タンブルウィード

まさみ

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Black Widowers14

砂嵐が寸断するテレビが映し出すゲスの極みポルノ、スワローをメス犬扱いし凌辱する男たち、すれ違いざま劉が見せた動揺の表情とグウェンの事件を報じる新聞記事、ピジョンのベッドで万歳していたスタジャン、その隣で丸くなっていたスワローの寝顔と姿態、子供の頃から知っている体温と息遣い、「何があっても守ってあげてね」と母に託された譲れないぬくもりの全て。

全部ピジョンがブチ壊した。
おしまいにした。

身を苛む罪の記憶から逃れたい一心で足を動かし続けるうちに歓楽街にさしかかり、様々な人の話し声や笑い声、激しい口論や音楽があたりに満ち始めた。ピカピカ真っ赤なハイヒール、ボロボロに履き潰したスニーカー、拍車付きのゴツいブーツ、黒ずんだ爪が巻いた裸足。たまに見切れる毛皮の四本足は残飯めあてに通りを徘徊している野良犬野良猫の類か。
それぞれの歩調と歩幅で現れては消えていく幾対もの足と靴の群れが、スナイパーライフルの肩紐を片手で掴み、俯き歩くピジョンを勝手に避けていく。
映画の早送りのように忙しなく行き来する雑踏の中を、取り留めない会話や呂律の怪しい独り言が飛び交っている。

「畜生、黒後家蜘蛛はどこにいんだ」
「デマだったんじゃねえの?」
「これだけ探しても脚一本掴めねえってことはとっくに出ちまったんじゃねえか、俺たちもぼちぼち切り上げてアンデッドエンド帰っか」
「ねえ聞いたロバーツ一家の追悼式典のこと、街のお偉いさん呼んですっごい派手にやるそうじゃないの。ボトムの子供が腹を裂かれてもシカト決め込むくせに、アッパータウンの名士が死んだら盛大に送ってくれるのね。やっぱ金持ちって得だわ、私も富豪の娘に生まれたかった」
「嘘か本当か知らねえがボトムの教会の神父が弔辞を読むらしいぜ、なんだってそんな場違いなイロモノ引っ張って来たんだか」
「キマイライーターの熱烈な推薦だって話だぜ、それでうるさ方が引っ込んだ」
「俗物と無能の代名詞の市長も来るんでしょ」
「PPPのイケメン社長も招待されてるんだって~本物見てみたい」
「殺された人裏で色々きな臭いことしてたんでしょ、ライバル会社に企業スパイを送り込んだり。可哀想に、家族は巻き込まれたんじゃない?」
「陰謀の匂いがするな」
「ナターシャが例のお婆さんに恋愛運見てもらったらしいよ、めちゃ当たるって評判の」
「え~怪しくない?」
「69ストリートにお気に入りの子がいるんだ。背中の甲羅にダイヤモンド埋め込んだアルマジロの娼婦でさ、外はハードで中身はホット」
「だ~か~ら~あ、教会の廃墟に住み着いた流しの占い師が持ってんだよ赤ん坊の頭くらいあるでっけえ水晶玉を!ぶんどって売りゃあ金になるぜ」
「本当だよ、嘘じゃない。すっごい効くの。ノイジ―ヘブンの知り合いはみんなやってるし、アンデッドエンドでも流行り始めてるらしいよ。私も超~ハマっちゃってる、今までのとはトリップの感覚が全然違うわけ!キメた後の気分はね、炎の中で無限に燃え尽きて生まれ変わる不死鳥だよ。体中に全能感と多幸感が漲って、ドバドバ脳内麻薬出まくりで、この世界の見え方が全く変わっちゃうの!」
「新しいドラッグの話?副作用とかないわけ」
「てかアンデッドエンドのヤツ増えすぎ~。お金落として経済回してくれんのは有難いけどさ~あちこちでドンパチ起きまくって治安サイアクじゃん、マジ迷惑なんだけど」

スワロー。
かわいくてかわいそうな俺のスワロー。

子供の頃は同じベッドで寝ていた。アイツは壊滅的に寝相が悪くて、壁と向き合って縮こまる俺をよそに、大の字で枕を蹴飛ばしていた。でもたまに胎児の姿勢で眠ることがあって、赤ん坊みたいにちんまり体を丸めて、自分を守るように小さく小さくなって、そういうときは大抵酷い悪夢を見てるんだ。起きたアイツに言っても絶対信じなかったけど、指しゃぶりしてる時もあったんだ。今夜もそうだった。赤ん坊の格好で眠っていた。二人で借りたモーテルの部屋、二台並んだベッドの片方で赤ん坊返りしていた。
もうとっくに直ったと思っていた、数年来見てない寝相だった。

そんなスワローに、俺は何をした?
アレを見て、なんでやめなかった?

ライフルに括り付けたドリームキャッチャーが歩幅に合わせて揺れ、胸元の十字架が移り気なネオンを照り返す。
すれ違いざま肩が当たった男が鬱陶しそうに舌打ちし、因縁を吹っ掛けようとピジョンの顔を覗き込んでぎょっとする。
ピンクゴールドの前髪に沈む双眸は自分の内側に広がる虚無しか見ておらず、全身から近寄り難い気配を放っていた。

「デカブツおぶってちんたら歩ってんじゃねえ、目障りなんだよ!」

別の男に殴り飛ばされ、勢い付けてゴミ捨て場に突っ込む。
そこにあった小瓶が倒れて転がり、十字架の表に真っ赤なタバスコが飛び散る。
頬の腫れと痛みを他人事のように感じ、立ち上がる気力も尽きてゴミに埋もれる。大事な神経が切れてしまったみたいに足の感覚がない。放心状態で何時間歩き続けたのかわからない。一時間、二時間、三時間……もっと?背負い慣れたライフルはやけに重く、ピジョンの背中に圧し掛かってきた。
路地の奥から歩いてきた犬がおもむろに片足上げ、野菜屑の切れっ端にまみれたモッズコートの裾にちょろちょろ小便をする。
ピジョンは動かない。
指一本曲げ伸ばしするのも億劫な様子で、ビビッドなネオンで闇が薄まった、偽りの天国の空を見上げている。

俺が背負って歩いてきたのって、本当にライフルなのかな。
等身大の十字架にすり替わってるんじゃないか。

今さら振り返って確かめるのが怖い。自分が許せない。アイツのポルノにギンギンに欲情した、竿とタマを切り落としたい。大事な弟が大人数にレイプされる映像を目の当たりにして、俺の股間は切なくいきりたっていた。

タバスコを被った十字架が目障りだ。
モーテルに置いて来るか捨てるかすればよかったのに、どうしても手放すことができず持ってきてしまった。

それはあの部屋から自分の痕跡を綺麗に消す為でもあって、起き抜けに十字架を見たスワローが自分の身に起きた事を悟りでもしたら何もかも終わるからで、十字架さえなければ夢だと勘違いしてもらえるかもしれなくて、だからもう信じてない神様を仕方なく連れてきてしまった。

大丈夫、証拠は消した。
後始末もちゃんとした。
俺が何も言わなきゃバレるはずない、今夜の事は全部悪い夢だったんだ。

俺は一晩歩き回って時間を潰して、明日にはひょっこりモーテルに帰って、スワローに謝って許してもらえばいい。
ごめんよ全部俺が悪かった許してくれスワロー、もうお前をひとりにしない、どんな時もずっとそばいにいる、だからこれからもお前の兄さんでいさせてくれ。

そんな事が許されると本気で思ってるのかよ、リトル・ピジョン・バード。
眠っている弟を好き勝手犯しておいて、弟が出ているポルノに知らんぷりして、今までどおり兄さんのフリをし続けることができるって?

「できるわけないだろ馬鹿」

恥を知れよリトル・ピジョン・バード。俺なんか死んだ方がいい。その方がきっとアイツの為で母さんの為でみんなの為だ。

ゴミ山に埋もれ自嘲するピジョンのもとに、挙動不審な男が近付いてくる。
「なあアンタ、酔っ払いとジャンキーどっちだ?ゴミの上を寝床に選ぶなんて物好きだねえ、臭くないかい。ひょっとして鼻死んでる?まあいいやそんな事は、最高にトベるブツがあるんだよ、今ならたった五万ヘルで売ってやる。コイツを一発打ちゃ気分はまるで不死鳥、このくそったれた世界が手に入るぜ」
唾とばし捲し立てる売人の口上をぼんやり聞き流す。ピジョンが無反応でいると至近距離に顔が来て、ドブみたいな口臭が吹き付ける。

嘗て何度も嗅いだ懐かしい匂い、母の馴染みの男たちから漂っていた匂い。

瞬きすらしないリアクションの鈍さにじれ、男がビニールの小袋を出す。中には使い捨ての注射器とアンプルが入っていた。
それを見た瞬間、猛烈な頭痛が走った。

「クスリは嫌いなんだ。他をあたれ」
「そういわずにさあ、一度ためせば病み付きになるぜ」
「いらない。あっちいけ」

これと同じ物を嘗て見たことがある。どこで?

瞼の奥にズキンズキンと痛みが響き、朝焼けを閉じ込めた虹彩が鳩の血色に冴え、眼球が熱を帯びていく。

「地べたに這い蹲って一生終えるなんて悲しいこと言いなさんな、アンタも不死鳥のエクスタシー味わってみろって。コイツを打てば倅は衰え知らずでセックスも疲れ知らず、連続絶頂で天国までイケるぜ」

耳の奥でドクンドクン鼓動が膨らむ闇の中で子供たちが泣いている太いリングを嵌めた指がいやらしく体を這い甲が筋張った手が髪を掴んで二対の腕がピジョンを組み伏せ鳩羽をむしるようにコートを剥ぎスワローとお揃いのドッグタグを巻いて陰茎を縛り上げる。

『可哀想に。お前が殺したんや』
『翼がへし折れちゃ二度と飛べん』

二重奏の嘲りに殺意が爆ぜる。

「消えろ」
「あ゛?」
男が間抜けな一声を放った直後、ピジョンは有無を言わせず行動した。
目の前に突き付けられた小袋を薙ぎ払い、地面に落ちたそれを注射器もろとも踏み砕き、商品を壊された男が怒り狂って掴みかかるのを見越し、ライフルに繋がった肩紐を思い切り下へ引く。
「!?ぎっ、」
銃身が男の顎を打ち抜き遠心力に乗じて吹っ飛ばす、地面に倒れた男の腹に靴先を叩き込む、騒ぎを聞き付けた風俗店の従業員や暇な通行人たちが群がってくる。
「何、喧嘩?」
「ライフル担いだ男が暴れてる」
「蹴られてる方は知ってる、最近この辺うろうろしてるクスリの売人だよ。ゴミ出しのたび付き纏われてうんざり」
「いいぞ殺っちまえ、腹の中身ぶち撒けろ!」

繰り返し叩き込む蹴りに合わせて突っ伏した体が跳ね、周囲の人だかりから盛大な野次が飛ぶ。皆笑っていた。ピジョンの足元に跪いて命乞いする、見るも哀れで無残な男の醜態を楽しんでいた。
鎖で繋いだドッグタグが上下に弾み、今度は本物の血が十字架に飛び散る。
男を蹴り上げるリズムで前髪が浮き、サディスティックな狂気に染まる赤い双眸と、スワローの暴力性が憑依したかのように荒み切った素顔が暴かれていく。

「消えろよ。お前らも」

鋭い眼光に射抜かれた野次馬があとじさり、腹を抱えた売人が逃げ帰っていく。
周囲の人々が波が引くように退散した後、地面に落ちた小袋を拾い上げてネオンに翳し、気の迷いで触れたことさえ厭うように、水面に虹色の油膜が張った側溝に流す。緩やかに浮き沈みする小袋を汚水が運び去るのを無言で見送り、その痕跡が完全に視界から消滅するのを待ってストラップを引き、肩に食い込むライフルを背負い直す。靴は男の血と吐瀉物で汚れていた。
あんな酷いことをしたのに何も感じない。スワローを抱いたことで、魂の一部がスワローと混ざってしまったみたいだ。
再びピジョンは歩き出す。客引きの呼び込みに顔も上げず、道端に居並ぶ娼婦の手招きを無視し、終着点はおろか帰る場所さえわからぬまま、目の奥で燃え上がる痛みに耐えてノイジ―ヘブンをさまよい続ける。

とにかくモーテルを離れなきゃ。ピジョンの頭はそれだけで一杯だ。

そこを訪れたのは神の思し召しにあらず、因果の帰結と言える皮肉な偶然だった。
人込みに逆流するが如くひたすら暗い方へと歩き続けて、気付けば歓楽街の外れに至ったピジョンは、目の前に立ち塞がった廃墟の教会を沈黙の内に見上げる。打ち捨てられてから余程の歳月が経過するのか、礼拝堂の屋根が冠する十字架はみすぼらしく朽ち果て、窓に嵌まったステンドグラスは投石で割られていた。
ピジョンにとっては今一番来たくない場所だ。

