身代わり聖女は悪魔に魅入られて

唯月カイト

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特別編

特別編(三)「初代の末路」

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 ミハエルはソフィアを攫おうとしたガーレン王国への侵攻を開始した。「鮮血の皇帝」という二つ名を持つ彼は隠していた悪魔の力を解放し、人とは思えない驚異的な強さで先陣を切り、敵陣だけでなく、追随する兵士達も尻込みさせてしまうほどの怒りを露わにしていた。そして一カ月も経たないうちにガーレン王国を攻め落とし、城の前に国王の首を晒すと、捕虜の一人を引きずり出して剣先を突きつけた。

「第一王子ナジェフの部屋はどこだ」

「ご、ご案内します…!」

 王子の部屋を荒らし始めたミハエルだが、疑わしい物が何も見つからずほっとしているところへ、処刑した国王の部屋から戻って来た部下が、見慣れた印璽いんじが押されている開封済みの手紙の束をミハエルに差し出した。

 その中の一通を開いて内容を確認したミハエルは、再び怒りでその身を震わせた。その手紙にはソフィアの名前でナジェフ王子への愛を語る文章が書き綴られていた。



 ※   ※   ※



 ミハエルの従兄ヨハンは、幼い頃に故郷を襲った蛮族から救ってくれたミハエルに忠誠を誓って以来ずっと共に戦ってきた仲で、ガーレン王国に侵攻中のミハエルの代わりに政務を取り仕切りながら、一人不安そうな顔で毎日を過ごすソフィアを心配して定期的に皇宮を訪問するようにしていた。

 そしてこの日も中庭でお茶を飲みながら、二人はいつものように取り留めの無い会話をしている。

「ガーレン城は簡単に陥落したそうだし、報告によると二日後にはミハエルも帰ってくるはずだ。何をそんなに心配しているんだ?」

「……ヨハン、ここを出ていく時のミハエルの様子がおかしかったんです。私はそれが忘れられなくて、どうしようもなく怖いんです…!」

「――大丈夫、ミハエルは強い男だ。きっと君が穢されたと思ってブチ切れただけだよ。今頃せいせいしているんじゃないかな」

 砕けた口調で励ましてくれるヨハンにつられてソフィアも微笑む。するとその時、人の気配がした方向に目を向けると、ミハエルが護衛も付けずに一人で歩いて来る姿が視界に入り、驚いた二人は椅子から立ち上がった。

 戦地から帰ってきたばかりとはいえ、ミハエルの周りにはまだ殺気立った空気が漂っていて、戸惑う二人の前で歩みを止めたミハエルは、無言のままソフィアを冷ややかに見つめている。

「……お帰りなさい、ミハエル」

 なんとか声を絞り出したソフィアだったがミハエルの目を見れず、彼の胸元に輝くブローチを見てそう呟いた。

「…どうしたんだ、ミハエル。なぜ一人だけ先に戻ってきたんだ?何かあったのか?」

 そう言いながらヨハンがミハエルの肩に手を置こうとすると、その手はすぐに払われてしまった。

「ソフィアと話がある。お前は城から出ていけ」

「な、何だ。何があったんだ?」

「いいから、すぐに立ち去れ!!」

 ヨハンも驚くほどの怒鳴り声をあげたミハエルは、ソフィアの手を強く握ると、速い足取りで城内へと向かって歩き出した。

「ミハエル!手が痛いわ!話ならちゃんと聞きますから、落ち着いて下さい!」

 ソフィアがどんなにお願いしてもミハエルは聞く耳を持たず、寝室に入るなりソフィアは突き放された。

「これはどういう事なのか説明してみろ!」

 ソフィアは目の前でばらまかれた紙が誰かが書いた手紙だと気づいても、それが何を意味しているのか検討もつかないまま、そのうちの一枚を手に取って内容を読み始めた。そして手紙の最後になぜか自分の名前がサインされていることに驚愕し、声を震わせた。

