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第4章
癒される
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分からなかった。二人に対して醜い感情を持っていると言うのに、シンジュを責める事はなく、何度も可愛いと言う。恥ずかしくて必死にシンジュが止めようとすると、二人は真剣な表情をした。
「リベルにシンジュは勿体ない気がしてきた」
「本人が満足してるなら俺達は何も言えないが、リベルだと少し不安だな」
あいつ、結構ヘタレだし……
自分で言ってうんうんと頷く二人を見て、シンジュは更に分からなくなった。複雑な表情をするシンジュに視線を向け、鈴が先に口を開いた。
「俺達がリベルと一緒に居るとモヤモヤするんだろ?」
「え? えっと、その……」
「料理を作りたいって言ったのも、俺がリベルに味見を頼んだからだろ?」
「ご、ごめっ」
本心を見抜かれ、シンジュは咄嗟に謝ろうとした。しかし、最後まで言う事は出来なかった。謝る必要はないと言われ、シンジュは何も言えないまま寄ってきたシャチをギュッと抱きしめた。
「リベルと一緒に居る俺達に嫉妬してたんだな」
「はい」
「俺が作る料理をリベルが美味いって言って笑顔で食べてる姿を見て、ヤキモチを焼いたんだな」
「う……」
シンジュが言えずに悩んでいた事を言われ、申し訳ない気持ちになった。リベルテと一緒に居る二人に嫉妬したのは事実だ。けれど、リベル関係以外の事でも、シンジュは二人を羨ましいと思っていた。
鈴はとても綺麗で可愛らしい容姿をしている。演技が上手く、乱暴な口調になる時があるが、とても優しい。護身術も身に付けていて、大男複数相手でも勝ってしまうほど強い。
夕は平凡な顔立ちをしているが、とても優しくて料理がとても上手い。作れるものも数多く、味も申し分ない。黒い髪と黒い目はこの世界ではとても目立つと言うのに、夕は周囲の目を気にする様子もなく、隠す事もなく、普通に過ごしている。
それに比べて、自分は……
鈴のように綺麗な容姿をしている訳でもない。夕のように料理が作れる訳でもない。自慢できるものは何もなく、周囲の目が怖くて今でもリベル達以外の人達とはまともに話すことが出来ない。海の神子と言う肩書きはあるものの、本当に自分が海の神子なのかも信じられず、神子としての役目も放棄した。
役に立つどころか、みんなに迷惑ばかりかけている。シンジュは自分に自信がなかった。海の中で生活をしていた頃の仲間達の言葉が忘れられず、恐れ、不安になる。考えれば考えるほど、シンジュは自分は駄目な存在だと思っていた。
「俺はシンジュが羨ましいけどな」
「え?」
落ち込むシンジュに何を思ったのか、夕はそう言って話を続けた。
「お前とリベルを見てるとさ、微笑ましいと言うか、恋人が居たらこんな感じなんだろうなぁって思ってさ」
「こいびと?」
「あぁ。シンジュは可愛いし、純粋だし、健気だし。それに、自分の命を投げ捨てでもも大切な人の命を守りたい、何て、俺には出来ない」
「…………」
「海の神子は美しい心を持った者しかなれないとクラウスが言っていた。誰でもなれるものじゃないと。もう少し自信を持っていいと思うぞ」
「でも……」
二人に励まされても、シンジュは自分に自信が無かった。生まれた時から容姿端麗で優秀な姉と比較され、仲間達から嫌われていた。リベルテと出会うまで、自分なんか産まれてこなければ良かったのにと思っていた。海の神子が自分だと知った時、どうして姉が海の神子じゃないのかと思った。姉が海の神子だったら、命を落とす事もなかったのに。仲間が人間を憎む事もなかったのに。
