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第5回活動報告:仮想通貨の詐欺集団を捕まえろ
裁判所の決定(その2)
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(14) 裁判所の決定 <続き>
ホセのところに若いベンチャー経営者がやってくる時、ミゲルも一緒に雑談に参加するようになった。
最近は、ミゲルはチーム『ホセイドン』のメンバーとして、いろんな集まりに参加している。どうやらホセは、ミゲルを自分の後継者として育てようとしている。
ミゲルはおじさんなので、できるなら若手を育ててほしいとダニエルは思っているようだ。でも、誰も後継者を希望しないから、順当にミゲルが後継者として育てられている。
内務省も次の社長候補の選定に手を焼いているらしいから、案外、ミゲルがこのまま社長に就任するかもしれない。
そして、ジャービットが保有しているベンチャー株式は、上場承認を受けていた2社とは別に2社の上場が決定し、この2社の上場で5億JDを回収できた。ベンチャー企業1社につき1,000万JDずつ投資すると、50社分の投資資金だ。これからも、チーム『ホセイドン』はベンチャー投資を続けていくのだろう。
※JD(ジャービス・ドル)はジャービス王国の法定通貨です。1JD=1円と考えて下さい。
さて、暗号資産がどうなったかも、一応説明しておこう。
ジャービット・コインの発行額は増加し、チャールズが計画した資金調達は順調にいっている。
当初は、税金支払いにジャービット・コインを利用しようとしたが、あまり残高は増えなかった。これは私の推測だが、会社が決算書と税務申告書を作成して税務署に提出した後、ジャービット・コインを購入して税金を支払うという一連の手続が煩雑だったことが原因だと思う。期限前ギリギリに申告すると、ジャービット・コインを購入する時間的な余裕がないのだ。
ジャービット・コインの残高が一気に伸びた理由は2つだ。
1つ目は、交通系電子マネーとしてジャービット・コインを採用したことだろう。
SuicaやICOCAのような交通系電子マネーをイメージしてもらえばいい。
ジャービス王国では、国有鉄道会社が国民の通勤・通学に利用されていて利用者が多い。その電子マネーをコンビニエンスストアなどで利用できるようにしたら、キャッシュレスの決済手段として飛躍的にジャービット・コインの発行残高が増加した。電子マネーをチャージするには、駅の券売機やコンビニエンスストアのATMで現金を投入するか、銀行口座を紐付けて利用する。
この交通系電子マネーのおかげで、ジャービット・コインの発行は順調に進み、ジャービス銀行(ジャービス王国の中央銀行)の預金残高は増加している。ジャービット・エクスチェンジは、電子マネーの払戻し時の手数料収入で、業績も順調だ。
2つ目は公営ギャンブルだ。ジャービス王国では、競馬や競艇などは国が運営している。公営ギャンブルは内務省の管轄なので、チャールズは掛け金をジャービット・コインにした。
スマートパチンコ(パチンコ玉に触れずに遊技ができるパチンコ)がイメージに近いだろう。公営ギャンブルの掛け金・勝った場合の払戻は、全てジャービット・コインとして記録される。
ジャービット・コインは周辺施設でも使えるから、競馬に勝っても、ジャービス・ドル(通貨)に替えない人も多い。次回の掛け金としてジャービット・コインを利用する人もいる。
そうして、ジャービット・コインの残高はコンスタントに増えていった。
でも正直に言うと、暗号資産を使わなくても同じことができるので、わざわざ暗号資産でなくても良かったかも知れない。
こうして今回の事件は終了した。
結局は事件性がなかったのだが、いつものことだ。
ホセのところに若いベンチャー経営者がやってくる時、ミゲルも一緒に雑談に参加するようになった。
最近は、ミゲルはチーム『ホセイドン』のメンバーとして、いろんな集まりに参加している。どうやらホセは、ミゲルを自分の後継者として育てようとしている。
ミゲルはおじさんなので、できるなら若手を育ててほしいとダニエルは思っているようだ。でも、誰も後継者を希望しないから、順当にミゲルが後継者として育てられている。
内務省も次の社長候補の選定に手を焼いているらしいから、案外、ミゲルがこのまま社長に就任するかもしれない。
そして、ジャービットが保有しているベンチャー株式は、上場承認を受けていた2社とは別に2社の上場が決定し、この2社の上場で5億JDを回収できた。ベンチャー企業1社につき1,000万JDずつ投資すると、50社分の投資資金だ。これからも、チーム『ホセイドン』はベンチャー投資を続けていくのだろう。
※JD(ジャービス・ドル)はジャービス王国の法定通貨です。1JD=1円と考えて下さい。
さて、暗号資産がどうなったかも、一応説明しておこう。
ジャービット・コインの発行額は増加し、チャールズが計画した資金調達は順調にいっている。
当初は、税金支払いにジャービット・コインを利用しようとしたが、あまり残高は増えなかった。これは私の推測だが、会社が決算書と税務申告書を作成して税務署に提出した後、ジャービット・コインを購入して税金を支払うという一連の手続が煩雑だったことが原因だと思う。期限前ギリギリに申告すると、ジャービット・コインを購入する時間的な余裕がないのだ。
ジャービット・コインの残高が一気に伸びた理由は2つだ。
1つ目は、交通系電子マネーとしてジャービット・コインを採用したことだろう。
SuicaやICOCAのような交通系電子マネーをイメージしてもらえばいい。
ジャービス王国では、国有鉄道会社が国民の通勤・通学に利用されていて利用者が多い。その電子マネーをコンビニエンスストアなどで利用できるようにしたら、キャッシュレスの決済手段として飛躍的にジャービット・コインの発行残高が増加した。電子マネーをチャージするには、駅の券売機やコンビニエンスストアのATMで現金を投入するか、銀行口座を紐付けて利用する。
この交通系電子マネーのおかげで、ジャービット・コインの発行は順調に進み、ジャービス銀行(ジャービス王国の中央銀行)の預金残高は増加している。ジャービット・エクスチェンジは、電子マネーの払戻し時の手数料収入で、業績も順調だ。
2つ目は公営ギャンブルだ。ジャービス王国では、競馬や競艇などは国が運営している。公営ギャンブルは内務省の管轄なので、チャールズは掛け金をジャービット・コインにした。
スマートパチンコ(パチンコ玉に触れずに遊技ができるパチンコ)がイメージに近いだろう。公営ギャンブルの掛け金・勝った場合の払戻は、全てジャービット・コインとして記録される。
ジャービット・コインは周辺施設でも使えるから、競馬に勝っても、ジャービス・ドル(通貨)に替えない人も多い。次回の掛け金としてジャービット・コインを利用する人もいる。
そうして、ジャービット・コインの残高はコンスタントに増えていった。
でも正直に言うと、暗号資産を使わなくても同じことができるので、わざわざ暗号資産でなくても良かったかも知れない。
こうして今回の事件は終了した。
結局は事件性がなかったのだが、いつものことだ。
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