1 / 39
第一章「わが家にアヤメちゃんがやってきた!」
第一話「クリスマス・プレゼント(まず、はじめに)」
しおりを挟む
ここは日本。
今日は「クリスマス・イヴ」。
まだ日本では十二月二十四日が、そう呼ばれることが当たり前ではなかった時代のお話。
「ただいまぁ!」
一人の少女が白い息を吐きながら、「ガラリ」と元気良く玄関の引き戸を開けた。
頭頂部に大きなリボンを飾った、お下げ三つ編み。着物の下には、海老茶色の袴姿。
女学校から運転手付きの自家用車で帰宅した少女は、教科書と筆記用具が入った風呂敷包みを両手に抱えている。
「お帰りなさいませ、櫻子お嬢様」
割烹着姿の年配女性が、笑顔で出迎える。
「蕗さん、ただいま。お母様の具合はどうかしら?」
「はい。今日は、お嬢様が学校に行ってらっしゃる間も、ずっとお元気でしたよ」
「そう!良かったあ」
櫻子は草履を脱いで、玄関を上がった。
「お嬢様。只今、倪門様の研究所の方々が、お荷物を届けにいらっしゃってます」
「まあ!お父様ったら、本当にプレゼントして下さったのね!」
「でも、あんまりにも大きなお荷物で…」
「蕗さん、それは何処にあるの?」
「はい。作業するのに応接室では広さが足りないようでしたので、居間に運んで頂きました」
それを聞いた櫻子は早速、小走りで居間へと向かい、両扉を開けた。
広い居間の中には男性二人と、大きな鉢に植えられたモミの木に飾り付けをしている一人の女性がいた。
「お帰りなさい、櫻子」
女性は椅子に座ったまま、櫻子に優しく微笑む。
櫻子は風呂敷包みをテーブルに置いて、その女性に走り寄った。
「ただいま、お母様。そのお着物、寒牡丹ね!」
この女性は櫻子の母親。名は「濱子」である。
持病のある濱子は普段、長い髪を下ろして緩く束ねた、寝巻きの着物姿が多い。
だが今日は庇髪に後ろ髪も結い上げて鼈甲の簪を挿し、青紫の地に寒牡丹が多色使いで描かれた華やかな着物を装っている。
「ええ。今日は、我が家で行う初めてのクリスマスパーティーでしょう?私も最近は体調が良いものだから、久しぶりにこの柄が着てみたくなって。ツリーの飾り付けもしてみたのよ。どうかしら?」
モミの木の枝には金銀カラフルなボールやベル、松ぼっくりやトナカイなど様々な形のオーナメントが飾られている。
「うわぁ、素敵ね!クリスマスツリー!朝はまだ、緑一色だったのに…。飾ってあげると、こんなにも違うのねぇ」
「外は寒かったでしょう?」
「ええ!でもね、帰る途中に雪が降ってきたの。とっても綺麗で雪に触りたくって、車の窓を開けて手を伸ばしてしまったわ」
「櫻子、手を出してごらんなさい」
櫻子が両手を差し出す。
濱子は持っていた飾りを置いて、櫻子の手に触れた。
「まあ…、こんなに冷たくなっているじゃないの」
愛娘の両手を、濱子が長い指で包んだ。
「うふふ。お母様の手、あったかい」
「ほら、櫻子。暖炉のそばに行って体を温めなさい」
居間の壁には石造りの暖炉があり、赤々と薪を燃やして部屋を暖めている。
「平気よ、お母様。それより、見て!お父様からのクリスマスプレゼント!」
「ええ。前々から、この家や私達を守って働く、お人形を下さると伺ってはいたのだけれど…、私は冗談だと思っていたのよ。まさか、そんなお人形が実際に存在するなんて…」
櫻子達の視線の先には、蓋の開いた縦長の大きなアルミケースが「ドッカリ」と場所をとっている。
それは大人一人が入れるであろう棺のような箱だ。その半分以下の大きさのアルミケースも幾つか、周りに置かれている。
背広を着た二人の男性が、その箱の両端に立つ。男性達は箱の中に敷かれた保護材の隙間に手を入れ、一体の人形を抱き上げた。
一人の男性は人形の両脇から上半身を抱え、もう一人が両足を持って下半身を抱える。
慎重に箱から出すと、人形の足裏を絨毯敷きの床に付かせて真っ直ぐに立たせた。
「まあ!大きなお人形さん!」
櫻子が驚きの声を上げる。
「滉月様。こちらが簡単な家事と防犯の機能を兼ね備えた、『からくり人形』でございます」
銀縁眼鏡をかけた白髪交じりの中年男性が、人形の両肩に手を置き、口を開いた。
「からくり人形?」
濱子が聞き返す。
「はい。私共の研究所で誕生しました『からくり人形』シリーズから、『女中〈童顔〉型・壱号』です」
背丈は、百四十㎝。
