3 / 42
第3話 再会と後悔……と不思議な期待
しおりを挟む
「さっきの奴、知らない男か?」
「うん……歩いていたら、いきなり声掛けられて……断ったら強引に……」
普通の女の子であれば、見知らぬ男に声を掛けられたら怖くて当然だろう。
流石にこのまま一人で置いていくわけにはいかないか。
落ち着くまでは傍にいるべきか?
「……立てるか?」
「あ、ありがと」
俺が手を差し出すと、少女はギュッと握り返した。
きっとまだ不安なのだろう。
この手を離さないで欲しいと、そんな願いが籠っているのかもしれない。
俺は、そのまま手を引き彼女を立ち上がらせた。
まだ呆然としているようだが、緊張から目が赤く潤んでいた。
少しずつ落ち着きを取り戻してきたようで、少女は俺の顔を見つめる。
「どうかしたか?」
「あ、え、えっと……た、助けてくれて、ありがとう、ございます」
ポッと赤く染まる頬。
髪を明るく染めギャルのような外見をしているが、中身はまるで清純派の美少女のようだ。
「礼なんていいよ。
もう……大丈夫そうか? 一人で不安なら、駅くらいまでなら付き合えるぞ?」
我ながらなんてお人好しなことを言っているのかと思ったが、どうせこの女の子との縁はここまでで、二度と交わることはない。
だから……このくらいのお節介はしても、俺の人生に支障はないだろう。
「で、電車で来たので……駅まで行ければ……でも……迷惑じゃ、ない?」
「別にいいよ。
途中まで方向は同じだからな」
「ありがと……」
少女は安堵しように微笑を浮かべた。
「あのさ……落ち着いたなら、そろそろ手を離してもらってもいいか?」
「え……はうっ!?」
俺に指摘されると、少女はぎゅっと握っていた手を慌てて離した。
「ご、ごめん……」
「いいよ。それじゃ、行くか」
頷く少女を見て、俺は歩き出した。
その少し後ろを付いてくる少女。
歩幅を合わせてゆっくりと進んでいく。
それから、俺たちは特に言葉を交わすことなく……駅まで辿り着いた。
「それじゃな」
「ぁ……」
俺は直ぐに別れを告げる。
これで少女との縁はおしまいだ。
そう思っていたのだが、
「……うん?」
踵を返したのと同時に服の裾を引かれた。
振り向くと、少女が赤くなった顔を俺に向けている。
「あ、あの……お、お礼――まだ、何もできてないから」
「お礼? もう、ありがとうって言ってくれたろ?」
「そ、それだけじゃなくて、何か……えっと、直ぐに思い浮かばないけど……あ、あの……そうだ! 連絡先、教えてもらっちゃ、ダメ、かな?」
少女は真剣な、でも拒絶されることを不安に思う表情を俺に向けた。
本当にさっきのことを感謝してくれていて、ただ何かお礼がしたいと、純粋にそう思ってくれているだけなのが見てわかる。
きっと優しい子なのだろう。
(……連絡先を教えても……返さなければいいだけか)
ここで教えても、ブロックしてしまえばそれで済む。
「わかった」
俺はメールアプリのQRコードを表示させた。
「あ、ありがと!」
パッと眩しい笑みを浮かべて、少女は自分のスマホを取り出す。
「……えっと……こう、だよね?」
そして慣れない手付きでQRコードを読み込んでいった。
「登録できた、よね?」
「ああ、大丈夫だ」
家族としか使用しなくなったメールアプリ、凜華という名前が登録された。
ブロックしてしまえば直ぐに消えて元通りだ。
「じゃあ、行くから」
「うん……あの、助けてくれて、本当に、ありがと」
「……ああ、それじゃな」
それだけ伝えて駅から離れていく。
今度こそ凜華は俺を止めることはなかった。
※
「ただいま」
マンションの鍵を開いて玄関に入る。
同時にスマホが震えたのがわかった。
それを取り出すと、
『さっきは本当に助かりました。
今度、どこかで会ってお礼をさせてください。
本当にありがとう。』
それは凛華からのメールだった。
短い文章で飾り気もないものだったけど、それは彼女の感謝の気持ちが十分に伝わるものだった。
友達はいらない。
その想いに変わりはない。
それでも、
「おかえりなさいお兄ちゃん。
遅かったですけど、何かありましたか?」
「買い物の後、少し散歩をしてたんだ」
「そうでしたか。
買い出しありがとうございました。
バッチリ美味しいの作りますから、夕飯も期待しててください!」
「ああ、楽しみにしてる」
竜胆に対して返事を送り返すことはなかったけど。
いつもより少しだけ、俺の心は温かくなっている感じがしたんだ。
※
そして翌日の早朝。
高校の入学式直前の教室で――。
「え?」
「あっ!?」
扉を開いて直ぐに目に入ったのは、一際目立つ金髪とモデル顔負けの美少女。
そう。
再び俺たちの道は繋がり、出会った。
言っておくけど、これは運命の赤い糸で俺たちが結ばれてるわけじゃない。
そんなお決まりあってたまるわけがない。
これは、ただの偶然で……だけど、
「また、会えた」
「……」
俺に満面の笑みを向ける凛華の顔を見ていたら、こいつとは何かあるんじゃないかって、そんな不思議な予感が胸の中に渦巻いていた。
※
これが俺と竜胆凛華《 りんどうりんか》の出会いの物語だ。
その後、竜胆が俺にあれやこれやと迫ってきたのは言うまでもないのだが……目立つ場所で俺に話し掛けないことを条件に、今も友人未満の関係が続いている。
だからこそ、俺と竜胆は教室にいる時はこっそりメールで会話をしていた。
『昼休み、いつもの空き教室だかんね』
『友達と食べなくてもいいのか?』
『へーき。
美愛たち、あたしが彼氏と食べてると思ってるみたいだから。
違うって言ってるんだけどね』
午前最後の授業に入る前の休み時間にしたメールがこんな感じだ。
クラス内ヒエラルキー最上位の美少女が、最底辺以下の存在と昼食を一緒にしていると思う奴は、きっとこの学校には一人もいないだろう。
「うん……歩いていたら、いきなり声掛けられて……断ったら強引に……」
普通の女の子であれば、見知らぬ男に声を掛けられたら怖くて当然だろう。
流石にこのまま一人で置いていくわけにはいかないか。
落ち着くまでは傍にいるべきか?
「……立てるか?」
「あ、ありがと」
俺が手を差し出すと、少女はギュッと握り返した。
きっとまだ不安なのだろう。
この手を離さないで欲しいと、そんな願いが籠っているのかもしれない。
俺は、そのまま手を引き彼女を立ち上がらせた。
まだ呆然としているようだが、緊張から目が赤く潤んでいた。
少しずつ落ち着きを取り戻してきたようで、少女は俺の顔を見つめる。
「どうかしたか?」
「あ、え、えっと……た、助けてくれて、ありがとう、ございます」
ポッと赤く染まる頬。
髪を明るく染めギャルのような外見をしているが、中身はまるで清純派の美少女のようだ。
「礼なんていいよ。
もう……大丈夫そうか? 一人で不安なら、駅くらいまでなら付き合えるぞ?」
我ながらなんてお人好しなことを言っているのかと思ったが、どうせこの女の子との縁はここまでで、二度と交わることはない。
だから……このくらいのお節介はしても、俺の人生に支障はないだろう。
「で、電車で来たので……駅まで行ければ……でも……迷惑じゃ、ない?」
「別にいいよ。
途中まで方向は同じだからな」
「ありがと……」
少女は安堵しように微笑を浮かべた。
「あのさ……落ち着いたなら、そろそろ手を離してもらってもいいか?」
「え……はうっ!?」
俺に指摘されると、少女はぎゅっと握っていた手を慌てて離した。
「ご、ごめん……」
「いいよ。それじゃ、行くか」
頷く少女を見て、俺は歩き出した。
その少し後ろを付いてくる少女。
歩幅を合わせてゆっくりと進んでいく。
それから、俺たちは特に言葉を交わすことなく……駅まで辿り着いた。
「それじゃな」
「ぁ……」
俺は直ぐに別れを告げる。
