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4 英雄達の秘密③(※R18)

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 聖女様の証って一体、何かしら。
 これはただの痣なんだから、聖女だなんて……。エルフ族にだけ伝わるような言い伝えなの?
 世界が終焉に向かう時、神竜の啓示を受けた竜騎士が降臨すると言う竜騎士英雄伝説なら、アレクサンドラ大陸に、古くから伝わっているけれど。
 そう言えば、もっと古い言い伝えで聖女が出てくるお話があったような気がするな。あれは小さな頃に読んだお伽噺かしら。それともお母さんが私に聞かせてくれた作り話? 良くわからない。
 すぐに思い出せないくらいなんだから、有名なお話じゃなかったのかも。

「きゃっ……あっ、れ、レジェロ様」

 私がそんなことをぼんやり考えていると、レジェロ様が私のスカートを脱がして、下着に手をかけた。彼の頭を押し返して抵抗しようとしたけれど、それも虚しく、私は異性にも同性にも見せたことない下半身を曝け出してしまったの。
 恥ずかしい……。いや、見ないで!
 こんなところを恋人でもない男の人に見られるなんて、私本当に恥ずかしくて死んじゃいそう!
 レジェロ様は私の太腿の間から顔を覗かせるとにっこりと笑った。そして私の太腿をペロリと舌で舐める。鋭い紅玉の瞳がまるで獰猛な狂犬みたい。私は蛇に睨まれた蛙のように、動けなくなってしまったの。

「いーじゃん、いーじゃん。可愛いねぇ、ドルチェちゃん。それじゃあ美味しく頂きますか♪ よーく二人がヤッてる声を聞いて想像してね。アイツら今四回戦目だからさぁ。俺たちもそれ超えたくね? なんか燃えてきたわ~~」
「はっ、嘘っ、あっ……やぁっ、んっあっ……はっ、なにこれぇっ……あっ、あっあっんっ……そ、そんな、どうしてっ、はっ、あんっ、そこは恥ずかしい、汚いっ……汚いです、あ、あふっやぁっ」

 レジェロ様は、私の局部に顔を埋めると信じられないけれど、そこを舐めたの。私の陰裂を蛇のように先が割れた舌先で掘り起こして、両方の大陰唇クレバスに口付け、深く嬲る。それから、舌全体で下から上にかけて、興奮した犬のようにベロベロと局部を舐めた。
 私は思わずランスロット様達に聞こえてしまいそうなくらい甘い嬌声を漏らして、腰をくねらせ、慌てて自分の口を両手で塞いだ。レジェロ様の舌先が、繊細に私の不浄の場所を舐める度に、今までとは比べ物にならないような激しい快感に、打ち震えたの。
 なにこれ……気持ちよくて呼吸できない。犯されてるのに。嫌なはずなのに感じてしまう。
 見た目に反して、レジェロ様の愛撫は繊細で、優しくて淫らだったの。私の知らない快楽を、体に刻みつけられているみたいで怖い。

「えーー、俺女の子のここを舐めるの大好きだけどなぁ♪ 俺にここを舐められて喜ぶ子は多いよ。つーかドルチェちゃんだって、嫌いじゃないよねぇ。だってほら、愛液がトロトロ溢れてきちゃってるし?」
「はっ、ぁ、やあっ、んっ、あ、なに、そこっ……はっ、だめ、あっ、ああっ、いや、怖い、なにかっ……はっ、あっあっあっ、なにかっ……!」

 レジェロ様の舌が、ある一点に集中する。コリコリとした小さな実に深く吸い付くと、二股に割れた舌で挟み、ぬりゅぬりゅと巧みにそこを扱いた。私の局部にあった、固い粒には、自分の全神経が集まってるみたいで、頭の奥で火花が散る。
 私はシーツを握りしめながら足の爪先を伸ばして、頭が真っ白になるのを感じた。

「~~~~やぁ゙あぁッッ♡♡」

 一気に自分では制御できない快感の大津波が押し寄せてきて……体が宙に浮くような感じて真っ白になる。私は呼吸を激しく乱しながらぼんやりと、レジェロ様を見たの。
 そんな私の状況なんてお構いなしに、レジェロ様は再び小さな粒を執拗に根元から舐めると、私の膣内なかに指を挿入してきた。
 フィーネ様の艶やかな声と、ランスロット様がボソボソと、何か卑猥なことを囁くような声が私の耳に届き、自分がまるでランスロット様に営みをされているような気になってしまう。
 それに膣内なかの異物感が、さらに私を追い詰めて……。ぐちゅ、ぐちゅといやらしい音がして恥ずかしい。恥ずかしいのに凄く感じちゃう。

「ひゃうっ! あっ……やめ、もう、それ以上は……はっ……あっ、ああっ、知らない、なにも知らないんです、レジェロ様っ」
「可哀想~~ドルチェちゃん。気持ちいいこと知らないなんて人生の半分損してるよーん? さっきドルチェちゃんが吸われてイッた部分はクリね? んでぇ、クリの裏を刺激すっと、すげぇぶっ飛ぶってわけ」
 
 レジェロ様は挿入した二本の指で、トントンと膣内なかの上部を刺激すると、ピアスのついた舌が粒を刺激した。私は涙を弾け飛ばしながら、にゅちゅ、にゅちゅという濡れた音に反応してあられもない嬌声を上げる。
 だめ、いやっ、それっ……本当におかしくなるからっ……いゃあ!

「んんっ、あっあっあっ、だめ、そんな、はうっ、許して、気持ちいいっ……あっ、はっ、ああっ、はぁっ、はっ、んんん、やっやっや、~~~~ッッ♡♡ やらっ、おかしくなるっやめ、はぁぁん♡」
「はぁっ……すっげぇエッチな雌声だね♡ 気ぃつけねぇと隣に聞こえちゃうよ、ドルチェちゃん♡ いやもう気づかれてるかもな」

 私が顔を背けると、レジェロ様はさらに指と舌の動きを早めていく。私は必死に自分の指を噛みながら快楽に耐えていたけれど、ガクガクと腰を揺らして、一瞬呼吸ができなくなって頭が真っ白になった。
 私の濡れた秘部から、糸を引きながら指を抜いたレジェロ様は、ペロリとそれを美味しそうに舐める。
 そして、ゆっくりと服を脱いだの。
 レジェロ様の腕には魔法文字が刻まれたタトゥー、そして鍛えられた体には無数の傷が刻まれていたわ。
 それは戦場で戦った人の傷だった。邪神を封印するまでの道のりが、どれだけ大変だったのか分かるよう。なのに、どうしてこんな酷いことするの?
 お父さん以外の男性の上半身を見たのは、生まれて初めてだったから、私は目を伏せて真っ赤になる。

「おやおや、何? 俺がいい体してるからってドルチェちゃん見惚れちゃったーー? さぁてと、こっちの方はそろそろ準備できたかなぁ」
「いや、ま、待ってっ……わ、私っ」

 レジェロ様に組み敷かれると、男性のアレが見えて、私は赤面しながら青褪めた。恋人でも夫でも無ければ、好きでもない人が私の初めての相手になるの?
 レジェロ様はなんの躊躇もなく私の腰を抱き寄せると、難なく濡れた私のあそこに自分の性器を突き立てた。

「ひいっ、あっ………ぐっ、い、痛ぃっ、レジェロ様、ぬ、抜いてっ」
「あれーー? もしかして、本当にドルチェちゃん、処女だった? ごめんごめん」

 私とレジェロ様の結合部から破瓜の血が流れた。レジェロ様はチラリとそれを見ると薄笑いを浮かべる。本当は何もかも勘付いていた癖に、悪いなんて思ってない癖に、最低なエルフ……! 
 激痛に涙が溢れ、根元までぐっと挿入されると私はレジェロ様に抱きしめられた。そしてレジェロ様にキスされた瞬間に、唇から全身になにか暖かい力が流れ込むような感覚がした。
 時が止まったように音が消え、不思議な光景が頭に次々と流れ込んでくる。



 ――――燃える帝都。
 その中で誰かが私を睨みつけていた。その人のマントが翻って、獣の大きな咆哮が聞こえる。
 裸の私の前に大きな白銀のドラゴンが現れて、ぐっと私に顔を近づける。ランスロット様が乗っていた神竜かしら?
 でも、なんだか違う……。だってランスロット様が乗っていた神竜の鱗の色とは違うもの。
 私は誰かに抱き上げられ、その正体を確かめるべくその人を見上げると、それは不敵に笑うレジェロ様だった。
 その時の私は、安心していてレジェロ様を信頼し、身を任せて抱きついていた。


 
「んぁ。なんだ、今の」
「えっ……れ、レジェロ様も今の光景を見たの?」
「あーー。酒の飲みすぎか。幻覚、幻覚。こっから本番なんだから、気にせず気持ちよくなろうね♪」

 不審そうな声で現実に引き戻された私は、私を覗き込むレジェロ様に問い掛けた。ポリボリと自分の頬を掻いたレジェロ様は、私の体に覆い被さると、何事もなく動き始めたの。
 体が引き裂かれるほど痛かったはずなのに、レジェロ様がゆっくりと動き始めると、突き上げられる度に、変な感覚がした。その感覚は気持ちいい、そう言っても差し支えないと思うの。

「はっ、はぁっ、ゃ、んっ、あっ、いや、んんっ、ゃ、はぁっ……だめっ、あっ、んんっ、れ、レジェロ様っ、はぁっ……あっあっあ」
「はぁっ、たまんねっ……ドルチェちゃん最高のお●んこ持ってんね。はっ、はぁっ……こりゃちょっとヤバそうかも、はっ」

 レジェロ様は体を起こすと、私の両手首を掴みながら腰を上下にグラインドさせる。両腕に挟まれた私の乳房が揺れ、太腿がぶつかり合う音がするの。それから、あの……良くわからない私の体から溢れた液体と、レジェロ様のものが絡まり合ういやらしい音がして……私は顔が熱くなる。
 レジェロ様の割れた腹筋に汗が垂れ、ニヤニヤと薄笑いを浮かべながら腰をくねらせ、速度を上げられると、私は泣いた。
 やめて、感じたくないのに、おかしくなっちゃいそうなくらい気持ちがいい。
 時折深い所まで挿入されると、痛みと共にチカチカと頭が真っ白になるような、激しい快楽に飲み込まれそうになって、私はいやいやと頭を振ったの。

「あっ、あんんっ、はぁっ、や、やっやっ、だめ、な、なんか、変ですっ、抜いてっ、あっ、はぁっ、あ、あんっ、ああっ、はっ、いやぁ、なにか来ちゃう、来ちゃうのっ」
「へへっ……だーめ♡ 俺があんまり上手いからさぁ、処女でもすぐに気持ちよくなっちゃうんだよねぇ。はっ、はっ、たまんねぇーなぁ」

 レジェロ様は両手で私の腰を抱くと、自分の腰をガンガンと動かして突いてくる。その度に私の膣内なかは開かれていくような気がした。両手で顔を覆って悦楽に泣いていると、レジェロ様は私の手を掴み体を屈ませる。
 そして私の口を大きな片手で抑えると、小刻みに腰を動かした。

「はっ、はぁっ、聞こえちゃいそうだからさぁっ……。ま、良いんだけど。ドルチェちゃんの口塞ぐと興奮するんだよね。可愛い無垢な女の子犯してるって感じでさ。はっ、それじゃあ、一発目……膣内なかに出しちゃうね♪」
「んんっ、んぅ、いゃ、んん~~!! んっ、はっ、んっんっんっ……出さなっふっ、~~~~ッッ♡♡ ん、~~~~ッッ♡♡」 

 膣内なかに出さないで!
 心の中でそう叫んだけれど、私は二回続けて絶頂に達してしまった。レジェロ様のアレが波打って膣内なかに何か熱いものを吐き出されたような感覚がする。ゆっくりと糸を引きながら私の膣内なかから男性器を取り出すとぐったりとする私を、満足そうに見下ろした。

「はぁっ……酷いです、レジェロ様。こんなこと……最低ですっ」 
「でもドルチェちゃん、良かったでしょ? 俺は最高だった。ま、一期一会なんだし。何もかも忘れて、ぱーっと失恋セックスパーティーでいいじゃんね。あと三回はやりたいな~~♡ 今夜は朝まで俺と付き合ってよ♪」
「きゃっ、ま、待ってっ……下さい! 何自分勝手なことっ……! 自分が楽しみたいだけでしょっ あっ、やぁぁんっ」

 そう言うとレジェロ様は私を四つん這いにさせた。彼の力になんて勝てないし、私は受け入れるしかなかった。
 …………結論から言うと、あれから私は流されるままに、その日は四回もレジェロ様と夜を共にしてしまったの。
 
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