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冒険者研修 初日
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サンプトランド王国にはその日の夕方頃に到着した
かなり日が傾いてきたので冒険者登録は明日にまわして
先ずは宿を確保するため色々と散策してるのだがマリーカも流石にサンプトランド王国に土地勘があるわけでは無いたかなり時間がかかってしまいすっかり暗くなってしまった
ようやく見つけたのは《啄木鳥の穴蔵亭》という宿。
残念ながらこの宿は素泊まりのみらしいが食事処が数件近くにあるのでここに決めた
啄木鳥の穴蔵亭は柔らかい雰囲気のご夫婦と元気いっぱいのまだ7歳の娘さんの三人で切り盛りしている宿で現在奥さんは妊娠中で大きくお腹が膨らんでいる
とりあえず3泊分の料金を払って1部屋借りた
最初はマリーカがいるので別々で部屋を借りる予定だったけどダメです節約しましょう!と圧しに負けて結局1部屋になった
まぁいくらマリーカが美少女だとしてもまだ15歳だから俺としては元々姪っ子を相手にしているぐらいの気持ちしか無いんだけど今度我慢しすぎるなって言っておくか...
夕食は適当に入ってみて食べたけど値段のわりにボリュームもあってそこそこ旨かったという感想かな
多分こっちの世界の人からしたらかなり旨い部類に入るんだろうけどこちとら日本人だ
こればっかりは慣れるしかないが現代人の肥えた舌にはどこか物足りないと感じてしまった
後は宿に風呂が無いのも不便に感じてしまった
こっちの世界では風呂に入る習慣が無く桶にお湯を張ってそれを使ってタオルで身体を拭くのが一般的らしい
何故風呂が無いのか聞いたら水の魔石という魔力を込めると水が出てくるアイテムがあってそれは非常に高価な物らしい。
いざ設置しても結局盗まれてしまうので設置する意味が無いんだそう
ちなみにこっちの世界の通貨はマニーと呼ばれる通貨で
最初想像してた銅貨が銀貨何枚分で~とか覚えなくていいので凄く楽だ
あと夜は特に何も無かったので割愛
翌朝、マリーカはちょっと寝不足気味だったけど
昨日の店で朝食を食べた後冒険者登録をしにギルドへ向かう
冒険者登録を済ませると新人の冒険者は必ず3日間の研修を受ける義務がある事。冒険者ランクがBに満たない者は必ず複数人のパーティーを組んでクエストを受けないといけない、など注意点を説明されそのまま研修に入った
最初俺が【無職】だと分かったら受付の女の子が全力で止めて来たけど無茶な依頼は受けないと何とか説得して渋々冒険者登録をしてもらった
「ーで、次が二人組か。【白の雷鳴】マリーカ、ジェット・ブラックか、頑張れよ!」
次々に名前が読み上げられてゆく、俺の方は本名の方だとかなり浮くのでヒーロー名で登録をしてある
最後の二人組の名前を読み上げられたとき教官含め周囲がざわついた
どうやら元Aランクの人だそうだ、なんか色々酷い事言われまくってるけど追放されたみたいだ
ふーん...どう考えてもあの元Aランク相当強いのに
それとも何か別の方面でやらかしたとか?そうは見えないけど俺達には関係のない事だ。あちらにはあちらの物語がある
さて、研修が始まった。研修内容は3日間で指定の素材を集めて提出するといったもの
採取系の素材、所謂ポーションを作成するのに必要な薬草や解毒草はマリーカ知識が役にたった
後は低級の魔物の素材もマリーカに倒して貰った。俺が倒せば手っ取り早いけどここらでマリーカの魔法がどの程度なのか知って起きたかったからだ
マリーカは魔力コントロールが苦手で上手く魔法が発動出来ない事に悩んでいる
そのせいで周囲から役立たずと蔑まれて来たようだが....
「行きますね...!!水魔法....ッツ!!水球!!」
ピリピリと肌に独特な感覚が伝わる。よく分からないけどこれが魔力というものだろうか
マリーカが魔法を発動するとかざした手前に水の塊が生き物のようにブクブクと膨れ上がってゆき直径1.5mくらいになった。水"球"と言う割には形が歪に感じるけど他が分からないので比較のしようがない
額に汗を滲ませて歯を食い縛りながら魔物に水球を発射するもあまりに動きが遅く簡単に避けられてしまう
「ど....どうですか?」
肩で息するマリーカが不安そうな表情で聞いてくる
何かアドバイスしてあげたいところだけど魔法に関しては門外漢だからな....
とりあえず感じた事を素直に伝えてみたけど正直ただ無理をさせてしまっただけで申し訳なさが残る結果となった
かなり日が傾いてきたので冒険者登録は明日にまわして
先ずは宿を確保するため色々と散策してるのだがマリーカも流石にサンプトランド王国に土地勘があるわけでは無いたかなり時間がかかってしまいすっかり暗くなってしまった
ようやく見つけたのは《啄木鳥の穴蔵亭》という宿。
残念ながらこの宿は素泊まりのみらしいが食事処が数件近くにあるのでここに決めた
啄木鳥の穴蔵亭は柔らかい雰囲気のご夫婦と元気いっぱいのまだ7歳の娘さんの三人で切り盛りしている宿で現在奥さんは妊娠中で大きくお腹が膨らんでいる
とりあえず3泊分の料金を払って1部屋借りた
最初はマリーカがいるので別々で部屋を借りる予定だったけどダメです節約しましょう!と圧しに負けて結局1部屋になった
まぁいくらマリーカが美少女だとしてもまだ15歳だから俺としては元々姪っ子を相手にしているぐらいの気持ちしか無いんだけど今度我慢しすぎるなって言っておくか...
夕食は適当に入ってみて食べたけど値段のわりにボリュームもあってそこそこ旨かったという感想かな
多分こっちの世界の人からしたらかなり旨い部類に入るんだろうけどこちとら日本人だ
こればっかりは慣れるしかないが現代人の肥えた舌にはどこか物足りないと感じてしまった
後は宿に風呂が無いのも不便に感じてしまった
こっちの世界では風呂に入る習慣が無く桶にお湯を張ってそれを使ってタオルで身体を拭くのが一般的らしい
何故風呂が無いのか聞いたら水の魔石という魔力を込めると水が出てくるアイテムがあってそれは非常に高価な物らしい。
いざ設置しても結局盗まれてしまうので設置する意味が無いんだそう
ちなみにこっちの世界の通貨はマニーと呼ばれる通貨で
最初想像してた銅貨が銀貨何枚分で~とか覚えなくていいので凄く楽だ
あと夜は特に何も無かったので割愛
翌朝、マリーカはちょっと寝不足気味だったけど
昨日の店で朝食を食べた後冒険者登録をしにギルドへ向かう
冒険者登録を済ませると新人の冒険者は必ず3日間の研修を受ける義務がある事。冒険者ランクがBに満たない者は必ず複数人のパーティーを組んでクエストを受けないといけない、など注意点を説明されそのまま研修に入った
最初俺が【無職】だと分かったら受付の女の子が全力で止めて来たけど無茶な依頼は受けないと何とか説得して渋々冒険者登録をしてもらった
「ーで、次が二人組か。【白の雷鳴】マリーカ、ジェット・ブラックか、頑張れよ!」
次々に名前が読み上げられてゆく、俺の方は本名の方だとかなり浮くのでヒーロー名で登録をしてある
最後の二人組の名前を読み上げられたとき教官含め周囲がざわついた
どうやら元Aランクの人だそうだ、なんか色々酷い事言われまくってるけど追放されたみたいだ
ふーん...どう考えてもあの元Aランク相当強いのに
それとも何か別の方面でやらかしたとか?そうは見えないけど俺達には関係のない事だ。あちらにはあちらの物語がある
さて、研修が始まった。研修内容は3日間で指定の素材を集めて提出するといったもの
採取系の素材、所謂ポーションを作成するのに必要な薬草や解毒草はマリーカ知識が役にたった
後は低級の魔物の素材もマリーカに倒して貰った。俺が倒せば手っ取り早いけどここらでマリーカの魔法がどの程度なのか知って起きたかったからだ
マリーカは魔力コントロールが苦手で上手く魔法が発動出来ない事に悩んでいる
そのせいで周囲から役立たずと蔑まれて来たようだが....
「行きますね...!!水魔法....ッツ!!水球!!」
ピリピリと肌に独特な感覚が伝わる。よく分からないけどこれが魔力というものだろうか
マリーカが魔法を発動するとかざした手前に水の塊が生き物のようにブクブクと膨れ上がってゆき直径1.5mくらいになった。水"球"と言う割には形が歪に感じるけど他が分からないので比較のしようがない
額に汗を滲ませて歯を食い縛りながら魔物に水球を発射するもあまりに動きが遅く簡単に避けられてしまう
「ど....どうですか?」
肩で息するマリーカが不安そうな表情で聞いてくる
何かアドバイスしてあげたいところだけど魔法に関しては門外漢だからな....
とりあえず感じた事を素直に伝えてみたけど正直ただ無理をさせてしまっただけで申し訳なさが残る結果となった
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