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第24話 何言ってんだコイツ
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「は――はははは……あひゃはははははははっっっ!!!」
飯塚は狂ったように笑いだした。
「言ったな唯我! 二言はねぇぞ!! こっちはシーカーで、お前達はサポーターで戦う!! 確かにそう言ったよなぁ!?」
「うん! 対戦形式は3対3のバトルロイヤル。フィールドなどの要素はギルド協会に委ねる。これでどうかな?」
「異論なしだ!」
「オッケー。じゃあ明日一緒にギルド協会本部に行ってデュエルの申請をしてもらうよ。互いのギルドマスターの承認が無いとデュエルはできないからね」
トントン拍子で話が進んでいく。
シーカーvsサポーターなんて、普通に考えればシーカーの圧勝。飯塚にとってこれは勝ち戦以外の何でもない。如月も動揺しているからきっとフェンリル有利と見ているんだろう。
しかし、俺とアビスは違う思考をしている。
サポーターのみ。ということは、現在サポーターの俺も出られるというわけだ。それなら十分に勝機はある。なんせ俺は飯塚が敗走した赤眼のミノタウロスに勝利しているからな。俺の実力は明確に飯塚より上だろう。
相手が出してくる3人はA級シーカーである美亜と飯塚、他にA級シーカーはいないからB級シーカーの誰かを出してくるはず。美亜も飯塚も手の内は知り尽くしている。あっちは俺を舐め腐っているし、こちらに分がある。
「思わぬ収穫だぜ。お前らに勝てば、一気にギルドランキング100位以内には入れる。首を洗って待ってな」
笑い声を病室に木霊させながら飯塚は病室を去る。
「い、いいんですか! あんな無茶なハンデ……」
如月がアビスに問う。
「問題ない。こっちは葉村君を出せるからね」
「は、葉村さんは確かに凄いですけど……さすがにシーカー3人相手にするのはきついんじゃないですか?」
「別に俺1人で戦うわけじゃない。他に2人、味方がいる。オッドキャットのトップクラスのサポーターを出してくれるんだろ?」
「もちろんだ。君が好きに選んでいいよ。後でウチに所属するサポーターの一覧表を送ろう。欲しい項目は?」
「使える魔法と体術の評価と特殊技能。この3点は確実に入れてくれ」
「わかった。今日中に準備しよう」
オッドキャットvsフェンリル。如月を賭けた戦い。責任重大だな。オッドキャットが負ければギルドポイントが大幅に下がるだけでなく、遥か格下に負けたという記録が残って一生の恥になるだろう。俺自身の身もかかっているしな。プレッシャーはある。
けれど……それ以上に、ワクワクしている自分がいる。
どうやら俺は戦闘狂の気質があるらしい。飯塚や美亜と戦えるのが楽しみで仕方ない。
「如月」
「は、はい!」
「待ってろ。お前が抱える柵全部、俺がぶっ壊してやる」
「っ!?」
如月は耳を真っ赤にし、なぜかまたお面を被り出した。
「……は、葉村さんは……ちょっと言葉を選んだ方がいいです……」
「え!? なにか気に障るようなこと言ったか?」
「いやぁ、葉村君は歯が浮くようなセリフを平然と吐くよね~。僕もナルシストな方だと思うけど、君には負けるよ」
「なっ!? 俺はナルシストじゃないぞ!」
いつも気を使って発言しているつもりなんだけど、俺の言葉ってなぜか人の逆鱗に触れるんだよな……無自覚でこれはまずいよな。改善しなければ。
---
ひとまず解散となり、俺はアパートに帰った。
「ん?」
「やっと来たわね……」
俺の部屋の前、門番のように美亜が立ち塞がっていた。
「へぇ。敦君が言ってた通りだ。機械の右腕……気持ち悪っ。恥ずかしくないわけ? まだ片腕の方が目立たないじゃない」
「余計なお世話だ」
「は? なにその言葉遣い……うざ」
なんか、あんまりビビってないな俺。あんなに恐怖の対象だったのに……威圧感や単純な強さで言えばミノタウロスには劣るし、コイツの性格は酷いモノだが飯塚よりはマシ。美人を相手にした時の特有の緊張感も無くなったな、アビスや如月と話してきたからかな。なんというか、全体的に上位の奴らと対峙してきたから美亜への恐れが減っている。
「部屋、入れなさいよ」
「別にいいけど、変なこと考えてないだろうな?」
ペア解消された腹いせに部屋を荒らされでもしたら堪らない。
「は、はぁ!? 何言ってんのアンタ!! わ、私がアンタなんか襲うわけないでしょ!」
なぜか美亜は顔を赤くして取り乱した。なに想像してんだコイツ。
俺は部屋の鍵を開け、扉を開く。
「入れよ」
俺がまず玄関で靴を脱ぎ、部屋に上がる。
すると美亜がブーツを脱がずに部屋に上がろうとしやがった。
「土足厳禁だよ!」
「冗談よ」
お前の場合冗談に思えないっての。
美亜はブーツを脱ぎ、部屋に上がるとすぐにしかめっ面した。
「こんな狭いとこ住んでるの? 嘘、ワンルーム? マジで?」
コイツ、誰のせいでこんなボロアパートに住んでいるのかわかってるのか? 俺だって、叶うことなら築70年のアパートじゃなくて新築の1LDKに泊まりたいよ!
