死神令嬢と悪役令嬢は破滅フラグを叩き折りたい

紗吽猫

文字の大きさ
25 / 49

25、悪意の魔法

「わかっているんですのよ!!これはあなたの魔法ですわね!?」

  カルミアが言った言葉に違和感を覚えたのはロベリアだった。

(これがネリネの魔法ですって……?)

  ネリネの魔法は強い光属性の人物がふたりもいれば効果が無くなる程度の力ではなかったのか。ゼフィランサスだってブルーベルの加護が働いたピアスをしていたはずだ。ネリネの魔法は効かないはずだった。

(おかしい。これは普通じゃない)

  嫌な予感がしてロベリアがカルミアを呼び戻そうと口を開いた時だった。彼女よりも先にネリネが口を開いた。

「酷いです……。私、ロベリア様に何かしましたか?何もしてない私を突き落とすなんて……あんまりじゃないですか!!!」

  突然、ネリネがわっ!!泣き出して布団に突っ伏す。その瞬間、空気が揺らいだ気がした。

「!?」

  その違和感にロベリアとブルーベルが周囲をキョロキョロと見渡す。見た目には違いがわからないが、それはすぐに異変として現れる。

「私のことが、そんなに憎いんですか?殺したいほどですか?」

  泣きながらそう訴えるネリネにロベリアも黙っていなかった。

「一体、何の話ですか?話をでっち上げるのもいい加減に……」

  そう、言い返そうとすると、これまで一切の反応を見せなかった面々が動きを見せた。

「……君がやったんだろう?ロベリア嬢。ゼフィランサスを取られたくなかったのかな」

  そう言ったのはジニア殿下。ニヤリと笑いながらロベリアに顔を向ける。

「ジニア殿下!?何を仰っているのですか?」

  咄嗟にロベリアが異論を唱えると次々に言葉が飛んできた。

「この後に及んでまだ嘘をつくというのか!悪女めが!!」
  
  ルドベキアが怒号を飛ばすと、

「いたいけな令嬢を呪い殺すつもりだろう!」

  カンパニュラが追い立てた。

「貴女がやったんでしょうが」

  ライラックが責め立て、

「女って怖いよねぇ。妬んでネリネ嬢を殺そうとしたんだ。追放、いや、死刑かな?」

  ニヤニヤ笑いながらシオンが提案した。

  異様だった。笑っているのに笑っていない。話しているのに話していない。だが、向けられる視線だけは不快なほど体に突き刺さっていく。それでも、これは魔法のせいだと冷静でいられた。彼から冷ややかな言葉を告げられるまでは。

「……見損ないました。ロベリア嬢。……婚約……破棄した方が良さそうですね」

  耳にしたその声に、ドクンッ…!と心臓が跳ねた。ロベリアは胸元の服をグッと握る。ドクンドクンと心臓が脈を打つ。冷や汗も流れた。
  ロベリアは恐る恐ると彼の方を見る。そこには今までに見たこともないほど冷たい目をしたゼフィランサスがいた。いつも優しい穏やかな目で傍にいてくれたはずなのに。

(今はあんなに冷たい……)

  ブルブルと頭を横に振る。あれは、ネリネの魔法のせいだ。
  ゼフィランサスの意思じゃない。

  ロベリアが必死に落ち着こうとしたところに更なる追い打ちをかけられる。

「本当に……酷い女ですわ……」

  はっきりと耳に聞こえたカルミアの声。ロベリアは大きく見開いてネリネのベッドの隣に立つカルミアを見る。
  視線の先に立っていたのは、漆黒の縦ロールを揺らしながらゆっくりとこちらを向くカルミアだった。ニヤリと口角を歪め、気味の悪い笑みを浮かべた彼女だった。

「カルミア……?」

  ロベリアはじっとカルミアの顔色を窺う。彼女の様子がおかしい。

(まさか……)

「そこから離れて!!カルミアッ!!」

  咄嗟に駆け寄ろうとしたロベリアの手を掴んで止めたのはブルーベル。そんなロベリアの耳に聞こえたのは一番聞きたくない言葉だった。

「馴れ馴れしくわたくしの名前を呼ばないでくださいな!!この悪女の分際で!!」
「!!」

  目を見開いたロベリアにさらにカルミアは軽蔑するような言葉を放った。

「貴族の令嬢が恥ずかしいですわね。ネリネさんを突き落とすだなんて」

  カルミアは、ロベリアが犯人だなんて思っていなかったはずだ。けれど、突然、手のひらを返したのだ。

「カルミア……」

(これが、ネリネの魔法?)

