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短編集
2019→2020
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大晦日。仕上げ掃除。日頃から少しずつ掃除をしておいてよかった。大掃除、でなくて中掃除というんだとか。
李仁は退院したばかりなのに休んでいてもいいのにせっせと掃除をする。
背が高いからだから高いところは本当に助かる。
窓拭きしたたら目があって、李仁はハァーって吐息をかけてハートマークを描く。もぉっ。
おせちも作ったし、夜はお寿司だし。まったりと過ごせる。二人でテレビを見て、カップ蕎麦食べて……。
あとは何するの?と聞くと
「わかってるくせに」
「わかってる」
と唇を交わした。
部屋を温めてテレビはカウントダウンの番組をつける。
「もぉ我慢できない……」
李仁は僕の周りを突っ込んできているのがわかる。
「年越しセックスしたいって言ったのは李仁でしょ……」
「だけどぉ、我慢できないっ。入れたいっ!!」
「ダメだよ」
「ミナくん、そういうところ頑固!」
「頑固じゃないしっ……て、僕も……その、ね……」
「ミナくん……」
「我慢できなかったりする……」
「可愛いっ!」
思いっきり抱きしめられて、まだ新しい年入る前に李仁が僕に入ってきた。
「あっ!!!!」
「ミナくんっ!!!」
「李仁ぉっ……」
テレビではあと10秒で2020年が来ると告げた。激しく腰を振る李仁だがテレビを見ながら
「あっ、あと10秒でいけるかしらっ……あっ!!」
「あっ……」
『ハッピーニューイヤー!!!』
2020年になった。……ギリギリちょうどのところで二人同時に出た。僕のは僕のお腹の上にたっぷり出た。
二人見つめあって笑って……。恥ずかしい。抱きしめあった。
「あけましておめでとう、ミナくん」
「あけましておめでとう、李仁……」
今年はじめてのキスをした。
おわり
李仁は退院したばかりなのに休んでいてもいいのにせっせと掃除をする。
背が高いからだから高いところは本当に助かる。
窓拭きしたたら目があって、李仁はハァーって吐息をかけてハートマークを描く。もぉっ。
おせちも作ったし、夜はお寿司だし。まったりと過ごせる。二人でテレビを見て、カップ蕎麦食べて……。
あとは何するの?と聞くと
「わかってるくせに」
「わかってる」
と唇を交わした。
部屋を温めてテレビはカウントダウンの番組をつける。
「もぉ我慢できない……」
李仁は僕の周りを突っ込んできているのがわかる。
「年越しセックスしたいって言ったのは李仁でしょ……」
「だけどぉ、我慢できないっ。入れたいっ!!」
「ダメだよ」
「ミナくん、そういうところ頑固!」
「頑固じゃないしっ……て、僕も……その、ね……」
「ミナくん……」
「我慢できなかったりする……」
「可愛いっ!」
思いっきり抱きしめられて、まだ新しい年入る前に李仁が僕に入ってきた。
「あっ!!!!」
「ミナくんっ!!!」
「李仁ぉっ……」
テレビではあと10秒で2020年が来ると告げた。激しく腰を振る李仁だがテレビを見ながら
「あっ、あと10秒でいけるかしらっ……あっ!!」
「あっ……」
『ハッピーニューイヤー!!!』
2020年になった。……ギリギリちょうどのところで二人同時に出た。僕のは僕のお腹の上にたっぷり出た。
二人見つめあって笑って……。恥ずかしい。抱きしめあった。
「あけましておめでとう、ミナくん」
「あけましておめでとう、李仁……」
今年はじめてのキスをした。
おわり
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