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No.031~No.035
No.031
僕はあなたのしもべだったことを忘れていた。思い出したのだ。僕は決してあなたの××ではないことを。あなたの前でひざまづき、頭を垂れる。それは苦しみではなく、悦びでもない。それはすべてをゆるしてくれるあなたに対する敬意と畏れから生まれるものだ。だから僕はあなたの××ではなくしもべなのだ。
No.032
木枯らしが吹く。寒いさむい風が吹く。優しさよろこびもそれに晒されこころがしぼんでいく。春一番が吹く。強いつよい風が吹く。悲しみもくるしみもそれらにあおられ、はるか彼方へ飛んでいく。ああ、またあたらしいときがやってきた。くりかえすこの大地の法則が。耳を澄ませとこころが教えてくる。
No.033
賭けろ賭けろ、お前の人生を賭けろ。チープな言葉を事実だと認めなくてはダメだ。人生はゲームだ。自分というキャラのステータスを正しく理解しろ。何ができる?何ができない?何をさせたい?動かせ、賭けろ。できないことを後悔しても仕方がない。本体の能力を見極めろ。お前のたましいを賭けるのだ。
No.034
きのうまでのあなたを誰が見つめるの。今日までのあなたを誰が見つめるの。明日のあなたを誰が見つめるの。見たくない。何も見たくない。けれど見たくないものに目をそらし続けた罪には、いづれゆるやかな罰をあなたに与え続けるだろう。選択はできても、それからは逃がれることのできない真実を知る。
No.035
こんな時は、あの人の詩を読む。思いを言葉(かたち)にできない時に。僕の気持ちは、あの人の心の叫びに沿っていく。ああ、そうだ。僕のぽっかりとした空洞に充満する何者かが、あの人を呼ぶ。ここから出たいと蠢いて、そうして僕はその者によってあの人の詩を受け入れる。頬に伝うものを感じながら。
感想
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