別注で人形職人が丁寧に彫り上げた、幼い子供のような顔立ち。
舞妓が使う白粉を顔から足の爪先まで満遍無く、全身に塗りたくったような真っ白な肌。
前髪は眉毛の上で切り揃えられた、おかっぱ頭。
長く量のある睫毛が植えられた目蓋は、しっかり閉じられて瞳は見えない。
その『からくり人形』は、まるで市松人形をそのまま大きくしたかのような形貌だ。
中年男性が説明を続ける。
「長い間、研究に研究を重ねて試行錯誤を繰り返してきましたが、この度、漸く完成に至りました。完成後も機能性や耐久性などの実験を十分に行い、無事に合格した私共研究所の自信作でございます。倪門所長とご親友でいらっしゃる滉月様には、一番にご予約頂きましたのに大変長らくお待たせしてしまいました。ですが、こうしてクリスマスにお届けすることが叶いました」
『からくり人形』は裸ん坊の状態で、「ピッシリ」と姿勢良く自分の両足で立っている。
「すごいわねぇ、お母様」
「ええ…、本当に」
「でも、お母様。このお人形さん、何も着ていなくって寒そうだわ」
「ああ。ご安心下さい、お嬢様。只今、この人形に着物を着せますので」
そう答えた中年男性が、若い男性の方へ顔を向ける。
櫻子と濱子が若い男性に視線を移すと、別のアルミケースから畳まれた着物を取り出している。そして、それを大きく広げて人形の背中から羽織らせた。
「…ん?おい、足袋と長襦袢が先だろう」
中年男性が、若い男性を嗜める。
「あ、そうでした。えーと長襦袢、長襦袢…」
人形の体に着物を羽織らせたまま、若い男性はアルミケースに戻って長襦袢を取り出す。
「長襦袢よりも、足袋を先に履かせた方が良いんじゃないか?」
「あ、そうですね。えーと足袋、足袋…」
「いやはや私共は毎日、『からくり人形』の製造ばかりに専念していたもので、こうゆうことはまだ慣れませんで…」
中年男性が苦笑いする。
「ちょっとお待ちになって」
小首を傾げて人形を見つめていた濱子が、男性達に呼びかける。
「はい、奥様。如何なさいましたか?」
若い男性が手を止め、中年男性が尋ねる。
「お人形の着物は、その色しか無いのかしら?」
人形に羽織らせている着物は、無地の紺色だ。
「はい。こちらは女中の仕事をするための人形ですので、比較的地味な物をご用意させて頂きました」
「帯の色も見せて頂ける?」
「こちらでございますが…」
若い男性が、黒色の帯を取り出して見せる。
「そうねぇ、その色も悪くはないのだけれど…。できれば、もっと明るい柄の物を着せたいと思うの。構わないかしら?」
「なるほど。では…」
中年男性が腕時計で、時間を確認する。
「これから人形の背丈に合う物を、呉服屋まで調達して参ります。少し、お時間を頂いてもよろしいでしょうか?」
「あ、いえいえ。櫻子の着ていた物が使えないかと考えていたところなので、改めて揃えて頂く必要はございませんのよ。櫻子、お人形の隣に立ってちょうだい」
「はい、お母様」
櫻子が人形の横に並ぶ。
「やっぱり、櫻子よりも少し背が低いのね。…それにしても櫻子、随分と背が伸びたわねぇ。櫻子も、もう十二歳。元気に育ってくれて、私はとても嬉しいわ」
濱子が感慨深深げな面差しで、櫻子を見つめる。
「うふふ」
濱子の言葉に、櫻子も笑顔で返す。
「お母様!私、お人形さんに似合いそうなお着物を探してくるわね!おじさま方も、お待ち頂けるかしら?」
「はい、お嬢様」
櫻子が「ニッコリ」と笑顔を向けると、釣られたように男性二人も笑顔で答えた。
櫻子は直ぐ様、開いたままの両扉を抜けて居間を飛び出して行った。
「奥様。聡明で、とても可愛らしいお嬢様でいらっしゃいますねぇ」
中年男性が、櫻子を誉める。
「ええ。あの子は、私の自慢の娘なの」
濱子は、誇らしげに答えた。
(続)
今日は「クリスマス・イヴ」。
まだ日本では十二月二十四日が、そう呼ばれることが当たり前ではなかった時代のお話。
「ただいまぁ!」
一人の少女が白い息を吐きながら、「ガラリ」と元気良く玄関の引き戸を開けた。
頭頂部に大きなリボンを飾った、お下げ三つ編み。着物の下には、海老茶色の袴姿。
女学校から運転手付きの自家用車で帰宅した少女は、教科書と筆記用具が入った風呂敷包みを両手に抱えている。
「お帰りなさいませ、櫻子お嬢様」
割烹着姿の年配女性が、笑顔で出迎える。
