最弱職は何も出来ずに終わる?違う、幸せになるんだ!

逃げ足が速い(早い)金属粘性生命体

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最弱職とはなんだ?


村人か?


村人でも成長はするだろう。バカにしているのか?


本当の意味での最弱はこの職業


無能


これだろう。



神はこう思った。


──私は全能だ。それ故に不幸になる才能も存在する、私はそれが嫌だ


悪魔はこう囁いた。


──ならばそれを人に与えてはどうだろうか?


神は答えた。


──それはいい考えだ、実行しよう。



そして生まれたのが無能という職業だ。


何をしても才能がない?ちがう、この職業は神の不幸を背負った生きることを許されない最悪の職業である。


無能が生まれた世界は滅びる。とある聖書にそう載っている。


そしてついに生まれてしまった。最悪の職業が…



──────────────────────────



─オギャァオギャァ


「あぁ、ついに産まれたのね…私たちの子供が…」


「あぁ、ついに産まれたよ…僕達の子供が…頑張ってくれてありがとう、ルシナ」


「ふふ、どういたしまして、ヘイデン」


「この子の名前どうしようか?」


「フェリズはどうかしら?」


「いいじゃないか…今日から君はフェリズだ」


「一緒に幸せにしましょうね」


「あぁ」



知らぬが仏


こことは別の世界で使われている諺である、今この状況こそが1番合致するであろう。



───────────────────────────



「こっちによるんじゃねぇ!汚ねぇなぁ!」


「うぐぅ!?」


箒で打ち付けられ追い出されてでてきた少年…いや年齢的には青年であるが、ろくに食事ができておらず細くなってしまったのだ。


「二度とここに来るんじゃねぇぞ?もう一度来たら殺してやるからな」


そう言われ、少年みたいな青年は肩を落としながら街中、それもスラムと呼ばれる場所に帰っていく。その中にある1軒に彼は入っていき、座り込んだ。


「くっそ…またこれだ…何も食えやしねぇ…働こうにも追い出されるから何も出来ねぇ…」


彼の名前はフェリズ、幸福という意味を持っている。


「ったく…不幸ばかりだ…幸せに過ごしたのは生まれてから数年だけだ」


彼の職業は誰にも知られておらず本人でさえも分からない。


無能という職業だと分かれば、その場で殺される。もしくは聖王国に連れ去られ災厄の存在だと扱われ拷問されるだろう。


「次はどうしようか…やはり探索者たちの荷物持ちが1番やりやすいのか?」


探索者、それは未踏の地や古代遺跡などを探索したり魔物を相手に素材を求めて狩りに行ったりなど、生粋の戦闘屋である。


そして荷物持ちはその中でも探索者になれなかったものや探索者でも実力が低いものがお金を貯めるためにやっている一時的な仕事である。


「オラァ!邪魔するぜぇ!」


突如として入口から複数の男が入ってきた、剣を持ちガラの悪い男が。


「っ!?なんだ!何の用だ!」


「借金取りに来たんだよボケが」


フェリズは彼らからお金を借りているのだ、もちろん非合法で。そして借金を返すためにフェリズはお金を稼いでいたのだ。


「来週までだろう!?何故今日来た!」


「頭領が取ってこいって言ってきたから取りに来ただけだっつーの」


「あの男の仕業か…」


「それで?金はあるのか?どうせ無いだろ?」


「……そうだよ、金はない」


「だろうな」


「ならなんだよ?俺を奴隷にでも売る気か?」


「似てるっちゃ似てるが、お前をイカれた研究者に売るんだよ」


「は?なんのために?」


「実験体だよ」


「…おいまさか!」


「うちと取引してるある研究者がな、魔道具の実験体が欲しいんだと。それでな?お前に白羽がたったってことなんだよ」


「どうして俺なんだ!」


「お前はうちから金を借りている奴らの中でも特に頑丈だからな、その研究者に聞いた所頑丈なやつほど嬉しいって言ってたぜ?」


「…ふざけんな!誰が実験体になるか!」


フェリズは薄い壁を破壊し、逃げ出した。生き残るために、死なないために。


「おっと?逃がすなよ?」


「兄貴、捕らえたら何かくだせェ」


「そうだな…銀貨5枚なんてどうだ?」


「ひひっ!乗ったァ!」


それを追ったのは屈強な男達である。


「来たな!こちとらここで何年生きてると思ってるんだ!」


「そんなこと関係ないんだよォ!」


フェリズは廃屋や屋上を経由しながら走る。だが明らかにレベルの差で追いつかれ始めた。


「そろそろ終わりだなァ!?」


「そいつは俺の獲物だァ!」


「ぐぅっ!」


ついに捕まった。


「ひひっ!俺の勝ち!」


「離せ!」


「無理無理、お前が売り飛ばされるのは決定してんだよ!」


「く、くそぉ!」


必死に暴れるがレベル差があるため抜け出せない。そしてあることを思いついた。とてもリスクが高い、だがこの状況を打破するより可能性が高いと思ったため行動を移し始めた。それは無抵抗となることだ。


「おいおい?どうしたァ?諦めちまったかァ?」


「…そうだよ…どう考えても逃げられないしな」


「なんだ?随分と簡単に諦めるな」


「ちっ…いいから連れていけよ」


「仕事が楽になるのはありがたいからな、おい!連れていけ!」


彼はただ生き残りたかった。そのためなら逆に研究者を、魔道具を利用してやろうと考えたのだ。


────────────────────────────



「ぐうああああ!!!!」


「ふむ…この薬物は失敗、と…次」


「ヒッ…嫌だああああ!!」


「この魔道具は恐怖を強制的に植え付けるのか…拷問に使えるな…次」


「…………………………」


「…?無反応?ちがう…これは、意識を強制的に閉ざすのか…次」


とある屋敷の地下。様々な匂いが混ざり合い、様々な音が出ている場所。


ここはとある研究者の研究所兼実験室である。そこに磔にされ様々な道具を付けられ、様々な薬物を飲まされているフェリズが居た。


そしてついに彼は、生き残るために必要な魔道具を得た。


「なかなかに頑丈だな。これだけやっても精神を狂わさず、体を崩壊させることがないとは…逆に壊したくなるな…次」


「……た」


「ん?何か言ったか?」


「……見つ…た」


「意識がはっきりし始めてるな…次…?……ッ!?」


「遂に見つけた!これだ!」


「何!?なんだそれは!」


「見つけた!見つけた!俺が生き残る方法が!」


「実験終了!直ちに沈黙させよ!」


『守衛ゴーレム稼働、沈黙作業開始』


突如として吹き荒れる魔力。それは地下室内に存在する机や椅子、実験器具など全てが吹き荒れ回転し始める。フェリズを中心に吹き荒れる魔力の嵐は加速する。


「見つけた!俺の…神の不幸を神の幸運に変えるものを!」


「神の不幸!?貴様!無能だったのか!」


「そうだ!お前の魔道具実験中に知ったんだ!俺は無能だと!」


「くぅっ!早く殺せ!」


「そしてついに見つけた!不幸を幸運に変える魔道具を!」


この世界はステータスが存在し、それぞれに職業がある。だが職業は神から教えられるが、フェリズは神に教えてもらう前に両親が死に孤児となったのだ。それ故に彼は実験中に無能だと知った。


今の彼のステータスはこれだ



─────────────

名前:フェリズ・ノーツ

年齢:19

種族:人族

職業:無能


能力

Lv:kydmh

HP:&wu2m

MP:t3?4r

STR:#5m^m

VIT:pm&@6

INT:cm&ix

MND:ozvkg

AGI:karag

DEX:defor

LUK:jkobr


固有スキル

«神の不幸»[無効化]

NEW:«神の幸運»

NEW«神殺し»

NEW«魔神化»

NEW«邪神化»

NEW:«アイテムマスター»


スキル

«剣術»Lv:qlzzn

«全鑑定»Lv:kcdqz

«全隠蔽»Lv:pdtat

«不老»Lv:──

«超速再生»Lv:nelsx

«全状態異常耐性»Lv:nlepj

«精神強化»Lv:kr6t3

«全魔法»Lv:nvelk

«武器創造»Lv:xibse

«魔道具創造»Lv:zqgb_

«神器創造»Lv:xjelk

«魔神器創造»Lv:uraew

«邪神器創造»Lv:mvsyo

«神界創造»Lv:mxodg

etc.


称号

《災厄》《魔神》《邪神》《神の不幸を越えし者》《幸せを願う者》《不老者》《隠れし者》《神を超えしもの》《全能神を超えし者》


────────────


ほとんどの数字が文字化けを起こしている。そのためどれほどの強さかは不明、だが称号にある《全能神を超えし者》これは理解できる。


「これで…神を殺せる!」


「何故!私の魔道具にこんな効果はないぞ!」


「スキル«神の幸運»これをいまさっき得た。この魔道具、[死せる者の恨み]という魔道具のおかげでな!」


「それに!そんな効果はない!」


「この魔道具の効果は、所有者の幸運値をマイナスにするって効果だろう?」


「そうだ!」


「俺にもさっぱりだが」


「それでも何故そんなに強くなったのだ!」


「多分だが不幸じゃなくなり、ありとあらゆる制限が取り払われた結果、徐々に重ねて行くものを同時に解放された結果重複、それがさらに重複した結果だ…恐らく」


「そんな…馬鹿げたことがあるか!」


「実際にあるんだよ!俺ほど不幸なやつじゃないとならないだろうが…まぁいい…ここから出よう」


フェリズは脚に力を込めた、それだけで地面は陥没した。それを更に跳躍のみに使う。するとどうだろうか、音速を超え空に吹き飛んで行った。


「はっはぁ!俺は!自由だ!」


そう彼は吠える。ついに自由になれたんだと、もう何にも縛られないと。だが気づく、まだ自分を縛れるものの存在に


「…神を殺すか」


彼は神を殺そうと考えた、今の自分にはできるとそう確信していた。


「鑑定していたらな、俺はなぜ不幸なのかを知った。さらにそれの原因が神が幸せになりたいからだと知った。自分の才能を他人に移植させるとかいう外道行為…ここで止める」


彼はスキル«魔神器創造»を用い、世界を渡るために必要なものを作り出した。禍々しい雰囲気を纏った剣である。


「遠慮なんか知るか!お前を神界ごと切り裂いてやる!」


【神技:次元断絶】


世界が割れる、だがその前にフェリズが神界に入り修復する。


「どうぉりゃぁぁ!」


──な、なんだ!?体が!消滅する!?


「当たったか…そのまま消えろ!」


──貴様は!何者だ!…!?無能だと!


「お前のせいで死にそうになった被害者だよ!」


──何故貴様に神の不幸がない!


「無効化させてもらったよ!」


──そんな技術は存在しな…いや私は作れる…ならば貴様はそれを…地上の技術で得たということか!


「そうだよ!」


神聖な雰囲気がある場所で片や人間、もう片方は概念という摩訶不思議な状態になっている。


──私を殺しに来たか!タダではやられんぞ!


「俺は!お前を!超えた!」


【発動:神殺し/魔神技:神滅】


「消滅しやがれ!」


──き、消える!?私が消える!存在そのものが!消えr…


声はもう聞こえない、呆気なく神は消滅した。


「…は?」


フェリズも呆気に取られている。


「…ま、まぁいい…のか?…いいか」


そういい彼は崩壊し始めた全能神の神界を去っていく。


「なんか締まらねぇ…もういいか…幸せを求めよう」


彼は降り立つ、幸せを求めに行くため歩き出す。


誰にも語られない神話がここに終わる。




後書き

展開が急だって?そりゃお前…細かくやってたら一日で終わらないよ


不幸が幸運になった個人的理論


マイナス×マイナス


そういう事

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