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規格外
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黒崎は迫り来る魔物に一瞬で追い付いた
そのあまりのスピードにマリーカは驚いたがそれとは別にもう1つ彼女を驚愕させたものがある
「サイクロプス...!!」
マリーカも見るのは初めてだったが知識としては知っている
単眼に頭には一本の角が生えていて全身がくすんだ緑色をしている人型の魔物
怪力が特徴で確か本ではBランクの冒険パーティー複数を全滅させた個体もいるって書いてあったくらい危険な魔物だったはず
このままだとシロヤさんが危ない
ドォォン!!!!
「な、なに!?」
危ないと伝えようとしたら突如轟音が響きわたる
「グギャア!?」
なんとシロヤさんはサイクロプスと拳と拳で真っ正面から殴りあっている
しかも怪力を持つサイクロプスが力負けして悲鳴をあげているではないか
彼は鑑定の結果【無職】だと判明した。
職業が無職の人間はいくらレベルが上がっても有用なスキルを覚える事は無い
ステータスも全職業中最低レベルで良いところなんて1つも無い
けれどそれはあくまでこの世界での話だ
「スーパーヒーロー....」
ぽつりと呟いたそれが何なのかは分からないけれど
もしそれがシロヤさんのいた世界で【勇者】のような職業だったとしたら?
私含めクデール王国の人間は全員が勘違いしていたのかもしれない
だってあまりにも強すぎる
なぜ【無職】と表示されたのか。理由はまだ分からないけれど私はとんでもない人を呼んでしまったのかも知れない
私が色々と考えている間にサイクロプスとの決着がついたみたい
結果は圧勝。かすり傷1つ負うことなくあっさり倒してしまった
「....規格外だわ」
だとしても私のやることは変わらない。無関係の人を無理矢理連れてきてしまった事実が消えたわけじゃないから
けどほんの少し期待してしまう。役立たずと言われた私の魔法はもしかしたら失敗していなかったのではないかって...
「おーい!マリーカー!」
近くに散歩に行ってきたとでも言われそうな程なんともアッサリした顔で黒崎が帰って来る
「マリーカ1つ聞きたいんだけど例えば倒した魔物って売れたりするのか?」
「はい、売ることも出来ますし防具など道具の作製にも使えます」
「成る程...ならあの緑やつもしまっておくかな」
「も?」
「あぁ、もし売れるなら勿体ないなと思って持ってきてるんだよ」
「え...え?持ってきてる??ちょっとよく分からないんですが..」
黒崎が何もない空間に手をかざすとバチバチと黒い雷が発生して空間が割れ中から倒した魔物がドサドサと積み重なる
「.........やっぱ規格外だ...」
ーー「そう言えばロイの奴にお前を頼むって言われた後身分証明になるから冒険者登録をしておいた方が良いってここへ向かえって地図貰ったんだけど
今俺たちはどこへ向かってるんだ?」
「ちょっと見せて貰っても?.....成る程...この方角だと《サンプトランド王国》ですね《三大国》の1つで大陸中で一番冒険者が集まる場所と言われてます」
「成る程ね....冒険者か......」
「ただクデール王国からサンプトランド王国までは結構距離があるのであと2日くらいかかっちゃいそうですね」
「そうか、なら少し飛ばすか。マリーカちょっと失礼...」
「え?え??シロヤさんなにするんですか!?」
いきなりお姫様抱っこをされてビックリしてたら次の瞬間身体が引っ張られる感覚に襲われる
「きゃああああああああ~~~!!!!」
ビュンビュン変わってゆく景色を見てる暇もなくその日の夕方には私の足はサンプトランド王国の地を踏んでいた
「...........ほ.....ホントに規格外....」
そのあまりのスピードにマリーカは驚いたがそれとは別にもう1つ彼女を驚愕させたものがある
「サイクロプス...!!」
マリーカも見るのは初めてだったが知識としては知っている
単眼に頭には一本の角が生えていて全身がくすんだ緑色をしている人型の魔物
怪力が特徴で確か本ではBランクの冒険パーティー複数を全滅させた個体もいるって書いてあったくらい危険な魔物だったはず
このままだとシロヤさんが危ない
ドォォン!!!!
「な、なに!?」
危ないと伝えようとしたら突如轟音が響きわたる
「グギャア!?」
なんとシロヤさんはサイクロプスと拳と拳で真っ正面から殴りあっている
しかも怪力を持つサイクロプスが力負けして悲鳴をあげているではないか
彼は鑑定の結果【無職】だと判明した。
職業が無職の人間はいくらレベルが上がっても有用なスキルを覚える事は無い
ステータスも全職業中最低レベルで良いところなんて1つも無い
けれどそれはあくまでこの世界での話だ
「スーパーヒーロー....」
ぽつりと呟いたそれが何なのかは分からないけれど
もしそれがシロヤさんのいた世界で【勇者】のような職業だったとしたら?
私含めクデール王国の人間は全員が勘違いしていたのかもしれない
だってあまりにも強すぎる
なぜ【無職】と表示されたのか。理由はまだ分からないけれど私はとんでもない人を呼んでしまったのかも知れない
私が色々と考えている間にサイクロプスとの決着がついたみたい
結果は圧勝。かすり傷1つ負うことなくあっさり倒してしまった
「....規格外だわ」
だとしても私のやることは変わらない。無関係の人を無理矢理連れてきてしまった事実が消えたわけじゃないから
けどほんの少し期待してしまう。役立たずと言われた私の魔法はもしかしたら失敗していなかったのではないかって...
「おーい!マリーカー!」
近くに散歩に行ってきたとでも言われそうな程なんともアッサリした顔で黒崎が帰って来る
「マリーカ1つ聞きたいんだけど例えば倒した魔物って売れたりするのか?」
「はい、売ることも出来ますし防具など道具の作製にも使えます」
「成る程...ならあの緑やつもしまっておくかな」
「も?」
「あぁ、もし売れるなら勿体ないなと思って持ってきてるんだよ」
「え...え?持ってきてる??ちょっとよく分からないんですが..」
黒崎が何もない空間に手をかざすとバチバチと黒い雷が発生して空間が割れ中から倒した魔物がドサドサと積み重なる
「.........やっぱ規格外だ...」
ーー「そう言えばロイの奴にお前を頼むって言われた後身分証明になるから冒険者登録をしておいた方が良いってここへ向かえって地図貰ったんだけど
今俺たちはどこへ向かってるんだ?」
「ちょっと見せて貰っても?.....成る程...この方角だと《サンプトランド王国》ですね《三大国》の1つで大陸中で一番冒険者が集まる場所と言われてます」
「成る程ね....冒険者か......」
「ただクデール王国からサンプトランド王国までは結構距離があるのであと2日くらいかかっちゃいそうですね」
「そうか、なら少し飛ばすか。マリーカちょっと失礼...」
「え?え??シロヤさんなにするんですか!?」
いきなりお姫様抱っこをされてビックリしてたら次の瞬間身体が引っ張られる感覚に襲われる
「きゃああああああああ~~~!!!!」
ビュンビュン変わってゆく景色を見てる暇もなくその日の夕方には私の足はサンプトランド王国の地を踏んでいた
「...........ほ.....ホントに規格外....」
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