タンブルウィード

まさみ

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五話

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「おねがいスワロ……胸くすぐったい、しゃぶらないで……なん、か、おかし……くすぐったいだけじゃなくて、あっふぅ……」
「喘ぎながらしゃべると舌噛むぞ馬鹿。お前がそれでいいならいいけど」
「いいわけないだろ……ッ……」
シャツと擦れ合い生じるじれったい掻痒感が、弟にいじくりまわされ勃起した乳首を痛いほど過敏にする。
興奮に乾いた唇をなめ、スワローは綺麗に整った顔に残忍な笑みを刷く。
「むらむらする?」
「むずむずする……じゃなくて!やめてって!」
辛抱強く教え諭す口調は兄の意地か。シャツの胸元を涎まみれにし、濡れ透けの乳首を勃たせた姿じゃまったく説得力がない。
スワローの背筋にぞくりと快感が走る。支配欲と優越感とが混線する恍惚感。
すれ違ったら三秒で忘れてしまいそうな地味な顔のくせに、泣き顔だけは異様に色っぽい。コイツは本気で嫌がるほど、本気で痛がるほど倒錯的な色香を垂れ流して加害者を挑発する損な性分なのだ。本人に全くその気がなくても関係ない。どころか、本人の嫌悪と反比例してみだらさを増していく。
恐怖、嫌悪、恥辱、憤怒、苦痛……それら負の感情が煮溶けて渦巻く表情は、スワローが出会ったどんな手練手管に長けた娼婦よりも征服欲を焚きつける。
「やっ……ふ、もうやっ……」
鼻にかかった甘ったるい声に股間がじんじんする。
「ぐずるなよ、すんすん鼻鳴らしてミルクを啜る子猫ちゃんみてえだ」
「お前さ……は、恥ずかしくないのそーゆーこと真顔で言って……」
「シューチシンが死んでっからな。お前も下手なプライドかなぐり捨てりゃもっと悦くなれるぜ」
弟の品性と正気を疑うのは今に始まったことじゃないけど、種違いだとこうも性格が違うのか。
お互い母親じゃなく顔も知らない父親の方に似てしまったのかもしれない、不幸なことに。
どん引きするピジョンをよそに、本人曰く「羞恥心が天国に旅立った」スワローの悪乗りは止まらない。どうでもいいが、スワローの羞恥心は地獄に落ちたのだとピジョンは思っている。兄弟間の見解の違いだが永遠に和解はしないだろう。
「!あっ、」
痩せた下腹を掴み、未成熟な細腰を引き寄せる。
剥き出しの胸板を見て、スワローの眼光が険しくなる。
「やっぱりな。んなこったろーと思ったぜ」
モッズコートを皺くちゃに乱し、シャツを胸まではだけられたあられもない姿態。外気にさらされた裸身には赤や黄、または青黒く色素が定着した痛々しい痣が散らばっている。大小の擦り傷や生傷も無数にある。
「だれにやられた?」
声を低めて聞く。兄は答えない。唇を噛んで押し黙る。
そのすべらかな頬に手のひらを移動させ、熱っぽく湿った吐息が絡む距離でもう一度囁く。
優しいとさえいえる微笑みと声音に、優しくされてると錯覚しそうになる。
こんな酷くて痛いことされてるのに行為中に気まぐれに貰える飴だけで小休止の優しさにほだされそうになり、こみ上げる涙を急いで追い返す。
「吐けよ。だれがやった」
「……たいしたことじゃない。へっちゃらさ」
頭皮に激痛が走る。スワロ―が乱暴に前髪を鷲掴んで揺さぶったのだ。
圧を増した眼光をピジョンの眼の奥に抉りこみ、うっそりと口を開く。
「んなこたあ聞いてねぇんだよ馬鹿が」
コイツは虚勢を張る場面を間違えてる、文字通りのやせ我慢だ。あるいは家族に心配かけまいとしてるのか。

心配?
だれが心配するんだ?
俺か?

