告白したが後悔はない!

ゆうき

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クリスマス

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 告白した

 「僕と付き合ってください!」
 「ごめんなさい…」
 
 見事に玉砕した…
 感触は悪くなかったはずなのにどうしてなのだろう…
 
 「あんたは理想が高すぎるのよ…」
 「そうかな?」
 「そうよ…ボソボソ…」
 「何か言った?」
 「なんでもないわよ!」

 (何だあいつ…)
 
 幼馴染の彼女はいつもこうだ…何かと相談に乗っては理想が高いだのなんだのっていちゃもんをつけてくる

 「とにかく!あんたは一生彼女なんてできないわよ!…」
 「うるせぇ!お前だって彼氏いねぇじゃねぇか!」

 そう言ってお互いぎゃーぎゃー騒いでいると

 「また始まったよ…」
 「ねぇ~」
 「「こいつとはそんなんじゃない!」わよ!」
 
 お互いに見つめ

 「真似すんな!」
 「そっちこそ!」

 毎年この会話は続いている
 中学、高校と一緒なのだが
 
 「六年間出来ないとかなんかの呪いなのか?」
 「全くねぇ~」
 「お前ってモテそうなのに彼氏いないよな…」
 「だって私には好きな人がいるからそれ以外は無理」
 「お前こそ理想が高いんじゃないのか?」
 「待ってればいつか来るわよ…私可愛いし」
 「自分で言うか…」
 
 確かに彼女は可愛い…黒髪ポニーテールだしクリッとした丸い目に人懐っこい性格

 (これでモテないわけないよなぁ~)

 「今年どうしよう」
 「今年でしょ」
 「今年も毎年恒例の僕と彼女の両親のパーティーかぁ~寂しいクリスマスだ…」
 「お互いにね…」
 
 そう言う彼女は悲しいというよりは嬉しそうな顔をして僕を見ている
 
 (そんなにクリスマスボッチの僕を見て楽しいのか!!)
 
 「何でそんなうれしそうなんだよ…」
 「うん?クリスマス一人で落ち込んでるのを見て楽しいからに決まってるじゃない」
 「性格悪いな!!」
 
 来年こそ彼女を作るぞ!と意気込むと同時に今年の告白の反省をするのだった
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