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参、狗神―後編―
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『若菜、アンタは尺八は経験はあるのかい?』
「しゃくはち……?」
紅雀が若菜の体を起こすと、そう囁いた。
楽器の尺八の事だろうか? きょとんとする若菜を見て、吉良が鼻で笑った。
予想はしていたがその反応を見ても、まだ口淫の経験は無いと見える。
紅雀は艶やかな笑みを浮かべると蛇の目を細め、優しく教えるように言う。
『男のアレを口で咥えるのサ。朔の為に覚えてみないかい? まァ由衛も喜ぶだろうけど』
紅雀が取ってつけたように、由衛の話題を出しつつ、女性が男性にする口の愛撫だと聴くと、ハッとしたように頬を赤らめた。
当然、男性の陰陽師が霊力を式神にあげる時は、自分と同じような方法を取る訳だが、紅雀も朔からそうして蜜を受け取る事になる。
陰陽師と式神との関係上、それは必要不可欠なのだが、自分の事も含めてまだ割り切れず複雑な気持ちでいる。
それを察したのか、紅雀がクスリと笑う。
『心配しなくたって大丈夫よ、朔はアンタの事しか頭にないんだからサ。なんたって……ふふふ口は災の元だねェ。兎に角、吉良の一物で練習よ』
『嬢ちゃんの小さい口じゃ、全部咥えるのは無理だろうからなァ、水飴を舐めるみてェに舌で舐めてくれねェか』
着物から取り出された魔羅は既に固く、天を向いてそそり立っている。夜伽はしても男性のそれをまじまじと直視した事は無かったので、思わず恥ずかしくなって目を逸らした。
だが、朔が喜んでくれるなら奉仕してあげたい。自分ばかり気持ちよくなってしまうのも申し訳無く感じた。
「う、うん……朔ちゃんに気持ちよくなって貰いたいの。私頑張る。どうしたらいいの?」
吉良はニッと笑うと、四つん這いになった若菜を自分の一物に誘導する。
『手でゆっくり擦りながら、舌を尖らせずに舐めてみろ。……ん、そうだ……ほら、良い子だ』
おずおずと、若菜の掌が魔羅を扱き拙い舌先が固くなった男根を子猫のように舐めると、吉良の唇から少し吐息が漏れる。
当然ながら紅雀のように、男を骨抜きにする口淫とは違い上手とは言えないが恥ずかしそうにしながらも、舌で健気に舐める様子は初々しく支配欲を満たされる。
柔らかな猫毛の黄金の髪を撫でてやる。
心無しか、先程よりも優しくなっている吉良に紅雀は笑みを零した。
「んぅ……ん、ん………ん、ん」
『はぁ、よし……先端だけ咥えてみろ、歯を立てないようにな』
若菜は小さく頷くと、薄桃色の分厚い唇で魔羅の先端を咥える。口腔内は濡れてしっとりと温かい。
柔らかな舌先が絡まると、吉良の強面の表情も艶を増してくる。
不意に、四つん這いになって顕になる、朝露に濡れたように綺羅綺羅光る慎ましい桜の花弁のような女陰に惹きつけられるのうに、少女の臀部に手をかけると紅雀が二又に別れた舌先で少女の敏感な部分をペロリと舐める。
それに反応するように、若菜の白い体がうち震える。小さくて柔らかな舌先が丹念に蜜を舐めると思わずビリビリとした快楽を感じて唇を離してしまう。
紅雀も溢れる蜜から舌先を離すと、銀糸の橋を引きながら真紅の唇を満足そうに舐める。
「んんっ!!っ……あっ、やぁ、紅雀」
『あら、ごめんねェ……若菜。あんまり良い香りのする蜜だからつい。アタシは男も女も好きなんだよ。特にアンタみたいな娘はね。
でも今日はアタシは少し席を外すよ、このままだと、吉良に混じって若菜を抱いてしまいそうだから』
その言葉に、吉良は挑発的な笑みを浮かべて言う。
『混じっても構わないぞ、俺は大歓迎だけどなァ』
紅雀は情は厚いが奔放な女だ。吉良を束縛する事は無いが、束縛される事も嫌う。
だが、まるで戦友のように互いを信頼する事が出来た。恐らく根が同じ者同士互いを理解できるのだろう。
『ふふふ、そうしたいけどサァ、今日はアンタと若菜の繋りを強めるのが目的だからねェ。人の世に留まるには必要なことなんだからアタシの為に我慢して頂戴。アンタに死なれたらアタシが困るのよ。でも次の機会は逃さないわ』
この二人にはなにか、肉体関係や色恋を越えて信頼し合っているように思え、若菜が出ていった紅雀をぼんやりと見ていた。
『おい、嬢ちゃん。舐めるのはもう良いぜ、尺八なら紅雀で満足だ。だからお前に合ったやり方を教えてやるよ』
「な、何するの……?」
不意に吉良が耳元で囁くと、若菜の体を横たえ、若菜の亀裂に寄り添うように魔羅を這わせた。濡れた蜜を絡めて、花芯に先端が当たるように互いの性器を擦り合わせると甘い歓声が上がる。
吉良は一体何をしているのだろう?
