夢を思い出せば思い出すほど、熱が上がっていく。

「――ひゃっ♡♡」

 ズボンの上からペニスを撫でられ、反応したところで乳首を強く吸われる。ゾクゾクと体に電撃が走るようで、呆気なく達してしまった。

「あ、やっ♡♡いまだめっ♡♡♡」
「乳首吸われてイッちゃったんだね」
「あんっ♡やっ♡イッたから、もっ♡♡ちくびだめっ♡」

 イッた直後にも関わらず遠慮なくそこを吸われ、またすぐに射精しそうになってしまう。ダメ、今はダメ、と繰り返しているとようやく乳首が解放された。

「乳首が辛いなら、アナルにしようか」

 呼吸を整えている間に下半身から衣服を剥ぎ取られ、足を大きく開かされる。服を着たまま射精させられたせいで涼太のペニスは白く濡れていて、そんな淫らな状態のそれが海斗の前に無防備に晒された。
 ペニスの奥の、小さくすぼんでいるはずのそこに、海斗の息が吹きかけられると、ヒクヒクといやらしく疼いた。

 まだ心の準備が出来てないはずなのに。体の方はとっくに海斗を受け入れる準備ができているように思えた。
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