覚醒者の集い

イソベーコン

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出会い(今度こそ)

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「で、どこの国の人なの」

「そ、それは......ですね......」

「言いなさい」

「ひいいぃぃぃ」  

 どうしたらいいのか......どうしたら......どちらにしろ死ぬじゃないか!どうせなら......

「あなたが私に命令する権利はない」

 エレフはきょとんとしている。

「どう言うことだ?」

 質問してきたエレフに対し

「私の出身は冬野原の国だ」        

「そして私は......」

 エレフがごくりと喉をならす。

「冬野原、第1王女のアイスです」

 隣国の姫の前で発言した。これで、威厳を保ったまま死ねる。

「なあぁぁぁ?!」

 エレフの発狂。やった!

「さぁ、殺しなさい」

 深く息を吸い込み、目を閉じて覚悟はできた。

「え」

 そんな声を出したのは私じゃなく

「何で、殺す話になってんの?」

 動揺するエレフの方だった。

「え、殺さないの?」

「いやぁ、私今武器もってないし」

 ん?あ、ほんとだ。これで、エレフを討ち取れる......私も刀わすれてきた。

「殺すどころか、友達になりたいよ」

「はっ」

 笑いながらそんなことを言い出すエレフ。

「やっぱ城じゃあ、同年代の友達とかつくれないし」

「その気持ちはわかります」

「じゃあ本当に友達になってよ。同盟という形で」

「同盟?」

 それは......嬉しすぎる話じゃないか!
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