自分の膣内に入る訳でもなく、ただ擦り合わせてくる。
だけど、それを冷静に考える事を等出来ない位に、花弁を刺激するそれが気持ちいい。
それは吉良も同じ事で、吐息を漏らしながら不敵に笑った。
「はぁ、はぁんっ、あっあっあっ、や、これ、なに?はぁんっ、やぁっ、きら、何……して……るの?」
『っ、はぁ、お前は、かわらけだからなァ、こうやって、ツルツルの観音様に擦りつけると気持ちが良いって訳だ……ハァ、ほら俺の一物にお前の津液が絡みついてェ、いやらしい音が部屋に響いてるぜ』
「あぁ、あっ、やだ、恥ずかっ、あっ、あうっ、はぁ、やぁっ、あ、あ、わたし、わたし、いっ、いっ……ちゃ、ちゃう!」
若菜の太腿で支えるようにして動かすと、濡れた鈍い音が響き渡る。
既に下腹部の奥では受け入れる準備が整いヒクヒクと動いているのを感じながら、擦り付けるられる快楽に焦らされ、追い詰められていた。吉良もまた、腰の動きに熱が入り若菜が達した瞬間に、白濁した己の欲望を腹にぶちまけた。だが、直ぐに狗神の陰茎は固く勃起する。
「はぁ…はぁ…はぁ…ぁ、吉良……」
『……はっ、これじゃあどっちが【主様】なのか分からねェなァ。ほら俺の上に乗ってみろ』
吉良が鼻で笑うと、若菜の腰を抱いて胸板に乗せたまま畳に寝転ぶ。天地が逆転した若菜は彼と目を合わせると戸惑うように目を泳がせた。
以前由衛に、抱きしめられながらそういう形になったがそう言う事だろうか?
『あ? したことねェのか。観音様に俺の一物を挿れるんだよ、支えてやるからほら、やってみろ』
「う、うん……」
上手く出来るかと言う不安と、恥ずかしさで心臓が高鳴る。吉良は自分の固くなった陰茎を支えると、若菜はゆっくりと蜜穴に導くように腰を下ろした。
若菜は狗神の鍛えられた腹筋に両手を置いて、華の奥が熱く、魔羅が挿入されると無意識に蠕動してしまう。
「ふぁっ………あっんっ」
『くっ…!……はぁ…、はぁ、ははっ、挿れた瞬間危うく昇天しそうになっちまった……なんてェガキだ。ほら、自分の好きなように動いてみろ…』
根本まで彼女の密壺の中に入り込むと、吉良は一瞬達してしまいそうになる位、快楽が突き抜けた。羞恥に色白の肌を紅潮させながらも潤んだ蜜色の瞳で此方を見る彼女は、まるで女神のようだった。
先程まで、ただのガキだと思っていたのに何だか人の世界で犬として過ごしていた頃の、懐かしい気持ちを思い出しそうになる。
「はぁ、どうやったらいいの…はぁ、こう?」
好きなように動け、と言われても初めての経験なのでよく分からないが、狗神の上に跨ったままじっとしている訳にもいかず、若菜は騎乗しながら腰をぎこちなくゆっくりと動かし始めた。
蜜が絡まり合う音がして、吉良の体の上で打ち震える。
「あっ、あぁんっ……あっ、はぁ、はふっ……んんっ…やぁ、奥まで入ってきちゃ……!」
『はぁ、っ……そうだ、ぁ、あっ……ははっ、……お前の観音様が、絡みついてっ……ん、絞りとってきやがるっ……はぁ…牝犬みてぇによがり始めたな……はぁ』
強がってはいるが、ゆっくりとした動きでも巾着のようなしめつけと、吸い付き奥へ奥へと誘う花弁と壁に必死に耐えていた。
若菜の両手を繋いでやると、若菜を導くように下から腰を動かす。
吉良の強面に見えた表情が、余裕の無い快楽に歪み、自分の下で快楽に喘いでいると思うと、おかしな高揚感を感じた。
自分への眼差しも高圧的な色は消え失せている。
「やぁ!あっあっあんっ、やぁ、あ、はぁん、気持ちいい、あぁっ、んっ、あんっ、ひっ…、あっあっあっ!っっあっっ!や、やぁ、中で大きくなってっ……はぁぁん」