  信じられない。ロベリアはそう思った。カルミアはずっと味方だった。小さな頃から彼女は傍にいてくれて、カーディナリスの目のことも差別することなく察してくれて、ロベリアが悪く言われる度に怒ってくれた。

  そんな彼女から否定する言葉を投げつけられることは、想像上に心身ともに堪えた。ロベリアはドッ!と汗が吹き出して呼吸が荒くなる。
  あの時の町でのように。

「わ、たし、そんなことしてません……」

  ロベリアは絞るように声を上げた。が、さらに追い打ちをかけることが起きる。

「……君がやったんだろう、ロベリア嬢」
「犯人はお前だろ!ロベリア!」
「お前が犯人だ」
「貴女が犯人だ」
「犯人はお前だ」
「お前のせいだ」
「お前のせいだ」
 
  誰も彼もがロベリアを責め立てた。それはまるで呪文のようだ。立体音響のように彼らの責め立てる声がロベリアの頭の中をぐるぐると回る。それだけじゃない。視線でも責め立てていた。冷たく鋭い目つきでジロジロと見られる。

(やめて)

  ロベリアは咄嗟に耳を塞いだ。

「ロベリア嬢、ネリネ嬢を突き落とすなんて、最低ですね」

  塞いだ耳の奥に聞こえて来たのはゼフィランサスの声。それはロベリアに足元から崩れていく感覚を味わせるには十分だった。

  ボロッと大粒の涙がこぼれた。

「……ッ」

  ネリネの魔法のせいだとわかっている。それでも、精神的にはキツかった。信じていた人に責め立てられることがどれほど辛い体験になるだろう。
  そんなロベリアを見て、ネリネは微かに笑った。

  誰もそんなことには気づかなかった。ネリネは涙を浮かべながらこの状況を楽しんでいた。だが、それは長く続かないものだった。

  空気が震える。
  重くのしかかるような空気の中、色彩すら失われそうなロベリアの世界に光が差す。

  泣き崩れそうなロベリアの前に彼女を守るように立ち塞がったのは、紫の髪をなびかせたのはこの状況で唯一の味方。

『ロディは、しない』

  ロベリアの耳に優しい声が聞こえた。その声はしんと静まり返った医務室に響く。
  思わず顔を上げると、目の前に広がったのは精霊の背中だった。

『酷いこと、したりしない』
「……ブルーベル?」

  パアアっとロベリアの表情が晴れる。それにさっきまでの絶望したような気持ちもスーッと消えていく。

(そうだった。私には彼がいるじゃない)

  ネリネの魔法だって効かない存在。

「酷い……!!どうしてそんな嘘をつく人の味方をするんですか!?」

  ネリネがそう声を上げたが、その声は微かに震えていた。それは泣いているというよりも動揺したような震え。

『カルミア、そんな事言わない。ゼフィランサスもロディいじめること言わない』

  寡黙で、ほとんど話さないブルーベルが言い返してくれた。そして、断言してくれた。
  ロベリアは落ちついて深呼吸をし、その場に立ち直す。

(そうよ。小説の死神令嬢と私には違うところがある)

  ネリネは小説の展開を利用して死神令嬢を陥れたかったのかもしれない。だけど、そんなことさせるわけにはいかない。

(私には最強の味方がいるわ!)

「ブルーベル!“お願い”よ。この空間の核を破壊して!!」

  ロベリアがそう言うと、ブルーベルはニッコリと笑みを浮かべ、

『はい。マイのお姫様プリンセス

  と応えた。と同時にブルーベルは一度目を閉じてパッと開く。するとブルーベルの片方の目に簡単な魔法陣が浮かんでくる。そして、次の瞬間には魔法陣が書かれた瞳の前に大きな魔法陣が出現し凄まじいエネルギーが魔法陣の前に集まっていく。
  そのエネルギーの流動に医務室内に嵐のような風が吹き荒れ、ジニア達もその場で風に耐えているだけだった。ネリネ自身がこれから何が起きるかわからなかった為、動けなかったからだ。

  そうして膨れ上がったエネルギーが最高潮に達した時、ブルーベルが唱えた。

破壊シュリオス

  呪文を唱えると魔法が発動する。紫色に強く魔法陣が光り放つと、それに呼応するようにネリネの手の中の物がパリンッ!!と破裂した。

「…ッ!?…え……?」

  その直後、

  パキン……ッ!

  と空気が割れる音がした。

  ネリネの手の中の破裂した何かはキラキラと破片を散りばめて消えていき、ネリネは手のひらの中にあったはずのものを見つめ続けた。

「何……これ……」

  ネリネがポツリと呟く。呟いたのはネリネだけではなかった。

「……僕は……一体、なんで……あんな事を……」

  ジニアが頭を抱えた。だが、それは彼だけではなかった。シオン達も動揺している。記憶が混濁しているようにも見える。

 その一方で、ロベリアは魔法の効果が切れたことを悟った。

「ブルーベル。ありがとうございます」

  ロベリアがそう言ってブルーベルに手を取ると、ブルーベルも嬉しそうに手を握り返す。

(闇属性の特性は再生と破壊。でも、それだけじゃない)

「ロベリア…ッ!」
「カルミア…!?もう大丈夫……」

  名を呼ばれて声の方を向くとカルミアがこちらに駆け寄ってくるところだった。そしてそのままガバッとロベリアに抱きついた。

「ごめんなさい!!ロベリア!あんなこと言ってしまって……ッ、でもわたくし、あんなこと思ってませんわ!!ひどいこと…っわたくし…」
「わかってる、わかってます、カルミア。大丈夫です……」

  泣きじゃくるカルミアをロベリアは愛おしそうに抱きしめる。お互いに伝わる温もりに心から安堵した。お互いの背中に手を回し肩に顔を埋める。
  そんな彼女達にゼフィランサスがゆっくりと近づく。それに気づいたロベリアはカルミアと共に彼の方を向くと、彼もまた何か言いたげな顔をしていた。とても、申し訳なさそうな表情だ。

「ゼフィランサス様……」
「……ロベリア嬢……私は……」

  ゼフィランサスが何か言おうとしたのをロベリアが首を横に振って静止した。ジニアもシオンも、それにライラック達もバツが悪そうだ。視線を合わせようとしなかった。

  その様子をしばらく眺めたロベリアはカルミアから離れた後、今度は改めてネリネに向き合うためにベッドの横に立つ。
  
「……ッ」

  ネリネが悔しそうに唇を噛む。その姿を見つめながらロベリアは口を開く。

「……ネリネさん」
「……」

  ロベリアが名を呼んでもネリネは黙ったままだ。それでもロベリアは話を続けた。

「どんなつもりだったかわかりませんが、私は私の無実を自分の手で証明してみせますから」
「ロベリア……?」

  カルミアが不安げに呟くと、ロベリアはコクリと頷く。そして安心させるように笑ってみせた。





感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

報われなかった姫君に、弔いの白い薔薇の花束を

さくたろう
恋愛
 その国の王妃を決める舞踏会に招かれたロザリー・ベルトレードは、自分が当時の王子、そうして現王アルフォンスの婚約者であり、不遇の死を遂げた姫オフィーリアであったという前世を思い出す。  少しずつ蘇るオフィーリアの記憶に翻弄されながらも、17年前から今世まで続く因縁に、ロザリーは絡め取られていく。一方でアルフォンスもロザリーの存在から目が離せなくなり、やがて二人は再び惹かれ合うようになるが――。 20話です。小説家になろう様でも公開中です。

