無能といわれ追放されましたがスーパーヒーローなので無双します!

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追放

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ーーーー「「「は!?」」」

周囲がざわめきたつ
「....そんな..まさか無職...無職だと!?..どうなっている!?なぜ無職なんだ!?」

ミケのおっさんはワナワナと震えて無職無職とぶつぶつ言っている
あのさ、流石にそんな無職って言われると傷つくよ?俺

1人、また1人と状況を理解してゆく




ポツリと誰かが溢した
「勇者召喚は失敗.....」


刹那の静寂の後全員に激震が走る
国王はマリーカに詰め寄り罵詈雑言を浴びせるとマリーカの顔がみるみる青ざめてゆきやがて心が限界に達したのかプツリと糸が切れたように倒れてしまった


宰相のミケはというと
「おい、お前無能だと判明したお前に用は無い即刻この国から出ていきたまえ
せめてもの温情だ無能とはいえお前は巻き込まれた側。命までは取らん。」
イカれてんなこいつ....
勝手に拉致しておいて魔王軍と戦えと言っておいて使えないと分かればすぐに放り出すのか
あんた地球に行ったらブラック企業経営者のカリスマになれるぜ


「....あの子はどうなる?」


「あの子?あぁ...あのマリーカとかいう小娘か
あやつは勇者召喚に失敗したのだ。当然死罪だな
何せ今回は国宝である《神石》まで使っておいて失敗したんだ」


そうか.....そうか、そうか!!!!
俺はまだいいこういうある日突然これからの人生が変わってしまうって経験はこれで2だからまだ耐えられる。いや、一発くらいぶん殴ってやりたいけど

けどあんなに罪悪感を感じる程自分を責めたまだ15歳の少女に暴言を浴びせ続けあまつさえ殺すっておんなじ人間のやる事か?


俺が黙っているとミケの野郎が面倒くさそうに何か言いたい事でもあるのか?と聞いてくる

「....」

「なんだ!何かあるなら早く言え!勇者召喚が失敗した以上お前に構っている暇は無いんだ!金でも欲しいのか!?お?」
ミケは俺の目の前にどさりと硬貨の入った袋を投げ捨てる
成る程金はこれから大事だ。金には罪は無い勝手にくれてやると来たんだ貰ってあげようじゃないか

「お前の言うとおり出ていってやろうけど条件がある」

「条件だと?金なら今やったじゃないか!他にもなにが欲しいと言うんだ!!」


「マリーカは俺が連れてゆく」


「...!!ならん!!あの小娘は罪人だ!勇者召喚という国の存亡をかけた計画を台無しにした以上その命をもって責任は取らせなければならない!!!!
....話は以上だ....さっさと消えろ!!」


「なら勝手に連れてゆく」



「な!?」



一瞬でマリーカを連行する兵士を無力化し彼女を奪い返すとそのまま正面の扉まで移動する


「なにを....した!?お前は【無職】のハズじゃ!?」
あまりの早業にミケには理解が追い付いていないようだが
マリーカを連れて行こうとする俺を明確に敵と判断したようで側で控えていた兵士達に俺とマリーカを捕らえるように指示を出す



「俺さ、こういう追放系の異世界転移ものって何で主人公は大人しく出ていく奴らが多いんだろうって疑問だったんだよね」


「ミケ!何をグズグズしておる!こうなればあやつはも国にあだなす犯罪者だ!はよぅ捕らえんかい!」


「勿論です国王様!お前達この際生死は問わ......!?」



「殺しはしない。けれどお前らは少し人の痛みを知るべきだな」
宰相ミケの眼前に迫るのは召喚された【無職】の男の蹴り
パキョンと自分の顎の骨が砕ける音が聞こえると数メートルは吹き飛んだ後壁に激突しそのまま意識が飛ぶ
その一部始終を見ていた国王は我先にと兵士を盾に逃げ出そうとしている

まぁ、逃がす訳ないんだけど

俺は隊列を組んで国王を逃がそうとしている兵士を回り込んでかわすとそのままの勢いで低い体勢からのアッパーキックで顎を突き上げる

「がッッ!?ピゃ!?」

何とも間抜けなうめき声をあげる国王を尻目に一息でマリーカの所へ戻ると追ってくる兵士に殺気を飛ばすと城を後にした
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