激しく腰を動かされ、若菜は甘い声をあげながら背中を反らせる。蜜壺の壁を擦られ潤んだ瞳で快楽を享受していたが、吉良の男根が急に膨れて驚いたように彼を見つめた。
『はぁ……はぁ、狗神の一物は抜けないように膣内で大きく……なるんだよ。はぁ、はぁ、気をやりそうだな……【主様】はどうやら……はぁっ、偉く……敏感で……っ、感じやすいと来てる…ははっ、…若菜、ほぉら、いけ』
嗜虐的な笑みを浮かべて、吉良は開けた着物の隙間から見えた結合部に指先を伸ばすと、親指で膨らんだ花芯を撫でた。
その瞬間、体が打ち震えて絶頂に達する。
吉良は、倒れそうになった少女の体を抱き止めると膝の上で唇を奪った。
隙間を割って舌先が絡まり合い、されるがままに酸素を奪い合うと若菜は
「んっ、んんっ…はぁ、吉良……あっ、あっ、もう、んっ、んん~」
吉良は無言のまま緩やかに腰を動かし、縋りつく若菜の頭を支えながら下腹部から主の気が全身に周り始めると、徐々に人間を憎んでいた筈の狗神の心の中で変化が起こり始める。
この娘を護ってやりたい、仕えたいと言う気持ちだ。
それは色恋のようなものでは無く遥か昔、人と家族になり生きていた頃の忠誠心のようなものだった。
懐かしく、幸せだった思いが胸に蘇る。
吉良と言う名も主人だった陰陽師が名付けたものだ。
そして、白髪まじりだった狗神の髪が艶のある黒に変わり、背中から臀部まで桜の花弁と観音菩薩が瞬時に彫られた。
何処かカブキ者を思わせる黒と金の派手な着物が、落ち着いた黒の羽織袴変化した。
陰陽師から霊力を受け取る事で、式神の能力も上がるが、術者が強ければ強い程その力も増し、霊力の位も上がる。
『はぁっ、んっ、はぁ、仕方あるめェ…若菜、お前を護ってやるよ……ん、永遠の忠誠を誓おう、主よ』
そう言うと、犬のように息を切らし若菜の類稀な名器を貪るように腰を動かすと、二人の結合部にから淫らな銀糸が絡みついては雫のように飛び散り、甘い華の香りが部屋に立ち込めた。
もう、幾度目の絶頂に達しただろうか。
「あっ、あう、あぁ、また、もう、だめ、あ、はぁぁん、いっちゃう、あっあっ、やぁぁん!!」
若菜の体が打ち震えると、吉良も同じく絶頂を迎え、花弁から陰茎を拔くと外に欲望を臀部に吐き出した。
『はぁ……大丈夫か? すまねェ、ちょいと激しくしちまったなァ、痛くなかったか』
そう言うと、呼吸を乱す少女の背中を撫でてやった。普段は粗暴で俺様に見える素振りする吉良だが、紅雀の言う通り根は優しい妖魔なのかもしれない。
「はぁ、はぁ……だいじょうぶ……」
✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤
義弟と都でお買い物、と思っていたのにどうしてこうなったんだろうと肩を落とした。
色々と気持ちが落ち込んでしまう。
吉良が自分を主人として受け入れてくれたのは嬉しいけれど、流石に疲労困憊だ。
最近、二人でゆっくり過ごす時間がなくて朔と、すれ違っているのがとても不安になるからだ。
自室へと戻ろうとすると、部屋の前で腕を組み仁王立ちしている由衛が居た。
驚いたように目を見開く主人を見つけた由衛はニコニコと笑みを浮かべて嬉しそうに若菜に近付く。
『姫、お帰りなさいませ……お早いですね』
「う、うん。ただいま由衛。着替えたら厨房を借りて稲荷寿司作ってあげるね」
態度がおかしい若菜に、由衛はピクリと眉を動かした。経験上、主人は嘘が下手だという事は重々分かっている。
不意に手首を掴むと、若菜の首元まで鼻を近付けた。
