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愛欲に番う③
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ティリオンが朝食を置いてサロンから去ると、メリッサは少し非難するようにエレンディルを見上げた。いくら主人とはいえ、異性のしかも、義弟である彼の前であんな淫らな事をされるとは思わなかった。
「不満そうな顔だなメリッサ、俺の指だけでは足りなかったか?」
まるで悪戯を楽しむ悪童のように、エルフの軍人が耳元で囁くと真っ赤になった。エレンディルは、自分の反応を楽しむかのように不敵に笑っている。顔を間近にまで近付けたエレンディルに、メリッサはどぎまぎしつつ、抗議をする。
「ち、違います! ティリオン様の前で……あんな事して……私もう、恥ずかしくてあの方の顔を見れません」
「あいつのあの顔は傑作だったな。ティリオンは、お前に気があるんだよ。その癖、人間が相手だと、下らないエルフのプライドが邪魔をする。
――――それにしても、お前の羞恥で歪む顔は……そそられる」
そう言うと、エレンディルはメリッサの顎を掴んで唇を奪った。薄い唇が角度を変え強引に挿入されると舌先が誘うように絡みついてくる。メリッサは蒼水色の瞳を潤ませ、彼の白いシャツを握りしめた。
舌先が絡まり合う淫らな水音が、サロンに響き、うっとりとした表情で唇を離した。エレンディルの口付けはまるで媚薬のようで、思考を奪い去っていく。ぼんやりとした頭で彼の放った言葉を整理する。
(ティリオン様が……? 私に気があるって……どういうこと……? エルフが人に恋するなんて聞いた事がないわ)
エレンディルはピアノの鍵盤蓋を閉じると、メリッサを目の前に立たせた。何が始まるのだろうと、首を傾げて彼を見下ろす。
「――――面白い遊びをしてやろうか。腹が減ってきたしな」
「エレンディル様、一体何を……ぁっ!」
メリッサを膝の上に乗せると、胸元までドレスを脱がせ、スコーンの隣に添えられていたクリームを手に取り、柔らかな乳房の上に実るガーベラの蕾に指先で塗り付ける。メリッサはその淫靡な戯れに驚き、目を見開いて真っ赤になる。
メリッサの腰を抱きながら、生クリームのついた乳頭に舌先を絡める。エルフの軍人の肩に手を起きながら、分厚い舌の腹でねっとりと舐め取り、甘噛みして吸われると堪らずに甘い声が出た。
「はぁぅ、ぁっ、んん、ゃ、こんな……遊びは恥ずかしいです、はぁっ、ぁっ、ぁぁっ、んんっ!」
メリッサの柔らかな乳房に零れ落ちた生クリームを舐め、乳輪を舌先でなぞり再び先端を優しく舐められると、月光のように輝く髪を揺らせて、背中を反らせた。
エレンディルが、指の腹で胸の突起を摘むと、気持ち良くて花弁の奥が熱くなっていくのが分かった。柔らかな乳房を片手で持ち上げるように撫で、紅い証を付けられると、じわじわと花奥から愛液が溢れてくるのを感じる。
「ん……、どうやら前はこの淫らな遊びが、気に入ったようだな。お前の愛液が俺の股間に染み込んできたぞ」