「どうぞ」
ちゃぶ台に湯呑を置く。
俺と美亜はちゃぶ台を挟んで向かい合って座る。
「それで、用件は?」
「交渉よ」
「交渉?」
「ええ。そろそろ自分の選択に後悔してると思ってね」
何言ってんだコイツ。
「今なら前と同じ条件で雇ってあげるわ。敦君にも許すよう言ってあげる」
ホント、何言ってんだコイツは……。
―――――――
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飯塚は狂ったように笑いだした。
「言ったな唯我! 二言はねぇぞ!! こっちはシーカーで、お前達はサポーターで戦う!! 確かにそう言ったよなぁ!?」
「うん! 対戦形式は3対3のバトルロイヤル。フィールドなどの要素はギルド協会に委ねる。これでどうかな?」
「異論なしだ!」
「オッケー。じゃあ明日一緒にギルド協会本部に行ってデュエルの申請をしてもらうよ。互いのギルドマスターの承認が無いとデュエルはできないからね」
トントン拍子で話が進んでいく。
シーカーvsサポーターなんて、普通に考えればシーカーの圧勝。飯塚にとってこれは勝ち戦以外の何でもない。如月も動揺しているからきっとフェンリル有利と見ているんだろう。
しかし、俺とアビスは違う思考をしている。
サポーターのみ。ということは、現在サポーターの俺も出られるというわけだ。それなら十分に勝機はある。なんせ俺は飯塚が敗走した赤眼のミノタウロスに勝利しているからな。俺の実力は明確に飯塚より上だろう。
相手が出してくる3人はA級シーカーである美亜と飯塚、他にA級シーカーはいないからB級シーカーの誰かを出してくるはず。美亜も飯塚も手の内は知り尽くしている。あっちは俺を舐め腐っているし、こちらに分がある。
「思わぬ収穫だぜ。お前らに勝てば、一気にギルドランキング100位以内には入れる。首を洗って待ってな」
笑い声を病室に木霊させながら飯塚は病室を去る。
「い、いいんですか! あんな無茶なハンデ……」
如月がアビスに問う。
「問題ない。こっちは葉村君を出せるからね」
「は、葉村さんは確かに凄いですけど……さすがにシーカー3人相手にするのはきついんじゃないですか?」
「別に俺1人で戦うわけじゃない。他に2人、味方がいる。オッドキャットのトップクラスのサポーターを出してくれるんだろ?」
「もちろんだ。君が好きに選んでいいよ。後でウチに所属するサポーターの一覧表を送ろう。欲しい項目は?」
「使える魔法と体術の評価と特殊技能。この3点は確実に入れてくれ」
「わかった。今日中に準備しよう」
オッドキャットvsフェンリル。如月を賭けた戦い。責任重大だな。オッドキャットが負ければギルドポイントが大幅に下がるだけでなく、遥か格下に負けたという記録が残って一生の恥になるだろう。俺自身の身もかかっているしな。プレッシャーはある。
けれど……それ以上に、ワクワクしている自分がいる。
どうやら俺は戦闘狂の気質があるらしい。飯塚や美亜と戦えるのが楽しみで仕方ない。
「如月」
「は、はい!」
「待ってろ。お前が抱える柵全部、俺がぶっ壊してやる」
「っ!?」
如月は耳を真っ赤にし、なぜかまたお面を被り出した。
「……は、葉村さんは……ちょっと言葉を選んだ方がいいです……」
「え!? なにか気に障るようなこと言ったか?」
「いやぁ、葉村君は歯が浮くようなセリフを平然と吐くよね~。僕もナルシストな方だと思うけど、君には負けるよ」
「なっ!? 俺はナルシストじゃないぞ!」
いつも気を使って発言しているつもりなんだけど、俺の言葉ってなぜか人の逆鱗に触れるんだよな……無自覚でこれはまずいよな。改善しなければ。
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ひとまず解散となり、俺はアパートに帰った。
「ん?」
「やっと来たわね……」
俺の部屋の前、門番のように美亜が立ち塞がっていた。
「へぇ。敦君が言ってた通りだ。機械の右腕……気持ち悪っ。恥ずかしくないわけ? まだ片腕の方が目立たないじゃない」
「余計なお世話だ」
「は? なにその言葉遣い……うざ」
なんか、あんまりビビってないな俺。あんなに恐怖の対象だったのに……威圧感や単純な強さで言えばミノタウロスには劣るし、コイツの性格は酷いモノだが飯塚よりはマシ。美人を相手にした時の特有の緊張感も無くなったな、アビスや如月と話してきたからかな。なんというか、全体的に上位の奴らと対峙してきたから美亜への恐れが減っている。
「部屋、入れなさいよ」
「別にいいけど、変なこと考えてないだろうな?」
ペア解消された腹いせに部屋を荒らされでもしたら堪らない。
「は、はぁ!? 何言ってんのアンタ!! わ、私がアンタなんか襲うわけないでしょ!」
なぜか美亜は顔を赤くして取り乱した。なに想像してんだコイツ。
俺は部屋の鍵を開け、扉を開く。
「入れよ」
俺がまず玄関で靴を脱ぎ、部屋に上がる。
すると美亜がブーツを脱がずに部屋に上がろうとしやがった。
「土足厳禁だよ!」
「冗談よ」
お前の場合冗談に思えないっての。
美亜はブーツを脱ぎ、部屋に上がるとすぐにしかめっ面した。
「こんな狭いとこ住んでるの? 嘘、ワンルーム? マジで?」
コイツ、誰のせいでこんなボロアパートに住んでいるのかわかってるのか? 俺だって、叶うことなら築70年のアパートじゃなくて新築の1LDKに泊まりたいよ!
「どうぞ」
ちゃぶ台に湯呑を置く。
俺と美亜はちゃぶ台を挟んで向かい合って座る。
「それで、用件は?」
「交渉よ」
「交渉?」
「ええ。そろそろ自分の選択に後悔してると思ってね」
何言ってんだコイツ。
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ホント、何言ってんだコイツは……。
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