39 / 57
紅&克也編〜2〜
◇
しおりを挟む
(せっかく本番なのに、何か……結局、気まずいままだ)
文化祭本番前。カッコいい王子の衣装を身に纏いながらも冴えない表情を浮かべる紅は、大きく溜息を吐きそうになった。
前日、克也はアーサーにも顔を見せなかった。あの日……バイトの途中に喧嘩してから、まともに話もしないまま、劇の本番当日を迎えてしまったのだ。
「全く、どうしてこんなことに……」
いざと言う時に頼りになる、優しい彼氏ができた高校生活。最初の文化祭……とっても楽しくて素敵な思い出になるはずだったのに。
すると、そのおでこが、ピンクのネイルのついた爪にピコッと弾かれた。
「いたっ!」
「これ! 何を、浮かない顔をしてるのよ。あと五分で本番でしょ」
目の前では、王子の衣装の着付の最終チェックをしていた結奈が白い歯を見せてニッと笑っていた。
「別に……本番に向けて、集中しているのよ」
「そうね、集中してもらわないと困るわ。だって、うちのクラスの劇があんた達の痴話喧嘩の所為でめちゃくちゃになったらもう、洒落になんないもの」
そんなことを言う彼女は「キャハハッ!」と笑い始めて、何だか寧ろ楽しそうだ。
「……ったく、他人事だと思って」
頬を膨らませる紅に、結奈はニッと片目を瞑りウィンクする。
「だから! 紅王子は可愛い白雪姫を救ってあげたら、ラブラブで仲直り間違いなしなんだから。本番が勝負よ、勝負!」
「いや、救うって言っても劇の中の話でしょうが……」
「あんた達にとっては劇も現実も、そう変わらないでしょ!」
「それは、あんたの彼氏の企みで……」
本場前だというのに、衣装・メイク担当の親友との下らない会話は弾む。そんなやりとりをしているうちに五分なんてあっという間に過ぎて、結奈はポンと紅の背を叩いた。
「ほら、紅王子! もう始まるわよ、あなたの出番」
「えっ、もう?」
「どう? 緊張、解けたでしょ?」
「うん……集中力も、だけど」
苦笑いする紅に、結奈はプッと吹き出した。
「ははっ! いいじゃん、いいじゃん。あんたはそのくらいがいいのよ。別に何から何まで脚本通りでなくても良いからさ。あんた流の『王子』で! もうこの際、爆発しちゃいなよ」
「えっ、いや。あんた、ついさっき、劇をめちゃくちゃにすんなって……」
「あら? そんなこと、言ったっけ? 兎に角、あんたが劇を楽しんでくれたら、私は一番、嬉しいからさ。思い切り、楽しんできなよ」
「結奈……」
どこまでも明るい親友の言葉に、紅は思わずジーンときた。
「ありがとう。そうよね、折角の文化祭なんだし! 楽しまなきゃ、だよね」
「ええ! 高校になってから、またあんたが昔のように笑ってくれるようになって、私も嬉しいんだから! 笑顔を見せてよ、紅王子!」
「うん!」
ニッと笑う結奈に、紅も飛び切りの笑顔を見せて……ついに、『白雪姫』の劇、本番がスタートしたのだった。
*
照明が舞台を照らすとともに、ナレーションが開始された。
-昔々、ある所に、それはそれは美しい『白雪』というお姫様がおりました。とても美しい白雪はしかし、たいそう無愛想で、誰のことも寄せ付けぬオーラを放っておりました。
同時に照明が克也の演じる白雪を照らすと、観客席のあちらこちらから歓声が沸いた。
「え、うそ。誰、あれ?」
「めっちゃ可愛い……一年に、あんな女子、いたっけ?」
そんな歓声を受けながらも、白雪は仏頂面をして、舞台上にセットされていたお花を集めていた。それは、役作りのためなのだろうが……だがしかし、いつにも増してムスッとしているようにも見える。
-草むらを散歩している途中でそんな白雪を見た王子は、一目で恋に落ちました。
ここで紅王子が登場すると……
「すごい……めっちゃ、カッコいいじゃん。誰、あの王子?」