柔肌からは、ほのかに狗神の匂いがする。
狐目がキュッと細くなった。
「っ……な、なに?」
『姫……、あの狗に蜜を与えたのですね。私に嘘をついたんですか?』
耳元で低く冷たい声がして、ゾクリと背筋が寒くなり若菜は慌てて頭を振る。
「う、嘘はついてないよ……紅雀に頼まれて」
『ヘェ……、吉良を式神から開放するんじゃなかったんですか?』
突き刺さるような冷たい声で、由衛は囁くと若菜の首筋に噛み付くようの口付けた。
ビクッと体が震えて、若菜は彼の胸板をトントンと叩く。構わず由衛が舌を這わせると若菜は小さく悲鳴をあげた。
「ゃっ……、由衛、んっ、やだ!」
その瞬間、由衛の体がガクンと硬直する。
主が本気で拒めば手を出す事は出来ない。
スッと若菜から手を離すと、申し訳なさそうに目を伏せ頭を下げた。
『姫、申し訳ありません。ご無礼をお許し下さい』
「う、うん。稲荷寿司作るからっ……待ってて」
若菜が気まずそうに、自室へと戻っていくと由衛は、舌打ちした。
『ほんまに腹立つなぁ……俺の姫や言うのに。しょうもない虫共は全部叩き潰したいわぁ』
とてつもなく物騒な事を言うと、由衛はブツブツと愚痴っていたが、お手製の愛しの姫の稲荷寿司を食べるべく自室へと戻っていった。
「しゃくはち……?」
紅雀が若菜の体を起こすと、そう囁いた。
楽器の尺八の事だろうか? きょとんとする若菜を見て、吉良が鼻で笑った。
予想はしていたがその反応を見ても、まだ口淫の経験は無いと見える。
紅雀は艶やかな笑みを浮かべると蛇の目を細め、優しく教えるように言う。
『男のアレを口で咥えるのサ。朔の為に覚えてみないかい? まァ由衛も喜ぶだろうけど』
紅雀が取ってつけたように、由衛の話題を出しつつ、女性が男性にする口の愛撫だと聴くと、ハッとしたように頬を赤らめた。
当然、男性の陰陽師が霊力を式神にあげる時は、自分と同じような方法を取る訳だが、紅雀も朔からそうして蜜を受け取る事になる。
陰陽師と式神との関係上、それは必要不可欠なのだが、自分の事も含めてまだ割り切れず複雑な気持ちでいる。
それを察したのか、紅雀がクスリと笑う。
『心配しなくたって大丈夫よ、朔はアンタの事しか頭にないんだからサ。なんたって……ふふふ口は災の元だねェ。兎に角、吉良の一物で練習よ』
『嬢ちゃんの小さい口じゃ、全部咥えるのは無理だろうからなァ、水飴を舐めるみてェに舌で舐めてくれねェか』
着物から取り出された魔羅は既に固く、天を向いてそそり立っている。夜伽はしても男性のそれをまじまじと直視した事は無かったので、思わず恥ずかしくなって目を逸らした。
だが、朔が喜んでくれるなら奉仕してあげたい。自分ばかり気持ちよくなってしまうのも申し訳無く感じた。
「う、うん……朔ちゃんに気持ちよくなって貰いたいの。私頑張る。どうしたらいいの?」
吉良はニッと笑うと、四つん這いになった若菜を自分の一物に誘導する。
『手でゆっくり擦りながら、舌を尖らせずに舐めてみろ。……ん、そうだ……ほら、良い子だ』
おずおずと、若菜の掌が魔羅を扱き拙い舌先が固くなった男根を子猫のように舐めると、吉良の唇から少し吐息が漏れる。
当然ながら紅雀のように、男を骨抜きにする口淫とは違い上手とは言えないが恥ずかしそうにしながらも、舌で健気に舐める様子は初々しく支配欲を満たされる。
柔らかな猫毛の黄金の髪を撫でてやる。
心無しか、先程よりも優しくなっている吉良に紅雀は笑みを零した。
「んぅ……ん、ん………ん、ん」
『はぁ、よし……先端だけ咥えてみろ、歯を立てないようにな』
若菜は小さく頷くと、薄桃色の分厚い唇で魔羅の先端を咥える。口腔内は濡れてしっとりと温かい。
柔らかな舌先が絡まると、吉良の強面の表情も艶を増してくる。
不意に、四つん這いになって顕になる、朝露に濡れたように綺羅綺羅光る慎ましい桜の花弁のような女陰に惹きつけられるのうに、少女の臀部に手をかけると紅雀が二又に別れた舌先で少女の敏感な部分をペロリと舐める。
それに反応するように、若菜の白い体がうち震える。小さくて柔らかな舌先が丹念に蜜を舐めると思わずビリビリとした快楽を感じて唇を離してしまう。
紅雀も溢れる蜜から舌先を離すと、銀糸の橋を引きながら真紅の唇を満足そうに舐める。
「んんっ!!っ……あっ、やぁ、紅雀」
『あら、ごめんねェ……若菜。あんまり良い香りのする蜜だからつい。アタシは男も女も好きなんだよ。特にアンタみたいな娘はね。
でも今日はアタシは少し席を外すよ、このままだと、吉良に混じって若菜を抱いてしまいそうだから』
その言葉に、吉良は挑発的な笑みを浮かべて言う。
『混じっても構わないぞ、俺は大歓迎だけどなァ』
紅雀は情は厚いが奔放な女だ。吉良を束縛する事は無いが、束縛される事も嫌う。
だが、まるで戦友のように互いを信頼する事が出来た。恐らく根が同じ者同士互いを理解できるのだろう。
『ふふふ、そうしたいけどサァ、今日はアンタと若菜の繋りを強めるのが目的だからねェ。人の世に留まるには必要なことなんだからアタシの為に我慢して頂戴。アンタに死なれたらアタシが困るのよ。でも次の機会は逃さないわ』
この二人にはなにか、肉体関係や色恋を越えて信頼し合っているように思え、若菜が出ていった紅雀をぼんやりと見ていた。
『おい、嬢ちゃん。舐めるのはもう良いぜ、尺八なら紅雀で満足だ。だからお前に合ったやり方を教えてやるよ』
「な、何するの……?」
不意に吉良が耳元で囁くと、若菜の体を横たえ、若菜の亀裂に寄り添うように魔羅を這わせた。濡れた蜜を絡めて、花芯に先端が当たるように互いの性器を擦り合わせると甘い歓声が上がる。
吉良は一体何をしているのだろう?
自分の膣内に入る訳でもなく、ただ擦り合わせてくる。
だけど、それを冷静に考える事を等出来ない位に、花弁を刺激するそれが気持ちいい。
それは吉良も同じ事で、吐息を漏らしながら不敵に笑った。
「はぁ、はぁんっ、あっあっあっ、や、これ、なに?はぁんっ、やぁっ、きら、何……して……るの?」
『っ、はぁ、お前は、かわらけだからなァ、こうやって、ツルツルの観音様に擦りつけると気持ちが良いって訳だ……ハァ、ほら俺の一物にお前の津液が絡みついてェ、いやらしい音が部屋に響いてるぜ』
「あぁ、あっ、やだ、恥ずかっ、あっ、あうっ、はぁ、やぁっ、あ、あ、わたし、わたし、いっ、いっ……ちゃ、ちゃう!」
若菜の太腿で支えるようにして動かすと、濡れた鈍い音が響き渡る。
既に下腹部の奥では受け入れる準備が整いヒクヒクと動いているのを感じながら、擦り付けるられる快楽に焦らされ、追い詰められていた。吉良もまた、腰の動きに熱が入り若菜が達した瞬間に、白濁した己の欲望を腹にぶちまけた。だが、直ぐに狗神の陰茎は固く勃起する。
「はぁ…はぁ…はぁ…ぁ、吉良……」
『……はっ、これじゃあどっちが【主様】なのか分からねェなァ。ほら俺の上に乗ってみろ』
吉良が鼻で笑うと、若菜の腰を抱いて胸板に乗せたまま畳に寝転ぶ。天地が逆転した若菜は彼と目を合わせると戸惑うように目を泳がせた。
以前由衛に、抱きしめられながらそういう形になったがそう言う事だろうか?
『あ? したことねェのか。観音様に俺の一物を挿れるんだよ、支えてやるからほら、やってみろ』
「う、うん……」
上手く出来るかと言う不安と、恥ずかしさで心臓が高鳴る。吉良は自分の固くなった陰茎を支えると、若菜はゆっくりと蜜穴に導くように腰を下ろした。
若菜は狗神の鍛えられた腹筋に両手を置いて、華の奥が熱く、魔羅が挿入されると無意識に蠕動してしまう。
「ふぁっ………あっんっ」
『くっ…!……はぁ…、はぁ、ははっ、挿れた瞬間危うく昇天しそうになっちまった……なんてェガキだ。ほら、自分の好きなように動いてみろ…』
根本まで彼女の密壺の中に入り込むと、吉良は一瞬達してしまいそうになる位、快楽が突き抜けた。羞恥に色白の肌を紅潮させながらも潤んだ蜜色の瞳で此方を見る彼女は、まるで女神のようだった。
先程まで、ただのガキだと思っていたのに何だか人の世界で犬として過ごしていた頃の、懐かしい気持ちを思い出しそうになる。
「はぁ、どうやったらいいの…はぁ、こう?」
好きなように動け、と言われても初めての経験なのでよく分からないが、狗神の上に跨ったままじっとしている訳にもいかず、若菜は騎乗しながら腰をぎこちなくゆっくりと動かし始めた。
蜜が絡まり合う音がして、吉良の体の上で打ち震える。
「あっ、あぁんっ……あっ、はぁ、はふっ……んんっ…やぁ、奥まで入ってきちゃ……!」
『はぁ、っ……そうだ、ぁ、あっ……ははっ、……お前の観音様が、絡みついてっ……ん、絞りとってきやがるっ……はぁ…牝犬みてぇによがり始めたな……はぁ』
強がってはいるが、ゆっくりとした動きでも巾着のようなしめつけと、吸い付き奥へ奥へと誘う花弁と壁に必死に耐えていた。
若菜の両手を繋いでやると、若菜を導くように下から腰を動かす。
吉良の強面に見えた表情が、余裕の無い快楽に歪み、自分の下で快楽に喘いでいると思うと、おかしな高揚感を感じた。
自分への眼差しも高圧的な色は消え失せている。
「やぁ!あっあっあんっ、やぁ、あ、はぁん、気持ちいい、あぁっ、んっ、あんっ、ひっ…、あっあっあっ!っっあっっ!や、やぁ、中で大きくなってっ……はぁぁん」
激しく腰を動かされ、若菜は甘い声をあげながら背中を反らせる。蜜壺の壁を擦られ潤んだ瞳で快楽を享受していたが、吉良の男根が急に膨れて驚いたように彼を見つめた。
『はぁ……はぁ、狗神の一物は抜けないように膣内で大きく……なるんだよ。はぁ、はぁ、気をやりそうだな……【主様】はどうやら……はぁっ、偉く……敏感で……っ、感じやすいと来てる…ははっ、…若菜、ほぉら、いけ』
嗜虐的な笑みを浮かべて、吉良は開けた着物の隙間から見えた結合部に指先を伸ばすと、親指で膨らんだ花芯を撫でた。
その瞬間、体が打ち震えて絶頂に達する。
吉良は、倒れそうになった少女の体を抱き止めると膝の上で唇を奪った。
隙間を割って舌先が絡まり合い、されるがままに酸素を奪い合うと若菜は
「んっ、んんっ…はぁ、吉良……あっ、あっ、もう、んっ、んん~」
吉良は無言のまま緩やかに腰を動かし、縋りつく若菜の頭を支えながら下腹部から主の気が全身に周り始めると、徐々に人間を憎んでいた筈の狗神の心の中で変化が起こり始める。
この娘を護ってやりたい、仕えたいと言う気持ちだ。
それは色恋のようなものでは無く遥か昔、人と家族になり生きていた頃の忠誠心のようなものだった。
懐かしく、幸せだった思いが胸に蘇る。
吉良と言う名も主人だった陰陽師が名付けたものだ。
そして、白髪まじりだった狗神の髪が艶のある黒に変わり、背中から臀部まで桜の花弁と観音菩薩が瞬時に彫られた。
何処かカブキ者を思わせる黒と金の派手な着物が、落ち着いた黒の羽織袴変化した。
