雨音に包まれて〜愛されなかった子は龍の化身に寵愛される〜《完結》

トキ

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本編

はじめて2※

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 くち、くちゅ、ぐちゅり。アスマの後孔には、ヒサメの指が二本入っていた。固く閉じられた孔の周囲を指で押すように刺激し、潤滑油を使って少しずつ指を後孔に入れ、入り口付近を刺激する。アスマが気持ちよくなれるようゆっくりと、怖がらないよう慎重に。じっくりと時間をかけて解された後孔は、指を二本入れてもまだ余裕があるくらい柔らかくなった。しかし、それでも心配性なヒサメは「もう少し拡げてから」と告げて、ずっと後孔を刺激し続けている。

「ぁあっ! ヒサメ、さまっ! も、もう、ゆび、はっ、いい、からっ……ヒサメさま、の、いれてっ!」
「まだダメ。怪我をしたら大変だからね。もっと柔らかくしてから」
「やっ! ぐちゅぐちゅ、きもち、いいっ! ひさ、め、さま、の、ゆびっ、バラバラにっ、あんっ! う、うごいて……ひっ、ぁあああああっ! また、イく! イッちゃう!」
「いっぱいイッていいんだよ。アスマ」

 ドピュッ! と何度目かになるか分からない絶頂を迎え、アスマは「おねが、も、もう、いれて」とヒサメに懇願した。ヒサメと早く一つになりたい。指よりも太くて大きいので、気持ちよくなりたい。イッたばかりだというのに、指をグチュグチュと動かして内壁にある膨らみに刺激を与え続けるヒサメに、アスマは「いじわる、しないで」と、とうとう泣き出してしまった。

「泣かないで。アスマ」
「ぁんっ、んん、ふ、ちゅ……」

 にゅぽん、と奥まで入っていた指を引き抜かれ、その刺激だけでも感じてしまう。再び唇を塞がれ、優しく口内を犯される。深い口付けを堪能した後、ひく、ひくと収縮するアスマの後孔にたっぷりと潤滑油を垂らして奥まで馴染ませる。アスマの着物を脱がせ、ヒサメも全て脱ぎ捨てた。準備が整い、アスマの後孔に熱くて硬いものが押し当てられる。触れるだけで期待してしまい、アスマは無意識に腰を揺らした。漸く待ち望んでいた熱が、グッとひくつく孔の中に侵入してくる。ゆっくり、ゆっくり、ヒサメの剛直を挿入され、じっくり解されたアスマの後孔は彼の熱を奥へ奥へと誘い込む。ヒサメが挿入しやすいようにアスマは自ら足を開いて、彼の動きに合わせて腰を前後に揺らした。

「アスマっ、大丈夫? 痛くない?」
「へい、き、です。ヒサメ、さま」

 最奥まで挿入されて、アスマはやっとヒサメと一つになれたことが嬉しくて「えへへ」と小さく笑った。圧迫感はあるけれど、それよりもヒサメと繋がることができた喜びで心が満たされていた。ヒサメは無理に動かそうとはせず、アスマが慣れるまで奥に挿入したまま待ってくれた。ヒサメの優しさが伝わってきて、アスマは彼の顔を両手で包むように触れて自分の方へと引き寄せ自分から口付けた。

「ん、アスマ?」
「ん、ちゅ……ヒサメ、さま、もう、だいじょうぶ、だから、うごいて?」
「無理はしてない?」
「うん」
「分かった。痛かったら、ちゃんと言うんだよ?」
「ん、あっ!」

 ゆっくりと奥を抉られて、アスマから甘い吐息が漏れる。気遣うように動いていた剛直は、どんどん激しくなり、入り口付近から最奥まで快楽を与え続ける。ゴチュゴチュと中を抉られ、孔の中の膨らみを刺激され、最奥まで突き上げられ、あまりの気持ちよさに内壁がキュ、と収縮する。

「痛みはない? 気持ちいい?」
「んんっ! はっ、きもち、いい、れ、す……あっあっ! お、おくまで、ごちゅごちゅ、あっ! きもち、ん、いい!」
「いい子。もっと気持ちよくなって。アスマ、これで最後にするから、もう少しだけ、頑張ろうね」
「ひゃっ、あっ、あっ! はげ、しいのっ、も、すきっ! はっ、ぁあっ! イく! ひさめっ、さまっ、また、イッちゃ……あっ、ひ、ぁあああああっ!」

 アスマの腰を掴み、剛直を前後に動かす。キュ、と締まる内壁を抉り、ゴチュゴチュ! と最奥を突いた瞬間、アスマはビクビクと全身を震わせて絶頂した。中心からドクドクと白濁を吐き出して、気持ちよすぎてくたりと全身の力が抜ける。最奥でビクビクと震える熱を感じながら、アスマはゆっくりと瞼を閉じた。

「えらいね。いい子だ、アスマ。ゆっくり休んで」

 ズル、と引き抜かれる感覚すらも気持ちよくて、顔中にキスされて、愛しい人の温もりに包まれながらアスマは安心して意識を手放した。
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