「えーっと……あ、あの顔、見覚えある。一年の江崎さんよ、確か」
「えっ、あの超美人の!?」
「はぁ~、カッコいい! やっぱ美人さんって、ああいう格好をしたらすごいイケメンになるのよね」
そんな先程の歓声とは比べ物にならぬほどの黄色い歓声が沸き起こり、体育館を埋め尽くした。
しかし……紅王子はそっと白雪の方に足を運ぼうとするんだけれど、姫はそれに気付きもしないのか、無視を決め込んでいるのか、ただひたすらに花を集めているばかりで。そんな白雪の様子は役だとは分かっているのだけれど、紅の胸はずきんと痛んだ。
「あぁ、何て美しい姫……お話がしたい。少しでも近付きたい……なのに、僕にはその勇気がないんだ」
紅王子のその台詞には練習の時よりもさらに熱が込もり、体育館は歓声に笑い声で騒ついた。しかし、白雪はなおも無視を決め込んでいて……
(克也……こっちを向いて。向いてよぉ……)
紅の胸はさらに切なさを感じて、ギュッと締め付けられたのだ。
-臆病者の王子様は、いつまで経っても白雪姫に話しかける勇気がありませんでした。しかし……そんな、ある日のことです。
「へぃ、そこの綺麗なお姫さん。一緒に森の泉へ行かないかい?」
「我々小人と楽しいことをしようぜぇ!」
柄の悪い小人二人が、白雪姫を舞台袖へと引っ張っていこうとすると、白雪は本当に嫌そうな顔をした。
「嫌よ。どうして、あんた達なんかと……」
「ひょ~、可愛いねぇ! 俺達と楽しいこと、しようねぇ!」
(克也……!)
紅王子は、満を持して小人達の前に立ちはだかった。
しかし……
(あれ……? 声が出ない……)
練習ではあれほどスムーズに出た声が、どういうワケか、出てこない。
どうして? これは所詮は劇。実際に絡まれている人を助けようとしている訳でもない。なのに、どうして出てこないの……?
舞台の上で紅王子は立ち尽くして……その異様な雰囲気を感じ取った小人二人も、訝しげな表情を浮かべた。しかし、王子は口を開けるも何故か喉の奥がつっかえるように、言葉が出てこない……
その時だった。
「王子……王子! 助けて!」
白雪姫の発したその言葉に、小人二人は目を丸くした。そう……それは、台本にはなかった台詞。白雪が咄嗟に放ったアドリブだったのだ。
その声に、紅王子はハッと我に返った。
「そ……そこの小人達! ひ……姫を放すんだ!」
辛うじて出すことができた王子の声に観客席からはさらなる歓声が沸き起こり、小人役の二人も嘲るように大声で笑い始めた。
しかし……
(何か、おかしい)
紅は自身に、そんな違和感を感じた。
練習では当然のようにできていたことが、どういう訳か、この舞台ではできない。
しかし、縋るように……自分を心配そうに見つめる白雪に扮した克也の瞳が目に入る。だから……
(ダメよ、こんなんじゃ。ここでこいつにいい所を見せて、仲直りしなきゃ……なんだから)
紅王子は腰につけていた模造の剣を抜いて、二人の小人達と立ち回りを演じ始めたのだった。
「へっへっへ。そんなんで、俺達小人に勝てるとでも思っているのかよ」
「か……勝ってみせる! ひ……姫のために!」
紅王子は小人達と剣を交える。それは、練習通りであれば何の造作もないことだった。しかし、本番ではどういう訳か紅の頭はクラクラとして、動きが冴えない。
(どうしてよぉ……これが本番。いつもより、上手くしなきゃいけないのに……)
そんな想いが頭を埋め尽くして、紅の心はどんどんと焦ってゆく。
(クッ、この……!)
劇とは言え手加減をしない小人役相手に紅王子が力んだ、その時だった。
(えっ……)
途端に紅王子の足が滑って……
『ドターン!』
舞台の上から転落したのだ。
「いたた……」
紅は腰をさする。
(私……どうしたの?)