奥歯をがりっと噛み締め、唸る。
「テメエ、俺様に心配してもらえる立場だと思いあがってんのか。ただ血が繋がってるだけ、二年先に生まれただけの分際で俺が心配してやる義理がどこにある?なあピジョン、平和を愛する小鳩ちゃん、テメエはただ聞かれたことに答えりゃいいんだよ。鳩ぽっぽならオウム返しよかちょっとはマシなおしゃべりができんだろ。それとも何か、その形いいオツムに詰まってんのはおが屑か?火ィ点けりゃよく燃えそうだな」
ぐいと手荒く頬を押し上げて急接近、眼光鋭く脅せば、ピジョンはぼそぼそと喋りだす。
「……町の子。俺が……うろついてるのが目障りだって」
「ふん」
大方予想通りの答え。これが初めてじゃない、今まで何度もくり返されてきたことだ。
街の住人はよそ者に冷たい。異端者は排斥される。親子三人、トレーラーハウスで流浪する一家は行く先々で心ない住人から迫害を受けてきた。
遠くから石を投げられたり陰口を叩かれる程度ならかわいいものだ。食糧を仕入れにいった雑貨屋で売り渋られた経験もある。そういう時はスワローの出番だ。ピジョンがべそをかきつつ手ぶらで帰ってくるたびスワローは店の親爺を力ずくで締め上げて、購入予定だった商品をしこたまぶんどってくる。今気付いたが最初からスワローが出張る方が効率的だ。
鈍くさい兄のことだ、買い出しの行きがけか帰り道に悪ガキどもに絡まれたのだろう。気の優しいピジョンは格好のいじめの標的で、犬が歩けば棒にあたる頻度で、なにかと不良連中に絡まれている。
ピジョンがうしろめたそうに目を逸らしつつしどろもどろ弁解する。
「悪い人ばかりじゃない、いい人だっているんだ。俺によくしてくれるひとだってたくさん……は言い過ぎだけど、割かしいる」
「割かしって具体的に?5・6人?」
「そんなとこ……かな。もうちょい多いかも」
「例のバイトだろ。まだやってんのか、ほとんどボランティアみてーなもんじゃねえか、よぼよぼのジジババにはした金でこき使われてよ。ハウスキーパーかっての」
憤然と馬鹿にすれば、ピジョンが哀しそうに目を伏せ傷付いた表情をする。
「そういう言い方よせよ、いいじゃないかだれも困らないんだから。おじいさんやおばあさんばかりじゃない、若い人もいる。画家の人だよ、すごくない?」
「自称は別に」
「本物の画家だって。たぶん」
「どっちだよ」
「本人がそう言ってたから信じる。その人足が不自由で……食糧とか画材とかかわりにおつかいに行ってるんだ。優しくしていい人だよ、自分も元はよそ者だから同じ思いをしてる子をほっとけないってなにかと気にかけてくれるんだ」
ピジョンの声音にかすかに得意げな響きが混じるのが鼻につく。コイツ、いつのまに知り合いなんか作ったんだ?俺の許しもなく勝手にくそったれた街の連中と親しくなりやがって……顔も知らない自称画家とやらに兄を独占されてるようで一瞬殺意が沸く。
スワローは突き放すような冷淡さと、すべてお見通しといった傲岸さでこきおろす。
「どうせそいつもろくでもねえやつで、ろくでもねえこと考えてるに決まってるさ」
「嘘ばかりつくなよ、見ず知らずの人にいちゃもんつけたらさすがに俺も怒るよ」
ピジョンがにわかに顔を引き締めスワローの知らない奴を庇う。こいつは人のために本気で怒る馬鹿ときた、他人なんか信じたって手痛いしっぺがえしくうだけだってまだわからねえのか。
少し脅してやるか。
「そのうちヌードモデル申し込まれるぜ、ただで」
「えっ」
「アーティスト気取りはご高尚な変態サマが多いからな。モドキのこじらせはタチ悪ィ、アトリエ見学しねえかって言葉巧みに引っ張りこんでナニされちまうやら」
「お、俺が脱いでもつまんないし……」
「安く上がりゃいいんだよ、素材は二の次。川で溺れ死んだヒス女の絵を描くのに、モデルを浴槽に沈めて風邪ひかせた絵描きがいたじゃねーか。相手は肺炎になっちまったってんだからお気の毒様……なんだよその目」
「いや、お前が物知りだからびっくりした」
「低能扱いしてるとド玉かち割るぞ?むかし母さんの客に自称アーティストの絵描きがいたろ、ヌード専門の。アイツに教わったんだ」
「彼は紳士だから心配ないよ、メインは静物画だって言ってたし……」
スワローのでたらめな脅しに尻すぼみに反駁するも、全否定できずこめかみに冷汗を伝わせる。
親切にしてくれる人もいる。
だが疎んじる人間もいる。
加害者ばかりを責められまい、追い剥ぎ強盗は日常茶飯事、警戒怠りなくしては自分と身内の命さえ守れない物騒な世の中だ。
だがピジョンが悪ガキどもに目をつけられるのは別の理由だ。ぶっちゃけコイツの泣き顔はたまらなくそそる、スワローはそれをよく知っている。なにせ彼自身が仕込んだのだから。
ピジョンのぐちゃぐちゃの泣き顔やみっともなく許しを請うさまを見ていると変な気になる。

なんていうか、むらむらしてくる。
めちゃくちゃにしてやりたくなる。

泣かせたい、組み敷きたい、押し倒したい。優しくなんかしてやるもんか、その声変わり途中のみっともなくざらつく声が枯れるまで、喘ぎすぎて喉が潰れるまで、めちゃくちゃに抉ってかきまわして突き上げて揺さぶってやる。
スワローは小馬鹿にしたよう鼻を鳴らし、シャツをひん剥かれた上モッズコートをはだけたみだらがましい格好で立ち竦む兄を、頭のてっぺんから爪先までじろじろ眺める。
「で、手も足も出ず袋叩きにされたってか」
「…………」
邪険に舌を打つ。
「図星かよ。情けねえ」
「…………」
「タマなしが」
「し、しかたないじゃないか。相手は大勢いたし……かないっこない。下手にはむかってひどくされるのはやだし、それに……」
スワローの首ったまにぎゅっとしがみつき、どもりがちにうつむいてしまう。
「痛いのはいやだ」
「ビビりが」
「俺も相手も……痛くされて痛くし返したらずっと終わらない。だったらガマンしてるほうがまだマシだ」
「自分ひとりガマンしてりゃまるくおさまるってか?」
気の優しい兄。優しすぎる兄。殴られても殴り返す度胸はない。スリングショットで動物を撃てない、蠅をはたき落とすのさえ躊躇する、生き物全般を殺せない。

『そんなことしたら可哀想じゃないか』
馬鹿げてる。
ヤるかヤられるか、この世はふたつにひとつだ。
なのにこの腰抜け腑抜けの平和主義者ときたら、なにかあれば無難に穏便に事を済ませようとする。詐術を処世術にして世間を渡ろうとする。いつまでも自分だけおキレイでいようとする。スワロ―はその性根が我慢ならない。

「痛ッあ!?」
下腹の痣の一つをつつけばピジョンが甲高い悲鳴を上げる。
「痛いか、ここ」
「さ、さわる前に訊けよ……痛いよ」
「じゃあこっちは?」
「痛っぐぅ、おま、わざとやってるな!?」
「こことこことここ……ここはどうだ?痛い?どんくらい?漏らしそう?」
次々と指圧する。子猫の眼をつく子どものような残酷さを発揮するスワローに、それでもピジョンは支えを欲して縋りつくしかない。
じきに足腰が立たなくなる。額に脂汗が滲む。下腹を圧迫される痛みに涙がでる。
「ッあ、ッふく、スワローやめ、ほんと痛いんだって……しゃれにならない」
「いい声で啼くな兄貴。今しか聞けない掠れ声だ。声変わりが終われば大人になっちまう」
仰け反る喉に唇を滑らせる。撓う喉に唇が這う。兄の喉の中央に生じた膨らみが不思議で、そこを鼻先でまさぐり唇でたどる。
「目立ってきたな」
「や、やめ、噛むな」
「頸動脈ごと噛みちぎってやろうか?ブシューッて血が噴き出すぜ」
「冗談でも言うなよ、趣味が悪い……ヴァンパイアごっこする年じゃない」
「冗談かどうか何でわかる?俺がテメエに手加減するとでも?」
「……っ……」
「喘ぎ声が聞けなくなるのが惜しいしやめとくか?兄貴の声さア、ちょっとずつ変わってきたろ。最初の頃はもっと派手に痛がってたのに、今じゃ泣いてンのか媚びてンのかわかんねえ。甘ったるく潤って、いやいや言いながら股濡らすオンナみてえだ」
喉奥で笑いを転がされ、ピジョンがどん底に突き落とされた顔をする。
「媚びてなんか……ひっ、」
喉仏を甘噛み、尖った膨らみを舐め上げ、べっとりと唾液の筋をつける。
彼流のマーキング。一足先に第二次性徴を迎えた兄が日々大人になっていくのが気に入らない、自分を取り残し追い越して変化していくのが許せない。恐怖に震える声で抗うピジョンにかまわず、下腹に手をもぐらせ、不安定に泳ぐ腰を支える。
だしぬけに屈みこみ、痩せた下腹に舌を這わす。
「!やっあ」
ぴちゃぴちゃ淫靡な水音をたて、ピジョンの腹をなめる。正確には痛々しい痣を。強く吸い上げ、軽く歯を立て刺激を与える。唾を丁寧にまぶして伸ばし、形よいへその窪みを窄めた舌先でほじくる。
パニックをきたしたピジョンが嫌々と首を打ち振り、拒む。
「スワローなに……なめなるなそんなとこ、汚い……シャワーも浴びてないのに」
「うえ、しょっぺえ」
「ほら言ったろ」
「変な味」
「汗かいたから……しかたない」
「へそに砂が入ってる」
楕円の穴から丁寧に砂をこそぎ、ぺっぺっと唾を吐く。
「風が強いし……砂を巻き上げて……もうよせよわかったから、俺が悪かったからやめてよ」
「悪いと思ってねーのにその場しのぎで謝んなよ」
「結局のとこお前は俺がなにしても気に入らないんだろ、だったらわけわからなくても謝るしかないじゃないか!」
とうとうピジョンがキレてヒステリックに泣き叫ぶ。
腰を引き寄せ、へそにキスをする。ピジョンがびくびくと跳ね、「あっあっ」と感じてる女のような声をだす。いや……感じてることにとまどう喘ぎ声か。どっちでもいい、同じことだ。
ギブアップと伝えるようスワローの肩を平手で叩き、叶えられないと絶望するや額を押し付ける。
おそらく本人に自覚はないのだろう、もっともっととねだるようぐりぐりと腰をおしつけ浅く弾ませる。体の正面を伝った汗がへその窪みに吸い込まれていく。もうへそをほじくられても乳首をつねりあげられてもナニをされても感じてしまう、ぐちゃぐちゃに蕩けきった顔は赤ん坊のように節操がない。開きっぱなしの口から涎を垂れ流し、それが目尻からあふれた涙と溶け混ざって、痛みと快楽のせめぎあいにたゆまず声を上げる。
「あっ、あっ、あっ」
こんなエロい顔を街のガキどもにも見せてやがるのか?
コイツがいじめられる理由がよくわかる。
暴力はセックスの手頃な代替品かつ手軽な代用品だ。
女を抱くのには金がいる、無理矢理犯すのはリスクが付き物。
世界経済の崩壊と同時に国家は解体され、治安を守る警察組織も消滅したが、代わりに台頭してきたのが西部時代を踏襲した賞金稼ぎ制度だ。
殺人や強盗や強姦、あらゆる犯罪被害者やその遺族、または彼らを後見する保険会社が犯人に賞金をかける。悪名を轟かせ大物になればなるほど広域に手配され、賞金額は釣り上がる。何十の銀行を襲撃し、何百人を殺戮した最凶最悪の悪党ともなれば、国中に顔写真付きの手配書がばらまかれる。
弱肉強食の掟が幅を利かせ、無法がまかり通る世紀にも、草の根から立ち上がり悪党を取り締まる制度はできたのだ。