これで少女との縁はおしまいだ。
そう思っていたのだが、
「……うん?」
踵を返したのと同時に服の裾を引かれた。
振り向くと、少女が赤くなった顔を俺に向けている。
「あ、あの……お、お礼――まだ、何もできてないから」
「お礼? もう、ありがとうって言ってくれたろ?」
「そ、それだけじゃなくて、何か……えっと、直ぐに思い浮かばないけど……あ、あの……そうだ! 連絡先、教えてもらっちゃ、ダメ、かな?」
少女は真剣な、でも拒絶されることを不安に思う表情を俺に向けた。
本当にさっきのことを感謝してくれていて、ただ何かお礼がしたいと、純粋にそう思ってくれているだけなのが見てわかる。
きっと優しい子なのだろう。
(……連絡先を教えても……返さなければいいだけか)
ここで教えても、ブロックしてしまえばそれで済む。
「わかった」
俺はメールアプリのQRコードを表示させた。
「あ、ありがと!」
パッと眩しい笑みを浮かべて、少女は自分のスマホを取り出す。
「……えっと……こう、だよね?」
そして慣れない手付きでQRコードを読み込んでいった。
「登録できた、よね?」
「ああ、大丈夫だ」
家族としか使用しなくなったメールアプリ、凜華という名前が登録された。
ブロックしてしまえば直ぐに消えて元通りだ。
「じゃあ、行くから」
「うん……あの、助けてくれて、本当に、ありがと」
「……ああ、それじゃな」
それだけ伝えて駅から離れていく。
今度こそ凜華は俺を止めることはなかった。
※
「ただいま」
マンションの鍵を開いて玄関に入る。
同時にスマホが震えたのがわかった。
それを取り出すと、
『さっきは本当に助かりました。
今度、どこかで会ってお礼をさせてください。
本当にありがとう。』
それは凛華からのメールだった。
短い文章で飾り気もないものだったけど、それは彼女の感謝の気持ちが十分に伝わるものだった。
友達はいらない。
その想いに変わりはない。
それでも、
「おかえりなさいお兄ちゃん。
遅かったですけど、何かありましたか?」
「買い物の後、少し散歩をしてたんだ」
「そうでしたか。
買い出しありがとうございました。
バッチリ美味しいの作りますから、夕飯も期待しててください!」
「ああ、楽しみにしてる」
竜胆に対して返事を送り返すことはなかったけど。
いつもより少しだけ、俺の心は温かくなっている感じがしたんだ。
※
そして翌日の早朝。
高校の入学式直前の教室で――。
「え?」
「あっ!?」
扉を開いて直ぐに目に入ったのは、一際目立つ金髪とモデル顔負けの美少女。
そう。
再び俺たちの道は繋がり、出会った。
言っておくけど、これは運命の赤い糸で俺たちが結ばれてるわけじゃない。
そんなお決まりあってたまるわけがない。
これは、ただの偶然で……だけど、
「また、会えた」
「……」
俺に満面の笑みを向ける凛華の顔を見ていたら、こいつとは何かあるんじゃないかって、そんな不思議な予感が胸の中に渦巻いていた。
※
これが俺と竜胆凛華《 りんどうりんか》の出会いの物語だ。
その後、竜胆が俺にあれやこれやと迫ってきたのは言うまでもないのだが……目立つ場所で俺に話し掛けないことを条件に、今も友人未満の関係が続いている。
だからこそ、俺と竜胆は教室にいる時はこっそりメールで会話をしていた。
『昼休み、いつもの空き教室だかんね』
『友達と食べなくてもいいのか?』
『へーき。
美愛たち、あたしが彼氏と食べてると思ってるみたいだから。
違うって言ってるんだけどね』
午前最後の授業に入る前の休み時間にしたメールがこんな感じだ。
クラス内ヒエラルキー最上位の美少女が、最底辺以下の存在と昼食を一緒にしていると思う奴は、きっとこの学校には一人もいないだろう。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる