【R18】月に叢雲、花に風。

蒼琉璃

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拾弐、運命の再会―其の陸―

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 連れて来られたのは、晴明の寝殿だった。屋敷の中央の母屋には、すだれ状の暖簾の仕切りと、白の布が壁代かべしろになっていて随分と広い空間になっている。
 奥には、天蓋付きの御帳台みちょうだいと呼ばれる寝所がある。黒方くろぼうのどこか懐かしく落ち着くような薫物たきものの香の薫りが、若菜の鼻孔びこうをくすぐった。
 若菜は、晴明の個人的な空間に緊張した様子で正座をしていた。彼の話を聞いて、自分の首元に締められたようなあざを見た時は体が自然に震えるほど恐ろしかった。このまま、体内の穢れを取らなければ、自分の命が絶えてしまうのだという。
 体に入り込んだ、穢れた光明の邪気を浄化する為に、晴明と陰陽の儀式、つまり夜伽をして精を膣内なかに注がなくてはならない。
 朔が大変な時に、こんな事をしている自分を恥じながらも、羞恥と彼の香の薫りに胸がざわつくのを感じた。
 初めてでは無いのに、まるで初めて異性と交わるような緊張だった。晴明は良く知っているけれど知らない人で、ずっと遠くに居た人なのに近くに感じる、そんな複雑な感情が入り混じって項垂れていると、優しく声を掛けられた。

「――――すまぬな。このような方法でしかお主を救ってやれぬ。私が怖いか?」
「こ、怖くは無いです。その、緊張してしまって」
「そうか。この母屋にはどの式神達も立ち入りを禁じた。決してお主を傷つけるような事はしないつもりだ……若菜」
「は、はい……晴明様」

 晴明は、隣に座ると赤面し緊張するように体を強張らせる若菜の肩を抱くと優しく撫でた。見慣れない青い瞳は優しく、ふわりと薫る彼の匂いを嗅ぐと徐々に肩の力が抜けるのを感じた。晴明に体を触れられても大丈夫だと言う安心感が湧いた。
 夕霧に乱暴されてから、人に触れられる恐怖心があるのは否めなかった。
 とにかく今は一刻も早く、義弟の為にも邪気を祓い生霊を跳ね返さなければならない。
 
「出来る事ならば、若菜。お主には極楽浄土を味わって欲しい。先ずは、少し体力の回復が必要……」
「せいめ……んっ、……んっ、はぁ……んんっ」

 晴明の細い指先が若菜の顎を掴むと、正座したまま唇を重ねた。強引ではなく羽毛のように優しくついばむと若菜の唇が自然と開いた。
 安堵させるように背中を撫でられ、晴明の舌先を受け入れると、ゆっくりと絡められ頬が火照るのを感じた。晴明の口付けはまるで、神事しんじのようで、絡まる舌先から唾液が流し込まれると、先程よりも随分と体が軽くなり気分が良くなって若菜は蜜色の瞳を細めた。
 それにともなって、じわりじわりと晴明の舌先からもたらされる心地よさに吐息が乱れてくる。

「若菜、大丈夫か……?」
「は、はい。気分が良くなりました」
「随分と顔色が良くなったようだ。御帳台みちょうだいに案内しよう」

 若菜を立ち上がらせると、肩を抱かれた。若菜は暖簾と壁代の仕切りがあるとはいえ、キョウの屋敷とは違う、開放感のある広い空間はある意味、外と地続きの寝所に羞恥で耳まで赤くなるのを感じた。
 それに、外は明るい。季節外れの桜が散って花弁が風に遊ばれるようにして寝殿に入ってくる。

「緊張しておるのか?」
「はい、あの……外が明るくて……」

 若菜は、自分の様子を晴明に見透かされた事が恥ずかしくて思わず口籠ってしまった。その初々しい反応に僅かに微笑むと、自らの口元に指先を当てて祝詞を唱えるとまたたく間に夜になる。
 満月の明かりと、ぼんやりとした燭台の灯火が二人を照らした。驚いたように晴明を見つめると空の青のような瞳が細められる。

「この結界の中は、お主らが住む世界とは異なっている。天候も季節も時間も変える事が出来るのだ。この寝所は私の生家と同じ造りなので、不便をかけるが……これで良いか、若菜」
「ありがとうございます、晴明さま」

 先程から、子供のような返事しか出来ない自分に頬を染めながら八重畳やえだたみと呼ばれる寝具に座ると、隣に座った晴明に抱き寄席られた。再び唇を重ねられると、先程の神事とは異なる官能的な、舌先の動きが思考を奪っていく。滑らかに舌を絡めては、口腔内を確かめるように辿られると、思わず狩衣をぎゅっと握り締めた。その感、敏感な背中を擦られるとぞわぞわと、体が熱くなるのを感じた。

「ん……んんっ、はぁっ、っ、んっ、はぁ、晴明さま……ぁ、ぁんっ、背中は、擽ったい」
「――――なるほど、擽ったいと言うのは若菜の快感を感じる場所でもある。女人は丁寧に解さねばならぬ」

 銀糸をかけて離れた唇を若菜の耳元に寄せると、低く囁いた。指先で背中を優しく撫でるように臀部まで愛撫されると思わぬ快楽に、敏感に体を震わせて、晴明に抱きついた。
 背中を丹念に、集中して愛撫された事は今まで無いが優しく肩甲骨の下の辺り、腰、そして臀部を円を描くように撫でられると上擦った甘い吐息が漏れてしまう。

「はぁっ、んっ……! んん、ぁ、んっ、ああっ、背中、へん……っ、はぁ、背中触られただけでこんな風になるなんて、私……っ、んんっ、ゃっ、ああっ」
「お主が感じやすいのもあるが、それは不埒ふらちな事では無い……ん」

 安心させるように囁くと、若菜の細い首筋に舌先を這わせて性感帯を刺激すると、心地の良い場所を探すように柔らかな唇で吸い付く。
 その感も背筋と臀部を撫でる愛撫は止めず、天幕の中で若菜の甘い吐息が響いた。

「ゃ、あっ、はぁっ、んっ、ひぁっ、耳はだめ、だめです、あぁっ、やぁっ、んんっ、はぁ、あっぅ、あっ、やぁんっ」
「耳が弱いのは、詩乃と一緒だな……大丈夫だ、若菜……ん」

 柔らかな耳朶を唇に含むと、耳の付け根を舐め、耳の形を舌先でなぞるように舐めた。そして自分の狩衣を握る指先を指に絡めた。
 器用な舌先が、耳の裏を舐めると蜜色の瞳がが熱く潤み始める。決して乱暴に扱わない晴明の愛撫に少しずつ若菜の心も開かれていく。
 力が抜けて、耳の愛撫に愛らしい声を漏らす若菜の巫女服の帯を緩めると、豊かな乳房の谷間が露になる。
 異性に見られるのは初めてでは無いのに、羞恥を感じるのは相手が安倍晴明だからだろうか。

「ゃ、恥ずかしい……です」
「恥じる事は無い、お主は美しい」

 優しく若菜を横たえると、細い指先で若菜の頬を慈しむように撫でた。その瞳に見つめられると、遠い昔に詩乃として初めて一線を越えた日の夜の事を思い出した。
 初めての経験に恐怖を感じていた自分に、時間をかけるように幾度も通ってくれた晴明と、ようやく最後まで交わる事が出来た晩はこれ以上無い位に幸せを感じた。
 晴明は、鎖骨から柔らかな果実のような乳房まで、ゆっくりと優しく唇を辿らせた。冷たい指先が優しく乳房を撫でると、瞳を閉じてビクンと体が反応するのを感じた。
 乳房を表面を優しく撫でると、若菜の反応を伺うようにして、徐々に揉みしだく。恥ずかしい声を出してしまったら、自分の理性が彼の想いに飲まれてしまいそうで、唇を閉じていると、薄い唇が重ねられ淫らな舌先が絡められる。
 神木のように神聖な晴明の淫らな舌先と、胸の奥の快楽のツボを押すような愛撫に、若菜は抵抗出来ずに、唇の隙間から蕩けた甘い声が漏れる。
 
「お主の愛らしい声を聞かせてくれぬか。ここには私とお主しかおらぬ……んっ」
「んっ!! あっ、やぁ、はぁっ、ひぁっ、あう、あっ、晴明さま、あっ、あっ、あんん、ふぁ、指で、あん、そこ、触ったらだめなの、や、そこは、よわっ……」

 熱い口付けを交わしながら、指の腹で乳房に咲く薄桃色の胸の蕾を親指で上下に優しく弾くと、若菜は思わずむせび泣いて晴明の狩衣を握り締めた。
 親指が優しく擦れる度に、気持ちよくて敏感に感じてしまう。唇の間から漏れる心地の良い愛らしい鳴き声に、晴明は胸を締め付けられるような愛しさに狩られ、儀式であることも忘れてしまいそうになった。
 熱い溜息をついて、愛しげに額に口付けると弾いていた親指の愛撫に固くなった桜色の蕾に舌先を絡めた。つん、と押し上げられた瞬間にビクン、と腰が反返る。

「若菜、焦らされる方が好みか? お主は詩乃よりも敏感だ……どうされたい……?」
「ゃ、やぁ、んっっ、そんな、恥ずか……あんん」

 胸元で少々意地悪な問い掛けをされると、一気に顔が熱くなるのを感じた。性的な事に興味の無さそうな、植物的な晴明に問いかけられると妙な背徳感を感じる。
 指も舌先も気持ち良く感じて、どう答えて良いのかわからず目を泳がせていると、そんな若菜の心を見通すように笑った。優しく虐めるように、親指でゆっくりと上下に撫でると、舌先で乳輪を舐める。

「ひあっ、ああっ、あんん、ゃあっ、やぁ、ああっ、やぁ、晴明さま、あん、気持ちよくて、わたし、わたし……ぁ、やぁ、焦らさないで、あんっ」

 自分でも恥ずかしくなるくらい甘い舌ったらずな声で抗議をしてしまって、瞼を伏せた。汗ばんでいく若菜を追い詰めるように、指を優しく動かすと、片方の乳房を揉みあげて蕾に吸い付くと舌全体で覆うように包み込んだ。
 熱くて柔らかな舌が敏感な蕾を、押し付けるようにして擦ると、八重畳に指を立てて若菜は体を反らしながら硬直させた。

「~~~~ッッ!」
「――――若菜、胸で達したのだな。指が傷付いてしまうぞ。私にしがみつくがいい」

 晴明は八重畳で指を立てた若菜の手を取ると、指先に口付けた。軽く達してしまった若菜の巫女装束をゆっくりと脱がしながら、胸から腹にかけて口付けられる。乱れた白衣しらきぬから緋袴ひはかまをするすると脱がせると、月の光と灯りに彩られた滑らかな白い裸体がぼんやりと浮かび上がってきた。
 整った薄桃色の亀裂を恥ずかしそうに閉じようとすると、それを晴明が制した。何度経験しても、女陰を見られる事には慣れない。

「――――お主の清浄の霊気の源である女陰ほとは、道満の穢れを受けても、その輝きを失う事は無いように思う。木花之佐久夜毘売の加護はあるが、生まれ持っての命の輝きはまるで……、天上の女神と変わりない。こんな高貴で純度の高い霊気は初めて感じる。若菜、お前は奇跡だ。そしてなんと美しい華であろうか」
「せ、晴明さま、あんまり見ないで……そんなに見られたら恥ずかしい」

 若菜の白い内腿に口付けながら、妖艶に流し目で見つめると晴明に、若菜は自分の亀裂から蜜が僅かに滲むのを感じた。
 甘い華のような香りが立ち込めると、晴明はうっとりと目を細めた。先程、軽く達しただけで、少し開いた花弁から蜜が溢れていた。
 恥じらう姿も、最愛の詩乃と重なり晴明は男として欲情を抑えきれずに、ふっくらとした恥丘に口付け、舌先で花弁が重なった白い柔らかな外周に舐めるように愛撫をすると、ゆっくりと重なった花弁をかき分けるようにして、深く口付けた。

「っっ! あっ、あんん、あっあ、あっ、はぁ、あっ、やぁ、ああっ、はぁぁ、っ、あ、はぁ……ゃ、晴明さまに、そんな、こんなこと、させちゃうの、はっ、んん、あっあっあっ」
「んっ……遠慮する必要はない。それに、心とは裏腹に若菜の華は濡れているぞ」

 震える指先で、晴明の銀髪に指先を伸ばした。穏やかな分厚い舌先は、花弁の溝にピッタリと寄せられ花芯に向けて舐めあげられる。半妖神でもある高貴な人に、不浄の場所を舐められているという羞恥と快楽に若菜は堪らず甘い声をあげた。
 晴明の舌先の唾液に混じり熱い吐息と神々しい霊力が絡まって自然と女陰が火照りだしていた。知らず知らずのうちに、腰を浮かせ華奢な両足の爪先が、ピンと伸ばされていく。

