婚約破棄された公爵令嬢は、禁断の魔導書で華麗に復讐する ~王太子の後悔と新たな恋の始まり~

ふわふわ

文字の大きさ
21 / 21

第21話 新たな脅威と、永遠の誓い

しおりを挟む
第21話 新たな脅威と、永遠の誓い

英雄の帰還から一ヶ月。王都は平和を取り戻したかに見えた。

アリーナは特別公爵位を授与され、エルドリア家の屋敷もさらに華やかになった。  
ルクシオは王立魔導院総長として忙しくなりながらも、毎日のようにアリーナのもとへ訪れる。

二人は、公式に婚約を発表していた。

王宮の祝宴以来、誰もが認めるカップル。  
貴族社会の噂は、「英雄と総長の恋物語」で持ちきりだ。

その日、アリーナは王宮の庭園でルクシオと待ち合わせていた。

冬の訪れを感じる冷たい風の中、ルクシオが現れる。

黒のコートを羽織り、手に小さな箱。

「遅くなった」

アリーナが、微笑む。

「待ってたわ、ルクシオ」

二人は、ベンチに並んで座る。

ルクシオが、箱を開ける。

中には、輝く青い宝石の指輪。

「……これ、」

「婚約指輪だ。  
私の魔力を、永遠に込めた」

アリーナの目が、潤む。

「ありがとう……ルクシオ」

ルクシオが、アリーナの左手の薬指に、そっと嵌める。

完璧に合う。

「アリーナ、君と永遠を誓う」

アリーナが、ルクシオの首に腕を回す。

「私もよ。  
どんな未来も、一緒に」

二人は、優しくキスを交わす。

庭園の木々が、祝福するように葉を揺らす。

だが、甘い時間は長くは続かない。

王宮の鐘が、緊急を告げる音で鳴り始めた。

ルクシオの表情が、引き締まる。

「……来たか」

二人は、急いで王宮の謁見の間へ。

王と重臣たちが、深刻な顔で集まっていた。

伝令の騎士が、報告。

「ガルディア王国が、正式に宣戦布告!  
国境に、大軍を展開中です!」

王が、静かに言う。

「予想より、早かった。  
ミランの計画は一部だったようだ。  
本国が、動き出した」

アリーナが、一歩進み出る。

「陛下、私に任せてください」

王が、頷く。

「頼む、アリーナ公爵。  
ルクシオ総長も、共に」

ルクシオが、答える。

「承知しました」

戦争の始まり。

ガルディアは、魔物だけでなく、正規軍と魔導師団を動員。

王国エルドリアは、アリーナの力とルクシオの指揮で対抗。

レコルトは、辺境で自らの罪を悔いながら、贖罪のために前線へ志願。

もう、誰も彼を王太子とは呼ばない。

ただの罪人として、戦場へ。

戦いは、数ヶ月続く。

アリーナとルクシオは、常に最前線で戦う。

アリーナの大魔法が、敵軍を浄化。

ルクシオの雷が、敵の魔導師を撃破。

二人の連携は、伝説となった。

国民は、歌を作る。

「銀髪の浄化姫と、金瞳の雷総長」

敵軍すら、恐れる。

最終決戦。

ガルディアの王城前。

敵の大魔導師が、黒い魔力を放つ。

アリーナとルクシオは、並んで立つ。

「今度こそ、終わらせる」

「うん」

二人の魔力が、最大共鳴。

禁断を超えた、新たな魔法。

「エターナル・アクア・サンダー」

水と雷の永遠の嵐。

敵軍を、一掃。

ガルディア王が、降伏。

戦争終結。

王国エルドリアの勝利。

アリーナとルクシオは、英雄として永遠に語り継がれる。

戦後、二人は結婚した。

王宮の庭園で、シンプルで美しい式。

家族、友人、国民が見守る中。

アリーナのドレスは、水色。

ルクシオの礼服は、黒。

誓いのキス。

「永遠に、愛する」

「永遠に、守る」

数年後。

二人の間に、銀髪と金瞳の可愛い娘が生まれた。

名前は、エレノア――祖母の名を継いで。

娘は、両親の魔力を受け継ぎ、未来の守護者となる。

アリーナは、ルクシオと並んで、娘を抱く。

「幸せね」

「君のおかげだ」

レコルトは、辺境で静かに暮らした。

一生、後悔を抱いて。

ミランは、追放先で誰も知らずに消えた。

ザマアは、完璧に終わった。

アリーナの物語は、ハッピーエンド。

強くなり、愛を掴み、王国を救った。

禁断の魔導書は、娘に受け継がれる。

新たな伝説が、始まる。

でも、今は。

家族の、穏やかな日常。