「な、なんなの、これ…」

 どうしてミハエルがこれほどの怒りをたずさえて帰ってきたのか、その理由を察したソフィアは、募らせていた不安が的中し、感情的に否定した。

「ミハエル、私はこんなものを書いた覚えはありません!」

「それならなぜ君の印璽いんじが押されているんだ!」

「疑いたくはないけど、使用人の誰かが仕組んだとしか思えないわ!」

「あいつはお前の行く先々で現れていたな。その手紙で知らせていたんじゃないのか!?」

「そんな事していません!」

「ガーレンの国王が最期に何と言ったか教えてやろう…。『聖女が息子に惚れて帝国を出たがっていたから、その望みを叶えてやろうとしただけだ』、奴は死ぬ前にそう言っていたぞ!」

「そ、そんな…!私がそんな事を言うはずがない!それはきっとナジェフ王子が――」

「私の前で他の男の名前を呼ぶな!」

 ミハエルは怒りに任せて、ガラスの破片のような空気の刃をソフィアに向けて解き放った。目に見えない刃が容赦なくソフィアの肌に薄い切り傷を刻んでいく。

「や…やめてッ。ミハエル!痛いわ、お願い!」

 傷が自然に治るまで感じる痛みよりも、ミハエルがこのような力を持っているとは知らなかったソフィアは、身を庇いながらこの状況についていけず混乱している。

(なぜ彼が悪魔と同じような力を持っているの!?)

「さすが聖女の力だ。どんなに傷を負っても簡単に死ぬことはない。お前の力、その美しさで、これから先どれほどの数の男達を食い物にする気だ?」

「な…何を言っているの?」

 ソフィアは共に戦い、支え合い、帝国に明るい未来を築いていこうと誓い合ったミハエルを心から尊敬し愛していた。しかし今ソフィアの目の前にいる男は彼女が知るミハエルではない。

 嫉妬に狂い怒りを抑えきれず、苦しそうで泣き出しそうな、例え様のない表情を浮かべたミハエルはソフィアを強く抱き寄せた。すると、あの暗闇で味わったものと同じ甘い香りがソフィアの体を包み込み、その香りが思考が奪っていくことにソフィアが気づいた直後、耳元で囁かれた言葉が彼女の心を打ち砕いた。

「お前は私のものだ。誰にも触れさせやしない…!」 



 その日からミハエルはソフィアを寝室に閉じ込め、毎晩一晩中、ソフィアが気を失うまで抱き続けた。二人の寝室にはあの魅惑的な香りが常に漂い、ソフィアは思うように体を動かせなくなった。その一方でミハエルが触れる度に敏感に反応してしまう体の疼きに悶えながら、絶え間なく与えられ続ける快楽の渦に溺れていくしかなかった。 

 時々自分の名前が呼ばれるとミハエルが正気に戻った気がして、その怒りを鎮めさせようと触れ合う体を通してなんとか癒しの力を与えた。

(お願い、もとの彼に戻って…)

 それでもなぜかミハエルの怒りは収まらず、それどころか混ざり合った二人の力はソフィアの全身に甘い痺れをもたらし、体の奥を疼かせて透明な蜜を溢れさせると、否応無しに快感だけを求めていった。

 この状況を何とかしようとしてもその繰り返しで、ソフィアはミハエルに体も心も貪られているような感覚に堕ちていくしかなかった。

「もっとだ、もっと…聖女の力が尽きてしまうまで、使い続けろ」

「お願い、ミハエル……、話を、聞いて…」

 乱れる呼吸の合間に何度話そうとしてもすぐに口づけで封じられ、抵抗して話し続けようとすれば怒りに触れ、また目に見えないガラス片が降り注ぎ、ヒリヒリとした痛みが無数に刻まれる。その度に綺麗に治っていく美しい体を見たミハエルは、ソフィアが聖女である事を憎み、誰にも奪わせないと再び激しく抱き続けた。




 部屋からも出られず、昼間だけ静かに眠ることが許されて、夜はまた何度も激しい絶頂を繰り返される日が続くと、ソフィアは抵抗する気力を失い、愛しいミハエルがどうしてこうなってしまったのか、ただそれだけをぼんやりと考えるようになった。

(私が聖女でなければ彼の目に留まる事はなかった。そして私の望み通り彼は私を必要としてくれた。それなのに今は私が『聖女』であるが故に憎まれながら求められる存在になってしまった。私はどこで何を間違えてしまったの…?)

 ソフィアの頬に涙が流れると、どこからか聞き覚えのある声が聞こえてきた。

『お前が私にその身を捧げなかったからだ』

「……あなたは封印したはずよ。封印したはずのあなたが、なぜここにいるの?」

『おかしな質問だな。私は不滅の存在だと言ったはずだ。封じられていても、こうしてお前に語りかける事くらいはできる』

「……それじゃあ、ミハエルのあの力は何?」

『あの男はお前に会うよりずっと前に私と契約を交わしている。私は力の一部を与える代わりにあの男の体で復活するはずだった。だがお前のせいで計画は完全に狂ってしまった。別の肉体で復活を遂げても、やはり失敗だった』

 姿の見えない悪魔と会話をしながら、こみ上げる怒りのせいか、ソフィアの体に微かに力が戻ってくるのがわかる。

「なぜ黙っていたの?早く知っていれば彼が自我を失う前に止められたはずなのに!」

『どうして私がわざわざ真実を教える必要がある?私はこうなる事を予測していた。だからこそミハエルを手放して、お前が絶望するこの時をずっと待っていたんだ。あいつはお前を愛しすぎて真実を言えずにいた。その苦しみもすべて私の糧となるんだ』

「……彼が、私を愛しすぎて?」

 ソフィアはその事実を誰でもないミハエルから聞きたかったはずだった。それがまったく別の最悪な形で知る事になって、ソフィアは追い打ちをかけられた。

「――教えて。彼をどうしたら救えるの?あなたは復活をしても決して手に入るはずのない聖女の力に固執して封印されたわ。このままだとミハエルもあの力のせいで、聖女に対する憎悪で一生苦しむことになる。どうすれば彼を元に戻せるの?」

『封印された私にはどうする事もできない。あの男の中にある力はすでに別の意志をもってミハエルを支配している。ただ貪欲にひたすらお前の力を味わっているだけだ。あの男の正気を取り戻したければ、私にしたように封印してしまえばいい』

「そんな事をすれば彼の魂が一生あなたに捕らわれてしまうことはわかっているのよ!彼をどうするつもりなの!?」

『このまま順調にいけば私でも少しぐらいはあの男の意識を支配できるようになる。だがお前が望むような事にはならないだろうな』

 ククッと低い声で笑う悪魔に、ソフィアは救いを請おうとした自分が愚かだったと後悔した。

『あの男はもう呪われた身だ。このまま危険な男を野放しにするつもりか?』

「……彼は平和の為にずっと戦ってきたわ。そんな彼を変えてしまったのは悪魔との契約だけでなく、聖女である私と深く関わったせいよ。今のあなたは封じられて何もできないと言ったわね。―――だったら私がすべき事は一つだわ」

 ソフィアは壁にかかっている一本の剣を見つめた。それは悪魔を封じる時にミハエルから授かったものだ。今その封印を解いてしまえば、世界は再び悪魔の力によって混沌へと陥るだろう。
 
 ソフィアは残された気力を振り絞って何とか立ち上がると、その剣を手にした。

「どんな結末になっても悪魔あなたを喜ばせる結果にしかならないことがよくわかったわ…。だけどこのままあなたの思い通りになんてさせない。聖女の力が目の前から消えれば、彼なら悪魔の力の暴走を止められるはずよ――…愛しているわ、ミハエル。さようならも言えなくて、ごめんなさい……」

 ソフィアは自分の心臓に剣を突き刺した。自然と回復しようとする治癒の力を自分の意志で止めたせいで、味わったことのない強烈な痛みと苦しみが襲い掛かってくる。

(あなたが傷つくのなら、こんな力もいらないわ…)

