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3章
side【蒼の聖剣】グラハム
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時は少し遡りアノク達が幽霊島攻略に乗り出さんとしていたその時
ーー重犯罪者収容施設 監獄アルガントラーズ
世界中の凶悪犯罪者が集まるこの施設は複数の国によって運営され一度収監されたら最後。二度と出られない場所として有名であった。
アルガントラーズの場所は限られた人間しか知らず地図上からも意図的に削除されている。
監獄は絶海の孤島に建てられておりその周囲には討伐ランクSを越える魔物が生息している。
「200069番。付いてきなさい」
番号と、簡潔な指示。看守の男は最早人を見るような眼をしておらずまるでゴミを眺めているかのように嫌悪感を剥き出しにしている。
200069番。アルガントラーズに来る前まではサンプトランド王国で一番注目を集める新進気鋭の冒険者パーティーにいた男だ
名前はグラハム。同パーティーのリーダーと共に将来を北期待されていた男だ
「早くしろ!ゴミめが....!!」
あまりにうだうだとしていたせいで看守の懲罰棒で殴られる
「.....ってえな!何すんだてめぇ!!」
アルガントラーズに来てまだ少ししかたっていないがここでは看守から囚人に対する暴力行為は日常的に起こる。
しかもここには法律が存在していない。
いわば地外法権の為例えばヒートアップした看守が囚人を殺してしまっても罪に問われる事はない。
「.....で?看守さんよぉ俺をどこへ連れてくつもりなんだ?拷問部屋か?まさか釈放って訳でもねぇんだろ?ならエロい女でも紹介してくれんのか?それならどこへだっていくぜ?」
看守からの返答はない。黙って付いてこいという事だろうか
「チッ.....!つまんねぇやつ...つか、俺がここを出たらお前は絶対俺が殺してやっからな!」
「.........そうか、出来るといいな。心から願っているよ」
一言だけ返してきた看守がある部屋のドアを開ける。
「ひゅ~......」
「あらいらっしゃい、新人クン待ってたわぁ。今日からあなたを担当するアリアス・メイルデーンよ、よろしく。ね」
部屋の中にいたのはアリアスと名乗った女
抜群のプロポーションに均整の整った顔立ち黒く艶びやかな髪は腰まで伸び見るのを躊躇ってしまう程の扇情的な衣装に身を包んでいる
「では.....よろしくお願いしますアリアス様」
「うふふ...ありがとう♪それと約束の件.....もうすぐ叶うわよ」
「ーー!!あり.....ありがとうございます!!」
「約束?」
「だぁめよ?新人クン?人のプライベートにズカズカ踏み込んじゃ。
それにこれから楽しい事するんだからぁ....ちゃんとこっち見て?」
グラハムの首にするりと蛇のように巻き付いてくるアリアスの細腕。だらしなく鼻を伸ばしたグラハムはアリアスの色香にさっきの看守の男の事など既にどうでもよくなってゆく
-------
「ぐおおお!?!?!?騙しやがったなこのクソビッチが!!!!何が楽しい事だ畜生がああ!!」
「あら....別に騙しては無いけれど?」
キリキリキリと機械がこすれる甲高い音と共に張り付けられたグラハムの全身に糸のように細い針が食い込んでゆく
「ざっけんな!!!こんなのただの拷問じゃねえか!!さっさと開放しやがれ!!」
「拷問?たったこれだけで?あなた随分おかしな事言うのね。あ、元々おかしな人間だったかしら
聞いているわよ~あなた、同じパーティの勇者クンにそそのかされて違法薬物使ってパーティの女の子自分のものにしようとしたんですってね。
その女の子可哀想に....こんな外見も中身も最低なクソ男相手に。それの方がよっぽど拷問だわぁ~」
「んだとてめえ!!!!ぶっ殺す!!!!!!」
グラハムの拘束具が彼の力でガチャガチャと音を立てたわむ
ガアン!!!!!
