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本編
化身の寵愛
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雨は十日間も降り続けた。こんなにも長い間雨が降って大丈夫なのかとアスマは不安に思ったが「春を告げる恵みの雨だから大丈夫だよ」とヒサメから教えてもらった。
「アスマと結ばれたことで、俺の力が解放されたんだな」
「本当に、全ての悪鬼が消滅したんですか?」
「あぁ。俺は雨を司る龍の化身だからね。この雨は恵みの雨であるのと同時に、清めの雨でもあるんだ。悪鬼に堕ちた者の穢れを浄化し、この世に取り残された魂は天に召され輪廻の輪に戻される」
地獄行きの魂も存在するが、と言って、ヒサメは苦笑する。あれからずっと、ヒサメは屋敷の中で過ごしている。アスマを一人にしたくなかったらしい。仕事に行かなくていいのかとアスマが聞くと、ヒサメは彼の頭を撫でて「化身の最優先は伴侶の安全だから問題ないよ」と教えてくれた。
「ヒサメ様」
「ん?」
「まだ、夢の中にいるみたいです。すごく幸せで、幸せすぎて、いいのかなって」
「当たり前だ。君は俺の伴侶なのだから。幸せになっていいんだよ」
「ん」
優しく頭を撫でられて、アスマは気持ちよくて目を細める。サァア、と、二人の間を爽やかな風が吹き抜け、薄紅色の花びらが晴れ渡る空に舞い上がる。
「ずっと、楽しみにしていたんだ」
「一緒に桜を見るのを、ですか?」
「あぁ。君と出会う前は、俺は花になんて興味なかった。けれど、君と見る景色は全てが新鮮で、色鮮やかに彩られていて、とても美しい」
「僕も、ヒサメ様と見る景色が好きです」
季節は春。庭園に植えてある桜が一斉に咲き乱れ、薄緑色の鳥達が囀りながら枝と枝の間を行き来している。アスマが「あの鳥は?」と疑問に思っていると、「メジロだな」と知りたかったことを丁寧に教えてくれる。どうして僕の知りたかったことが分かったんだろう? とアスマが首を傾げると、ヒサメは優しい目を向けて「君は感情が顔に出やすいから」と言ってクスクス笑った。
「アスマ。これからもずっと、俺の傍で笑ってほしい。君を笑顔にする為なら、俺はなんだってする」
「本当に、僕でいいんですか?」
「当たり前だ。俺の愛しい伴侶。俺の最愛。これでもかなり我慢している方なんだよ? やりすぎると君が『もういいです!』と遠慮してしまうから」
「な! そ、それは! ヒサメ様が何時も大袈裟なくらい僕を褒めて甘やかすから」
ヒサメの溺愛っぷりは本当に凄い。初めて体を繋げた翌日も、彼はアスマの身体を気遣って沢山甘やかした。アスマが「自分でできます」と弱々しく主張してもヒサメは聞こえないフリをしてアスマにこれでもかという程の愛情をたっぷりと注ぎ続けた。ヒサメの過保護っぷりは度を超えていて、アスマは戸惑ってしまった。
初めて出会った時、アスマは悪鬼に襲われて生死を彷徨った。屋敷から出て行こうとしたことも、彼が過保護になった要因の一つだろう。アスマに余計な入れ知恵をした部下達はヒサメからお叱りを受け、彼の部隊からは外され、別の部隊に異動させられたそうだ。あの日、ヒサメはアスマを本部へ連れて行くつもりはなかった。
しかし、龍の化身であるヒサメの伴侶が見付かったとなれば、一度は部下達に会わせて説明しなければならない。渋々ヒサメが彼を連れて本部へ行けば、部下達が余計なことを吹き込んでいるではないか。異世界に来て日が浅く、悪鬼に襲われた恐怖も残っている。様々な出来事が一度に起きて、まだ頭が混乱しているアスマを困らせたくなくてヒサメは部下達に「悪鬼のことは一切口にするな」と命令していた。にも関わらず、奴らはその命令を無視し、アスマに「出て行け」と無慈悲に告げた。口調こそ柔らかかったものの、アスマにとってそれは死刑宣告に近い。彼らはヒサメの幸せを願ってアスマにそう言ったのだろうが、ヒサメにとってその行動は逆鱗に触れる程の裏切り行為だった。ヒサメがひっそりと囲い込んで、自分の屋敷に閉じ込めて、傷付いた心をゆっくり癒し、大切に大切に慈しんでいた最愛を、奴らは傷付けたのだ。もし、アスマに怪我を負わせていたら奴らの首は今頃地面に転がっていたことだろう。