「ひっ、あっ、やぁんっ、あっあっあ、せいめい、さま、はう、あっ、そこ、あっ、やぁ、それ以上舐めたら、あんんっ、――――っっ!」

 まだ花芯にも愛撫されていないというのに、蜜穴と尿道口を交互に溢れる蜜を絡めながら愛撫されると、敏感な体をくねらせて絶頂に達してしまった。間髪入れず、晴明は若菜の腰を抱いて体勢を戻すと、小さく芽を出しはじめた花芯に舌先を這わせた。
 すでに快楽でふっくらと固くなっているそこを舌先で円を描くような舐める。舌先で、優しく突くように愛撫する。二本の指先で花芯を覆っていた皮を剥くと、根元から優しく舐めた。

「あっ、やぁぁっ! あ、いっ、あんん! はぁ、はぁ、せいめい、さま、それ、だめ、あっあっ、んんんっ! 本当に、あっ、はぁぁ、あんん、何回もきちゃう、きちゃうよ、おかしくなっ……!!」

 優しく舐めていた舌先が、激しい快楽に懇願するように鳴く若菜を追い詰める。物腰柔らかな晴明だが、無言のまま逃さぬように抱き寄せ花弁への奉仕は辞める事は無かった。
 柔らかな甘い上品な香りを放つ花弁を舐めると、何百年も思い描いていた、最愛の人と再び交わる事が出来る喜びに、晴明の冷静かつ知的な青い瞳が熱っぽくなる。八重畳の上で何度も背中を反らして達する若菜の表情は蕩けて、蜜色の瞳は涙に濡れている。
 ようやく、花弁から唇を離すと若菜を優しく抱きしめながら、中指と薬指をゆっくりと濡れて光る花弁に這わせた。
 
「すまぬ、お主があまりに愛らしくて、何度も追い詰めてしまった。私らしく無かったな」
「はぁ、はぁ、ぁんっ、晴明さ、ま、はぁっ、少し待って、くださ……何も考えれなく……ふぁ、あっん、ぁ、はぁ、指、気持ちい、い、んんっ、んーっ」
「はぁ、何百年もの間……叶わぬ……夢を見ていた……詩乃、お主をこの腕に抱いて……はぁ、幾度も果てさせたい。お主が朔を愛していても構わぬ、ただ、永遠にお主だけを愛する事をゆるして欲しい」
「晴明……さま……」

 唇を重ねながら、切なく囁くと膣内なかで指先を優しく動かして上部をトン、トンと刺激するように動かすと、思わず晴明の首元に抱きつく。
 詩乃と呼ばれる度に胸が熱くなって、涙が流れ落ちる。一定のリズムで緩やかに指先が蜜壺を刺激すると、堪らず淫らな透明の雫が飛び散って晴明の服を濡らした。
 
「やぁんんっ!! はぁ、はぁ、ごめんなさ……」

 快楽に刺激されて潮吹きしてしまった。高価な狩衣を穢してしまった羞恥に、若菜は小さく恥じらうように謝罪した。その様子に優しく笑うと、耳元に口付け静かに囁いた。

「構わぬ。それほど私の愛撫に感じたのだろう? お前の清らかな霊気が、この部屋に漂っている。魔物も人も半神さえも虜にしてしまう天の蜜だ。もう、十分に解された事だろう」

 濡れた指先を上品に舐めると、いったん晴明は体を退けた。そして自らの狩衣と袴を脱ぐと意外にも鍛えられ、均整の取れた肉体が露になる。陰茎は既に天に向けてそそり立っていて、若菜は思わず目を閉じた。
 唯一、体を覆っていた白衣が脱がされると二人とも生まれたままの姿になった。

六根清浄急急如律令ろっこんしょうじょうきゅうきゅうにょりつりょう
 
 晴明が呪文を唱えると、光を放ちながら五芒星が八重畳に浮かび上がる。晴明は若菜の右脚を肩にかけると、先端を亀裂にそってゆっくりとなぞり、蜜を絡ませた。
 その行為さえも、敏感に反応するの若菜を愛しげに目を細めて見ると、空いた指先を絡めた。

「晴明……ふぁっ! あっ、あぁっ!」
「はあっ……、っっ、んっ……お主の……女陰ほとっは、はぁ、一体っ……!? おなごを抱くのは何百年ぶりか……お主のように、はぁ、甘露な天の蜜壺が相手では……ゆっくりとせねば直ぐに達する」

