あまりものの神子《完結》

トキ

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エピローグ5

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 シュークリームも完食して、僕達はお風呂に入って、歯を磨いて、一緒にベッドに寝転んだ。オーバン様に抱きしめられて、彼の体温が心地よくて瞼が重くなる。

「今日はありがとうございます。クウ。シュークリーム、とっても美味しかったです」
「オーバン様に褒められると、すごく嬉しいです」
「寝ぼけているクウも可愛いですね。もっともっと甘やかしたくなる」
「僕を可愛いって言うのは、オーバン様だけ、です」
「クウは自分の魅力を分かっていない。こんな無防備で可愛らしい姿を見たら、みんなクウを放ってはおきません」
「僕は、オーバン様の伴侶、ですよね?」
「クウ?」
「こんな風に甘えるのは、オーバン様だけです。他の人には、絶対にしません」
「クウ! 貴方って人は!」

 ダメだ。眠い。僕だってオーバン様のことが好きで、好きすぎて、他の人に奪われないか心配だって、誰にも奪われたくないって伝えたいのに、口が動かない。オーバン様の体温が心地よくて、優しくて低い声をずっと聞いていたいのに、意識を保てない。

「オーバン様。おやすみ、なさい」
「クウ?」

 カクン。オーバン様が何か言っている気がするけど、僕は夢の中へと旅立った。意識が途切れる直前、唇に温かな柔らかいものが触れた気がしたけど、それが何だったのかを確かめる気力はなかった。

「ん、ぁれ?」
「おはようございます。クウ」
「オーバン、さま?」

 僕はあのまま眠ってしまったみたいだ。ぼやける視界に眩しい光が見えて、小鳥の囀る声が聞こえる。朝になったんだ。

「気持ちよさそうに眠っていましたよ。クウ」
「あ、えっと、ごめんなさい。途中で寝ちゃって」
「謝らないでください。クウの寝顔も可愛かったので」
「な!」
「クウ。これからも、私の傍で笑ってくれますか?」

 僕の頬に手を添えて、オーバン様が覗き込むように下から見上げてくる。ぅう。ずるい。どんな姿でも綺麗だなんて、オーバン様はずるいよぅ。僕の答えなんて聞かなくても分かっている筈なのに。

「僕は、オーバン様と一緒じゃないと幸せになれません」
「クウ!」
「んむ!」

 あ、朝から深い口付けはやめて! く、苦しい! オーバン様、息ができません! 離して! お願いだから離してください!

「クウ。クウ。私も、クウと同じです。クウが傍にいなければ、幸せになれない。クウと一緒だから幸せなんです!」
「オーバン、さ……やめ、んぁ、ふぅ」

 オーバン様からの口づけは、ボーモンさんが来るまで止まらなかった。危うく寝巻きを脱がされそうになって、僕は必死に抵抗した。あ、朝から抱き潰されるのは嫌です!
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