神子のおまけの脇役平凡、異世界でもアップルパイを焼く

トキ

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最終章

初恋の味はアップルパイ

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 夜になっても賑やかさは変わらず、ソレイユ国のあちこちで軽快な音楽や国民達の楽しそうな声が聞こえてくる。街中に明かりが灯り、夜でも昼と変わらない。それは城内も同じで、警護をしている騎士も居るが、国中がお祭り状態なので彼らも少しだけ気が緩んでいる。

「あの、クラウスさん」
「ユウ様、帰って来ていたんですか?」
「はい。夕方くらいには戻って、アップルパイを作っていました」
「アップルパイを、ですか?」
「えっと、その……ユリウス様と、二人で食べようと思って。ユリウス様の部屋に行ったんですけど、居なくて。ユリウス様が何処に行ったか、クラウスさんは分かりますか?」
「……ユウ様。それは、私の都合の良いように解釈しても宜しいのですか? ユリウス様に」
「自分の気持ちを、正直に伝えようと思って……」
「…………」

 クラウスは感動のあまり天を仰いだ。やっと、やっとユリウスの初恋が成就するのだ。嬉しいに決まっている。頬を赤く染めて照れたように笑う夕を見れば、彼がユリウスに告白する為にアップルパイを作ったのだと直ぐに理解できる。ユリウスの為だけに、二人で食べる為に、夕はアップルパイを作ったのだ。もうこの時点で、ユリウスと夕が結ばれる事は確定。

「あの、クラウスさん?」
「ありがとうございます。ユウ様。ユリウス様はきっと神殿に居ると思います。ユリウス様にとって、あの場所はとても大切な場所ですから……」
「神殿、ですか?」
「はい。神殿です。早く会いに行ってあげてください」
「分かりました。ありがとうございます」

 礼儀正しく頭を下げた後、夕は足早に神殿へ向かった。彼の後ろ姿を、クラウスは微笑ましそうに眺めた。

「嬉しそうだね。クラウス」
「嬉しいに決まっているじゃないですか。ユリウス様の願いが叶うのですから……」
「太陽の神子と空の神子、月の神子と夜の神子は結ばれる運命にある。心配する必要はない」
「そうですね。ツクヨの言う通りです」

 かつての太陽の神子と空の神子は恋人同士で、月の神子と夜の神子も恋人同士だった。神子を癒す力を持つのだから、惹かれ合うのは必然だったのだろう。それを証明するかのように、太陽の神子であるサイラスは空の神子である鈴に心惹かれ、月の神子であるユリウスも夜の神子である夕に心惹かれた。しかし、昔と違う事もある。

「海の神子であるシンジュ様もリベルと結ばれました。もう良いでしょう? 海の神子様は諦めて、私を選んでくれませんか?」
「……私が好きだったのはかつての海の神子殿だ。あの子に対して恋愛感情なんて抱いていない。似ているとは思うがね」
「答えになっていませんよ。私はもう遠慮なんてしません。貴方が私の事を好きだと言ってくれるまで、何度でも私の想いを伝え続けますから覚悟してください」
「お前は昔からしつこい男だね。諦めも悪い。転生してまで私を追って来るなんて悪趣味にも程がある」
「転生したのは偶然ですよ。私だって驚いたんですから。しかし、今は神と神子様に感謝しています。私に、もう一度チャンスを与えてくださったのですから」
「…………」

 ツクヨとクラウスはかつての神子の守り人だった。出会った時からクラウスはツクヨの事が好きだった。しかし、ツクヨは海の神子に恋愛感情を抱いており、海の神子もツクヨに同じ感情を抱いていた。ツクヨと海の神子は両想いだった。けれど、二人が結ばれる事はなかった。当時、神子と守り人が結ばれる事は禁忌とされていたからだ。その為、ツクヨも海の神子も本当の気持ちを伝えず、共に過ごしていた。クラウスもツクヨの気持ちを知っていたから、自分の気持ちに蓋をした。

 シェルスの先祖によって次々と神子を失った時には全てが手遅れだった。海の神子はツクヨの手によって葬られ、空の神子と夜の神子も失い、最後に太陽の神子と月の神子も消えてしまった。ツクヨは海の神子を殺したくなかった。しかし、海の神子自身がそれを望んだのだ。

 シェルスの先祖は空の神子と夜の神子に呪いをかけて神子の力を奪おうとした。しかし、海の神子に邪魔をされ、その呪いは海の神子にかかってしまった。このまま呪いが進行すれ海の神子の力が奪われてしまう。そうなる前に自分を殺してほしいと、海の神子自身がツクヨに命じた。