一瞬、何が起こったか分からなかった。だが……
(そうか。私、舞台から……落ちたんだ)
本場中にトラブルを起こしてしまった……今のこの状況を理解し始めるにつれて、彼女の瞳には涙が込み上げてきた。
(どうして……あんなにみんなで頑張って、作り上げてきたのに)
それを、自分が不甲斐ない所為でめちゃくちゃにしてしまった。
情けない……真面目で責任感の強い彼女の胸は、自分のことを許せないという想いでいっぱいになった。
動き出す気力も起きない……突然のトラブルに観客席は心配そうな声でどよめいているけれど。彼女はただ、舞台前の床に突っ伏していた。
そんな時だった。
「紅!」
物凄い大声で自分を呼ぶ声がして、同時にこちらへ駆けてくる足音が響いた。
(克也?)
彼女がそのことに気付くや否や、その身体はふわりと抱き上げられた。
「えっ……」
「紅……紅! しっかりして!」
「克也……」
紅が返事をする前に、王子を『お姫様抱っこ』した白雪姫は駆け出して……体育館は、その日一番の歓声に包まれたのだった。
文化祭本番前。カッコいい王子の衣装を身に纏いながらも冴えない表情を浮かべる紅は、大きく溜息を吐きそうになった。
前日、克也はアーサーにも顔を見せなかった。あの日……バイトの途中に喧嘩してから、まともに話もしないまま、劇の本番当日を迎えてしまったのだ。
「全く、どうしてこんなことに……」
いざと言う時に頼りになる、優しい彼氏ができた高校生活。最初の文化祭……とっても楽しくて素敵な思い出になるはずだったのに。
すると、そのおでこが、ピンクのネイルのついた爪にピコッと弾かれた。
「いたっ!」
「これ! 何を、浮かない顔をしてるのよ。あと五分で本番でしょ」
目の前では、王子の衣装の着付の最終チェックをしていた結奈が白い歯を見せてニッと笑っていた。
「別に……本番に向けて、集中しているのよ」
「そうね、集中してもらわないと困るわ。だって、うちのクラスの劇があんた達の痴話喧嘩の所為でめちゃくちゃになったらもう、洒落になんないもの」
そんなことを言う彼女は「キャハハッ!」と笑い始めて、何だか寧ろ楽しそうだ。
「……ったく、他人事だと思って」
頬を膨らませる紅に、結奈はニッと片目を瞑りウィンクする。
「だから! 紅王子は可愛い白雪姫を救ってあげたら、ラブラブで仲直り間違いなしなんだから。本番が勝負よ、勝負!」
「いや、救うって言っても劇の中の話でしょうが……」
「あんた達にとっては劇も現実も、そう変わらないでしょ!」
「それは、あんたの彼氏の企みで……」
本場前だというのに、衣装・メイク担当の親友との下らない会話は弾む。そんなやりとりをしているうちに五分なんてあっという間に過ぎて、結奈はポンと紅の背を叩いた。
「ほら、紅王子! もう始まるわよ、あなたの出番」
「えっ、もう?」
「どう? 緊張、解けたでしょ?」
「うん……集中力も、だけど」
苦笑いする紅に、結奈はプッと吹き出した。
「ははっ! いいじゃん、いいじゃん。あんたはそのくらいがいいのよ。別に何から何まで脚本通りでなくても良いからさ。あんた流の『王子』で! もうこの際、爆発しちゃいなよ」
「えっ、いや。あんた、ついさっき、劇をめちゃくちゃにすんなって……」
「あら? そんなこと、言ったっけ? 兎に角、あんたが劇を楽しんでくれたら、私は一番、嬉しいからさ。思い切り、楽しんできなよ」
「結奈……」
どこまでも明るい親友の言葉に、紅は思わずジーンときた。
「ありがとう。そうよね、折角の文化祭なんだし! 楽しまなきゃ、だよね」
「ええ! 高校になってから、またあんたが昔のように笑ってくれるようになって、私も嬉しいんだから! 笑顔を見せてよ、紅王子!」
「うん!」
ニッと笑う結奈に、紅も飛び切りの笑顔を見せて……ついに、『白雪姫』の劇、本番がスタートしたのだった。
*
照明が舞台を照らすとともに、ナレーションが開始された。
-昔々、ある所に、それはそれは美しい『白雪』というお姫様がおりました。とても美しい白雪はしかし、たいそう無愛想で、誰のことも寄せ付けぬオーラを放っておりました。