亡き姉の身代わりとして嫁いだ私ですが、離縁状を置いた翌朝、夫が私の「真実」に気づいたようです』

まさき
恋愛
「サインはもう、いただきました。あとは私がこの屋敷を出るだけです」 ​五年間の結婚生活。侯爵令嬢エルゼが演じ続けたのは、亡き姉・ロザリーの「身代わり」という配役だった。 夫であるカイル公爵が愛していたのは、かつて雪の中で自分を救ってくれた初恋の少女・ロザリー。 生き写しの妹であるエルゼを娶りながらも、彼は一度も彼女を「エルゼ」と呼ぶことはなかった。 ​冷淡な視線、姉と比較される日々。 「君はどこまでいっても、ロザリーの代わりにはなれない」 その言葉を最後に、エルゼは静かに離縁状を置き、屋敷を去る決意をする。 ​しかし、彼女が消えた翌朝。 カイルは、エルゼが大切に遺していった古い小箱を見つける。 そこにあったのは、十五年前のあの日、彼が「命の恩人」に預けたはずの片方のカフスボタン。 そして、幼いエルゼが綴った、あまりにも切ない真実の日記だった。 ​――「あの日、雪の中で貴方を抱きしめていたのは、お姉様ではなく、私だったのです」 ​真実を知り、絶望の中でエルゼを追うカイル。 だが、すべてを捨てて「自分」を取り戻したエルゼは、もう二度と、彼の隣で微笑む仮面の妻には戻らない。 ​これは、名前を奪われた女が自由を掴み、愚かな夫が真実の愛を失うまでの、静かで鮮やかな再生の物語。

側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません!

花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」 婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。 追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。 しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。 夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。 けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。 「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」 フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。 しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!? 「離縁する気か?  許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」 凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。 孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!

完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす

小木楓
恋愛
完結しました✨ タグ&あらすじ変更しました。 略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。 「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」 「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」 大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。 しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。 強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。 夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。 恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……? 「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」 逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。 それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。 「一生、私の腕の中で溺れていろ」 守るために壊し、愛するために縛る。 冷酷な仮面の下に隠された、 一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。 ★最後は極上のハッピーエンドです。 ※AI画像を使用しています。

碧眼の小鳥は騎士団長に愛される

狭山雪菜
恋愛
アリカ・シュワルツは、この春社交界デビューを果たした18歳のシュワルツ公爵家の長女だ。 社交会デビューの時に知り合ったユルア・ムーゲル公爵令嬢のお茶会で仮面舞踏会に誘われ、参加する事に決めた。 しかし、そこで会ったのは…? 全編甘々を目指してます。 この作品は「アルファポリス」にも掲載しております。

『処刑された悪女は、今度こそ誰も愛さない』

なつめ
恋愛
断頭台の上で、自分の終わりを見た。 公爵令嬢セラフィーナ・エーデルベルク。傲慢で冷酷、嫉妬深い悪女として断罪され、婚約者である王太子に見放され、社交界の嘲笑の中で処刑された女。 けれど次に目を開けた時、彼女はまだ十七歳の春に戻っていた。 処刑まで残された時間は、三年。 もう誰も愛さない。 誰にも期待しない。 誰も傷つけず、誰にも傷つけられず、静かに生きる。 そう決めて、彼女は人との距離を置きはじめる。 婚約者にも、原作の“主人公”にも、騎士にも、侍女にも、未来で自分を断罪するはずの人々すべてに。 けれど、少しだけ優しくした。 少しだけ、相手の話を聞いた。 少しだけ、誤解を解く努力をした。 たったそれだけのことで、なぜか彼らのほうが先に彼女へ心を寄せ始める。 「……あなたは、こんな人だったのですか」 「もう少し、私を頼ってください」 「君が誰も愛さないつもりでも、俺は君を放っておけない」 「ずっと、怖かっただけなんでしょう」 悪女として死んだはずの令嬢が、二度目の人生で手に入れるのは名誉か、友情か、それとも恋か。 これは、誤解に殺された少女が、静かに息を吹き返していく物語。

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?