 ツクヨは迷いに迷った末、自分の手で海の神子を葬る選択をした。海の神子の力を奪わせない為に。神子殺しの烙印を押される事も承知の上で。海の神子も分かっていた。最愛の人をずっと苦しめる結果になると知っていて、ツクヨに残酷な命令をした。それしか方法がなかったからだ。

「神子殺しの烙印が消えるなんて前代未聞だ。こうなる事も分かった上で、海の神子殿は私に命じたのかね」
「その可能性はあるかもしれませんね。未来が視えていたヒスイ様のように……」

 確かめる術はない。しかし、恐らくかつての海の神子はツクヨが解放されると知っていたのだろうと思う。そうでなければ、自分を殺せなんて言える筈がない。長年苦しめる結果になってしまったが、今はもう自由に生きる事ができる。シンジュから「許す」と言われたからかもしれない。ずっと心に刺さっていた棘が綺麗に抜き取られたような気がする。

「直ぐに答えを出すのは無理だ。考える時間がほしい」
「長くは待ちませんよ? 私は十分待ったのですから」

 緩く波打つ淡い碧色の髪を一房手に取り、クラウスは愛おしそうに口付けた。直ぐに手を払いのけられ「気障な事をするな!」と怒鳴られる。怒りつつもツクヨの頬がほんのりと赤く染まっているのを見て、クラウスはクスクス笑った。




 淡く光る植物に小動物達。上を見れば光る小鳥達が楽しそうに飛び回り、水が流れる水路には同じように淡く光る小さな魚達。最初に見た時とはかなり変わってしまった神殿の中を眺めながら、夕は中央に立つ人物に近付いた。五人の神子が揃った事により、五本の柱はそれぞれの神子の力が宿り、淡い光を放つ植物や動物達が神殿内を自由に駆け回るようになった。植物は緑、鳥や小動物は白や金、魚は青。中央の器からは湧き水のように水が溢れ出し、神殿の中にある窪みに流れ水路を作っている。クラウスの話によると、これが神殿の本来の姿らしい。

「ユリウス様」

 神殿の中央に立つ人物はやはりユリウスだった。静かに月を見上げていたユリウスはゆっくりと振り返り夕を見る。少し驚いた様子で「どうして此処に?」と小さく呟く。夕は控えめに笑って持って来た箱をユリウスに見せた。

「アップルパイ。一緒に食べませんか?」

 夕の言葉にユリウスは驚くが、嬉しそうに微笑んで「是非」と答えた。中央の噴水のようになっている場所に座り、夕はアップルパイを切り分けてユリウスに渡した。その後、夕もアップルパイを手にしてゆっくり食べ始める。

「貴方が作る林檎の焼き菓子は、何時も美味しいですね」

 アップルパイを口にして、ユリウスは優しい声で告げた。愛おしそうにアップルパイを見つめるユリウスの姿にドキリとして、夕の顔が赤くなる。けれど、頸が見えるくらい短くなったユリウスの髪を見て夕は悲しくなった。乱雑に切られた髪は、ユリウスが目覚めた後丁寧に切り揃えられた。首にかかるかかからないかの長さだった髪は更に短くなり申し訳なく思う。長い髪も短い髪もユリウスに似合っているが、やはり夕は髪が長い方が好きだった。

「あの時、助けてくれたお礼がしたくて。それと、短くなってしまった髪の謝罪も……」
「貴方が気にする必要はありません。髪も短い方が楽なので、さっぱりして良かったと思っています」
「良くないです。すごく、綺麗だったのに」
「髪が短い私は嫌ですか?」
「嫌じゃありません! 短い髪も似合ってます! でも、やっぱり申し訳なくて」
「貴方を護る為に犠牲になったと思えば誇らしい。やっと、恩返しが出来たのですから」
「……あの時、俺が助けた子どもはユリウス様だったんですね」

 ユリウスは驚いて言葉を失った。やっと夕が気付いてくれたと言う嬉しさと、何時気付いたのだろうと言う疑問。何時か話そうと思っていた。しかし、ずっと言えなかった。シェルスから夕を取り返した時も、詳しくは話せていなかった。けれど、夕はユリウスが話す前に自分で気付いてくれた。

「その通りです。周りから疎まれ、憎まれ、命を狙われる日々に、俺の心は疲弊していました。自ら死を望む程に、あの頃は辛い事ばかりだった。そんな時、貴方が、ユウが俺を助けてくれた。この神殿に逃げ込んで、今のように、この林檎の焼き菓子を食べさせてくれて……」

 産まれて来なければ良かったと言い切る前に、夕は幼いユリウスを抱きしめた。生きる事に絶望していた彼に「産まれてきてくれて、ありがとう」と「生きてても良いんだ」と夕は優しく告げた。