彼らはヒサメの命令に背いた。上の命令は絶対だ。命令に背いた者にはそれ相応の罰が与えられる。常に命のやり取りをしているのだ。部下が上官の命令に背いて勝手に行動した結果、全滅なんてこともあり得る。ヒサメは多くの部下達の命を背負っている。彼らの命を守る為にも、命令に背いた者を自分の部隊に残しておく訳にはいかない。それに、奴らが余計なことをしなければ、アスマが危険な目に遭うことも、涙を流しながら「産まれてきてごめんなさい、生きててごめんなさい」と謝ることもなかったのだ。
「君の生い立ちを聞いたら過保護にもなる。あんな風に泣く君の姿は、もう見たくない」
「ぁ」
「俺は、過保護なくらいで丁度いいと思っている。君はもっと我儘になるべきだ」
「い、今でも、十分我儘だと思うんですけど」
「まだ足りない。もっと俺を頼って。沢山、俺に甘えていいんだ」
「ヒサメ様」
一緒に、幸せになろう。
頬に手を添えられ、ちゅ、と口付けられる。優しい眼差しで見つめられ、アスマは恥ずかしくて視線を彷徨わせる。頬を赤く染めながらアスマはか細い声で「わかりました」と呟いた。すると、頭上からクスクス笑う声が聞こえ「俺の伴侶は、本当に可愛いなあ」と言われ、アスマはムッとする。「僕は、ヒサメ様みたいな格好いい男になりたいです!」と初めて大きな声を出して自分の意思を伝えた。ヒサメは一瞬キョトンとした目を向け、プッと吹き出して「それは、難しいな」と告げて彼の頭を撫で回す。やっと彼本来の表情を引き出せて、ヒサメは嬉しそうに微笑んで「その調子だ。自分の意見を伝えられてえらいな」とアスマを大袈裟なくらい褒めちぎる。子ども扱いされてアスマはまたムッとするが、花が綻ぶようなヒサメの笑顔を見ると怒りたくても怒れなくなってしまう。
「やはり、君には涙よりも笑顔が似合うな」
「僕も、ヒサメ様の優しい笑顔が、その、す、好き、です」
「また自分の意見を伝えることができたね。えらいね。アスマは凄いよ。いい子、いい子」
「ぁ、う」
またヒサメに褒められ、優しく抱きしめられ、アスマは抵抗することなく彼に身を委ねた。満開の桜を眺め「ずっと一緒にいよう」と伝え合った瞬間、再び爽やかな風が吹き抜けて薄紅色の花びらが舞い上がる。まるで桜が祝福してくれているかのような幻想的な光景を眺め、二人は同時に吹き出して笑い合った。
-end-
補足説明
アスマの名前は「逢珠真」と書きます。
「アスマと結ばれたことで、俺の力が解放されたんだな」
「本当に、全ての悪鬼が消滅したんですか?」
「あぁ。俺は雨を司る龍の化身だからね。この雨は恵みの雨であるのと同時に、清めの雨でもあるんだ。悪鬼に堕ちた者の穢れを浄化し、この世に取り残された魂は天に召され輪廻の輪に戻される」
地獄行きの魂も存在するが、と言って、ヒサメは苦笑する。あれからずっと、ヒサメは屋敷の中で過ごしている。アスマを一人にしたくなかったらしい。仕事に行かなくていいのかとアスマが聞くと、ヒサメは彼の頭を撫でて「化身の最優先は伴侶の安全だから問題ないよ」と教えてくれた。
「ヒサメ様」
「ん?」
「まだ、夢の中にいるみたいです。すごく幸せで、幸せすぎて、いいのかなって」
「当たり前だ。君は俺の伴侶なのだから。幸せになっていいんだよ」
「ん」
優しく頭を撫でられて、アスマは気持ちよくて目を細める。サァア、と、二人の間を爽やかな風が吹き抜け、薄紅色の花びらが晴れ渡る空に舞い上がる。
「ずっと、楽しみにしていたんだ」
「一緒に桜を見るのを、ですか?」
「あぁ。君と出会う前は、俺は花になんて興味なかった。けれど、君と見る景色は全てが新鮮で、色鮮やかに彩られていて、とても美しい」
「僕も、ヒサメ様と見る景色が好きです」
季節は春。庭園に植えてある桜が一斉に咲き乱れ、薄緑色の鳥達が囀りながら枝と枝の間を行き来している。アスマが「あの鳥は?」と疑問に思っていると、「メジロだな」と知りたかったことを丁寧に教えてくれる。どうして僕の知りたかったことが分かったんだろう? とアスマが首を傾げると、ヒサメは優しい目を向けて「君は感情が顔に出やすいから」と言ってクスクス笑った。
「アスマ。これからもずっと、俺の傍で笑ってほしい。君を笑顔にする為なら、俺はなんだってする」
「本当に、僕でいいんですか?」
「当たり前だ。俺の愛しい伴侶。俺の最愛。これでもかなり我慢している方なんだよ? やりすぎると君が『もういいです!』と遠慮してしまうから」
