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21 嫉妬する従妹
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21 嫉妬する従妹
夜会の灯りは、残酷なくらいに人を照らす。
リネットはそのことを、今夜ほど強く思い知ったことはなかった。
大広間のどこを見ても、磨かれた床、輝く硝子灯、宝石を散らしたような婦人たちの笑顔がある。
けれどその華やかさは、平等に人を美しく見せてくれるわけではない。
むしろ逆だ。似合わぬ者、不自然な者、場に馴染めぬ者ほど、こういう光の中では浮いて見える。
そして今夜、自分が少し浮いていることを、リネットはもう薄々わかっていた。
「リネット様、そのお色、とても春らしくて素敵ですわ」
若い伯爵令嬢が、礼儀として微笑みながら言う。
「ありがとう」
リネットも笑みを返した。
返したつもりだった。
けれど、その笑みがどこまで自然だったか、自分でも自信がない。
会話はそこで終わる。
誰かが別の話題を出すわけでもなく、輪が広がるわけでもない。
ほんの数秒の沈黙のあと、令嬢たちは視線だけをさりげなく別の方向へ流す。
ああ、まただ、と思う。
前ならもう少し続いた。
少なくとも“可哀想な私”を差し出せば、誰かは食いついた。
心配そうな顔をしてくれた。
なのに今夜は違う。
皆、礼は失しない。
だが、留まらない。
深くは踏み込まない。
まるで、触れれば面倒だと知っているもののように、そっと距離を取る。
それがいちばん屈辱だった。
「リネット様」
別の夫人が近づいてくる。
年齢は四十前後、家格も高い。こういう相手に懐へ入れれば、王宮での空気は少し変わる。
リネットはすぐに柔らかい表情を作った。
「ごきげんよう、夫人」
「ごきげんよう。少しお疲れではなくて?」
きた、と思う。
ここでうまくやれば、“それでも健気に頑張る私”を見せられる。
そう考えて、リネットは少しだけ儚げに目を伏せた。
「ええ、少しだけ……まだ慣れませんの」
夫人は穏やかに頷く。
「そうでしょうね。お立場が急に変わりましたもの」
この言い方は悪くない。
同情の入口だ。
リネットは声を少し落とした。
「皆さまにご迷惑をかけぬようにと思うのですけれど、どうしても至らなくて……」
そこで、ほんの少しだけ唇を噛む。
もう何度も磨いてきた仕草だ。
庇いたくなる。放っておけなくなる。そういう“隙”を見せる。
ところが夫人は、やはり穏やかなままこう言った。
「でしたら、なおのこと今が学び時ですわね」
リネットは一瞬、笑みを止めかけた。
「……ええ」
「王太子妃候補は大変ですもの。今のうちに土台を固めておかれれば、きっと後が楽になりますわ」
それは優しい言葉の形をしていた。
だが中身は、はっきりと“今のあなたは土台が足りていない”と言っている。
「ありがとうございます」
そう返すしかない。
夫人は十分ほどもせず、別の輪へと移っていった。
取り残されたような心地のまま、リネットは扇を開く。
手が少し汗ばんでいた。
どうして、こうなるの。
王太子に選ばれた。
婚約を奪った。
あの夜、皆の前で勝ったはずなのに。
なのに今、目の前にあるのは羨望でも祝福でもない。
薄く丁寧に包まれた距離感ばかりだ。
その時、少し離れた場所で空気が変わった。
ざわり、とまではいかない。
けれど確かに、幾つもの視線が自然にひとつの方向へ寄っていく。
見たくないのに、リネットもそちらを見てしまう。
アリアベルだった。
レオニードと並んで、王妃に近い年長の夫人たちと話している。
その姿に、リネットは喉の奥がひやりとする。
どうして、あんなふうに立てるの。
どうして、婚約を破棄された女が、あんなにも揺らがないの。
もっと弱っていてほしかった。
もっと痛んでいてほしかった。
少なくとも、自分が近づけない輪の中心へ、自然に戻っていてほしくはなかった。
アリアベルは大きく笑っていない。
声を張り上げてもいない。
ただ静かに、必要な時に必要な言葉を返しているだけだ。
それなのに、周囲の夫人たちは彼女へ向かってごく自然に表情を緩めている。
気を遣っているのではない。
腫れ物に触るように扱っているのでもない。
“話の通じる相手”として接している。
それが何より悔しかった。
リネットは今、どこへ行っても“まだ慣れない方”“頑張っている最中の方”として扱われる。
なのにアリアベルは違う。
婚約を失ったあとですら、まだ“その場を任せられる人”の顔をしている。
しかもその隣にいるのは、王太子よりもずっと落ち着いて見える男だ。
レオニード・ヴァルセイン辺境伯。
あの男の視線は腹が立つ。
あからさまに甘やかすわけではないのに、アリアベルをちゃんと一人の大人の女性として扱っている。
それが周囲にも伝わるから、なおさら厄介だった。
「……奪ったはず、なのに」
気づけば、唇の間から言葉が零れていた。
何を奪ったのだろう。
王太子の隣の席?
公の婚約者という肩書き?
それだけなら、たしかに奪った。
けれど、それだけだったのだ。
奪ったはずの席は、思っていたほど甘くない。
座った瞬間に花が咲く玉座ではなく、知らないことと足りないことを毎日突きつけてくる椅子だった。
そして、奪われた側のアリアベルは、落ちるどころか以前よりずっと鮮やかに見える。
それが許せない。
リネットは扇の陰で唇を噛んだ。
あの女は、奪われて泣く側であるべきだった。
自分に婚約者を取られ、社交界で気まずくなり、惨めに頭を下げる側であるべきだった。
それなのに現実は逆だ。
今、夜会の中で本当に居場所が細っているのはどちらか。
そんな問いを、周囲の視線が無言で投げてくる気がする。
「リネット様」
突然後ろから声をかけられ、リネットははっとした。
振り返ると、王妃宮付きの若い女官が一礼している。
「王妃殿下が、後ほど少しお顔を見せてほしいと」
「……わたくしに?」
「はい」
それだけ告げて、女官はすぐに下がる。
胸の奥がざわついた。
王妃に呼ばれるのは、最近はあまり良いことではない。
教育の件かもしれない。
今夜の振る舞いかもしれない。
あるいは、またアリアベルとの比較を婉曲に突きつけられるのかもしれない。
そう思うだけで、胃の奥がきりきりする。
なのに。
なのに、ユリヴェールは今、こちらを見ていなかった。
少し離れた位置で、王妃近くの貴族たちと話している。
その視線は何度かこちらをかすめた。
けれど、以前のように“真っ先に駆け寄ってくる”熱はない。
むしろ、何か別のものに心を取られているように見える。
リネットは無意識にそちらを追った。
そして、すぐに気づく。
ユリヴェールの視線の先は、またアリアベルだ。
胸の内で、何かが音を立てて歪んだ。
「……嘘でしょう」
声にはならない。
でも、否定しようがなかった。
あれは怒りだけの目ではない。
苛立ちだけの目でもない。
もっと厄介で、もっと醜い感情が混じっている。
未練。
あるいは、惜しさ。
今さら気づいた価値への執着。
リネットの手が震えた。
こんなのは嫌だ。
絶対に嫌だ。
婚約を奪ったあとで、相手の価値に気づかれるなんて。
自分の隣にいる時はろくに見もしなかったくせに、取られたように見えた途端、あちらが惜しくなるなんて。
「ふざけないで……」
扇の陰で、声にならない声が漏れる。
それなら私は何。
何のためにここまでしたの。
何を手に入れたの。
王太子妃候補の席?
でも、その席は苦しいだけだ。
社交界の羨望?
そんなもの、思っていたほど集まらない。
王太子の愛?
それすら今、あの男の視線は別の女へ向いている。
全部、全部、噛み合っていない。
怒りと焦りで頭が熱くなる。
このままでは駄目だ。
何かしなければ。
何か、あの女をもう一度下へ落とすようなことを。
せめて、ユリヴェールの目をこちらへ戻すような何かを。
けれど何を?
泣く?
今さら?
この夜会の真ん中で?
以前なら、それでも少しは効いたかもしれない。
でも今のユリヴェールが、あの乾いた目で見ている時に、同じ手がどこまで効くか。
「リネット様?」
そばにいた若い令嬢が、不安そうに声をかけてくる。
リネットははっと我に返った。
知らないうちに、顔色が変わっていたのだろう。
「何でもございませんわ」
すぐに笑顔を作る。
けれど頬が引きつる。
笑顔が貼りつかない。
令嬢はそれ以上何も言わず、一歩だけ距離を取った。
その小さな動きすら、今のリネットには痛かった。
嫉妬しているのだ、と自分でもわかる。
アリアベルに。
その落ち着きに。
その周囲へ自然に溶ける力に。
そして何より、今さらあちらへ目を向け始めたユリヴェールに。
アリアベルを嫌っているのは昔からだ。
けれど、今の感情はそれだけではない。
奪ったはずなのに負けている。
勝ったはずなのに、欲しかったものが全部、指の間から零れていく。
その事実が、リネットをひどく惨めにした。
夜会の楽は変わらず美しく流れている。
人々も変わらず微笑んでいる。
なのに、リネットの中だけがどんどん濁っていく。
あの女を落とさなければ。
もう一度、はっきり“奪われた側”へ戻さなければ。
そう思うたび、胸の奥で冷たいものが育っていく。
そしてその冷たさこそが、これから先、彼女をさらに愚かな手へ走らせるのだと、本人だけがまだ気づいていなかった。
夜会の灯りは、残酷なくらいに人を照らす。
リネットはそのことを、今夜ほど強く思い知ったことはなかった。
大広間のどこを見ても、磨かれた床、輝く硝子灯、宝石を散らしたような婦人たちの笑顔がある。
けれどその華やかさは、平等に人を美しく見せてくれるわけではない。
むしろ逆だ。似合わぬ者、不自然な者、場に馴染めぬ者ほど、こういう光の中では浮いて見える。
そして今夜、自分が少し浮いていることを、リネットはもう薄々わかっていた。
「リネット様、そのお色、とても春らしくて素敵ですわ」
若い伯爵令嬢が、礼儀として微笑みながら言う。
「ありがとう」
リネットも笑みを返した。
返したつもりだった。
けれど、その笑みがどこまで自然だったか、自分でも自信がない。
会話はそこで終わる。
誰かが別の話題を出すわけでもなく、輪が広がるわけでもない。
ほんの数秒の沈黙のあと、令嬢たちは視線だけをさりげなく別の方向へ流す。
ああ、まただ、と思う。
前ならもう少し続いた。
少なくとも“可哀想な私”を差し出せば、誰かは食いついた。
心配そうな顔をしてくれた。
なのに今夜は違う。
皆、礼は失しない。
だが、留まらない。
深くは踏み込まない。
まるで、触れれば面倒だと知っているもののように、そっと距離を取る。
それがいちばん屈辱だった。
「リネット様」
別の夫人が近づいてくる。
年齢は四十前後、家格も高い。こういう相手に懐へ入れれば、王宮での空気は少し変わる。
リネットはすぐに柔らかい表情を作った。
「ごきげんよう、夫人」
「ごきげんよう。少しお疲れではなくて?」
きた、と思う。
ここでうまくやれば、“それでも健気に頑張る私”を見せられる。
そう考えて、リネットは少しだけ儚げに目を伏せた。
「ええ、少しだけ……まだ慣れませんの」
夫人は穏やかに頷く。
「そうでしょうね。お立場が急に変わりましたもの」
この言い方は悪くない。
同情の入口だ。
リネットは声を少し落とした。
「皆さまにご迷惑をかけぬようにと思うのですけれど、どうしても至らなくて……」
そこで、ほんの少しだけ唇を噛む。
もう何度も磨いてきた仕草だ。
庇いたくなる。放っておけなくなる。そういう“隙”を見せる。
ところが夫人は、やはり穏やかなままこう言った。
「でしたら、なおのこと今が学び時ですわね」
リネットは一瞬、笑みを止めかけた。
「……ええ」
「王太子妃候補は大変ですもの。今のうちに土台を固めておかれれば、きっと後が楽になりますわ」
それは優しい言葉の形をしていた。
だが中身は、はっきりと“今のあなたは土台が足りていない”と言っている。
「ありがとうございます」
そう返すしかない。
夫人は十分ほどもせず、別の輪へと移っていった。
取り残されたような心地のまま、リネットは扇を開く。
手が少し汗ばんでいた。
どうして、こうなるの。
王太子に選ばれた。
婚約を奪った。
あの夜、皆の前で勝ったはずなのに。
なのに今、目の前にあるのは羨望でも祝福でもない。
薄く丁寧に包まれた距離感ばかりだ。
その時、少し離れた場所で空気が変わった。
ざわり、とまではいかない。
けれど確かに、幾つもの視線が自然にひとつの方向へ寄っていく。
見たくないのに、リネットもそちらを見てしまう。
アリアベルだった。
レオニードと並んで、王妃に近い年長の夫人たちと話している。
その姿に、リネットは喉の奥がひやりとする。
どうして、あんなふうに立てるの。
どうして、婚約を破棄された女が、あんなにも揺らがないの。
もっと弱っていてほしかった。
もっと痛んでいてほしかった。
少なくとも、自分が近づけない輪の中心へ、自然に戻っていてほしくはなかった。
アリアベルは大きく笑っていない。
声を張り上げてもいない。
ただ静かに、必要な時に必要な言葉を返しているだけだ。
それなのに、周囲の夫人たちは彼女へ向かってごく自然に表情を緩めている。
気を遣っているのではない。
腫れ物に触るように扱っているのでもない。
“話の通じる相手”として接している。
それが何より悔しかった。
リネットは今、どこへ行っても“まだ慣れない方”“頑張っている最中の方”として扱われる。
なのにアリアベルは違う。
婚約を失ったあとですら、まだ“その場を任せられる人”の顔をしている。
しかもその隣にいるのは、王太子よりもずっと落ち着いて見える男だ。
レオニード・ヴァルセイン辺境伯。
あの男の視線は腹が立つ。
あからさまに甘やかすわけではないのに、アリアベルをちゃんと一人の大人の女性として扱っている。
それが周囲にも伝わるから、なおさら厄介だった。
「……奪ったはず、なのに」
気づけば、唇の間から言葉が零れていた。
何を奪ったのだろう。
王太子の隣の席?
