隠された彼女の真実

ゆうき

文字の大きさ
2 / 2

後編

しおりを挟む
 一応リストにある全員に話を聞いた
 正直しばきたくなるのをぐっと抑え話を聞く
 彼らはあの件以来彼女に会うのは極力控えているそうだ…
 まぁ、親衛隊があれだし、そうそう手出しは出来ないよなぁ~
 彼女の親衛隊は超武闘派で彼女がピンチなら全力で暴力も辞さない面子だ…

 (俺も何回殺されかけたか…)
 
 一応リスト全員に話を聞き、数学の奥寺の方へ向かう
 
 「一応全員に聞いたが何もなかった…彼女は自殺に間違いないみたいだ…」
 「そうか…」
 「一応リストを確認してもらえますか?」
 「あぁ…」
 
 彼に親衛隊の一人に書いてもらったリストを渡す
 
 「ん?一人足りないぞ…」
 「足りない?」

 書き忘れたのだろうか…

 「誰か足りないんですか?」
 「あぁ…あいつがいない…」
 
 その名前を聞いて僕はそいつの下へ向かう
 親衛隊に彼女について聞きたいことがあるといって住所を教えてもらい屋上へ向かう

 「やっぱりここでしたか…代表…」
 「早かったね…」
 「いや~おびき寄せるならこの方が良いかなっと…」
 「まんまとおびき寄せられたってわけか…」
 「彼女が死んで追い詰められて自殺…足が着くことはない…貴方にとって最高のシナリオはここしかないと思ってね…」
 「死なないよ…証拠はないしな…」
 「何故リストに自分を消したんですか?」
 「う~ん…信用を失いたくないからかな?」
 「親衛隊なら尚更厳しい処罰が必要なのでは?」
 「それを言われると痛いなぁ~」
 「今回の件は親衛隊に報告しています」
 「…そうか……」
 「貴方が殺したんですか?」
 「どうしてそう思うんだい?」
 「彼女が自殺するようには見えなかったから…」
 
 僕が告白したあの日、心の底から嬉しそうな顔をしていた彼女が自殺するなんて考えられないし、考えたくない…

 「そこは想像にお任せするよ…」

 答えるわけがない…わかってはいた…
 
 「まぁ、僕はこれ以上はどうしようもないので何もしません…」  
 
 そう言って僕は屋上を後にして一時間ほどして代表は屋上から身を投げるのだった
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

夫から「用済み」と言われ追い出されましたけれども

神々廻
恋愛
2人でいつも通り朝食をとっていたら、「お前はもう用済みだ。門の前に最低限の荷物をまとめさせた。朝食をとったら出ていけ」 と言われてしまいました。夫とは恋愛結婚だと思っていたのですが違ったようです。 大人しく出ていきますが、後悔しないで下さいね。 文字数が少ないのでサクッと読めます。お気に入り登録、コメントください!

壊れていく音を聞きながら

夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。 妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪 何気ない日常のひと幕が、 思いもよらない“ひび”を生んでいく。 母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。 誰も気づきがないまま、 家族のかたちが静かに崩れていく――。 壊れていく音を聞きながら、 それでも誰かを思うことはできるのか。

奪った代償は大きい

みりぐらむ
恋愛
サーシャは、生まれつき魔力を吸収する能力が低かった。 そんなサーシャに王宮魔法使いの婚約者ができて……? 小説家になろうに投稿していたものです

不貞の末路《完結》

アーエル
恋愛
不思議です 公爵家で婚約者がいる男に侍る女たち 公爵家だったら不貞にならないとお思いですか?

10年前に戻れたら…

かのん
恋愛
10年前にあなたから大切な人を奪った

もう終わってますわ

こもろう
恋愛
聖女ローラとばかり親しく付き合うの婚約者メルヴィン王子。 爪弾きにされた令嬢エメラインは覚悟を決めて立ち上がる。

悪意のパーティー《完結》

アーエル
ファンタジー
私が目を覚ましたのは王城で行われたパーティーで毒を盛られてから1年になろうかという時期でした。 ある意味でダークな内容です ‪☆他社でも公開

処理中です...