陰陽師から霊力を受け取る事で、式神の能力も上がるが、術者が強ければ強い程その力も増し、霊力の位も上がる。
『はぁっ、んっ、はぁ、仕方あるめェ…若菜、お前を護ってやるよ……ん、永遠の忠誠を誓おう、主よ』
そう言うと、犬のように息を切らし若菜の類稀な名器を貪るように腰を動かすと、二人の結合部にから淫らな銀糸が絡みついては雫のように飛び散り、甘い華の香りが部屋に立ち込めた。
もう、幾度目の絶頂に達しただろうか。
「あっ、あう、あぁ、また、もう、だめ、あ、はぁぁん、いっちゃう、あっあっ、やぁぁん!!」
若菜の体が打ち震えると、吉良も同じく絶頂を迎え、花弁から陰茎を拔くと外に欲望を臀部に吐き出した。
『はぁ……大丈夫か? すまねェ、ちょいと激しくしちまったなァ、痛くなかったか』
そう言うと、呼吸を乱す少女の背中を撫でてやった。普段は粗暴で俺様に見える素振りする吉良だが、紅雀の言う通り根は優しい妖魔なのかもしれない。
「はぁ、はぁ……だいじょうぶ……」
✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤
義弟と都でお買い物、と思っていたのにどうしてこうなったんだろうと肩を落とした。
色々と気持ちが落ち込んでしまう。
吉良が自分を主人として受け入れてくれたのは嬉しいけれど、流石に疲労困憊だ。
最近、二人でゆっくり過ごす時間がなくて朔と、すれ違っているのがとても不安になるからだ。
自室へと戻ろうとすると、部屋の前で腕を組み仁王立ちしている由衛が居た。
驚いたように目を見開く主人を見つけた由衛はニコニコと笑みを浮かべて嬉しそうに若菜に近付く。
『姫、お帰りなさいませ……お早いですね』
「う、うん。ただいま由衛。着替えたら厨房を借りて稲荷寿司作ってあげるね」
態度がおかしい若菜に、由衛はピクリと眉を動かした。経験上、主人は嘘が下手だという事は重々分かっている。
不意に手首を掴むと、若菜の首元まで鼻を近付けた。
柔肌からは、ほのかに狗神の匂いがする。
狐目がキュッと細くなった。
「っ……な、なに?」
『姫……、あの狗に蜜を与えたのですね。私に嘘をついたんですか?』
耳元で低く冷たい声がして、ゾクリと背筋が寒くなり若菜は慌てて頭を振る。
「う、嘘はついてないよ……紅雀に頼まれて」
『ヘェ……、吉良を式神から開放するんじゃなかったんですか?』
突き刺さるような冷たい声で、由衛は囁くと若菜の首筋に噛み付くようの口付けた。
ビクッと体が震えて、若菜は彼の胸板をトントンと叩く。構わず由衛が舌を這わせると若菜は小さく悲鳴をあげた。
「ゃっ……、由衛、んっ、やだ!」
その瞬間、由衛の体がガクンと硬直する。
主が本気で拒めば手を出す事は出来ない。
スッと若菜から手を離すと、申し訳なさそうに目を伏せ頭を下げた。
『姫、申し訳ありません。ご無礼をお許し下さい』
「う、うん。稲荷寿司作るからっ……待ってて」
若菜が気まずそうに、自室へと戻っていくと由衛は、舌打ちした。
『ほんまに腹立つなぁ……俺の姫や言うのに。しょうもない虫共は全部叩き潰したいわぁ』
とてつもなく物騒な事を言うと、由衛はブツブツと愚痴っていたが、お手製の愛しの姫の稲荷寿司を食べるべく自室へと戻っていった。
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これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
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