報復は合法だ。復讐は認可された。
目には目を歯には歯を、やられた分はやり返す。もちろんやられた倍仕返したっていい、弱者を守る法がなければ悪党を守る法もないイーブンイーブンギブアンドテイクだ。
今や賞金稼ぎは大衆にとって最大の娯楽、生死を天秤にかけた最高にスリリングなショービジネスだ。
やり手の賞金稼ぎは栄光と名声を得てスターに比肩しうる人気を博し、悪逆非道の賞金首もヴィランとして熱狂的なファンを獲得し、両者のブロマイドがこぞって刷られて売られている。娯楽に飢えた大衆は、賞金稼ぎと賞金首の追走劇を賭けの対象にして楽しんでいる。
世界が一度滅びて、人間の品性まで西部時代に巻き戻ってしまったのだ。
心優しく仕返しを企む心配もまずない、町の人間や自警団にチクることもないよそ者のピジョンは、連中にとって殴る蹴るして憂さを晴らすストレスの捌け口になっている。
ピジョンの体に傷を刻んだ相手に殺意が芽生える。
兄貴を傷付けていいのは世界中で俺だけだ、俺以外の奴がコイツにさわるな、手を出すな。
傷だらけの貧相な体が、不健康に生白い肌を蝕む痣一つ一つが、生殺しの前戯に翻弄され喘ぐしか能のないピジョン自身への苛烈な暴力衝動を駆り立てる。
馬鹿な兄。カスな兄。愚鈍な兄。コイツと血が繋がってるなんて心底反吐がでる、なんにでも手あたりかまわず同情する無差別博愛主義者だ。それで自分を窮地に追い込んでたら世話がない。
貧乏くじを引くのが趣味のようなヤツ……むしろ貧乏くじを引くために生まれてきたんじゃないかと一抹の疑惑が過ぎる。

「ふぅ……っくぅ」
ピジョンの腰から力が抜けてへたれていく。膝が弱って挫け、スワローの腕に無気力に凭れかかる。スワローは皺の寄ったモッズコートの前を広げ、自分ごと包みこむ。いかがわしさを増す行為を隠し立てるにはもってこい、まだ本番にも至ってない前戯の段階で力尽きてもらっちゃ困る。
挑発的に舌なめずりし下唇をぬらす。ぶかぶかのモッズコートの中でほそっこい四肢が泳ぐ。熱く湿った吐息が艶を帯びる。快楽と恥辱と懇願がごっちゃになった顔は涎と汗にまみれ、べちょべちょに濡れそぼっている。

エロい。
とてもエロい。
くそ、これじゃクソ兄貴の貧相なボキャブラリーを笑えねえ。
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