「鈴を見てみろ。外見は確かに絶世の美少年だけど、性悪の猫被りなんだぜ? しかも体術のプロ。可愛いと思うか?」
「え、えっと……」
「夕は料理と武術が得意なだけで、他に取り柄は何もない。容姿は平凡だし、成績は普通だし、鈍感だし。ユリウスの好みを疑うくらいだ」
「あの……その……」
夕と鈴がお互いの短所を言い合い、シンジュは困惑した。誰かに意見を聞かれた事が少なく、どう答えれば良いか分からなかった。シンジュが答えに困っていると、オーブンの方から香ばしい匂いが漂ってきた。夕と鈴も気付いたようで、三人同時にオーブンへと視線を向けた。
アップルパイが焼き上がったらしく、夕がオーブンからアップルパイを取り出すと、鈴とシンジュが覗き込んだ。こんがりと焼き色のついたパイ生地に、黄金のように輝く林檎とシロップ。
「まだ熱いから触るなよ?」
目を輝かせてじっとアップルパイを見つめるシンジュに夕が忠告する。しかし、シンジュは聞こえていないのか、アップルパイに視線を向けたまま動かない。
「甘いもの、好きなんじゃねえのか?」
「なにそれ可愛すぎる」
「自重しろ」
早く食べたいのか、ずっとアップルパイを見つめるシンジュ。匂いに気づいたのか、先ほどまで部屋中を動き回っていた鷲とシャチと燕もシンジュの頭や肩に乗って同じようにアップルパイを見つめている。
シンジュは可愛い。それはもう目に入れても痛くないほど可愛い。実年齢よりも幼い顔立ちであるせいか、シンジュの表情や仕草を見ると、ついつい手を差し伸べてしまいたくなるのだ。海の中で生きていた時、仲間達から酷い仕打ちを受けていたと知った時、二人は強く思ったのだ。
『俺達がしっかりこの子を護らなければ』と。
二人にとってシンジュは可愛い弟同然の存在だった。存在しているだけで可愛くて癒されるのに、それに加え甘いものが大好きと知り、二人は心の中で悶えた。夕は様々なお菓子を思い浮かべ、必要な食材と費用を瞬時に頭の中で計算し、鈴は街の中にある美味しいお菓子のお店の名前と場所を整理し、値段も瞬時に思い出す。
餌付けする気満々である。
「やっぱりシンジュは可愛いなぁ」
「シンジュが居るだけで癒されるよな」
愛する我が子を見守る親のような目でシンジュを眺める二人。そんな二人の視線に気付かず、シンジュはずっとアップルパイを見つめていた。
その後も癒し空間だった。丁度いい温度まで冷めたアップルパイを夕が切り分け、受け皿に乗せると、それをシンジュに渡した。フォークを渡し、夕が「味見しよう」と言うと、シンジュはフォークでアップルパイを一口サイズに分け、パクリと口に含んだ。
美味しかったのか、シンジュは表情を緩ませ嬉しそうにアップルパイを味わった。ある筈のない花が舞っているような幻覚が見え、夕と鈴はその場に蹲った。
「天使だろう。あれ人魚じゃなくて完全に天使だろう」
「あいつ、本当は癒しの妖精なんじゃねぇのか? あの笑顔は、やばいだろう」
アップルパイを幸せそうに食べるシンジュの手をツンツンとつつくシャチと燕。シンジュがシャチと燕に視線を向けると、同時に口を開いた。
シンジュはアップルパイと動物達を交互に見て、サクッとアップルパイを切り分けた。一口サイズにしたアップルパイをフォークに乗せ、シャチと燕の前に持っていく。
シャチと燕は嬉々としてアップルパイを口に含み、モグモグと咀嚼する。シンジュもアップルパイを口に含み、同じように咀嚼する。
ほわぁ。
言葉で表すならそんな感じの空気になり、同じような表情をして同じ動きをするシンジュ達。
「どうしよう。シンジュが妖精さんに見えてきた」
「おとぎ話に出てくるお姫様でも良いな。側に居る鷲は気持ち悪いがな」
ほんわかとした癒し空間を作り出すシンジュの側にはだらしない顔をして燕を見つめる鷲の姿。本当に燕が好きなんだなぁと思う夕だったが、鈴が言った通り、燕を見つめ、くねくねと体を動かす鷲は確かに気持ち悪かった。
「リベルにシンジュは勿体ない気がしてきた」
「本人が満足してるなら俺達は何も言えないが、リベルだと少し不安だな」
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自分で言ってうんうんと頷く二人を見て、シンジュは更に分からなくなった。複雑な表情をするシンジュに視線を向け、鈴が先に口を開いた。
「俺達がリベルと一緒に居るとモヤモヤするんだろ?」
「え? えっと、その……」
「料理を作りたいって言ったのも、俺がリベルに味見を頼んだからだろ?」
「ご、ごめっ」
本心を見抜かれ、シンジュは咄嗟に謝ろうとした。しかし、最後まで言う事は出来なかった。謝る必要はないと言われ、シンジュは何も言えないまま寄ってきたシャチをギュッと抱きしめた。
「リベルと一緒に居る俺達に嫉妬してたんだな」
「はい」
「俺が作る料理をリベルが美味いって言って笑顔で食べてる姿を見て、ヤキモチを焼いたんだな」
「う……」
シンジュが言えずに悩んでいた事を言われ、申し訳ない気持ちになった。リベルテと一緒に居る二人に嫉妬したのは事実だ。けれど、リベル関係以外の事でも、シンジュは二人を羨ましいと思っていた。
鈴はとても綺麗で可愛らしい容姿をしている。演技が上手く、乱暴な口調になる時があるが、とても優しい。護身術も身に付けていて、大男複数相手でも勝ってしまうほど強い。
夕は平凡な顔立ちをしているが、とても優しくて料理がとても上手い。作れるものも数多く、味も申し分ない。黒い髪と黒い目はこの世界ではとても目立つと言うのに、夕は周囲の目を気にする様子もなく、隠す事もなく、普通に過ごしている。
それに比べて、自分は……
鈴のように綺麗な容姿をしている訳でもない。夕のように料理が作れる訳でもない。自慢できるものは何もなく、周囲の目が怖くて今でもリベル達以外の人達とはまともに話すことが出来ない。海の神子と言う肩書きはあるものの、本当に自分が海の神子なのかも信じられず、神子としての役目も放棄した。
役に立つどころか、みんなに迷惑ばかりかけている。シンジュは自分に自信がなかった。海の中で生活をしていた頃の仲間達の言葉が忘れられず、恐れ、不安になる。考えれば考えるほど、シンジュは自分は駄目な存在だと思っていた。
「俺はシンジュが羨ましいけどな」
「え?」
落ち込むシンジュに何を思ったのか、夕はそう言って話を続けた。
「お前とリベルを見てるとさ、微笑ましいと言うか、恋人が居たらこんな感じなんだろうなぁって思ってさ」
「こいびと?」
「あぁ。シンジュは可愛いし、純粋だし、健気だし。それに、自分の命を投げ捨てでもも大切な人の命を守りたい、何て、俺には出来ない」
「…………」
「海の神子は美しい心を持った者しかなれないとクラウスが言っていた。誰でもなれるものじゃないと。もう少し自信を持っていいと思うぞ」
「でも……」
二人に励まされても、シンジュは自分に自信が無かった。生まれた時から容姿端麗で優秀な姉と比較され、仲間達から嫌われていた。リベルテと出会うまで、自分なんか産まれてこなければ良かったのにと思っていた。海の神子が自分だと知った時、どうして姉が海の神子じゃないのかと思った。姉が海の神子だったら、命を落とす事もなかったのに。仲間が人間を憎む事もなかったのに。
「鈴を見てみろ。外見は確かに絶世の美少年だけど、性悪の猫被りなんだぜ? しかも体術のプロ。可愛いと思うか?」
「え、えっと……」
「夕は料理と武術が得意なだけで、他に取り柄は何もない。容姿は平凡だし、成績は普通だし、鈍感だし。ユリウスの好みを疑うくらいだ」
「あの……その……」
夕と鈴がお互いの短所を言い合い、シンジュは困惑した。誰かに意見を聞かれた事が少なく、どう答えれば良いか分からなかった。シンジュが答えに困っていると、オーブンの方から香ばしい匂いが漂ってきた。夕と鈴も気付いたようで、三人同時にオーブンへと視線を向けた。
アップルパイが焼き上がったらしく、夕がオーブンからアップルパイを取り出すと、鈴とシンジュが覗き込んだ。こんがりと焼き色のついたパイ生地に、黄金のように輝く林檎とシロップ。
「まだ熱いから触るなよ?」
目を輝かせてじっとアップルパイを見つめるシンジュに夕が忠告する。しかし、シンジュは聞こえていないのか、アップルパイに視線を向けたまま動かない。
「甘いもの、好きなんじゃねえのか?」
「なにそれ可愛すぎる」
「自重しろ」
早く食べたいのか、ずっとアップルパイを見つめるシンジュ。匂いに気づいたのか、先ほどまで部屋中を動き回っていた鷲とシャチと燕もシンジュの頭や肩に乗って同じようにアップルパイを見つめている。
シンジュは可愛い。それはもう目に入れても痛くないほど可愛い。実年齢よりも幼い顔立ちであるせいか、シンジュの表情や仕草を見ると、ついつい手を差し伸べてしまいたくなるのだ。海の中で生きていた時、仲間達から酷い仕打ちを受けていたと知った時、二人は強く思ったのだ。
『俺達がしっかりこの子を護らなければ』と。
二人にとってシンジュは可愛い弟同然の存在だった。存在しているだけで可愛くて癒されるのに、それに加え甘いものが大好きと知り、二人は心の中で悶えた。夕は様々なお菓子を思い浮かべ、必要な食材と費用を瞬時に頭の中で計算し、鈴は街の中にある美味しいお菓子のお店の名前と場所を整理し、値段も瞬時に思い出す。
餌付けする気満々である。
「やっぱりシンジュは可愛いなぁ」
「シンジュが居るだけで癒されるよな」
愛する我が子を見守る親のような目でシンジュを眺める二人。そんな二人の視線に気付かず、シンジュはずっとアップルパイを見つめていた。
その後も癒し空間だった。丁度いい温度まで冷めたアップルパイを夕が切り分け、受け皿に乗せると、それをシンジュに渡した。フォークを渡し、夕が「味見しよう」と言うと、シンジュはフォークでアップルパイを一口サイズに分け、パクリと口に含んだ。
美味しかったのか、シンジュは表情を緩ませ嬉しそうにアップルパイを味わった。ある筈のない花が舞っているような幻覚が見え、夕と鈴はその場に蹲った。
「天使だろう。あれ人魚じゃなくて完全に天使だろう」
「あいつ、本当は癒しの妖精なんじゃねぇのか? あの笑顔は、やばいだろう」
アップルパイを幸せそうに食べるシンジュの手をツンツンとつつくシャチと燕。シンジュがシャチと燕に視線を向けると、同時に口を開いた。
シンジュはアップルパイと動物達を交互に見て、サクッとアップルパイを切り分けた。一口サイズにしたアップルパイをフォークに乗せ、シャチと燕の前に持っていく。
シャチと燕は嬉々としてアップルパイを口に含み、モグモグと咀嚼する。シンジュもアップルパイを口に含み、同じように咀嚼する。
ほわぁ。
言葉で表すならそんな感じの空気になり、同じような表情をして同じ動きをするシンジュ達。
「どうしよう。シンジュが妖精さんに見えてきた」
「おとぎ話に出てくるお姫様でも良いな。側に居る鷲は気持ち悪いがな」
ほんわかとした癒し空間を作り出すシンジュの側にはだらしない顔をして燕を見つめる鷲の姿。本当に燕が好きなんだなぁと思う夕だったが、鈴が言った通り、燕を見つめ、くねくねと体を動かす鷲は確かに気持ち悪かった。
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