「蕗さん、ただいま。お母様の具合はどうかしら?」
「はい。今日は、お嬢様が学校に行ってらっしゃる間も、ずっとお元気でしたよ」
「そう!良かったあ」
櫻子は草履を脱いで、玄関を上がった。
「お嬢様。只今、倪門様の研究所の方々が、お荷物を届けにいらっしゃってます」
「まあ!お父様ったら、本当にプレゼントして下さったのね!」
「でも、あんまりにも大きなお荷物で…」
「蕗さん、それは何処にあるの?」
「はい。作業するのに応接室では広さが足りないようでしたので、居間に運んで頂きました」
それを聞いた櫻子は早速、小走りで居間へと向かい、両扉を開けた。
広い居間の中には男性二人と、大きな鉢に植えられたモミの木に飾り付けをしている一人の女性がいた。
「お帰りなさい、櫻子」
女性は椅子に座ったまま、櫻子に優しく微笑む。
櫻子は風呂敷包みをテーブルに置いて、その女性に走り寄った。
「ただいま、お母様。そのお着物、寒牡丹ね!」
この女性は櫻子の母親。名は「濱子」である。
持病のある濱子は普段、長い髪を下ろして緩く束ねた、寝巻きの着物姿が多い。
だが今日は庇髪に後ろ髪も結い上げて鼈甲の簪を挿し、青紫の地に寒牡丹が多色使いで描かれた華やかな着物を装っている。
「ええ。今日は、我が家で行う初めてのクリスマスパーティーでしょう?私も最近は体調が良いものだから、久しぶりにこの柄が着てみたくなって。ツリーの飾り付けもしてみたのよ。どうかしら?」
モミの木の枝には金銀カラフルなボールやベル、松ぼっくりやトナカイなど様々な形のオーナメントが飾られている。
「うわぁ、素敵ね!クリスマスツリー!朝はまだ、緑一色だったのに…。飾ってあげると、こんなにも違うのねぇ」
「外は寒かったでしょう?」
「ええ!でもね、帰る途中に雪が降ってきたの。とっても綺麗で雪に触りたくって、車の窓を開けて手を伸ばしてしまったわ」
「櫻子、手を出してごらんなさい」
櫻子が両手を差し出す。
濱子は持っていた飾りを置いて、櫻子の手に触れた。
「まあ…、こんなに冷たくなっているじゃないの」
愛娘の両手を、濱子が長い指で包んだ。
「うふふ。お母様の手、あったかい」
「ほら、櫻子。暖炉のそばに行って体を温めなさい」
居間の壁には石造りの暖炉があり、赤々と薪を燃やして部屋を暖めている。
「平気よ、お母様。それより、見て!お父様からのクリスマスプレゼント!」
「ええ。前々から、この家や私達を守って働く、お人形を下さると伺ってはいたのだけれど…、私は冗談だと思っていたのよ。まさか、そんなお人形が実際に存在するなんて…」
櫻子達の視線の先には、蓋の開いた縦長の大きなアルミケースが「ドッカリ」と場所をとっている。
それは大人一人が入れるであろう棺のような箱だ。その半分以下の大きさのアルミケースも幾つか、周りに置かれている。
背広を着た二人の男性が、その箱の両端に立つ。男性達は箱の中に敷かれた保護材の隙間に手を入れ、一体の人形を抱き上げた。
一人の男性は人形の両脇から上半身を抱え、もう一人が両足を持って下半身を抱える。
慎重に箱から出すと、人形の足裏を絨毯敷きの床に付かせて真っ直ぐに立たせた。
「まあ!大きなお人形さん!」
櫻子が驚きの声を上げる。
「滉月様。こちらが簡単な家事と防犯の機能を兼ね備えた、『からくり人形』でございます」
銀縁眼鏡をかけた白髪交じりの中年男性が、人形の両肩に手を置き、口を開いた。
「からくり人形?」
濱子が聞き返す。
「はい。私共の研究所で誕生しました『からくり人形』シリーズから、『女中〈童顔〉型・壱号』です」
背丈は、百四十㎝。
別注で人形職人が丁寧に彫り上げた、幼い子供のような顔立ち。
舞妓が使う白粉を顔から足の爪先まで満遍無く、全身に塗りたくったような真っ白な肌。
前髪は眉毛の上で切り揃えられた、おかっぱ頭。
長く量のある睫毛が植えられた目蓋は、しっかり閉じられて瞳は見えない。
その『からくり人形』は、まるで市松人形をそのまま大きくしたかのような形貌だ。
中年男性が説明を続ける。
「長い間、研究に研究を重ねて試行錯誤を繰り返してきましたが、この度、漸く完成に至りました。完成後も機能性や耐久性などの実験を十分に行い、無事に合格した私共研究所の自信作でございます。倪門所長とご親友でいらっしゃる滉月様には、一番にご予約頂きましたのに大変長らくお待たせしてしまいました。ですが、こうしてクリスマスにお届けすることが叶いました」