同時に照明が克也の演じる白雪を照らすと、観客席のあちらこちらから歓声が沸いた。
「え、うそ。誰、あれ?」
「めっちゃ可愛い……一年に、あんな女子、いたっけ?」
そんな歓声を受けながらも、白雪は仏頂面をして、舞台上にセットされていたお花を集めていた。それは、役作りのためなのだろうが……だがしかし、いつにも増してムスッとしているようにも見える。
-草むらを散歩している途中でそんな白雪を見た王子は、一目で恋に落ちました。
ここで紅王子が登場すると……
「すごい……めっちゃ、カッコいいじゃん。誰、あの王子?」
「えーっと……あ、あの顔、見覚えある。一年の江崎さんよ、確か」
「えっ、あの超美人の!?」
「はぁ~、カッコいい! やっぱ美人さんって、ああいう格好をしたらすごいイケメンになるのよね」
そんな先程の歓声とは比べ物にならぬほどの黄色い歓声が沸き起こり、体育館を埋め尽くした。
しかし……紅王子はそっと白雪の方に足を運ぼうとするんだけれど、姫はそれに気付きもしないのか、無視を決め込んでいるのか、ただひたすらに花を集めているばかりで。そんな白雪の様子は役だとは分かっているのだけれど、紅の胸はずきんと痛んだ。
「あぁ、何て美しい姫……お話がしたい。少しでも近付きたい……なのに、僕にはその勇気がないんだ」
紅王子のその台詞には練習の時よりもさらに熱が込もり、体育館は歓声に笑い声で騒ついた。しかし、白雪はなおも無視を決め込んでいて……
(克也……こっちを向いて。向いてよぉ……)
紅の胸はさらに切なさを感じて、ギュッと締め付けられたのだ。
-臆病者の王子様は、いつまで経っても白雪姫に話しかける勇気がありませんでした。しかし……そんな、ある日のことです。
「へぃ、そこの綺麗なお姫さん。一緒に森の泉へ行かないかい?」
「我々小人と楽しいことをしようぜぇ!」
柄の悪い小人二人が、白雪姫を舞台袖へと引っ張っていこうとすると、白雪は本当に嫌そうな顔をした。
「嫌よ。どうして、あんた達なんかと……」
「ひょ~、可愛いねぇ! 俺達と楽しいこと、しようねぇ!」
(克也……!)
紅王子は、満を持して小人達の前に立ちはだかった。
しかし……
(あれ……? 声が出ない……)
練習ではあれほどスムーズに出た声が、どういうワケか、出てこない。
どうして? これは所詮は劇。実際に絡まれている人を助けようとしている訳でもない。なのに、どうして出てこないの……?
舞台の上で紅王子は立ち尽くして……その異様な雰囲気を感じ取った小人二人も、訝しげな表情を浮かべた。しかし、王子は口を開けるも何故か喉の奥がつっかえるように、言葉が出てこない……
その時だった。
「王子……王子! 助けて!」
白雪姫の発したその言葉に、小人二人は目を丸くした。そう……それは、台本にはなかった台詞。白雪が咄嗟に放ったアドリブだったのだ。
その声に、紅王子はハッと我に返った。
「そ……そこの小人達! ひ……姫を放すんだ!」
辛うじて出すことができた王子の声に観客席からはさらなる歓声が沸き起こり、小人役の二人も嘲るように大声で笑い始めた。
しかし……
(何か、おかしい)
紅は自身に、そんな違和感を感じた。
練習では当然のようにできていたことが、どういう訳か、この舞台ではできない。
しかし、縋るように……自分を心配そうに見つめる白雪に扮した克也の瞳が目に入る。だから……
(ダメよ、こんなんじゃ。ここでこいつにいい所を見せて、仲直りしなきゃ……なんだから)
紅王子は腰につけていた模造の剣を抜いて、二人の小人達と立ち回りを演じ始めたのだった。
「へっへっへ。そんなんで、俺達小人に勝てるとでも思っているのかよ」
「か……勝ってみせる! ひ……姫のために!」
紅王子は小人達と剣を交える。それは、練習通りであれば何の造作もないことだった。しかし、本番ではどういう訳か紅の頭はクラクラとして、動きが冴えない。
(どうしてよぉ……これが本番。いつもより、上手くしなきゃいけないのに……)
そんな想いが頭を埋め尽くして、紅の心はどんどんと焦ってゆく。
(クッ、この……!)
劇とは言え手加減をしない小人役相手に紅王子が力んだ、その時だった。
(えっ……)
途端に紅王子の足が滑って……
『ドターン!』
舞台の上から転落したのだ。
「いたた……」
紅は腰をさする。
(私……どうしたの?)
一瞬、何が起こったか分からなかった。だが……
(そうか。私、舞台から……落ちたんだ)
本場中にトラブルを起こしてしまった……今のこの状況を理解し始めるにつれて、彼女の瞳には涙が込み上げてきた。
(どうして……あんなにみんなで頑張って、作り上げてきたのに)
それを、自分が不甲斐ない所為でめちゃくちゃにしてしまった。
情けない……真面目で責任感の強い彼女の胸は、自分のことを許せないという想いでいっぱいになった。
動き出す気力も起きない……突然のトラブルに観客席は心配そうな声でどよめいているけれど。彼女はただ、舞台前の床に突っ伏していた。
そんな時だった。
「紅!」
物凄い大声で自分を呼ぶ声がして、同時にこちらへ駆けてくる足音が響いた。
(克也?)
彼女がそのことに気付くや否や、その身体はふわりと抱き上げられた。
「えっ……」
「紅……紅! しっかりして!」
「克也……」
紅が返事をする前に、王子を『お姫様抱っこ』した白雪姫は駆け出して……体育館は、その日一番の歓声に包まれたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
優しい雨が降る夜は
葉月 まい
恋愛
浮世離れした地味子 × 外資系ITコンサルのエリートイケメン
無自覚にモテる地味子に
余裕もなく翻弄されるイケメン
二人の恋は一筋縄ではいかなくて……
雨降る夜に心に届いた
優しい恋の物語
⟡☾·̩͙⋆☔┈┈┈ 登場人物 ┈┈┈ ☔⋆·̩͙☽⟡
風間 美月(24歳)……コミュニティセンター勤務・地味でお堅い性格
雨宮 優吾(28歳)……外資系ITコンサルティング会社勤務のエリートイケメン
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
世間知らずな山ごもり薬師は、××な騎士団長の性癖淫愛から逃げ出せない
二位関りをん
恋愛
平民薬師・クララは国境沿いの深い山奥で暮らしながら、魔法薬の研究に没頭している。招集が下れば山を下りて麓にある病院や娼館で診察補助をしたりしているが、世間知らずなのに変わりはない。
ある日、山の中で倒れている男性を発見。彼はなんと騎士団長・レイルドで女嫌いの噂を持つ人物だった。
当然女嫌いの噂なんて知らないクララは良心に従い彼を助け、治療を施す。
だが、レイルドには隠している秘密……性癖があった。
――君の××××、触らせてもらえないだろうか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あなたの片想いを聞いてしまった夜
柴田はつみ
恋愛
「『好きな人がいる』——その一言で、私の世界は音を失った。」
公爵令嬢リリアーヌの初恋は、隣家の若き公爵アレクシスだった。
政務や領地行事で顔を合わせるたび、言葉少なな彼の沈黙さえ、彼女には優しさに聞こえた。——毎日会える。それだけで十分幸せだと信じていた。
しかしある日、回廊の陰で聞いてしまう。
「好きな人がいる。……片想いなんだ」
名前は出ない。だから、リリアーヌの胸は残酷に結論を作る。自分ではないのだ、と。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる