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8月
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毎日同じことの繰り返し。退屈だ。なぜここに来てしまったのか。おれは負け犬か?運が味方しなかった。悪いのはおれじゃなく、彼のせいだ。
これから、これまでの経緯を話すことにする。全盛期だったあの夏から話始めよう。
8月。
朝、9時半。後輩Tがdesneyの歌を歌った。相手とのキスをあおる曲だ。今日の昼からデートを控えるおれはそれを聞いてテンションが高まった。「インドネシア料理店行きたいです」そう誘われたのが始まりだった。なぜインドネシア料理なのかは、デートの相手が同じ職場のインドネシア人だからだ。職場には4人インドネシア人がいて、おれはそのうちのミアという20歳の子と仲がいい。インドネシア人たちとは何度か遊びに行ったが、二人きりは初めてだ。彼女は肌は暗いが、目は大きく、仕草はかわいい。「今日はインドネシア料理食べるんですか?」と後輩Tが聞いてきた。場所を調べたら問題があった。一番近いインドネシア料理店までは車で1時間と遠くて、行くのを諦めた。その代わり、シーサイドパークに行くことにした。ヒマワリを見ようと思う。
昼、12時。おれは業務を終えてすぐさま彼女たちの住む寮へ向かった。車の中で気づいたが、興奮するあまり、水筒を職場に忘れてしまった。12時半ころに寮に着き、ミアと合流した。「アキさん、お疲れ様です。」助手席に座る彼女は普段見ないショーパンだった。いつもより、倍かわいく見える。車の中は職場の愚痴やほかのインドネシア人の話で盛り上がった。度肝を抜かれたのが、「アキさんはー好きな人いるう?」と聞かれたことだ。「いるかもよ?」とごまかした。おれはもう35、好きという感覚が少し忘れている。特に目の前にいる20歳の子に対しては感覚は不透明だった。インドネシア人だから…というネガティブな考えはない。問題は若い子との価値観とか話が合うか…?ということ。とはいっても、ミアとどうなるかは分からない。考えても仕方ない。そんなことを考えながら、仲の良いイザベラの話をしていたらシーサイドパークに着いた。
その公園には丘があり、そこに多くの種類の花が咲いている。「綺麗ダネエー」と彼女は喜び、楽しそうだった。「この花、インドネシアにもある~」そして目的のヒマワリを背景に写真を撮るに撮るを繰り返した。女と二人で出かけるのは1年ぶり。今日じゃないにしても、いつかはホテルに行けるかもしれない。こんな事を、写真を撮りながら思ってしまった。
16:40。何事もなかったように18時には彼女らが住む寮に帰る予定だ。他のインドネシア人達が業務を終え、帰ってくるのは18時頃だからだ。まだまだ太陽は照り、気温は高いが時間が迫っている。
車に乗り、もうすぐ寮に着く頃、ミアは「帰りたくないです。シャーロット達は映画に行きます。」と言い出した。それは明日のはずじゃ…?どうやら、映画を断って今日来てしまったらしい。やむを得ず、時間潰しに近くのネパールカレー屋に寄ることにした。おそらく、シャーロット達には今日の話をしていないのだろう。カレー家は片言の日本語を話す無愛想のネパール人で対応に困ったが、注文してすぐにカレーが届いた。いただきますして間もなく、ミアはカレーを白いショーパンに溢した。「あーどうしよう。。。」姉貴分のシャーロットから借りたものらしい。よりによって白い借り物。シャーロットには言いにくいだろうな。おれから見たシャーロットは怒るようなタイプでないけど、彼女らの普段の様子は知らない。洗濯する前に謝るんだよ?と伝えて今日はお開きにした。19時過ぎだった。
手ごたえはあった。思ったより会話には困らなかった。これは次もイケルかもしれない。ミアも満更でもない感じだし、どこ行こうか?どうしようか?そんな期待が高まった。
おれの目的はただ一つ。女とやることだ。
これから、これまでの経緯を話すことにする。全盛期だったあの夏から話始めよう。
8月。
朝、9時半。後輩Tがdesneyの歌を歌った。相手とのキスをあおる曲だ。今日の昼からデートを控えるおれはそれを聞いてテンションが高まった。「インドネシア料理店行きたいです」そう誘われたのが始まりだった。なぜインドネシア料理なのかは、デートの相手が同じ職場のインドネシア人だからだ。職場には4人インドネシア人がいて、おれはそのうちのミアという20歳の子と仲がいい。インドネシア人たちとは何度か遊びに行ったが、二人きりは初めてだ。彼女は肌は暗いが、目は大きく、仕草はかわいい。「今日はインドネシア料理食べるんですか?」と後輩Tが聞いてきた。場所を調べたら問題があった。一番近いインドネシア料理店までは車で1時間と遠くて、行くのを諦めた。その代わり、シーサイドパークに行くことにした。ヒマワリを見ようと思う。
昼、12時。おれは業務を終えてすぐさま彼女たちの住む寮へ向かった。車の中で気づいたが、興奮するあまり、水筒を職場に忘れてしまった。12時半ころに寮に着き、ミアと合流した。「アキさん、お疲れ様です。」助手席に座る彼女は普段見ないショーパンだった。いつもより、倍かわいく見える。車の中は職場の愚痴やほかのインドネシア人の話で盛り上がった。度肝を抜かれたのが、「アキさんはー好きな人いるう?」と聞かれたことだ。「いるかもよ?」とごまかした。おれはもう35、好きという感覚が少し忘れている。特に目の前にいる20歳の子に対しては感覚は不透明だった。インドネシア人だから…というネガティブな考えはない。問題は若い子との価値観とか話が合うか…?ということ。とはいっても、ミアとどうなるかは分からない。考えても仕方ない。そんなことを考えながら、仲の良いイザベラの話をしていたらシーサイドパークに着いた。
その公園には丘があり、そこに多くの種類の花が咲いている。「綺麗ダネエー」と彼女は喜び、楽しそうだった。「この花、インドネシアにもある~」そして目的のヒマワリを背景に写真を撮るに撮るを繰り返した。女と二人で出かけるのは1年ぶり。今日じゃないにしても、いつかはホテルに行けるかもしれない。こんな事を、写真を撮りながら思ってしまった。
16:40。何事もなかったように18時には彼女らが住む寮に帰る予定だ。他のインドネシア人達が業務を終え、帰ってくるのは18時頃だからだ。まだまだ太陽は照り、気温は高いが時間が迫っている。
車に乗り、もうすぐ寮に着く頃、ミアは「帰りたくないです。シャーロット達は映画に行きます。」と言い出した。それは明日のはずじゃ…?どうやら、映画を断って今日来てしまったらしい。やむを得ず、時間潰しに近くのネパールカレー屋に寄ることにした。おそらく、シャーロット達には今日の話をしていないのだろう。カレー家は片言の日本語を話す無愛想のネパール人で対応に困ったが、注文してすぐにカレーが届いた。いただきますして間もなく、ミアはカレーを白いショーパンに溢した。「あーどうしよう。。。」姉貴分のシャーロットから借りたものらしい。よりによって白い借り物。シャーロットには言いにくいだろうな。おれから見たシャーロットは怒るようなタイプでないけど、彼女らの普段の様子は知らない。洗濯する前に謝るんだよ?と伝えて今日はお開きにした。19時過ぎだった。
手ごたえはあった。思ったより会話には困らなかった。これは次もイケルかもしれない。ミアも満更でもない感じだし、どこ行こうか?どうしようか?そんな期待が高まった。
おれの目的はただ一つ。女とやることだ。
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