『からくり人形』は裸ん坊の状態で、「ピッシリ」と姿勢良く自分の両足で立っている。
「すごいわねぇ、お母様」
「ええ…、本当に」
「でも、お母様。このお人形さん、何も着ていなくって寒そうだわ」
「ああ。ご安心下さい、お嬢様。只今、この人形に着物を着せますので」
そう答えた中年男性が、若い男性の方へ顔を向ける。
櫻子と濱子が若い男性に視線を移すと、別のアルミケースから畳まれた着物を取り出している。そして、それを大きく広げて人形の背中から羽織らせた。
「…ん?おい、足袋と長襦袢が先だろう」
中年男性が、若い男性を嗜める。
「あ、そうでした。えーと長襦袢、長襦袢…」
人形の体に着物を羽織らせたまま、若い男性はアルミケースに戻って長襦袢を取り出す。
「長襦袢よりも、足袋を先に履かせた方が良いんじゃないか?」
「あ、そうですね。えーと足袋、足袋…」
「いやはや私共は毎日、『からくり人形』の製造ばかりに専念していたもので、こうゆうことはまだ慣れませんで…」
中年男性が苦笑いする。
「ちょっとお待ちになって」
小首を傾げて人形を見つめていた濱子が、男性達に呼びかける。
「はい、奥様。如何なさいましたか?」
若い男性が手を止め、中年男性が尋ねる。
「お人形の着物は、その色しか無いのかしら?」
人形に羽織らせている着物は、無地の紺色だ。
「はい。こちらは女中の仕事をするための人形ですので、比較的地味な物をご用意させて頂きました」
「帯の色も見せて頂ける?」
「こちらでございますが…」
若い男性が、黒色の帯を取り出して見せる。
「そうねぇ、その色も悪くはないのだけれど…。できれば、もっと明るい柄の物を着せたいと思うの。構わないかしら?」
「なるほど。では…」
中年男性が腕時計で、時間を確認する。
「これから人形の背丈に合う物を、呉服屋まで調達して参ります。少し、お時間を頂いてもよろしいでしょうか?」
「あ、いえいえ。櫻子の着ていた物が使えないかと考えていたところなので、改めて揃えて頂く必要はございませんのよ。櫻子、お人形の隣に立ってちょうだい」
「はい、お母様」
櫻子が人形の横に並ぶ。
「やっぱり、櫻子よりも少し背が低いのね。…それにしても櫻子、随分と背が伸びたわねぇ。櫻子も、もう十二歳。元気に育ってくれて、私はとても嬉しいわ」
濱子が感慨深深げな面差しで、櫻子を見つめる。
「うふふ」
濱子の言葉に、櫻子も笑顔で返す。
「お母様!私、お人形さんに似合いそうなお着物を探してくるわね!おじさま方も、お待ち頂けるかしら?」
「はい、お嬢様」
櫻子が「ニッコリ」と笑顔を向けると、釣られたように男性二人も笑顔で答えた。
櫻子は直ぐ様、開いたままの両扉を抜けて居間を飛び出して行った。
「奥様。聡明で、とても可愛らしいお嬢様でいらっしゃいますねぇ」
中年男性が、櫻子を誉める。
「ええ。あの子は、私の自慢の娘なの」
濱子は、誇らしげに答えた。
(続)
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
婚約者の幼馴染?それが何か?
仏白目
恋愛
タバサは学園で婚約者のリカルドと食堂で昼食をとっていた
「あ〜、リカルドここにいたの?もう、待っててっていったのにぃ〜」
目の前にいる私の事はガン無視である
「マリサ・・・これからはタバサと昼食は一緒にとるから、君は遠慮してくれないか?」
リカルドにそう言われたマリサは
「酷いわ!リカルド!私達あんなに愛し合っていたのに、私を捨てるの?」
ん?愛し合っていた?今聞き捨てならない言葉が・・・
「マリサ!誤解を招くような言い方はやめてくれ!僕たちは幼馴染ってだけだろう?」
「そんな!リカルド酷い!」
マリサはテーブルに突っ伏してワアワア泣き出した、およそ貴族令嬢とは思えない姿を晒している
この騒ぎ自体 とんだ恥晒しだわ
タバサは席を立ち 冷めた目でリカルドを見ると、「この事は父に相談します、お先に失礼しますわ」
「まってくれタバサ!誤解なんだ」
リカルドを置いて、タバサは席を立った
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる