1 / 1
1
しおりを挟む
「はっ!」
「ふん!」
魔王城にて複数の声が鳴り響き爆発音や剣戟のキィンという音が鳴り響いている
勇者と魔王の最終決戦だ
「くそっ!」
「その程度か…拍子抜けだな」
勇者は悔しがり魔王は余裕の顔をしている
「負けない…この世界の為にも…僕は、お前を討つ!!」
「ほう、では頑張るがよい…」
再び魔法が飛び交い剣戟の音が辺りに響き渡る
数は三対一、正確には魔王が分身しているので3対2だ
「ほう、魔法はなかなかやるが…」
「くっ!」
勇者は剣で押し負ける
「聖剣でこの程度か…」
魔王は黒い黒い剣を勇者に向ける、魔剣だ…
「貴様の聖剣は普通の刀は切れる…ただそれだけだ…」
勇者は覚醒しない…覚醒元は魔王によって全て断たれた…
「諦めなければ奇跡は必ず!」
「起きると良いなぁ~奇跡…」
勇者は必死にこちらに向かってくる
「無駄と知って尚挑んでくるその意気はよし、だが…」
何度かの剣戟で再び勇者は押し返される
「最早お前の仲間も限界が近いようだぞ?」
他の仲間も魔力の限界が近い
「くっそ~!」
「ははは、もう諦めてよ…」
「諦めない…お前が人を苦しめている元凶だ!」
「だが今、お前は私には勝てない」
「だとしても!!」
勇者は立ち上がる
魔王は先程の余裕の笑みが消え
「ふん、勇敢な勇者かと思ったが…蛮勇だったか…もうよい!」
後ろの魔王は魔法を展開する
「止めたければ頑張ることだな…」
「くっ!」
立つことが精一杯の勇者と仲間は動くことができない
「ふん、つまらん…恨むならそんな役目を選んだ女神を恨め…炎獄」
業火に焼かれる勇者
皆の勇者パーティーの悲鳴が響き渡る
「………」
その様子を魔王は無表情で見つめている
やがて勇者パーティーは跡形もなく消える
「はぁ、何度も経験しているとはいえ心痛むな…」
彼も魔の王をしている以上負ければ自分の部下たちやその家族が死ぬ
勇者が背負っているように魔王も魔族の民を背負っている
「さて、次の勇者はきちんと状況判断できる奴だといいな…」
魔王だって魔の王なだけで感情がある
人を殺したいわけではなく、守るために仕方なく魔の王として、民を守るために戦っている
「王よ…無事でしたか!!」
「あぁ…今回もなんとかな…」
「これを機に人間を滅ぼしてしまっては?」
「いや、それは良い…」
「ですが…」
魔王だって感情があるので勇者を殺し心がどんどん疲弊しないか部下は心配している
「よい、次の戦いまで備えよ」
「かしこまりました」
部下は部屋を出ていくのだった
「ふん!」
魔王城にて複数の声が鳴り響き爆発音や剣戟のキィンという音が鳴り響いている
勇者と魔王の最終決戦だ
「くそっ!」
「その程度か…拍子抜けだな」
勇者は悔しがり魔王は余裕の顔をしている
「負けない…この世界の為にも…僕は、お前を討つ!!」
「ほう、では頑張るがよい…」
再び魔法が飛び交い剣戟の音が辺りに響き渡る
数は三対一、正確には魔王が分身しているので3対2だ
「ほう、魔法はなかなかやるが…」
「くっ!」
勇者は剣で押し負ける
「聖剣でこの程度か…」
魔王は黒い黒い剣を勇者に向ける、魔剣だ…
「貴様の聖剣は普通の刀は切れる…ただそれだけだ…」
勇者は覚醒しない…覚醒元は魔王によって全て断たれた…
「諦めなければ奇跡は必ず!」
「起きると良いなぁ~奇跡…」
勇者は必死にこちらに向かってくる
「無駄と知って尚挑んでくるその意気はよし、だが…」
何度かの剣戟で再び勇者は押し返される
「最早お前の仲間も限界が近いようだぞ?」
他の仲間も魔力の限界が近い
「くっそ~!」
「ははは、もう諦めてよ…」
「諦めない…お前が人を苦しめている元凶だ!」
「だが今、お前は私には勝てない」
「だとしても!!」
勇者は立ち上がる
魔王は先程の余裕の笑みが消え
「ふん、勇敢な勇者かと思ったが…蛮勇だったか…もうよい!」
後ろの魔王は魔法を展開する
「止めたければ頑張ることだな…」
「くっ!」
立つことが精一杯の勇者と仲間は動くことができない
「ふん、つまらん…恨むならそんな役目を選んだ女神を恨め…炎獄」
業火に焼かれる勇者
皆の勇者パーティーの悲鳴が響き渡る
「………」
その様子を魔王は無表情で見つめている
やがて勇者パーティーは跡形もなく消える
「はぁ、何度も経験しているとはいえ心痛むな…」
彼も魔の王をしている以上負ければ自分の部下たちやその家族が死ぬ
勇者が背負っているように魔王も魔族の民を背負っている
「さて、次の勇者はきちんと状況判断できる奴だといいな…」
魔王だって魔の王なだけで感情がある
人を殺したいわけではなく、守るために仕方なく魔の王として、民を守るために戦っている
「王よ…無事でしたか!!」
「あぁ…今回もなんとかな…」
「これを機に人間を滅ぼしてしまっては?」
「いや、それは良い…」
「ですが…」
魔王だって感情があるので勇者を殺し心がどんどん疲弊しないか部下は心配している
「よい、次の戦いまで備えよ」
「かしこまりました」
部下は部屋を出ていくのだった
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
追放された偽物聖女は、辺境の村でひっそり暮らしている
潮海璃月
ファンタジー
辺境の村で人々のために薬を作って暮らすリサは“聖女”と呼ばれている。その噂を聞きつけた騎士団の数人が現れ、あらゆる疾病を治療する万能の力を持つ聖女を連れて行くべく強引な手段に出ようとする中、騎士団長が割って入る──どうせ聖女のようだと称えられているに過ぎないと。ぶっきらぼうながらも親切な騎士団長に惹かれていくリサは、しかし実は数年前に“偽物聖女”と帝都を追われたクラリッサであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる