【神回】最高神 暇になったので降臨してみた #1

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青年 アス

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「さあ命令だ...銀姫ぇ...身体を差し出せ!!」


「.......」

「おい、まだ抵抗しようってか?早くしろ!」
 

ー「お前の命令が彼女に届く事は最早無い」


「てめぇはさっきのガキ!?まさかあいつらしくじったのか!?」

「そういう事になるな」

「ーッツ!?いつの間に後ろに!?」
アヌは一息で銀姫の側まで移動するとフワリとその身体にローブを纏わせる

「美しい人よ。奴隷紋なら既に解除した。安心したまえ
それと...絶望の中私の身を案じてくれた気持ちは届いていたぞ
その高潔な精神に敬意を称する」


「ど......奴隷紋を解除しただと?」
奴隷紋を解除したと聞くと男は激高し始め男の容姿に似つかわしくない上等な剣を乱暴に振り回してくる。
型もへったくれも無いな。この様子だと今までも姑息な手段で弱者を陥れてきたのだろうな。

「てめえ殺す!!あの女を俺のモノにすんのにどれだけ苦労したと思ってるんだ!」



憤懣やる方ない
俺のモノだと?こやつ何を勘違いしている
「甚だしいぞ人間の男!無理矢理奴隷として従わせた挙げモノ扱いとはな!!実に愚か。
貴様の苦労なぞ何の価値も無いわ!自身の罪を償い御祓を果たして来るがいい!!」
虚空から裁断の剣を取り出し男の胸元へ突き刺すと魂を切り離す。
さっきの男共以上に穢れているな。果たしてこれが浄化されるのに何千年かかることやら


男が倒れ動かなくなった事が分かると銀姫と呼ばれていた女性は肩をなでおろす
「もうダメかと思ったよ...君は命の恩人だ。有難う。」



「なあに...君のような美しい人を助けられるのであれば安いものだ」
出来るだけ安心させるように声色に精神を安定させる周波数を混ぜ込む



「...そうか。ああ、命の恩人に名乗りもしないのは失礼だったね。ノエリア・ローズ・バーチランドだ。
《王都チーザ・ホルン》で冒険者として活動している」
ノエリアと言うのか成程。銀姫とはこれまた言い得て妙だな。確かにしっかり見るとよく手入れされた美しい銀髪だ
姫というのも頷ける
神世界では毎年《ミス・女神ヴィーナス》なんてのもやってるがノエリアが出場したらグランプリ狙えるんじゃないか?
ウーム....これはノエリアが昇天したら俺の代表選手として出場させよう!それを《kami tube》で流せば
10億再生は余裕だな!



いけない。耽ってしまった。
「これはご丁寧に。だったら俺も名乗らねば失礼だな!俺は...(神名はそれ自体に神力が宿っているからな...)アスだ。よろしく」



「よろしくアス。それでアスは一体ここで何をしていたんだ?
ハレール山の麓にあるここ、《迷いの森》は普段人が立ち寄る場所ではないんだが」


「うむ。それこぞ《王都チーザ・ホルン》を目指していたんだよ。冒険者になろうと思ってな!」



「え!?アスはあんなに強いのに冒険者ですら無かったのか。てっきり他所の場所の冒険者かと...」
冒険者で無い事を知るとの襟はは不思議なモノを見るような目でこちらを見てくる
しまったな...何か言い訳を考えねば。


「あ....ああ、それは俺が元々暮らしていた村が結構田舎でね。成人を迎えたから村を出て冒険者になろうかなとおもってな....」
どうだ!?必殺田舎出身作戦。いつだったか読んだ地球の小説の主人公が田舎出身でだいたい乗り切ってたからな
よっぽど踏み込んでこられなければ対応できるはず!!


「なるほど...それで《迷いの森》を...確かにハレール山の向こうには何個か村があったからな。」
よし、乗り切ったぞ田舎出身作戦。これは使えるな....
さて、根掘り葉掘り聞かれてボロが出る前にチーザ・ホルンへ向かうか


「そういうことだ。ノエリアは依頼か何かでここに来たのか?俺はそろそろチーザ・ホルンへ向かおうと思うが
-他に仲間はいないのか?襲われている時も一人だったが....」


「ああ、私はソロの冒険者なんだ。依頼も元々はあの男達の護衛任務だったんだ。まあ結局は騙されていたわけで依頼主死亡により報酬は0。依頼失敗で評価は下がるだろうし、今日はホントツイてないね....もし神様が見てくれているならちょっとだけ助けて欲しいよ...なんて」
このままだと依頼失敗なのか。それはなんとも可哀想だ。だかツイてるなノエリア何と今目の前に神がいるぞ
しかも最高神だ。おめでとう大当たりだ!


「俺なら見ているぞノエリア。これだけの境遇に加えて依頼失敗とは看過できない俺が何とかしよう!」
この程度の問題。神にとって呼吸をするよりも容易
スキーズブラズニルに乗った気持ちでいればいい!

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