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第5回活動報告:仮想通貨の詐欺集団を捕まえろ
投資計画を説明しよう(その2)
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(11)投資計画を説明しよう <続き>
話をしながら歩いていくと、チャールズの部屋に着いた。当然ながら内部調査部の会議スペースよりも豪華な机と椅子が置いてある。
私たちは着席して、チャールズに用意してきた資料を渡した。
隣に座ったロイを見ると、チャールズから目を逸らしている。ダニエルがあんなことを言うからだ。
チャールズには「暗号資産の会社の件で」と伝えていたので、ダニエルが初めに会社の概要を説明しはじめた。
「対象会社はこの前の会議で話題に上った、ジャービット・エクスチェンジとその親会社のジャービットという会社です。まず、暗号資産のジャービット・コインを親会社ジャービットが発行していて、ジャービット・エクスチェンジは暗号資産交換業者です。」
「前も思ったけど、ややこしい名前だな。ダジャレなの?」とチャールズが聞いてきた。
「ジャービット・エクスチェンジの役職員が全員高齢なので、そういうセンスなんでしょう。内部調査部のおじさんには好評でしたよ。国王とか好きそうじゃないかな?」とダニエルが言った。
「まあ、名前は後でいいか。すまない、話を続けてくれ。」
「それで、今回の投資のきっかけは、ジャービット・エクスチェンジが民事再生法の適用申請をしたことです。」
「倒産したということ?」
「倒産手続には、清算型と再建型の2種類があって、民事再生法は再建型の手続です。清算型のように残余財産を処分して会社を清算することは意図していません。」
「それは知っているけど、民事再生法は裁判所が認可しないといけないよね?」
「そうです。XFTの破産があったため、裁判所は自力での再生には懐疑的で、スポンサーを見つけるように言われているようです。自社再建しようとしても、裁判所は認可しないでしょう。
会社はFA(Financial Advisor:財務アドバイザー)経由でスポンサーを探しましたが、XFTの破産のせいで、スポンサーを探すのに苦労していたようです。」
「やっぱり、XFTの破産は暗号資産業界へのインパクトが大きかったのかな?」
「大きかったと思います。まず、暗号資産の価格が暴落しました。対象のジャービット・コインも7万JDから3万JDまで下落しています。
さらに、暗号資産の投資家が一斉に売却に動いたため、暗号資産交換業者の資金繰りがタイトになっています。暗号資産取引は、上場株式のように投資家同士が取引所経由で売買するオークション方式ではなくて、投資家は暗号資産交換業者と売買するマーケットメイク方式です。暗号資産交換業者は投資家から売り注文があると、自己資金で暗号資産を買い取らないといけません。」
※JD(ジャービス・ドル)はジャービス王国の法定通貨です。1JD=1円と考えて下さい。
「そうすると、暗号資産の価格が下がるほど、投資家が狼狽売りに走って、暗号資産交換業者の資金繰りが悪化するのか。」
「そういうわけです。それで、事前に実施したデューデリの結果を踏まえて、スポンサーとして会社に提案する事項をまとめました。対象会社の具体的な財務情報やスキームについては、ルイーズから説明します。」とダニエルが言った。
<続く>
話をしながら歩いていくと、チャールズの部屋に着いた。当然ながら内部調査部の会議スペースよりも豪華な机と椅子が置いてある。
私たちは着席して、チャールズに用意してきた資料を渡した。
隣に座ったロイを見ると、チャールズから目を逸らしている。ダニエルがあんなことを言うからだ。
チャールズには「暗号資産の会社の件で」と伝えていたので、ダニエルが初めに会社の概要を説明しはじめた。
「対象会社はこの前の会議で話題に上った、ジャービット・エクスチェンジとその親会社のジャービットという会社です。まず、暗号資産のジャービット・コインを親会社ジャービットが発行していて、ジャービット・エクスチェンジは暗号資産交換業者です。」
「前も思ったけど、ややこしい名前だな。ダジャレなの?」とチャールズが聞いてきた。
「ジャービット・エクスチェンジの役職員が全員高齢なので、そういうセンスなんでしょう。内部調査部のおじさんには好評でしたよ。国王とか好きそうじゃないかな?」とダニエルが言った。
「まあ、名前は後でいいか。すまない、話を続けてくれ。」
「それで、今回の投資のきっかけは、ジャービット・エクスチェンジが民事再生法の適用申請をしたことです。」
「倒産したということ?」
「倒産手続には、清算型と再建型の2種類があって、民事再生法は再建型の手続です。清算型のように残余財産を処分して会社を清算することは意図していません。」
「それは知っているけど、民事再生法は裁判所が認可しないといけないよね?」
「そうです。XFTの破産があったため、裁判所は自力での再生には懐疑的で、スポンサーを見つけるように言われているようです。自社再建しようとしても、裁判所は認可しないでしょう。
会社はFA(Financial Advisor:財務アドバイザー)経由でスポンサーを探しましたが、XFTの破産のせいで、スポンサーを探すのに苦労していたようです。」
「やっぱり、XFTの破産は暗号資産業界へのインパクトが大きかったのかな?」
「大きかったと思います。まず、暗号資産の価格が暴落しました。対象のジャービット・コインも7万JDから3万JDまで下落しています。
さらに、暗号資産の投資家が一斉に売却に動いたため、暗号資産交換業者の資金繰りがタイトになっています。暗号資産取引は、上場株式のように投資家同士が取引所経由で売買するオークション方式ではなくて、投資家は暗号資産交換業者と売買するマーケットメイク方式です。暗号資産交換業者は投資家から売り注文があると、自己資金で暗号資産を買い取らないといけません。」
※JD(ジャービス・ドル)はジャービス王国の法定通貨です。1JD=1円と考えて下さい。
「そうすると、暗号資産の価格が下がるほど、投資家が狼狽売りに走って、暗号資産交換業者の資金繰りが悪化するのか。」
「そういうわけです。それで、事前に実施したデューデリの結果を踏まえて、スポンサーとして会社に提案する事項をまとめました。対象会社の具体的な財務情報やスキームについては、ルイーズから説明します。」とダニエルが言った。
<続く>
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