【神回】最高神 暇になったので降臨してみた #1

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銀姫

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ー「さて、お前達に聞きたい。お前達は普段からこのような行いをしているのか?」

「へへ...随分と余裕だな坊っちゃん。可哀想にきっと知らないんだなこいつ」
ぎゃははと下品な笑い声をあげる子分の男達

「ふむ、お前達はを知らないようだがな。時間が無い早くあの女性の元へ行かねばならんからな」

「残念ながら、そいつは叶わねぇよ!!」
男の一人がグンと急加速すると30cm程のナイフを俺目掛けて投擲する
魔法による補助が付いているのかそのナイフは空気抵抗により減速せず真っ直ぐに俺の足元を狙ってくる

なるほどさっきリーダー格の男は俺を売ろうとしていたからな生きて捕らえるつもりなのだろう
こちらは生きて捕らえるつもりはないがな

「話し合う気は無いようだな。人にはコミュニケーションと言う素晴らしい能力があるのだが残念だな」
さて、では先ほどの質問はお前達に直接話してもらうとするか

「な.....なんだ!?何が起こった!?」
の脚には自らが投げたハズのナイフが深々と刺さる
だが痛みも感じず血も流れてて来ない。ただ得たいも知れない恐怖に身体は固まり指一本動かせない
ゆるりと歩み寄ってくる白髪の男が自分達の顔の前に手をかざすと目の前に今迄に殺し・犯し・拐って来た奴らが鮮明に映し出される
「.......これは暇だからと思いつきで来てみたが想像以上に厄介かもしれない。」
こ奴らによって非業の最期を迎えた者達は何者かによって運命をねじ曲げられている
巻き込まれた者達はこの私が責任を持って神世界へと迎え入れよう....それより先ずはあの銀姫と呼ばれる女性を助けねばな

アヌは指をパチンと鳴らすと溜めておいた痛みを、恐怖を解放させる
一斉に悲鳴をあげのたうちまわる男達

「楽に逝けると思わぬ事だな」
アヌは虚空から光の剣を出現させるとゆっくりと男達の胸の中心に沈めてゆく

裁断の剣。魂だけを斬るその剣は斬られた者の罪の重さによってその魂が浄化されるまで地獄の苦しみを与え続ける
既に身体は事切れておりアヌは銀姫の元へ向かう


「あぁ....わた...わたしはぁ」
必死に奴隷紋に抵抗しようと整った顔を歪めながら醜態を晒すこともお構い無しに男から逃げようとする
「ククク.....!!やべえな...銀姫のこの姿。あのチーザ・ホルン一の美女がこうして涎たらして這いつくばってるとは...!!ゾクゾクするぜぇ」

「さぁ....!!諦めろ銀姫ぇ!!お前は俺のもんだぁ!!」



あぁ....最悪だ...私はずっとソロでやってきた。それでBランクまでこれた。でもそれはきっと運が良かっただけだ

ー「なぁ、そこのあんた助けてくれ!!仲間が毒にやられて死にそうなんだ!!」



私がこれまでソロでやってきたのには理由がある
元々私はある伯爵家の娘だった。両親は私の事をとても愛してくれていたと思う。私には5つ上に兄がいるから家は兄が継ぐ事になっているが私にも毎日のように求婚の便りが届き、それにうんざりした私は家を出た
幸いにも幼少から剣を学び魔法の適正もあった私は自由を求めて冒険者となった
ただ現実とは残酷だ。

俺の女になるならランク上げてやるよ

お嬢様が遊びにくる場所じゃねえぞ

女は足手まといにしかならねえ

他にも沢山酷い事を言われてきたし実際に夜中に強姦されかけたときもあった
だからこそ誰にも頼らずBランクまでやって来たのだ。でなければ自分を守れなかったから

そんな私でも誰かの助けになれるのならば喜んで協力したい。自分の手が届くのであれば差し伸べたい
だから私は迷わず答えた

「私は解毒の魔法も使える。大丈夫だ!私が必ず助ける!」

結果はこの様だ。奴らは最初から私を狙っていたんだ
解毒の魔法を使った時何の手応えも無かったから。
まぁ、気づいた時にはもう遅かったのだけど....


あぁ....今から私はこの男の欲望の捌け口として一生を遂げる事になるのか...
命令のせいで勝手に動く身体を止められない。自ら命を絶つ事ももう出来ない。

さっきの青年は無事だろうか。
「そうか。では助けよう」

さっきの言葉が頭から離れない
淡々と告げられた言葉なのに、それがどうしてか私の全てを優しく包み込んでくれるようで


願わくばあの青年の事をもっと知りたい
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