2 / 2
探索者になる
しおりを挟む「ここは…どこだ?」
現在フェリズは盛大に迷っている、森の中にいるのだ。全能神を倒し地上に着いたのはいいがどこに落ちたかを把握していないし、そもそも地理なんて知らなかった。魔神器創造で創った剣は全能神を切った時に壊れてしまった。
「…神器…創るか」
神器
それは神が創る様々な道具だ。見た目や機能はそれぞれによって異なるが共通している部分がある。
本来は試練を乗り越えたものが手に入れる、ということだ。先天的な才能も必要である。
それもそのはず、神器は持っているだけで魔力が数十倍から数千、数万倍にする効果が全ての神器に備わっている。神の等級によって変わるが確実に元の魔力の数十倍になることは確定しているため、求めるものは後を立たない。
神器とは別に邪神器、魔神器と呼ばれるものが存在するが別の機会に説明しよう。
そんな凄いものをフェリズはあっさりと作ろうとしているのである。
ちなみにフェリズは神の等級に当てはめるならば、至高神の座である。(至高神とは全能神よりも上の立場にある)
「さてと…マップ系の神器だな」
【発動:神器創造】
あたりに光が満ちる…そして消えた時フェリズの手元には古びた地図があった。
「これで分かるな」
────────────
『神器:ウェードルカート』
制作神:フェリズ・ノーツ
等級:至高
地理系統の神器である。隠蔽がされている場所、迷宮内の把握、存在する場所、存在しない場所、全ての地理を知ることが出来る神器である。
────────────
そしてこの時点でフェリズの魔力は数万倍に膨れ上がる。
「!?…あぁ…そうか…把握していなかった…」
全隠蔽を使用しステータスや漏れ出ている魔力を隠していくフェリズ。
「街に…行くか…そうしよう」
地図を見ながらフェリズは街道を目指し森の中を歩いていく。
────────────────────
無事、街道に出たフェリズはそのまま街を目指し歩くが自分の格好があまりにもみすぼらしいことに気付き、体を浄化魔法を使い綺麗にし装備を創っていく。
「服や鎧は魔神器の方がいいな」
神器は便利な効果を持つものが多いが魔神器は守りに特化している。邪神器は攻撃に特化しているである。
【発動:魔神器創造】
今度は黒い光があたりを照らそうとするが、そこをフェリズは全隠蔽を用い隠す。
黒い光が収まると服装が完全に変わっていた。全体的に黒や紫などの色が多いが装飾は赤などの明るいものになっている。そこまで豪華、という程ではないがよく見ればすごく高価だと思われそうな感じである。
「これは…派手だな…」
──────────
『魔神器:ウォーヴェンクレイリング』
制作神:フェリズ・ノーツ
等級:至高
上着の魔神器である。強度はアダマンタイトよりも丈夫である。様々な状態異常を無効化し所有者が傷を負っても再生する効果がある。
──────────
『魔神器:オプレイレス』
制作神:フェリズ・ノーツ
等級:至高
ボトムスの魔神器である。強度はアダマンタイトよりも丈夫である。脚力を強化してくれ、走る時などの補助をしてくれる。
──────────
『魔神器:シュクホーネン』
制作神:フェリズ・ノーツ
等級:至高
靴の魔神器である。強度はオリハルコンよりも丈夫である。悪路であろうが普通に歩けるようになる。魔力を込めると空中を歩けるようになり、水上、溶岩の上など様々なものの上を歩けるようになる。
──────────
「武器は邪神器にして、と」
【発動:邪神器創造】
明らかに触れては行けないような感じのモヤが出てくるがこれも隠蔽する。
そしてそれが収まると一振の剣が右手に収まっていた。古びた感じの剣だが力強さを感じる、そんな雰囲気を纏っている。見た目はシンプルなグラウディウスである。
──────────
『邪神器:エンズワード』
制作神:フェリズ・ノーツ
等級:至高
剣の邪神器である。強度はヒヒイロカネよりも丈夫である。全てを断つことができ、さらに魔力を込めると効果を任意に切り換えれる。
1.切った対象に任意の呪いを付与
2.斬撃を飛ばす
3.非物質を切れる
4.神殺し付与
──────────
「…まぁ誤魔化せるしこれでいいか」
これでさらに魔力が数万倍以上になった。効果は重複するため最低でも千京倍になった。
「やりすぎたな…まぁ…いい…か…?」
─────────────────────
そんなこんながあったがちゃんと街に向けて歩いているフェリズ。
ついにたどり着いた街の名前は『エンスタッド』と呼ばれる。
「ようこそエンスタッドへ」
門番に声をかけられ、街に入るためにお金が必要だと言われる。
「お金がないんだが…どうすればいいだろうか?」
「そうだな、一時的にしか使えないがその間にお金を持ってくれば街に滞在できるようになるやつあるからそれにするか?」
「頼む、一時的とはどれくらいだ?」
「一週間だな」
「分かった…探索者ギルドはどこか分かるか?」
「普通に真っ直ぐ行けばあるぞ」
「助かる、また後日」
「おう」
なんとも優しそうな感じの門番であった。
(名前を聞き忘れていたな)
そんなことを思ったが歩きだし、探索者ギルドに向かう。目的地は門から5分ほどで着いた。
「俺が居たとこより少し小さいな、まぁ王都だったからでかいのは当たり前か」
彼がいたスラムは王都の中にあった。王都の探索者ギルドと比べれば地方のは小さいだろうと納得した。
「酒の匂いがきついな…」
中に入ると直ぐに酒の匂いがし、筋骨隆々の男達が大勢いた。昼なのに酒を飲んでいるのだ。彼はそんなことを気にせず真っ直ぐ受け付けに向かうとそこにはこれまた筋骨隆々の人物が受け付けにたっていた。
「登録をしたいのだが」
「…これに種族、年齢、獲物、主なスキルを書け」
「分かった」
面倒臭そうに渡してきたのは登録時に使う紙であった。
そこに、種族は人族、年齢は19、獲物は剣、主なスキルの欄に剣術を書いて行った。
(文字がわかったのは…まぁ称号だろうな)
神ともあろうものが文字がわからなくてどうする!とそんな感じであろうと考えるフェリズ。
「オラ!何こっち見てやがる!新人いじめでもしてみろ!降格してやるからな!」
唐突に声を荒らげた受け付けの男。新しく登録しようとするフェリズのことを守ろうとしているのだろう。
「なんかすみません」
「ん?まぁ…前に新人イジメをしすぎた結果死んだやつもいたからな、それを警戒してんだ」
「物騒ですね」
「仕事終わりってのは気が荒れてるやつもいるからな」
そんなこんながあり無事登録完了し、渡されたプレートに白ランクと書かれている。
探索者たちの実力や態度などを加味した結果ランクは上がっていく。
ランク順は低い方から順番に
白、黄、赤、青、紫、黒
である。白が一番下で黒が1番上である。
「早速依頼を受けたいのだが」
「ならこれをやれ、初心者向けだ。戦闘はできるんだろ?」
「もちろんだ」
「ゴブリンでも大丈夫だろう?」
「問題ないです、早速行ってきますね」
依頼を受注し足早にギルドを出ていくフェリズ
彼の、彼等の幸せは一体何なのかそれを求める物語が始まった。
後書き
元々短編にしようとしたんだけど、なんか勿体なくて長編にしてみました…はい
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ちゃんと忠告をしましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。
アゼット様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
「お前を愛する事はない」を信じたので
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」
お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる