ネトラレクラスメイト

八ツ花千代

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39話

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「委員長、俺は村を出るぞ」

 狩猟部隊の戦闘訓練を見ていた石亀永江委員長
 そこに狛勝人空手バカがやってきて突然の離脱宣言。
 彼女は目を見開きクチは半開きのまま、ぴくりとも動かない。

「委員長?」

 俺の呼びかけにハッと気がついた。

「出るとはどういうことだい?」

 狩猟部隊のメンバーたちも駆け寄ってきた。

「俺は強くなりたい。もといた世界だろうと、この世界だろうと、その意志は変わらない」
「じゅうぶん強いじゃないか」
「いや、俺はまだ上をめざせる」
「村にいても強くなれるだろ?」
「全力で相手をしてくれる練習相手がいない」

 彼の言葉を聞いた狩猟部隊のメンバーが申し訳なさそうな表情をした。
 教えてもらうばかりだと気づいたのだろう。

「たしかにキミよりも強い相手はいない。だからといって村から出るのとどんな関係がある? 加護の力は特別だ、他の集落にも相手になれる人なんていないぞ」
「森の中心には強い魔物がいるらしい」
「まさか、ひとりで行くとか言わないよな」
「そのまさかだよ」

 彼の表情は真剣だ。とても冗談を言っている雰囲気ではない。
 才原優斗イケメンが彼の肩を掴み振り向かせる。

「死ぬ気か、こま
「死ぬほど己を追い込まないと強くなれない」

 脳筋バカ、ここに極まれり……。
 空手漫画の武者修行じゃないんだから、山籠もりとかありえないだろ。

「だからって……。村を守ると約束したじゃないか」
「ああ、たしかに約束した。あのときはこんな立派な壁ができるとは想像してなかったからな」

 まるで監獄のなかにいるような、高く灰色の壁が村を囲っている。

「壁のなかで自給自足ができている。外に出ようとしなければ生き伸びられるだろ。俺の役目は終えたんだ」
「狩猟部隊はどうなる?」
「守りにはオマエがいる。由良ゆらの索敵があれば突然襲われることもない」
「しかし……」
「決めたことだ。悪いが考えを変えるつもりはない。クールダウンしてくる」

 そう言うと彼は走りだす。
 いつものことだ。時間があれば堤防の上を走っている。
 とてもストイックに自分の体を鍛えていた。


「まいったな……、俺じゃ説得できないよ」

 才原優斗イケメンが頭を抱え困った表情をする。

「二人で狩りするってこと? 無理無理! ボクの弓に魔物を倒せるほどの力はないよ」

 由良麻美ファンは索敵能力は高いが、それほど攻撃力はない。

「わたしもブーストが使えないと足手まといだし」

 鬼頭日香莉アイドルは加護の力がなければひ弱な女の子。
 そもそも狩猟部隊にいるのが間違えている。
 はやく抜けてくれ。

「わたしだって陸上部だよ、戦いなんてむいてない」

 薙刀なぎなたを使う曽木八重乃巨乳は狩りに同行していない。戦いが苦手なのだ。
 なので村の防衛を任されている。

「委員長?」

 俺の呼びかけにハッと気がついた。

「なんとかしないとな!」
「クラス会議を開いてみんなで話し合う?」
「いや、個人的進退の方針に、クラス全員で意見をぶつければ、それは強要になる」

 由良麻美ファンの提案を彼女は却下した。
 かりにクラス全員でお願いしてもアイツは止まらないと思うけどね。

「ならこのまま行かせるの?」
「個人的な説得なら構わない。な、そうだろ?」
「なぜ俺を見る?」

 石亀永江委員長が俺に同意を求めてくる。

苦瓜にがうり君は説得が得意だよね」

 背後から筒井卯月歌姫の声がする。
 キミに漁をしてくれるよう説得したのは俺だが、それはトラウマがあったから成功したんだ。
 あの脳筋野郎にトラウマなんてあるわけがない。

「得意じゃね~よ」
「ふぅ~ん」

 俺だって狛勝人空手バカを止めたい。肉が食いたいからな!
 しかし、脳筋に論理的な説得は無意味。相手が理解できなきゃ恐竜の耳に念仏だ。

「要するに、村から離れたくないと思わせればいいんだろ」
「良案があるんだな」

 石亀永江委員長が期待の眼差しを俺にむける。

曽木そぎさんの出番だ」
「えっ? わたし?」
「キミはこまが好きなんだろう? 隠してもムダだぜ」

 彼女の顔は一瞬で真っ赤になった。

「えっ? うそっ?」

 そこにいるほとんどのクラスメイトがウンウンとうなずいた。

「片思いなんだろ。アイツは恐竜よりもニブイからな。痛覚と同じで恋愛感情がマヒしてるんだよ」
苦瓜にがうり君もだけどね」

 背後から筒井卯月歌姫の囁く声がする。
 話がブレるから今は無視だ。

「告白して特別な存在になれ! アイツに守りたい相手だと思わせろ! そでれも村から出るというのなら泣き落としだ!」
「うまくいくかな?」
「それはキミの頑張りにかかっている。どんな手を使ってでもアイツを篭絡ろうらくしろ!」
「わ、わからないよ、わたし彼氏いたことないし、どうやったら振りむいてもらえるの?」
「学校一のイケメン、才原さいばら先生が恋愛についてレクチャーしてくださる」

 俺はビシッと才原優斗イケメンを指さした。

「俺?! 告白なんてしたことないし」
「デスヨネー、言い寄ってくる子ばっかりですもんねー」
「トゲがあるな」

 彼が苦笑いしている。
 もちろんトゲをつけてるんだよ、このイケメンが!

「オマエに期待しているのは受け手の感想だ。どんな女の子のアプローチがいちばん股間にぐっときたのか説明しろ」
「股間って……」
「あの脳筋に心理的なアプローチが効くと思うか? 本能に働きかけないとダメなんだよ」
「一理あるな」

 才原優斗イケメンが、いままでどんなアプローチを受けたのかみんな興味津々だ。
 集まっているクラスメイトの視線が彼に集中している。

「腕や背中に胸や体を押し付けてくる子がいるね」

 イケメンというだけでそんなサービスが受けられるのか。羨ましい!!
 ん? 背中に柔らかな感触が当たっているが、たぶん気のせいだろう。

「他には?」
「不意に手をぎゅっと握られるとドキッとするね」

 委員長が俺の手をぎゅっと握ってきた。
 みんなに見えないようにお尻の後ろに手を隠している。
 なんでだ?

「他には?」
「首筋や耳に吐息を吹きかけてくる子がいる」

 背後から生暖かい風が吹いている。

「でもこれは苦手なんだ、うるさいし、くすぐったいだけだから」

 風がピタリと止まった。気のせいかな?

「へぇ~っ」
「あとは、机のうえで体育座りする子がいるね」
「それがドキッとするのか?」
「気づいてないと思うけど、下着が見えるんだ」
「わざとだよ!!」

 腹が立ってきた。

「逆に、されて嫌だったアプローチは?」
「手作りのお菓子や料理、あれは怖い。何が入っているかわからないからね」
「あ~わかる」
「バレンタインのチョコも手作りは捨ててるよ、悪いけどね」

 俺はチョコなんて幼馴染詩織からしかもらってないけどな!

「あとは、席に座っているときに、手を引っ張られて、太ももに挟まれたことがあるよ。あれも嫌だったな」
「男子を敵にまわすような発言だな!」
「やられたらわかるよ。嬉しいよりも怖いって感情のほうが強いから」
「へぇ~っ、一生ないシチュだろうけどな」
「とにかく、距離感は大切だね。あまり親しくない人から急に接近されても困るだけだよ」

 おっ? 委員長は離れたし、背中の圧迫感もなくなった。

「なるほど強引なスキンシップは逆効果。ふむ……、曽木そぎ、まずは肌が触れるくらいまで近づき意識させるんだ」
「わ、わかった、やってみる」

 彼女はフンスと気合を入れた。

八重やえちゃん、がんば!」

 鬼頭日香莉アイドルが彼女を応援した。
 羨ましい。俺も彼女に励まされたい。

「まずはアイツの横を走ってこい!」
「はいっ!!」

 曽木八重乃巨乳が走り出した。
 陸上部なのだから得意分野だろ。

才原さいばらこまから相談を受けなかったのか?」
「アイツはそんなタマじゃないぞ」
「たしかに……、なら、強さを求める理由については聞いてないか? なにか、こう、トラウマ的なやつ」

 才原優斗イケメンは地面に視線を落とし思い出を探る。

「アレかな。アイツの父親は格闘技が趣味なんだ」
「なるほど強い父親に憧れているんだな」
「いや、ごく普通のサラリーマンで、それほど強くないらしい」
「えっ?」
「幼いころ、その父親の日記を読んだらしく、そこには、祖先は異世界の勇者で俺はその末裔まつえいだとか書いてあったらしい」
「それ、夢日記では?」
「かもしれないね。こまは父親が好きだから日記の内容を否定したりさげすんだりしなかった。むしろ勇者の末裔なら自分が強くなってやると奮起したそうだ」
「子供のころから脳筋かよ……」
「強くなろうと思い立ったきっかけであって、いまの彼が強さを求める理由じゃないらしいぞ」

 トラウマならスキルを使う手もあるのだが無理みたいだな。他の手を考えるか……。
 そうだ、【恋愛対象】に曽木八重乃巨乳を指名しておこう。
 アプローチが成功したらすぐにわかるからな。



△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼



 委員長からクラスメイトにそれとなく事情が説明された。
 突然いなくなってパニックになるのを警戒したのだと思う。

 クラスメイトの動きは慎重だった。
 へたに刺激して狛勝人空手バカが早く出ていくのを恐れたのだ。
 曽木八重乃巨乳との恋愛が成就するのを黙って見守る。それが暗黙の了解となった。


 食堂では二人が並んで食事をしている。
 いつもなら狛勝人空手バカ才原優斗イケメンたちと、曽木八重乃巨乳鬼頭日香莉アイドルといっしょに食事をする。
 しかし、いつもと同じでは進展しない。なので二人きりになるように仕向けたのだ。

「おいしいね~」
「そうだな」
こま君はお肉とお魚、どっちが好き?」
「体のためにはバランスの良い食事が欠かせない。だから俺に好き嫌いはない」
「へ、へぇ~っ……」

 彼女が困った顔をする。
 今更だが、あんな脳筋男のどこがいいんだ?

「ソースがクチについてるよ」

 彼女はハンカチを出すと彼のクチもとを拭いてあげた。

「ありがとう」

 キュン!
 彼女からそんな音がした気がする。それに恋する乙女の表情になった。
 不愛想な脳筋男のどこがいいんだ。俺には理解できない。

「そういえば、訓練の最中はいつも俺の隣で弁当を食ってたな。もう隣にいるのがあたりまえだ」

 トゥンク!
 またしても彼女から奇怪な音がした気がする。
 茹でタコのように顔が真っ赤だ。

 そんな二人を、男子たちは歯ぎしりしながら、女子たちはニヤニヤしながら見守っていた。

 男子たちの心の声を俺が代弁してやろう。
 やってらんね~。
 とっととくっつけ!
 見せつけんな~。
 脳筋バカにもったいね~。
 死ね!

 あくまで代弁だ。俺の気持ちじゃない。



 長期連載の少女漫画なら三年かけて交際を始めるのも良かろう。
 だか! もたもたしていたらソイツは村から出ていってしまうのだ。
 ここは俺が後押しするシーン。そうだな、ライバル的存在を演じてみよう。

 狛勝人空手バカのテーブルに近寄る。
 自信たっぷりに胸を張り、少しでも自分を大きく見せる演技をする。

こま、村から出ていく件、考えなおさないか」
「クドイ。俺の考えはかわらない」
「予言してやるよ。オマエは死ぬ」
「なんだとっ」

 彼がテーブルから立ち上がると俺の前に立った。
 十五センチ以上の身長差があるので彼を見上げるような姿勢になる。

 ――怖いっ!!

 体が震えあがるほどの恐怖だが、演技の最中なら体をコントロールできる。

「肉体は強い。それは誰もが認めるだろう。しかし精神はどうだ?」
「弱虫とでも言いたいのか」
「ドラゴンが初めて姿を見せたとき、オマエ立ち上がることすらできなかったよな。俺は立てたぜ」

 般若のような顔の彼が、カッと目を見開いた。

 ――殺されるっ!!

 俺の背中は冷や汗で洪水状態だ。

「たしかに……あれは情けなかった。どうして苦瓜にがうりは立てたんだ?」
「俺の後ろには守るべき存在がいた。幼馴染詩織だ」
「守るべき、存在」
「男っていうのは女を守るとき最大の強さが発揮できるように体が作られているんだよ」
「俺には、そんなヤツいない」
「そう、それがオマエの弱さだ」
「ありがとう苦瓜にがうり、強さの光明が見えた気がする」

 狛勝人空手バカが目を輝かせた。

「おう!」

 俺は曽木八重乃巨乳に『いけ!』とハンドサインを送る。
 ここでヒロインの登場。
 ヤツは恋人を欲しがっているはずだ。
 今がチャーンス!!

こま君! これからも、ずっと、ず~っと、わたしの隣でご飯食べてよ」
「いた」
「えっ?」
苦瓜にがうり、いたぞ。俺が守るべき存在」
「やっと気づいたか」



「やった~!!」
「おめでと~!!」
曽木そぎでかした!」
「よかったぁ~」

 クラスメイトは大はしゃぎだ。

曽木そぎ、俺といっしょに修行の旅へ出かけよう」
「え?」

 食堂の空気が一瞬で凍りついたのだった――。
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