 根元まで挿入すると、あまりの心地良さに直ぐに精を出してしまいそうになった。詩乃を失って以来、夜伽をしたのは何時だったか思い出せない位に長い年月を一人で過ごした。
 感触も忘れてしまっていたが、若菜の膣内なかはその感覚を差し引いても、締め付けと潤み、そして蠕動ぜんどうする壁と天井の突起はまるで、この世のものとは思えぬ程に名器だった。
 珍しく、晴明は呼吸を乱しながら、ゆっくりと腰を動かした。二人の結合部から蜜が溢れて五芒星系の真ん中に雫が垂れる。

「はぁっ、あっ、……あんっ……ひぁっ、そんなに、あっ、ゆっくり、された、ら、はぁっ……んんっ……んんっ」

 暫く動かさず、互いが馴染んだ事を確認すると晴明はゆっくりと魔羅を動かした。花弁がしっとりと絡みつき、きゅっと膣内なかが閉まると、晴明は呻いた。
 若菜もまた、焦らすようにゆっくりと動かされると、陰茎の感覚を強く感じてお預けされるような、じわじわとした快感を感じる。五芒星に指を立てながら揺すられ、若菜は甘く高い声で鳴いた。

「はぁ、乱暴にしたくないのでな……っ、はぁ、そのように私を締め付けるな……んっ、まだ動き初めたばかりだぞ、若菜……っ」
「はぁっ、んんんっ、だっ、て、あっあっ、奥に当たって、やぁんっ」

 若菜の奥まで突いて、一瞬止まると敏感な体は寸止めに耐えきれず太腿を震わせながら絶頂に達した。声も出ずに達した若菜の可愛らしさとうねるように壁が細かく蠕動ぜんどうした瞬間、欲望を放ってしまった。
 しかし、数百年禁欲生活をしていた晴明の魔羅は、直ぐに若菜の膣内なかで大きくなる。

「ふぁっ、あんん、膣内なか熱いよぉ、あっ……ひぁ、また大きくなって、あっ、ああっ、あっ、あっ、あっあっあっ!」
「はぁ、私の精で浄化されているのだ……すまぬ、まだ魔羅がお主を求めている……はぁ」

 若菜を組み敷くと、華奢な腰を抱いてズンズンと、先程より速度をあげて上下運動を繰り返した。二人の結合部で愛液と精液が絡まる淫らな粘着音が部屋に響いた。
 晴明の青い瞳は潤み、表情は熱っぽく切ない若菜の唇を愛しげに指先で辿ると、淫らに腰をくねらせた。

「はぁっ、詩乃……愛してる。はぁっ、もう抑えられぬ……っ、この胸に抱いて誰にも渡したく無い……はぁっ」
「んっ、あっ、ああっ、あっあっあっ、はぁっ、やっやっ、そこ突いたら、あんんっ! せいめい……兄様……っ」

 若菜の口から自然と、詩乃の頃と同じくお兄様と呼ばれると思わず若菜を強く抱きしめ指先を絡めた。若菜の唇を奪うと自然と腰の動きも早くなる。
 若菜の意識が瞬間的に詩乃に変わったのだろうか、彼女の面影のある仕草に愛しさがこみ上げた。
 涙で頬を濡らす若菜に、詩乃の面影が過ぎって額を合わせた。愛しい乳母兄妹いもうとと再び結ばれた喜びに晴明の理性が飛んだ。

「あっ、ああんっ、激しい、兄様、だめ、また、あ、やっ、やっ、――――っ! はんん、ああ、もうだめ、わたし、もう、感じすぎておかしくなっ……! 兄様、一緒に、はぁん、詩乃と一緒にっ!」
「っつ、はぁ! 私の魔羅で何度も気をやって……堪らなく愛しい、共に絶頂に達するぞ……光明などに……はぁ、お主を手……に掛けさせぬ。あの男に、お主の魂を渡さぬぞ……!」

 晴明に組敷かれながら、抱きついて体を反らせた若菜の膣内なかに二度目の熱い欲望を注がれると、溢れ返って五芒星に流れ落ちるた。
 若菜の体は淡い光に包まれ、膣内なかに溜まった光明の邪気が浄化されていく。すると首元の痛々しい痣がみるみるうちに消えていった。
 若菜は快楽の余韻と、暖かな聖なる霊気に包まれ気を失うように眠ってしまった。

「はぁ、っ、はぁ……。
 ――――まさか同時に生霊いきすだま返しまで出来るとは思わなかったが、穢れは浄化されたようだ……若菜。愛してる」
 
 晴明は安堵するように、若菜の頭を優しく撫でると狩衣を寄せて抱きしめた。
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