「な! そ、それは! ヒサメ様が何時も大袈裟なくらい僕を褒めて甘やかすから」
ヒサメの溺愛っぷりは本当に凄い。初めて体を繋げた翌日も、彼はアスマの身体を気遣って沢山甘やかした。アスマが「自分でできます」と弱々しく主張してもヒサメは聞こえないフリをしてアスマにこれでもかという程の愛情をたっぷりと注ぎ続けた。ヒサメの過保護っぷりは度を超えていて、アスマは戸惑ってしまった。
初めて出会った時、アスマは悪鬼に襲われて生死を彷徨った。屋敷から出て行こうとしたことも、彼が過保護になった要因の一つだろう。アスマに余計な入れ知恵をした部下達はヒサメからお叱りを受け、彼の部隊からは外され、別の部隊に異動させられたそうだ。あの日、ヒサメはアスマを本部へ連れて行くつもりはなかった。
しかし、龍の化身であるヒサメの伴侶が見付かったとなれば、一度は部下達に会わせて説明しなければならない。渋々ヒサメが彼を連れて本部へ行けば、部下達が余計なことを吹き込んでいるではないか。異世界に来て日が浅く、悪鬼に襲われた恐怖も残っている。様々な出来事が一度に起きて、まだ頭が混乱しているアスマを困らせたくなくてヒサメは部下達に「悪鬼のことは一切口にするな」と命令していた。にも関わらず、奴らはその命令を無視し、アスマに「出て行け」と無慈悲に告げた。口調こそ柔らかかったものの、アスマにとってそれは死刑宣告に近い。彼らはヒサメの幸せを願ってアスマにそう言ったのだろうが、ヒサメにとってその行動は逆鱗に触れる程の裏切り行為だった。ヒサメがひっそりと囲い込んで、自分の屋敷に閉じ込めて、傷付いた心をゆっくり癒し、大切に大切に慈しんでいた最愛を、奴らは傷付けたのだ。もし、アスマに怪我を負わせていたら奴らの首は今頃地面に転がっていたことだろう。
彼らはヒサメの命令に背いた。上の命令は絶対だ。命令に背いた者にはそれ相応の罰が与えられる。常に命のやり取りをしているのだ。部下が上官の命令に背いて勝手に行動した結果、全滅なんてこともあり得る。ヒサメは多くの部下達の命を背負っている。彼らの命を守る為にも、命令に背いた者を自分の部隊に残しておく訳にはいかない。それに、奴らが余計なことをしなければ、アスマが危険な目に遭うことも、涙を流しながら「産まれてきてごめんなさい、生きててごめんなさい」と謝ることもなかったのだ。
「君の生い立ちを聞いたら過保護にもなる。あんな風に泣く君の姿は、もう見たくない」
「ぁ」
「俺は、過保護なくらいで丁度いいと思っている。君はもっと我儘になるべきだ」
「い、今でも、十分我儘だと思うんですけど」
「まだ足りない。もっと俺を頼って。沢山、俺に甘えていいんだ」
「ヒサメ様」
一緒に、幸せになろう。
頬に手を添えられ、ちゅ、と口付けられる。優しい眼差しで見つめられ、アスマは恥ずかしくて視線を彷徨わせる。頬を赤く染めながらアスマはか細い声で「わかりました」と呟いた。すると、頭上からクスクス笑う声が聞こえ「俺の伴侶は、本当に可愛いなあ」と言われ、アスマはムッとする。「僕は、ヒサメ様みたいな格好いい男になりたいです!」と初めて大きな声を出して自分の意思を伝えた。ヒサメは一瞬キョトンとした目を向け、プッと吹き出して「それは、難しいな」と告げて彼の頭を撫で回す。やっと彼本来の表情を引き出せて、ヒサメは嬉しそうに微笑んで「その調子だ。自分の意見を伝えられてえらいな」とアスマを大袈裟なくらい褒めちぎる。子ども扱いされてアスマはまたムッとするが、花が綻ぶようなヒサメの笑顔を見ると怒りたくても怒れなくなってしまう。
「やはり、君には涙よりも笑顔が似合うな」
「僕も、ヒサメ様の優しい笑顔が、その、す、好き、です」
「また自分の意見を伝えることができたね。えらいね。アスマは凄いよ。いい子、いい子」
「ぁ、う」
またヒサメに褒められ、優しく抱きしめられ、アスマは抵抗することなく彼に身を委ねた。満開の桜を眺め「ずっと一緒にいよう」と伝え合った瞬間、再び爽やかな風が吹き抜けて薄紅色の花びらが舞い上がる。まるで桜が祝福してくれているかのような幻想的な光景を眺め、二人は同時に吹き出して笑い合った。
-end-
補足説明
アスマの名前は「逢珠真」と書きます。
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