「ゃ、そんな、ことな、っ、あはっ、んんっ……はぁっ、はぁ……ぁ、ごめんなさ……」
「俺に舐めて欲しくなったか? 素直になれよ、メリッサ。俺に尻を向けてこう言え。私のいやらしい華を舐めて下さい、エレンディル様とな」
エレンディルが深い蒼の瞳で、射抜くようにメリッサを見つめると、ぞくぞくと被虐心が湧き上がってくる。抵抗したいのに、彼に見つめられると魔法に掛かってしまったようになる。
もしかして魔力を内に秘める、エルフの誘惑なのだろか。自分を従わせる為にそんな魔法を使っているのだろうか。そう思えば、楽になるような気がする。
けれど心の奥底から感じるこの、従属したい気持ちは別なような気がする。
やはりこの意地悪な主人に恋をしているのだろうか。
愛玩人形の自分が主人を愛するなんて、それはとても愚かな夢物語にしか過ぎない。どう足掻いても、人はこの星の救世主である、気高き彼等の仲間にはなる事は出来ないのだから。
火照る体が震わせ、エレンディルの膝から降りると、メリッサはドレスを託しあげ、お尻を向け、ピアノの鍵盤蓋に両手を添えると項垂れた。
「わ、私のいやらしい華を……舐めてくださ、い、エレンディル様……」
本来あるべき金の茂みは無く、花弁のスリットは慎ましく重なりあっていた。そして杏色のアナルが丸見えになっている。体を震わせ羞恥にうなだれるメリッサの亀裂に中指を這わせて捏ねると、顎を掴んで自分の方へメリッサの顔を向けた。
「俺の目を見て言うんだ……、羞恥に歪むお前の顔を見たい」
「ゃ……エレンディルさ、ま……意地悪しないで……」
だが、その表情は、あらゆる反抗を許さない絶対的な、主人の表情だった。嗜虐的な言葉に嫌悪感を感じてもおかしくないのに、花奥がズキズキと疼いた。エレンディルの指先が焦らすように濡れた亀裂を撫でている。
メリッサは、高潔なるエルフの軍人の瞳を見つめて言った。
「エレンディル……さ、ま、わたしの……いやらしい……華を舐めて……下さい」
「良い子だ。待ち望んでいた事だろう? これからは俺に言われずとも、我慢せずにお強請りできるようにならないとな」
エレンディルは膝まづくと、スカートをたくしあげ、傷一つ無い臀部を両手で広げると外陰唇を辿るように舌先で舐めた。
花弁の間に舌先を這わせ蜜穴に向かい、道筋を舐めながら辿った。分厚く水分の多い舌は、羽毛のように心地よく、あの晩感じた快楽が背筋から脳へと駆け巡る。嗜虐的な言葉とは裏腹に、エレンディルの舌先は優しく、両側の花弁を唇に含んで口付け、蜜穴に舌先を挿入すると膣内で穿るように愛撫する。
「ひぁっ、ああっ、あんっ、やぁっ、ぁぁっ、あんんっ、あっ、あっ、はぁっ、んんっ……っ、ああ、そこは、エレンディルさま、あんっ」
主人の指先が、快楽でぷっくら膨れた花芯に触れると、円を描くように撫でられた。同時に痺れるような甘い快楽を与えられると、メリッサは、背中を反らしてわなわなと内股を震わせた。
舌先で花肉をもてあそぶ度に膣内から蜜があふれて収縮し、高貴なエレンディルがそれを吸い上げる。
(すごく、気持ちいい、……舐められたら、奥がひくひくしちゃう。指で触れられたらもう……!)
芯を撫でる指の速度が早くなると、堪らずに絶頂に達して、内股に淫らな愛液を垂らした。間髪入れずに、蕾を舌先で含んで強く吸い上げ皮を被っていた果実を舌先で転がすと思わすピアノに体を寄りかからせた。先程より強い快感が花芯に走り痛いくらいだ。
もう腰が抜けてしまいそうだ。中指が蜜穴にゆっくりと挿入され入口付近で指先を前後に動かされると、ピアノに指を立ててビクビクと体を震わせた。
「やぁっ! はあっ、なに?? あっあぁっ、さっきより、刺激が、あんん、やだぁ、気持ちよすぎて、エレンディルさま、はっ、あっあぁっ」
「愛液が濃くなってきたな、いいぞ……ん、はぁ……気をやれ」
「あっあっあっ、あぁんんっ!」
一際大きく体を反らすと絶頂に達して、つま先立ちをする。腰が砕けそうになったメリッサを抱き止めると。そのまま軽々と宙に浮き、朝陽が心地良い窓際まで来て、ゆっくりと降ろされた。どうしてピアノの場所から移動したのだろうと、涙で濡れた瞳で、肩越しにエレンディルを見て真意を確かめるように名を呼んだ。
「エレン……デイル様?」
「外がよく見えるだろう、メリッサ。ウォルフォード家の自慢の庭だ。ほら庭師の人間達や、エルフがいるぞ」
そう言うと、エレンディルはメリッサの花弁を先端で上下に撫でゆっくりと根本まで挿入する。処女を散らして以来、初めてのエレンディルのペニスが奥まで挿入されると蒼水色の瞳を見開き窓に手を付いた。
懸命に朝の仕事をしている庭師達が顔をあげれば、自分が主人と何をしているかが分かってしまう。
その事に気付いて、羞恥に紅潮したメリッサに構う事無く、エレンディルはスカートをめくりあげ、臀部を両手で掴んで腰を動かし始めた。膣内は蛸壺のようにペニスに絡み付き、エレンディルは吐息を乱しながら、花肉を犯していく。
「やぁっ、やっ、やぁ、エレンディル、だめ、見られちゃう、恥ずかしいです、見え、ない、所で、あぁあっっ」
「はぁ……嫌なわりには今、お前の膣内が俺をっ、締め付けた……ぞ……はぁ、見せてやればいいだろ、俺とお前が交わっている所を」
意地悪に耳元で囁かれると、甘い吐息を漏らしながらエレンディルが腰を動かす。二人の結合部から蜜が溢れて、サロンの大理石にポタポタと雫を垂らした。柔らかな乳房が窓に貼り付き、背後から、動物のように突き上げられると堪らずに口端から銀糸が溢れる。
必死に認めないように我慢をしても、エレンディルの先端が気持ちの良い場所を擦り立てる。彼に腰を抱かれていなければヘタリ込みそうな位に気持ちがいい。眼下に広がる日常を潤んだ瞳で見る。だが、とうとう堪らずに歓声をあげてしまった。
「んあっ! あっあっ、あっ、いい、やぁっ、そんなに奥まで、突いた、らっ、あんっ、あっあっあっ!! いい、気持ちいいっ」
「はぁっ、本当に、はぁっ、頑固だな……、ん……俺ももう果てる。っ、お前は本当に罪な女だ……」
メリッサの唇を後ろから奪うと、ビクビクとまたしても、絶頂に達する。蠕動するようにペニスが締め付けられ、エレンディルは呻くと心地の良い愛玩人形の花弁を貪るようにラストスパートをかけた。堪らずにずるずると腰が砕けけると抱き上げ、メリッサの乳房を揉みながら激しく動くと、とうとう膣内に白濁した欲望を放った。
「あっ、あっ、イクッ、また、いっちゃう、やぁぁっ!」
メリッサは汗ばんだ体を震わせると、激しい快楽の渦に飲み込まれ、荒い呼吸を繰り返した。どろりとした液体と共に、エレンディルのペニスが抜かれるとそれにも敏感に感じて甘い声を漏らした。メリッサの体を抱き上げ、ピアノの椅子に座ると、ナプキンで綺麗に花弁を拭き取ってやった。
「ぁっ……ん、はぁ……」
「また着替えねばならんな。俺の服もお前のドレスも濡れてしまった。今日は、俺と遠乗りに行くか? 失われた文明の遺跡を見せてやろう」
額に口付けるエレンディルに、メリッサは頬を染めた。直ぐに荒い呼吸を整えた軍人は一体何を考えているのだろう。
どうせ、性奴隷のように扱うならもっと乱暴に冷たくしてくれればいいのに。
そうで無いと、芽生え始めたこの気持ちを、どうすればいいのかわからなくなってしまう。メリッサは目を伏せながらもエレンディルの提案に頷いた。
✤✤✤✤
サロンから出てきた二人を、三人のエルフのメイド達と執事が見つめ、奥の方でコソコソと話し合っていた。スコーンを用意したメイドが仕事の合間を縫って、彼等が出てくる所をまっていたようだ。
エレンディルは至って普段と変わりがないが、メリッサの方は赤面したまま項垂れている。広いサロンを覗いた訳ではないが、メリッサのどこか艶のある様子を見れば、噂好きの彼等が飛び付かない筈は無い。何より、鮮血のついたシーツを片付けたのだから、メイド達にとって周知の事実だった。
「一体、エレンディル様はどうされたのかしら……人間の奴隷に入れ込むなんて」
「本当よね、社交界に来られるお嬢様方の方が気品もあって、お美しいわよね。どんは風にあの人間は誘惑したのかしら!」
「メイドがお手付きなんて、貴族のお邸じゃ珍しくも無いが、よりにもよって人間だなんてな……、エレンディル様はゲテモノ好きなのかもな」
悪趣味な冗談で笑っていると、執事長の爺やと、メイド長の少し神経質そうな細身の中年女性が歩いてくると、使用人達は驚いたように顔を上げた。
「何をこそこそ話しているアラン、ティリオン様がお呼びだ」
「貴方達も早く持ち場に戻りなさい。井戸端会議をする為に、給金を頂いてるんじゃないのよ。それからこの邸の中で、主人の噂話は禁物です」
メイド長と執事長の目が厳しく光ると、使用人達は慌てて、持ち場に戻って仕事を再開する。二人は溜息をつくと顔を見合わせた。そして意を決したようにメイド長が言葉を発する。
「由々しき事態です。お遊びならばともかく、このまま、あの人間に入れ込んだら、ウォルフォード家の主、そして中尉としても評判に関わります。目を醒まして頂かないと、ララノア様とのご結婚にも響きます」
「ふむ。遅かれ早かれ、噂になるだろう。エレンディル様は子供の頃から頑固でな……。一週間後、社交界が開かれるが、ララノア嬢とクルニア将軍には頑張って頂かないと。この事は、私から伝えておく」
「不満そうな顔だなメリッサ、俺の指だけでは足りなかったか?」
まるで悪戯を楽しむ悪童のように、エルフの軍人が耳元で囁くと真っ赤になった。エレンディルは、自分の反応を楽しむかのように不敵に笑っている。顔を間近にまで近付けたエレンディルに、メリッサはどぎまぎしつつ、抗議をする。
「ち、違います! ティリオン様の前で……あんな事して……私もう、恥ずかしくてあの方の顔を見れません」
「あいつのあの顔は傑作だったな。ティリオンは、お前に気があるんだよ。その癖、人間が相手だと、下らないエルフのプライドが邪魔をする。
――――それにしても、お前の羞恥で歪む顔は……そそられる」
そう言うと、エレンディルはメリッサの顎を掴んで唇を奪った。薄い唇が角度を変え強引に挿入されると舌先が誘うように絡みついてくる。メリッサは蒼水色の瞳を潤ませ、彼の白いシャツを握りしめた。
舌先が絡まり合う淫らな水音が、サロンに響き、うっとりとした表情で唇を離した。エレンディルの口付けはまるで媚薬のようで、思考を奪い去っていく。ぼんやりとした頭で彼の放った言葉を整理する。
(ティリオン様が……? 私に気があるって……どういうこと……? エルフが人に恋するなんて聞いた事がないわ)
エレンディルはピアノの鍵盤蓋を閉じると、メリッサを目の前に立たせた。何が始まるのだろうと、首を傾げて彼を見下ろす。
「――――面白い遊びをしてやろうか。腹が減ってきたしな」
「エレンディル様、一体何を……ぁっ!」
メリッサを膝の上に乗せると、胸元までドレスを脱がせ、スコーンの隣に添えられていたクリームを手に取り、柔らかな乳房の上に実るガーベラの蕾に指先で塗り付ける。メリッサはその淫靡な戯れに驚き、目を見開いて真っ赤になる。
メリッサの腰を抱きながら、生クリームのついた乳頭に舌先を絡める。エルフの軍人の肩に手を起きながら、分厚い舌の腹でねっとりと舐め取り、甘噛みして吸われると堪らずに甘い声が出た。
「はぁぅ、ぁっ、んん、ゃ、こんな……遊びは恥ずかしいです、はぁっ、ぁっ、ぁぁっ、んんっ!」
メリッサの柔らかな乳房に零れ落ちた生クリームを舐め、乳輪を舌先でなぞり再び先端を優しく舐められると、月光のように輝く髪を揺らせて、背中を反らせた。
エレンディルが、指の腹で胸の突起を摘むと、気持ち良くて花弁の奥が熱くなっていくのが分かった。柔らかな乳房を片手で持ち上げるように撫で、紅い証を付けられると、じわじわと花奥から愛液が溢れてくるのを感じる。
「ん……、どうやら前はこの淫らな遊びが、気に入ったようだな。お前の愛液が俺の股間に染み込んできたぞ」
「ゃ、そんな、ことな、っ、あはっ、んんっ……はぁっ、はぁ……ぁ、ごめんなさ……」
「俺に舐めて欲しくなったか? 素直になれよ、メリッサ。俺に尻を向けてこう言え。私のいやらしい華を舐めて下さい、エレンディル様とな」
エレンディルが深い蒼の瞳で、射抜くようにメリッサを見つめると、ぞくぞくと被虐心が湧き上がってくる。抵抗したいのに、彼に見つめられると魔法に掛かってしまったようになる。
もしかして魔力を内に秘める、エルフの誘惑なのだろか。自分を従わせる為にそんな魔法を使っているのだろうか。そう思えば、楽になるような気がする。
けれど心の奥底から感じるこの、従属したい気持ちは別なような気がする。
やはりこの意地悪な主人に恋をしているのだろうか。
愛玩人形の自分が主人を愛するなんて、それはとても愚かな夢物語にしか過ぎない。どう足掻いても、人はこの星の救世主である、気高き彼等の仲間にはなる事は出来ないのだから。
火照る体が震わせ、エレンディルの膝から降りると、メリッサはドレスを託しあげ、お尻を向け、ピアノの鍵盤蓋に両手を添えると項垂れた。
「わ、私のいやらしい華を……舐めてくださ、い、エレンディル様……」
本来あるべき金の茂みは無く、花弁のスリットは慎ましく重なりあっていた。そして杏色のアナルが丸見えになっている。体を震わせ羞恥にうなだれるメリッサの亀裂に中指を這わせて捏ねると、顎を掴んで自分の方へメリッサの顔を向けた。
「俺の目を見て言うんだ……、羞恥に歪むお前の顔を見たい」
「ゃ……エレンディルさ、ま……意地悪しないで……」
だが、その表情は、あらゆる反抗を許さない絶対的な、主人の表情だった。嗜虐的な言葉に嫌悪感を感じてもおかしくないのに、花奥がズキズキと疼いた。エレンディルの指先が焦らすように濡れた亀裂を撫でている。
メリッサは、高潔なるエルフの軍人の瞳を見つめて言った。
「エレンディル……さ、ま、わたしの……いやらしい……華を舐めて……下さい」
「良い子だ。待ち望んでいた事だろう? これからは俺に言われずとも、我慢せずにお強請りできるようにならないとな」
エレンディルは膝まづくと、スカートをたくしあげ、傷一つ無い臀部を両手で広げると外陰唇を辿るように舌先で舐めた。
花弁の間に舌先を這わせ蜜穴に向かい、道筋を舐めながら辿った。分厚く水分の多い舌は、羽毛のように心地よく、あの晩感じた快楽が背筋から脳へと駆け巡る。嗜虐的な言葉とは裏腹に、エレンディルの舌先は優しく、両側の花弁を唇に含んで口付け、蜜穴に舌先を挿入すると膣内で穿るように愛撫する。
「ひぁっ、ああっ、あんっ、やぁっ、ぁぁっ、あんんっ、あっ、あっ、はぁっ、んんっ……っ、ああ、そこは、エレンディルさま、あんっ」
主人の指先が、快楽でぷっくら膨れた花芯に触れると、円を描くように撫でられた。同時に痺れるような甘い快楽を与えられると、メリッサは、背中を反らしてわなわなと内股を震わせた。
舌先で花肉をもてあそぶ度に膣内から蜜があふれて収縮し、高貴なエレンディルがそれを吸い上げる。
(すごく、気持ちいい、……舐められたら、奥がひくひくしちゃう。指で触れられたらもう……!)
芯を撫でる指の速度が早くなると、堪らずに絶頂に達して、内股に淫らな愛液を垂らした。間髪入れずに、蕾を舌先で含んで強く吸い上げ皮を被っていた果実を舌先で転がすと思わすピアノに体を寄りかからせた。先程より強い快感が花芯に走り痛いくらいだ。
もう腰が抜けてしまいそうだ。中指が蜜穴にゆっくりと挿入され入口付近で指先を前後に動かされると、ピアノに指を立ててビクビクと体を震わせた。
「やぁっ! はあっ、なに?? あっあぁっ、さっきより、刺激が、あんん、やだぁ、気持ちよすぎて、エレンディルさま、はっ、あっあぁっ」
「愛液が濃くなってきたな、いいぞ……ん、はぁ……気をやれ」
「あっあっあっ、あぁんんっ!」
一際大きく体を反らすと絶頂に達して、つま先立ちをする。腰が砕けそうになったメリッサを抱き止めると。そのまま軽々と宙に浮き、朝陽が心地良い窓際まで来て、ゆっくりと降ろされた。どうしてピアノの場所から移動したのだろうと、涙で濡れた瞳で、肩越しにエレンディルを見て真意を確かめるように名を呼んだ。
「エレン……デイル様?」
「外がよく見えるだろう、メリッサ。ウォルフォード家の自慢の庭だ。ほら庭師の人間達や、エルフがいるぞ」
そう言うと、エレンディルはメリッサの花弁を先端で上下に撫でゆっくりと根本まで挿入する。処女を散らして以来、初めてのエレンディルのペニスが奥まで挿入されると蒼水色の瞳を見開き窓に手を付いた。
懸命に朝の仕事をしている庭師達が顔をあげれば、自分が主人と何をしているかが分かってしまう。
その事に気付いて、羞恥に紅潮したメリッサに構う事無く、エレンディルはスカートをめくりあげ、臀部を両手で掴んで腰を動かし始めた。膣内は蛸壺のようにペニスに絡み付き、エレンディルは吐息を乱しながら、花肉を犯していく。
「やぁっ、やっ、やぁ、エレンディル、だめ、見られちゃう、恥ずかしいです、見え、ない、所で、あぁあっっ」
「はぁ……嫌なわりには今、お前の膣内が俺をっ、締め付けた……ぞ……はぁ、見せてやればいいだろ、俺とお前が交わっている所を」
意地悪に耳元で囁かれると、甘い吐息を漏らしながらエレンディルが腰を動かす。二人の結合部から蜜が溢れて、サロンの大理石にポタポタと雫を垂らした。柔らかな乳房が窓に貼り付き、背後から、動物のように突き上げられると堪らずに口端から銀糸が溢れる。
必死に認めないように我慢をしても、エレンディルの先端が気持ちの良い場所を擦り立てる。彼に腰を抱かれていなければヘタリ込みそうな位に気持ちがいい。眼下に広がる日常を潤んだ瞳で見る。だが、とうとう堪らずに歓声をあげてしまった。
「んあっ! あっあっ、あっ、いい、やぁっ、そんなに奥まで、突いた、らっ、あんっ、あっあっあっ!! いい、気持ちいいっ」
「はぁっ、本当に、はぁっ、頑固だな……、ん……俺ももう果てる。っ、お前は本当に罪な女だ……」
メリッサの唇を後ろから奪うと、ビクビクとまたしても、絶頂に達する。蠕動するようにペニスが締め付けられ、エレンディルは呻くと心地の良い愛玩人形の花弁を貪るようにラストスパートをかけた。堪らずにずるずると腰が砕けけると抱き上げ、メリッサの乳房を揉みながら激しく動くと、とうとう膣内に白濁した欲望を放った。
「あっ、あっ、イクッ、また、いっちゃう、やぁぁっ!」
メリッサは汗ばんだ体を震わせると、激しい快楽の渦に飲み込まれ、荒い呼吸を繰り返した。どろりとした液体と共に、エレンディルのペニスが抜かれるとそれにも敏感に感じて甘い声を漏らした。メリッサの体を抱き上げ、ピアノの椅子に座ると、ナプキンで綺麗に花弁を拭き取ってやった。
「ぁっ……ん、はぁ……」
「また着替えねばならんな。俺の服もお前のドレスも濡れてしまった。今日は、俺と遠乗りに行くか? 失われた文明の遺跡を見せてやろう」
額に口付けるエレンディルに、メリッサは頬を染めた。直ぐに荒い呼吸を整えた軍人は一体何を考えているのだろう。
どうせ、性奴隷のように扱うならもっと乱暴に冷たくしてくれればいいのに。
そうで無いと、芽生え始めたこの気持ちを、どうすればいいのかわからなくなってしまう。メリッサは目を伏せながらもエレンディルの提案に頷いた。
✤✤✤✤
サロンから出てきた二人を、三人のエルフのメイド達と執事が見つめ、奥の方でコソコソと話し合っていた。スコーンを用意したメイドが仕事の合間を縫って、彼等が出てくる所をまっていたようだ。
エレンディルは至って普段と変わりがないが、メリッサの方は赤面したまま項垂れている。広いサロンを覗いた訳ではないが、メリッサのどこか艶のある様子を見れば、噂好きの彼等が飛び付かない筈は無い。何より、鮮血のついたシーツを片付けたのだから、メイド達にとって周知の事実だった。
「一体、エレンディル様はどうされたのかしら……人間の奴隷に入れ込むなんて」
「本当よね、社交界に来られるお嬢様方の方が気品もあって、お美しいわよね。どんは風にあの人間は誘惑したのかしら!」
「メイドがお手付きなんて、貴族のお邸じゃ珍しくも無いが、よりにもよって人間だなんてな……、エレンディル様はゲテモノ好きなのかもな」
悪趣味な冗談で笑っていると、執事長の爺やと、メイド長の少し神経質そうな細身の中年女性が歩いてくると、使用人達は驚いたように顔を上げた。
「何をこそこそ話しているアラン、ティリオン様がお呼びだ」
「貴方達も早く持ち場に戻りなさい。井戸端会議をする為に、給金を頂いてるんじゃないのよ。それからこの邸の中で、主人の噂話は禁物です」
メイド長と執事長の目が厳しく光ると、使用人達は慌てて、持ち場に戻って仕事を再開する。二人は溜息をつくと顔を見合わせた。そして意を決したようにメイド長が言葉を発する。
「由々しき事態です。お遊びならばともかく、このまま、あの人間に入れ込んだら、ウォルフォード家の主、そして中尉としても評判に関わります。目を醒まして頂かないと、ララノア様とのご結婚にも響きます」
「ふむ。遅かれ早かれ、噂になるだろう。エレンディル様は子供の頃から頑固でな……。一週間後、社交界が開かれるが、ララノア嬢とクルニア将軍には頑張って頂かないと。この事は、私から伝えておく」
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