 ミハエルを想う気持ちも胸を締め付けて、いろいろな苦しみの中でソフィアは最期の涙を流した。

 床に倒れ視界が暗くなっていく中で、部屋の扉が開き誰かが入ってくる気配がした。かすかな光も見えなくなると、誰かに抱きかかえられたことだけがわかった。懐かしい彼の温もりを一瞬思い出すが、それ以上は何も考えられず感じられなくなると、ソフィアの魂はその肉体から解き放たれた。





「ミハエル、いるか?」

 朝の定例会議の時間になっても姿を現さないミハエルを心配したヨハンは、久しぶりに皇宮の中を探索した。皇宮の中では護衛騎士を一人もつけないミハエルのせいで、どこを探しても見つけられず、結局二人の寝室がある奥のエリアまでやって来た。その廊下でうろつく不審な使用人を捕まえて訳を尋ねると、朝食の時間を過ぎても誰も寝室から出てこないのだと怯えながら答えた。

「前に一度呼ばれる前に扉をノックしたら、それだけで陛下に強く叱られてしまいました。殺されるかと思うくらいに怖くて……」

 城の周りは厳重に警備されているため、再び侵入者が現れたとは考えにくかったが、緊急事態だと感じたヨハンは一人その廊下の奥へと突き進んだ。

(嫌な予感がする…)

 ミハエルのソフィアに対する寵愛ぶりは、以前にも増してよりわかりやすくなった。誰かが皇后の名を口に出すだけで「気安くその名を口にするな」と睨まれ、その場の空気が凍り付く。会議で異議を唱える者がいても鮮血の皇帝として名を馳せたミハエルの一言で、滞っていた議題が進むのは非常に助かることではあったが、皇帝ミハエルと皇后ソフィアが二人揃って表に出る事はなくなった。夜会などの付き合いもヨハンに任せきりで、ミハエルだけが早く帰っていく日が一カ月以上も続くと、ソフィアが懐妊しているのではないかとの噂も立ち始めていた。

 制圧したガーレン王国の第一王子とソフィアが密かに通じていたのではないかという噂など、ミハエルが信じるはずがないとヨハンは思っていた。それでも最後に見た二人の様子がおかしかった事は、今でも記憶に新しい。

 とある部屋の前まで来ると、血の匂いがヨハンの鼻にささった。剣を抜いて静かに部屋に入ると、床の上でソフィアの遺体を抱きしめながら、座り込んで死んでいるミハエルの姿が目に飛び込んできた。

「な、何だ、これはっ!」

 驚愕したヨハンは叫んだ。その声を聞いた警備兵達が駆けつける廊下の足音に気づき、すぐさま怒鳴り声で彼らを制止させた。

「止まれ!誰一人許可するまでこの部屋に入るな!!」

 ドアを閉めたヨハンは、血だまりの中にいる二人の遺体に近づき、ミハエルの冷たくなった顔を見た。そして怒りのあまり拳を強く握りしめ、力の限り床の上を叩いた。

「馬鹿野郎っ!どうして…、どうしてそんな顔で死んでいるんだ…!」

 ソフィアを抱きしめながら、自らの胸に剣を突き刺したミハエルの顔には、二人がまだ戦争を知らない少年だった頃の、穏やかで優しい表情が浮かんでいた。



 ミハエルとソフィアに子供がいなかったため、唯一男子の血縁者として従兄であるヨハンが二代目皇帝に即位した。ヨハンはその後、自分と同じ金髪に金色の瞳をした女性を皇后に迎えるが、生まれてきた子供はミハエルと同じ銀髪に金の瞳を持っていた。ヨハンは我が子をミハエルの意志を継いだ者として慈しみ育てた。

 ユスティヌス帝国の皇族には、一代に一人の確率で普通の人間にはない特殊な能力を授かった銀髪の子供が生まれるようになり、その力の継承者は次期皇帝になることが自然と定められていった。しかしその力については謎が多く、この事は皇族の中でも限られた者だけが知る秘密として受け継がれていった。

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