「……懺悔でもしろって?」

余計なお世話だよ神様。アンタ一体何様だよ。先に俺を裏切ったのは、俺たちを見捨てたのはそっちじゃないか。

鬱屈した胸の内で吐き捨て、かくなる上はと一秒でも早くその場から立ち去るべく踵を返した瞬間、廃墟には場違いに物々しい騒音が響き渡った。

「後生だよ、商売道具を返しとくれ」
「ハハッ諦めな婆さん、元はと言えば教会を不法占拠してるアンタが悪い。コイツは流しの占い師風情にゃ過ぎた代物だぜ」
「悔しかったら自分で取り返してみな、ああ悪い悪いできねえかもとから目ェ見えねえもんな」
「こんなでっけえ水晶生まれて初めて見るわ、世の骨董マニアは金銭感覚狂ってるからポンと札束出してくれるぜ~きっと」
窓の破れ目から下卑た哄笑と嗄れた哀訴が漏れてくる。ピジョンは暗闇に目を凝らす。ステンドグラスが割れ砕けた窓の向こう、等間隔に長椅子を置いた礼拝堂で五・六人の男たちが老婆を囲んでいる。
巨漢の束ね役が持っている赤ん坊の頭ほどありそうな水晶玉は、力ずくで老婆から奪い取った物。
「他に金目の物ありゃいただいてこうぜ」
「街から街への旅暮らしなら相当路銀を溜め込んでるよな、身ぐるみかっぱいで確かめるか」
「ハッ、腐っても教会で年寄りに外道を働くとは血も涙もない輩だよ。そんなに私の裸に興味があるのかい、この萎びた乳を吸いたいのかい。ならそこに一列に並びな、世にも美味でまろやかな母乳の出涸らしをくれてやる」
「いや出ねえだろどー考えても」
「あ゛~あ゛~面倒くせえ、もー殺すか。死体を調べる方が絶対早ェだろ」
「乱暴するんじゃないよ、ぎゃあっ!」
束ね役が容赦なく老婆を殴り倒し、それを皮切りに男たちが暴れ始める。長椅子の背凭れを叩き壊し蜘蛛の巣が張った燭台をぶん投げ、老婆の私物が入っているとおぼしき麻袋をこぞって漁りだす。
荒々しい物音が爆ぜる窓と十字架傾ぐ屋根を見比べ、ピジョンは決断する。
教会の横に生えた大きな木に飛び付き、野放図に張り出した枝を取っ掛かりに上へと急ぐ。運動音痴のピジョンは例に漏れず木登りが苦手だが、スワローにコツを聞いている。そもそも苦手とか怖いとか言ってる場合じゃない、向こうは差し迫った状況で事は一刻を争うのだ。
手遅れになる前に間に合えと念じ、なだらかに傾斜した屋根へと飛び移る。
ボトムの教会は老朽化著しく年中隙間風や雨漏りに悩まされた為、ピジョンは神父と共に額に汗して修繕に当たった。
故に構造には人並み以上に詳しく、靴裏に伝わる軋みや撓みから、長年風雨に晒され脆くなった箇所を見抜く。
背中から下ろしたライフルで狙い定めてそこを突き、罰当たりにも十字架の根元に視界と射線確保を兼ねる銃眼を穿ち、闇に紛れた男たちの顔をレティクルの十字で捕捉していく。
「ぐわっ!」
十字が区切る標的に目を凝らし、腹這いに伏せてトリガーを引く。老婆に向かって拳を振り上げた巨漢の右肩を撃ち、隣の男の左膝を砕き、上手く急所をずらして行動不能に追い込む。
男たちが明かりを持ってないことに加え、いざとなれば十字架に隠れられる位置関係も有利に働く。
「誰がどっから撃ってやがる!」
「上だ、屋根に狙撃手がいる!」
「何だって明かりもねえのに当たるんだおかしいだろ、勘で撃ってるにしちゃ命中率よすぎだ!」
「邪魔だどけ出口塞ぐな!」

賊が奇襲に狼狽し、戦利品をかき集めずらかろうとする。
させない。
老婆の財産が詰まった麻袋の周りに円を描くように弾を撃ち込んで牽制し、軽快に跳ね転がる水晶玉の周囲にも同じく弾幕を張り、欲深い男たちが往生際悪く伸ばす手に風穴を開けていく。
その間ピジョンは死角から出ず、被弾の衝撃に悶える男たちの関節部にピンポイントな狙撃を行い、現状考えうる限り最小限のコストでもって一人一人確実に制圧していった。
「こ、殺される!」
不可視の狙撃手と暗闇から飛来する弾丸が与えた恐怖は絶大で、パニックに駆り立てられた男たちが雪崩れるように逃げ出していく。
右肩と左肘を負傷した巨漢は仲間たちに遅れて振り返り、朽ちた十字架を背負い、硝煙立ち昇るライフルをひっさげ、薬莢を撒いた屋根にたたずむ影に戦慄する。

「テメェ悪魔か!!」
「かもね」

答えは無感動に短い。賊の退散を目視で確認後木を伝って地上に降り、聖母子を描いたステンドグラスが割られ、素通しになった窓を乗り越えて礼拝堂に立ち入っていく。
予想通りと呆れるべきか予想以上と嘆くべきか、中は酷く荒らされていた。
質素な意匠の長椅子は説教台に面した最前列の一脚を除いて全てひっくり返り、あるいは断面のささくれも惨たらしく破砕され、銃声の余韻も凪いだ静寂に濛々と埃が立っている。
床に落ちた三叉の燭台を跨ぎ、用心深く老婆へ近付くピジョンのもとに、荒野の風が気まぐれに吹き転がす回転草の如く、それはそれは美しい水晶玉が転がってくる。折よく目の前で止まった水晶玉を拾い上げ、右に左に傾けてキズの有無を検分したのち、コートの袖口で磨いて曇りを消し、盲目のまま悪魔でも見たかのように固まっている老婆の正面に跪く。

「どうぞ。お返しします」

かくしてタンブルウィードは一周する。
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