公の婚約者という肩書き?
それだけなら、たしかに奪った。
けれど、それだけだったのだ。
奪ったはずの席は、思っていたほど甘くない。
座った瞬間に花が咲く玉座ではなく、知らないことと足りないことを毎日突きつけてくる椅子だった。
そして、奪われた側のアリアベルは、落ちるどころか以前よりずっと鮮やかに見える。
それが許せない。
リネットは扇の陰で唇を噛んだ。
あの女は、奪われて泣く側であるべきだった。
自分に婚約者を取られ、社交界で気まずくなり、惨めに頭を下げる側であるべきだった。
それなのに現実は逆だ。
今、夜会の中で本当に居場所が細っているのはどちらか。
そんな問いを、周囲の視線が無言で投げてくる気がする。
「リネット様」
突然後ろから声をかけられ、リネットははっとした。
振り返ると、王妃宮付きの若い女官が一礼している。
「王妃殿下が、後ほど少しお顔を見せてほしいと」
「……わたくしに?」
「はい」
それだけ告げて、女官はすぐに下がる。
胸の奥がざわついた。
王妃に呼ばれるのは、最近はあまり良いことではない。
教育の件かもしれない。
今夜の振る舞いかもしれない。
あるいは、またアリアベルとの比較を婉曲に突きつけられるのかもしれない。
そう思うだけで、胃の奥がきりきりする。
なのに。
なのに、ユリヴェールは今、こちらを見ていなかった。
少し離れた位置で、王妃近くの貴族たちと話している。
その視線は何度かこちらをかすめた。
けれど、以前のように“真っ先に駆け寄ってくる”熱はない。
むしろ、何か別のものに心を取られているように見える。
リネットは無意識にそちらを追った。
そして、すぐに気づく。
ユリヴェールの視線の先は、またアリアベルだ。
胸の内で、何かが音を立てて歪んだ。
「……嘘でしょう」
声にはならない。
でも、否定しようがなかった。
あれは怒りだけの目ではない。
苛立ちだけの目でもない。
もっと厄介で、もっと醜い感情が混じっている。
未練。
あるいは、惜しさ。
今さら気づいた価値への執着。
リネットの手が震えた。
こんなのは嫌だ。
絶対に嫌だ。
婚約を奪ったあとで、相手の価値に気づかれるなんて。
自分の隣にいる時はろくに見もしなかったくせに、取られたように見えた途端、あちらが惜しくなるなんて。
「ふざけないで……」
扇の陰で、声にならない声が漏れる。
それなら私は何。
何のためにここまでしたの。
何を手に入れたの。
王太子妃候補の席?
でも、その席は苦しいだけだ。
社交界の羨望?
そんなもの、思っていたほど集まらない。
王太子の愛?
それすら今、あの男の視線は別の女へ向いている。
全部、全部、噛み合っていない。
怒りと焦りで頭が熱くなる。
このままでは駄目だ。
何かしなければ。
何か、あの女をもう一度下へ落とすようなことを。
せめて、ユリヴェールの目をこちらへ戻すような何かを。
けれど何を?
泣く?
今さら?
この夜会の真ん中で?
以前なら、それでも少しは効いたかもしれない。
でも今のユリヴェールが、あの乾いた目で見ている時に、同じ手がどこまで効くか。
「リネット様?」
そばにいた若い令嬢が、不安そうに声をかけてくる。
リネットははっと我に返った。
知らないうちに、顔色が変わっていたのだろう。
「何でもございませんわ」
すぐに笑顔を作る。
けれど頬が引きつる。
笑顔が貼りつかない。
令嬢はそれ以上何も言わず、一歩だけ距離を取った。
その小さな動きすら、今のリネットには痛かった。
嫉妬しているのだ、と自分でもわかる。
アリアベルに。
その落ち着きに。
その周囲へ自然に溶ける力に。
そして何より、今さらあちらへ目を向け始めたユリヴェールに。
アリアベルを嫌っているのは昔からだ。
けれど、今の感情はそれだけではない。
奪ったはずなのに負けている。
勝ったはずなのに、欲しかったものが全部、指の間から零れていく。
その事実が、リネットをひどく惨めにした。
夜会の楽は変わらず美しく流れている。
人々も変わらず微笑んでいる。
なのに、リネットの中だけがどんどん濁っていく。
あの女を落とさなければ。
もう一度、はっきり“奪われた側”へ戻さなければ。
そう思うたび、胸の奥で冷たいものが育っていく。
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