雨音に包まれて〜愛されなかった子は龍の化身に寵愛される〜《完結》

トキ

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本編

はじめて1※

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 日が沈み、夜になってもまだ雨が降り続けていた。パラパラと雨粒がガラス窓に打ち付ける音だけが聞こえる静かな部屋で、アスマはヒサメに抱きしめられ只管甘やかされていた。夕食を一緒に食べる時も、お風呂に入る時も、タオルで体を拭く時も、着替える時も、ヒサメはアスマを抱きしめて、些細なことでも「えらいね」と「いい子」と優しく微笑んで頭を撫で続けた。けれど「やめてほしい」とは思わなかった。大袈裟だと、子ども扱いしないでと、言葉にすることは簡単だ。内心、アスマは「幼い子どもじゃないのに」と思ってはいたが、それ以上に嬉しかったのだ。ヒサメはアスマの存在を認めて沢山褒めてくれる。大切にしてくれる。アスマがずっと欲しくて欲しくて求め続けていた愛情を、惜しみもなく注いでくれる。

「アスマ。君を、抱きたい」

 大きなベッドの上に二人で座り、アスマを抱きしめていたヒサメが彼の耳元で囁いた。額に、瞼に、頬に、唇に、ちゅ、と優しいキスを落とされて、アスマは顔を真っ赤にしながらコク、と小さく頷いた。

「あ、あの……僕、はじめて、なので、や、優しくしてほしい、です」

 胸元の着物をきゅ、と握りしめてアスマは恐る恐るヒサメを見上げてお願いした。ヒサメの言う「抱きたい」がただ抱きしめるだではないということをアスマは理解していた。けれど、そう言ったことに関する知識はあるが、実際に自分でしたことはあまりない。アスマが知っているのは男女での行為の仕方だけで、男同士ではどうするのか全く分からなかった。

「君は……いや、なんでもない。大丈夫。俺が教えてあげる。ゆっくり慣れてくれればいいから、身体の力を抜いて」

 最初はキスから、と告げて、アスマの頬に手を添え、彼の小さな唇に口付けた。ちゅ、ちゅ、とアスマの舌を吸い、唇を舐め、少しずつ彼の口内を犯していく。慣れていないアスマはゾクゾクする感覚に怯え、舌を引っ込めようとする。その前に肉厚な舌に絡め取られ、アスマは抵抗できずにくぐもった声しか出せなかった。

「んんっ! む、ふっ、んくっ!」
「アスマ。怯えないで。口を開けて? 少しだけ舌を出して」

 口内を蹂躙していた舌を引き抜かれ、はぁっ、はぁっ、と必死に息をするアスマに、ヒサメは優しく指示を出した。甘く蕩けるような目で見下ろされ、アスマは素直に彼の言う通りにした。「こ、こう?」と合っているか分からず、不安そうに見上げるアスマの頭を、ヒサメは優しく撫でる。「よくできました。いい子。アスマはいい子だね」と褒める。ヒサメに褒められたのが嬉しくて、アスマはヘニャリと笑った。

「うれしい、です」
「アスマ。もう一回」
「ん、ふぁ、ひしゃ、めさ……ふあっ! んんん!」

 再び唇を重ねられ、先ほどよりも激しく舌を絡め取られる。背中がゾクゾクして、下半身がむずむずする感覚に襲われる。怖くて、けれどもっとこの感覚を味わいたくて、アスマは無意識に「もっとぉ」と、ヒサメにお強請りしていた。唇を離しては息を整え、落ち着いたらまた深く口付けられる。何度も何度も、口内を優しく犯されて、アスマはキスだけで身も心も蕩けてしまった。

「キス、気持ちよかったの?」
「は、い」
「そうか。それじゃあ、次はココで気持ちよくなろうね」
「ひゃっ!」

 上半身だけ着物を脱がせ、ツンと可愛らしく主張する胸の先端に指を添え、くに、くにゅ、と指で揉まれ、アスマはビクン! と体を仰け反らせてしまう。親指と中指で乳首を優しく挟まれ、くにゅくにゅと揉まれながら人差し指で先端をカリカリと引っ掻かれ、アスマは必死に漏れそうになる甘い声を押し殺した。

「アスマ。我慢しなくていいよ。君の声、聞かせて?」
「ひゃあああっ! だ、だめっ! それ、だめ、なのっ! ヒサメさ、ゆび、とめ……やっ! あっ、ああっ、むね、ひっぱっちゃ……ひっ、ああっ! あっ、ぁあっ!」
「ダメじゃないよ。気持ちいいんだろう? いっぱい触ってあげるから、もっと気持ちよくなって?」

 そっと仰向けに押し倒され、片方の乳首を口に含まれ、もう片方は指で刺激を与えられ、アスマは我慢できず喘ぎ続けた。ちゅ、と先端を吸われたり、舌先で転がされたり、カプと甘噛みされたり。少しだけ主張していた乳首は、ヒサメから与えられる甘い刺激に反応して少し大きくなっていた。

「あっあっ! ち、くび……ひゃあっあ、ぁあっ! きもちっ、いいっ!」

 ジュッと、強く吸われ、アスマはビクビクと身体を小さく痙攣させた。与えられる快楽から逃げ出そうと身を捩るが、ヒサメには逆効果だった。もっと触って? と主張するように胸を突き出し、ヒサメは反対側の乳首も口で愛撫した。

「かわいい。アスマ。一度、イッてみようか」
「イく?」
「そう。大丈夫。痛いことは絶対にしないから」

 涙に濡れるアスマの目元にキスをして、ヒサメは彼の下半身に手を伸ばした。帯紐をほどき、着物を脱がせ、彼の中心に手を添える。

「ぁ、しょ、しょこっ! あっ、ぁあっ、ひっ、くっ、あっ、ぁあああああっ!」
「イッていいからね。アスマがイく姿を、俺に見せて?」

 キスと胸の刺激で先走りを滴らせていたアスマの中心は、ヒサメから直接刺激を与えられて芯を持ち始める。トロトロと先端から蜜が溢れ出し、アスマの中心とヒサメの手を汚していく。大きな手で握り込まれ、上下に激しく扱かれ、先端もグリグリ刺激され、カリ、カリ、と爪を立てられ、激しい快楽を与えられてアスマの身体が大きく仰け反った。

「あっ! だ、め、くるっ! なんか、き、ちゃう! ふっ、あっ、ぁあっ! ひっぁあああああああああっ!」

 腰を前後に動かして、アスマはドクン! とヒサメの手の中に欲を吐き出した。イッた余韻に浸り、ピクン、ピクンと体を震わせた後、アスマは全身から力が抜けてくたりとベッドの上に倒れ込んでしまう。

「上手にイけたね。アスマ。いい子」

 はっ、はっ、と短く息を吐くアスマにちゅ、と口付ける。彼の息が整うのを待って、ヒサメは「続きをしても大丈夫?」とアスマに聞く。アスマは「へい、き、だから……さいご、まで、して、ください」と言った。
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