アリアスの足がグラハムの顔面をかすめる。
「.....あなた、まだ自分の立場を理解していないのね...いいわ....教えてあげる。ここアルガントラーズには法律が存在しない。つまり何しても罪に問われないって事。そしてここで働く看守....例えばさっきの彼。ここへ来る前はある国で騎士として勤めてたわ。彼は家族を亡くしてる。彼が城へ勤めに出ている間に薬物中毒の快楽殺人鬼が運悪く彼の家をおとずれてね、父・母・そしてまだ幼い弟を30か所もナイフで刺した後に逃亡。....その殺人犯は最近捕まって間もなくここへ収監されるわ」
「....それがこの状況と何の関係があるってんだ!!」
「まだ分からない?なら今度は私の話。私には妹がいた。たった一人の家族のね。妹も冒険者をやっていたわ。ところがある時同じパーティの男に薬を盛られていて自分でも気が付かないうちにその男の女になっていた。あら、同じような話をさっきしたわね。」
「だから何だってんだ!!!!!俺には関係ねえだろうが!!!」
「....関係あるのよ....私もさっきの彼もあんたみたいなクズを殺したいほど憎んでいるって事」
「.....は?.....っておいやめろなんだよそのでけえやつは!?」
「ああこれ?最近古代遺跡で発掘された奴らしくてね。魔力を込めるとこののこぎりみたいな刃が回転するんですって!!面白いわよね~。
でも、どのくらい切れ味があるのかわかってないんですって。でもあなたが実験台になってくれるっていうから助かるわ~やっぱり人の為になることをしないとね!」
そう言うとアリアス・メイルデーンは魔力を込め、魔道具を作動させる。
高速で回転する刃をみてうっとりと恍惚な表情を浮かべる彼女は一瞬だけ強い意志を感じさせる表情を浮かべたがすぐに不気味な笑みを浮かべグラハムを見る。
アリアスメイルデーンの妹を陥れた男はまだ捕まっていない。ゆえに溜まった怒りの矛先は当然似た境遇の男へと向かう。
「......あなたの刑期は20年.....ああ!私...........楽しくなってきちゃった」
「お願いだ.....やめろ....やめてくれえええええええええ!!!!!!」
彼女の担当した囚人は、誰一人としてこの監獄を出た者はいない。
ーー重犯罪者収容施設 監獄アルガントラーズ
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アルガントラーズの場所は限られた人間しか知らず地図上からも意図的に削除されている。
監獄は絶海の孤島に建てられておりその周囲には討伐ランクSを越える魔物が生息している。
「200069番。付いてきなさい」
番号と、簡潔な指示。看守の男は最早人を見るような眼をしておらずまるでゴミを眺めているかのように嫌悪感を剥き出しにしている。
200069番。アルガントラーズに来る前まではサンプトランド王国で一番注目を集める新進気鋭の冒険者パーティーにいた男だ
名前はグラハム。同パーティーのリーダーと共に将来を北期待されていた男だ
「早くしろ!ゴミめが....!!」
あまりにうだうだとしていたせいで看守の懲罰棒で殴られる
「.....ってえな!何すんだてめぇ!!」
アルガントラーズに来てまだ少ししかたっていないがここでは看守から囚人に対する暴力行為は日常的に起こる。
しかもここには法律が存在していない。
いわば地外法権の為例えばヒートアップした看守が囚人を殺してしまっても罪に問われる事はない。
「.....で?看守さんよぉ俺をどこへ連れてくつもりなんだ?拷問部屋か?まさか釈放って訳でもねぇんだろ?ならエロい女でも紹介してくれんのか?それならどこへだっていくぜ?」
看守からの返答はない。黙って付いてこいという事だろうか
「チッ.....!つまんねぇやつ...つか、俺がここを出たらお前は絶対俺が殺してやっからな!」
「.........そうか、出来るといいな。心から願っているよ」
一言だけ返してきた看守がある部屋のドアを開ける。
「ひゅ~......」
「あらいらっしゃい、新人クン待ってたわぁ。今日からあなたを担当するアリアス・メイルデーンよ、よろしく。ね」
部屋の中にいたのはアリアスと名乗った女
抜群のプロポーションに均整の整った顔立ち黒く艶びやかな髪は腰まで伸び見るのを躊躇ってしまう程の扇情的な衣装に身を包んでいる
「では.....よろしくお願いしますアリアス様」
「うふふ...ありがとう♪それと約束の件.....もうすぐ叶うわよ」
「ーー!!あり.....ありがとうございます!!」
「約束?」
「だぁめよ?新人クン?人のプライベートにズカズカ踏み込んじゃ。
それにこれから楽しい事するんだからぁ....ちゃんとこっち見て?」
グラハムの首にするりと蛇のように巻き付いてくるアリアスの細腕。だらしなく鼻を伸ばしたグラハムはアリアスの色香にさっきの看守の男の事など既にどうでもよくなってゆく
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「ぐおおお!?!?!?騙しやがったなこのクソビッチが!!!!何が楽しい事だ畜生がああ!!」
「あら....別に騙しては無いけれど?」
キリキリキリと機械がこすれる甲高い音と共に張り付けられたグラハムの全身に糸のように細い針が食い込んでゆく
「ざっけんな!!!こんなのただの拷問じゃねえか!!さっさと開放しやがれ!!」
「拷問?たったこれだけで?あなた随分おかしな事言うのね。あ、元々おかしな人間だったかしら
聞いているわよ~あなた、同じパーティの勇者クンにそそのかされて違法薬物使ってパーティの女の子自分のものにしようとしたんですってね。
その女の子可哀想に....こんな外見も中身も最低なクソ男相手に。それの方がよっぽど拷問だわぁ~」
「んだとてめえ!!!!ぶっ殺す!!!!!!」
グラハムの拘束具が彼の力でガチャガチャと音を立てたわむ
ガアン!!!!!
アリアスの足がグラハムの顔面をかすめる。
「.....あなた、まだ自分の立場を理解していないのね...いいわ....教えてあげる。ここアルガントラーズには法律が存在しない。つまり何しても罪に問われないって事。そしてここで働く看守....例えばさっきの彼。ここへ来る前はある国で騎士として勤めてたわ。彼は家族を亡くしてる。彼が城へ勤めに出ている間に薬物中毒の快楽殺人鬼が運悪く彼の家をおとずれてね、父・母・そしてまだ幼い弟を30か所もナイフで刺した後に逃亡。....その殺人犯は最近捕まって間もなくここへ収監されるわ」
「....それがこの状況と何の関係があるってんだ!!」
「まだ分からない?なら今度は私の話。私には妹がいた。たった一人の家族のね。妹も冒険者をやっていたわ。ところがある時同じパーティの男に薬を盛られていて自分でも気が付かないうちにその男の女になっていた。あら、同じような話をさっきしたわね。」
「だから何だってんだ!!!!!俺には関係ねえだろうが!!!」
「....関係あるのよ....私もさっきの彼もあんたみたいなクズを殺したいほど憎んでいるって事」
「.....は?.....っておいやめろなんだよそのでけえやつは!?」
「ああこれ?最近古代遺跡で発掘された奴らしくてね。魔力を込めるとこののこぎりみたいな刃が回転するんですって!!面白いわよね~。
でも、どのくらい切れ味があるのかわかってないんですって。でもあなたが実験台になってくれるっていうから助かるわ~やっぱり人の為になることをしないとね!」
そう言うとアリアス・メイルデーンは魔力を込め、魔道具を作動させる。
高速で回転する刃をみてうっとりと恍惚な表情を浮かべる彼女は一瞬だけ強い意志を感じさせる表情を浮かべたがすぐに不気味な笑みを浮かべグラハムを見る。
アリアスメイルデーンの妹を陥れた男はまだ捕まっていない。ゆえに溜まった怒りの矛先は当然似た境遇の男へと向かう。
「......あなたの刑期は20年.....ああ!私...........楽しくなってきちゃった」
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