「あの時、貴方が与えてくれた優しさと言葉に俺は何度も救われた。貴方が言った通り、本当に魔法のようだった」

 夕に助けられた日の事は、今でもユリウスの大切な思い出だ。あの時、夕と出会えなければ、夕が助けてくれなければ、ユリウスは今此処に居ない。

「貴方を忘れた事はなかった。何時かまた、必ず会えると信じて、ずっと待ち続けた。何年も、ずっと」

 忘れられる筈がない。夕は命の恩人なのだから。命だけでなく心も救ってくれた夕を好きになるのは必然だった。夕と再会した時、どれ程嬉しかった事か。今も夕が傍に居るのは夢じゃないかと思うくらいだ。

 夕は何も言わず、静かにユリウスの話を聞いていた。話せば話す程、自分の気持ちを隠せなくなる。好きな人が直ぐ傍に居て我慢なんて出来る筈がない。

「貴方と、ユウと初めて会った時から、ずっと好きでした」
「ユリウス様」
「今でも信じられない。ずっと会いたいと願っていた人が、俺の隣に居る事が……」
「…………」
「貴方に会えるだけで良かった。それだけで、俺は満足だった。それなのに、貴方と居れば居る程、貴方と話せば話す程、もっとと求めてしまう。共に生きたいと、ずっと俺の傍に居てほしいと、貪欲に求めてしまう」

 想いを告げたら歯止めが効かなくなり、ユリウスは自分の想いを全て吐き出した。夕にとっては迷惑かもしれない。それでも、もう止められなかった。夕への想いが溢れて可笑しくなってしまいそうで、狂ってしまいそうで、ユリウスは苦笑しながら夕に伝えた。

「済まない。ユウにとっては迷惑でしか『ユリウス様』」

 勝手に自己完結しようとするユリウスの言葉を遮るように夕は彼の唇に口付けた。





 一瞬、何が起こったのかユリウスは理解できなかった。まさか夕から口付けられるとは思っていなかったのだ。自分の気持ちは夕にとって迷惑でしかない。けれど、夕を手放す事なんて出来ない。夕を縛り付けたくないと言う理性と、どんな手を使ってでも自分の傍に置きたいと言う欲求。ずっと迷って悩んでいた事が全て吹き飛ぶ程、夕の行動はユリウスに大きな衝撃を与えた。

「ユウ?」

 驚いて恐る恐る夕の名を呼ぶと、唇を離した彼は恥ずかしそうに笑って口を開いた。

「迷惑じゃありません。俺の方が迷惑だったんじゃないかって、ずっと不安でした」
「そんな事はない! ユウが傍に居てくれるだけで俺は幸せだった!」
「分かってます。でも、俺は平凡だし、この世界に来る前はただの学生で、ずっとユリウス様に相応しくないって、ユリウス様の為を思うなら距離を置くべきだって、思ってたんです」
「…………」
「でも、それが間違ってるって気付いたんです。ユリウス様はずっと俺の事を一途に想ってくれていたのに、俺は全く気付かなくて、無神経な事を言ったり、最低な事をして、ユリウス様を沢山傷付けたと思います。ユリウス様、今迄気付けなくてごめんなさい」
「貴方が謝る必要なんてない。俺も、本当の事を話せなかった」

 苦しそうに顔を歪めるユリウスを見て、夕は自己嫌悪に陥りそうになった。今でも気付かなかった自分自身に腹を立てているし、許せていない。けれど、自分が離れる事によって更にユリウスが傷付く方がもっと嫌だ。

「俺も、ユリウス様が好きです。ユリウス様と一緒に生きたいです。沢山傷付けてしまった分、それ以上にユリウス様を幸せにした……」

 我慢できず、ユリウスは夕を強く強く抱きしめた。夕も自分と同じ気持ちだったと分かって、一緒に生きてくれると言ってくれて、ユリウスの心は満たされた。夕への愛おしさで溢れてしまいそうだ。これは都合の良い夢なのではないか。夕を求めすぎて幻覚を見ているのではないかと不安になる。けれど、全て夢でも幻でもなく現実。

「俺には貴方が、ユウが必要だ」

 夕が夜の神子だからではない。夕だから必要なのだ。幼い頃からずっと想い続け、再び出会える日を夢見て、その願いが漸く叶ったのだ。

「ユウ」
「ユリウス様」

 抱きしめていた手を離し、二人は向き合ってお互いの目を見つめた。二人とも顔が真っ赤で、瞳は蕩け潤んでいる。少しずつ顔を近付け、二人は再び口付けを交わした。口付けた瞬間、ふわりと林檎の味が広がり、唇を離した二人は「甘い」と呟いて、クスクスと幸せそうに笑い合った。
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