アリーナは、ルクシオの手を握り、夕陽を見た。

「ありがとう、ルクシオ」

「私も、アリーナ」

永遠の愛。

しおりを挟む
感想 1

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

ゆきま
2025.12.21 ゆきま

楽しく拝見しています、ありがとうございます。

ところで、
アリーナさんとエリオットさんが練習中にお母様がお弁当を差し入れくださった場面ですが、
お母様のセリフを教えてくださいませんか?

私は、

「二人とも、少しはほどほどにね」


脳内変換しましたが、合っているでしょうか?

↓引用させていただきました。

>>夕方、汗だくで休憩していると、母が>>弁当を持って来た。

>>「二人とも、すごはどはどね」

↑このセリフです。

どうぞよろしくお願いいたします。

(作者様へお尋ねする場所が判らず、
質問場所が誤っていましたら
申し訳ありません。
また、著作内の誤記・誤入力をあげつらう意図は決してありません。
楽しく拝見したいだけです。)

解除

あなたにおすすめの小説

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

婚約破棄されるはずでしたが、王太子の目の前で皇帝に攫われました』

鷹 綾
恋愛
舞踏会で王太子から婚約破棄を告げられそうになった瞬間―― 目の前に現れたのは、馬に乗った仮面の皇帝だった。 そのまま攫われた公爵令嬢ビアンキーナは、誘拐されたはずなのに超VIP待遇。 一方、助けようともしなかった王太子は「無能」と嘲笑され、静かに失墜していく。 選ばれる側から、選ぶ側へ。 これは、誰も断罪せず、すべてを終わらせた令嬢の物語。 --

婚約破棄を伝えられて居るのは帝国の皇女様ですが…国は大丈夫でしょうか【完結】

恋愛
卒業式の最中、王子が隣国皇帝陛下の娘で有る皇女に婚約破棄を突き付けると言う、前代未聞の所業が行われ阿鼻叫喚の事態に陥り、卒業式どころでは無くなる事から物語は始まる。 果たして王子の国は無事に国を維持できるのか?

すべてを失って捨てられましたが、聖絵師として輝きます!~どうぞ私のことは忘れてくださいね~

水川サキ
恋愛
家族にも婚約者にも捨てられた。 心のよりどころは絵だけ。 それなのに、利き手を壊され描けなくなった。 すべてを失った私は―― ※他サイトに掲載

【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜

Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。

婚約破棄、しません

みるくコーヒー
恋愛
公爵令嬢であるユシュニス・キッドソンは夜会で婚約破棄を言い渡される。しかし、彼らの糾弾に言い返して去り際に「婚約破棄、しませんから」と言った。 特に婚約者に執着があるわけでもない彼女が婚約破棄をしない理由はただ一つ。 『彼らを改心させる』という役目を遂げること。 第一王子と自身の兄である公爵家長男、商家の人間である次期侯爵、天才魔導士を改心させることは出来るのか!? 本当にざまぁな感じのやつを書きたかったんです。 ※こちらは小説家になろうでも投稿している作品です。アルファポリスへの投稿は初となります。 ※宜しければ、今後の励みになりますので感想やアドバイスなど頂けたら幸いです。 ※使い方がいまいち分からずネタバレを含む感想をそのまま承認していたりするので感想から読んだりする場合はご注意ください。ヘボ作者で申し訳ないです。

悪役断罪?そもそも何かしましたか?

SHIN
恋愛
明日から王城に最終王妃教育のために登城する、懇談会パーティーに参加中の私の目の前では多人数の男性に囲まれてちやほやされている少女がいた。 男性はたしか婚約者がいたり妻がいたりするのだけど、良いのかしら。 あら、あそこに居ますのは第二王子では、ないですか。 えっ、婚約破棄?別に構いませんが、怒られますよ。 勘違い王子と企み少女に巻き込まれたある少女の話し。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。