死んでもお前の恋人にならない!!!

桜崎 零(サクラザキ レイ)

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16 …俺をこうしたんだから、責任取ってよ。 センセー…。

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「…ちょっとまて。今お前は、告白をしたのか?それとも脅迫をしたのか?」

「どっちも♡」

「…俺をからかってるなら悪いがその手にはのらんぞ。」

「いや、本気だよ?」

「本気って…だいたい会ってまだ1ヶ月くらいなのに、好きになれるわけねぇだろ。」

「なれるよ。俺、センセーのこと好きなんだもん。」

黒岩は真っ直ぐ俺の目を見て顔を近づけてくる。意味がわからない。普通なれる訳がない。

「…そういうの…あまり軽く言わない方がいいぞ…。」

「まだ信じてくれないの?なら、試してみる?」

「…試すってどうやって。」

「今からセンセの好きなところ一つ言う度にキスしてくから。」

「…は?!ちょっ、待てって。」

「まず、誰に対しても平等で接してくれるところ、すごく好き。」
ーチュ

「へっ、?」

俺の意見なんて聞かずに黒岩は俺の唇に優しくキスをする。

「自分よりも生徒の方を優先するせいで、次の日すごいクマできてるところとか、好き。」ーチュ

「ちょ、ま…」

「本人は顔に出ないと思ってるけど、実はめちゃくちゃ分かりやすく出てるところとか可愛くて好き。」

「嘘だっ、だって今まで誰にもバレたことないもん!」

「…じゃあ、俺だけが知ってるんだ。ニカ」

ードキ
黒岩の嬉しそうな顔を初めて見た。お前、そんなふうに笑うんだな…。んっ?ドキ?何俺はときめいてるんだ!はやくこんな茶番辞めさせねぇと。黒岩を剥がそうとするが、ビクともしない。本人は力を入れているのか分からないほど余裕な表情だ。

「自分の身長が小さいのを気にしてるところとか、可愛いくて好き。」ーチュ

「なっ、なんで知ってっ!」

油断していると、黒岩は俺の両腕を押え体重を乗せてきた。こいつ力強すぎだろ!焦っているのをお構い無しに、黒岩は次々と言葉を並べていく。

「形の整った唇。」ーチュ

「んっ、」ービク

「いつも真っ直ぐに伸びた背筋。」ーチュ

「優しくてずっと聴いていたい声。」ーチュ

「触るとひんやり冷たくて敏感な体。」ーチュ

「…もぅ、やめっ…」

「向上心が強くて、うざいくらい真面目でお節介。」
ーチュ

「…ふっ…はぁっ、」

息…が…っ。





「こんな俺でも見捨てないでいてくれる、優しい人。」ーチュ





「わ……た……、わか、ったから…。
 もぅ…やめてくれ…」

「………。」

「…ハァ…ハァ…黒岩?」

「俺にだけ素で接してくれるところ。」ーレロ

「…うわぁっ、」

舌が…入っ…て…。
あれ…?息ってどうやってするんだっけ…。
教室にくちゅくちゅと音が鳴り響く。どれぐらいキスをされたのだろうか、立つのもきつい。

「…ぷぁっ…ハァ…ハァ。」

「…センセ、今どれだけ自分がえろい顔をしてるかわかる?」

「…へぇ?」

頭がふわふわする。熱い。

「これでわかった?俺がどれだけセンセーの事好きか。」

「…わ……ねぇ…。」

「ん?」

「…わかん…ねぇ…よ。だって…昨日まであんたに敵対視してたのに…なのになんで…俺のこと…好きになれるんだ…。」

黒岩はさっきの表情とは少し変わり、優しい目をしていた。

「…それはね。自分でも認めたくないほどアンタのことが忘れられねぇんだわ。どんなに嫌いでも、アンタのこと気になっちゃって目で追っちゃってるし、どれだけ避けようとしても、アンタのことを思い出しちまうんだ。それに…」

黒岩の手が俺の左頬を触る。

「……?」

「昨日、アンタが俺に言った

 『俺が思う大人は、
  子供がどんな失敗したとしても
  チャンスを与えて導くのが大人だ』って言葉。
 
  あの言葉のせいで今まで考えてたことが
  全部くだらなく思えちゃって…
  ……どうしよぅ…センセ
  …俺、アンタみたいな大人になりたい。
  アンタのそばにいたい。
  ……どうしてくれんの、センセ。
  …俺をこうしたんだから、責任取ってよ。
  センセー…。」

一瞬こいつが少し可愛く見えてしまった。
そう話す黒岩は、まるで小さい子供が
頑張って相手に伝えようとする
一生懸命な姿に見えてしまったから。

黒岩は今まで見たことがないくらい
弱々しくなり、掴んでいた腕を離して、
俺の肩に顔を伏せ、
今度はそっと俺を抱きしめた。
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