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沙也加&充編
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文化祭のラスト……後夜祭は、キャンプファイヤーが燃え盛る中、紅王子と克也白雪の熱烈なキスで幕を下ろした。
歓声を上げる生徒達の中、倉科 沙也加(さやか)はそんな二人をうっとりと、羨望の眼差しで見つめていた。
「いいなぁ、克也(かつや)くんと江崎さん。本当に素敵なカップルで……」
そんなことを呟きながら、彼女は深く溜息を吐いた。何故なら、その目に映る彼……克也こそ、沙也加の初恋の人だったのだから。
胸の中には未だ、悶々とした嫉妬の蟠りもあった。だって、自分の方がきっと、紅(くれない)よりも早くに克也の良さに気付いていたから。
だからもし、彼が紅の方を向くよりも早くに、勇気を出して告白していたら……今、克也の隣にいるのは自分だったかも知れない。そんな後悔が、今でもなお、自らの心を痛くする。
(でも……)
沙也加は瞳を潤ませながらも、じっとその二人を見つめた。
クールでありながら積極的な紅に、克也は顔を真っ赤にしていて……だけれども、その笑顔からは、とろけるくらいに幸せな想いが溢れていて。誰よりも紅のことが好きなんだって、誰が見ても分かる。
だから、彼女はそっと、胸に燻るその想いに蓋をした。
(私じゃあ……彼にあんな顔、させることできないだろうなぁ)
好きな人の幸せこそが、私の幸せ……だから自分は、想いを堪えるしかないんだ。
沈んで晴れない気持ちのまま、沙也加は校庭を後にしようとした。
しかし……突如聞こえてきた、からかうような男子の声に彼女は眉をひそめた。
「ヒュー、ヒュー!」
「さてさて、我らが充(みつる)くん。人生初の彼女ゲット、なるか!?」
チャラけた数人の男子達のはやし声とともに自分に前に出て来たのは、河田 充。クラス内ではお調子者で通っている彼は、わざと頭を掻きながらもじもじした風を装って、仲間の笑いを誘っていた。
そんな彼を蔑んで見る沙也加は、大きな溜息が出そうになるのを我慢した。
「さ、沙也加! お、俺、初めて見た時からお前のことが……」
「ごめんなさい!」
ネタのためにわざと挙動不振を装う充……その言葉が終わらないうちから、沙也加は拒絶の言葉を発して、振り返りもせずに歩き出した。背後では爆笑の渦が巻き起こる……きっと、充がムンクの『叫び』をもじったポーズでも取って、笑いを誘っているのだろう。
沙也加には分かる……充の行動パターン。だって実は、充とは小学生の頃から同じ学校だったからだ。
(あいつ……昔はあんなんじゃ、なかったのに)
沙也加は、イライラとそんなことを考えながら家への道を歩いた。
小学生くらいから充は所謂ヤンチャな少年で、沙也加が関わることも少なかったけれど……どちらかと言うとガキ大将タイプで、クラスをまとめるリーダー格のような存在だった。クラスメイト一人一人のことを思い遣ってくれる。そんな面も見せていた。
それが、中学、高校と上がるにつれてただのお調子者になり下がった。時折さっきのように、取ってつけたように自分に絡んできたりもするのだ。
(私のことなんて何とも思ってないクセに……ホント、最低)
ベストカップルである紅と克也を見てセンチな感情に浸っていた後だけに、彼女の心はより哀しくなって。家に着く頃には、自然と涙が頬を伝っていたのだった。
*
文化祭が終わって初めての学校は、イベントの前よりもさらに賑わっていた。それは、そう……他校の男子と付き合うことになっただとか、後夜祭でいくつものカップルが誕生しただとか、そんな話題が尽きないからだ。
沙也加の親友で、こちらも小学生時代からの付き合いである美優紀(みゆき)も、屋上でお弁当を食べながら期待に目を輝かせて尋ねてきた。
「どうだった、後夜祭? 沙也加のことだし……いっぱい告白されたんじゃないの?」
「別に。だぁれも」
前日のラスト、不快な出来事を思い出した彼女が不機嫌に目を閉じて答えると、美優紀は苦笑いした。
「ありゃ。何か、ご機嫌ななめね。何かあったか……気になるけど、触れないでおこっと」
清楚で可愛らしい沙也加はしかし、頑固で難しい面もある……長年の付き合いでそのことを知っている美優紀は、チラッと舌を見せた。
「でもホント。あんた、折角、そんなに可愛いんだし……早く、いい人見つけなよ。じゃないと私も、沙也加に変な奴がつかないか、心配で仕方ないんだから」
美優紀はそう言って、本当に心配そうに首を傾げて沙也加を見つめる。そんな彼女に、沙也加は不機嫌だった顔が綻んだ。
「ありがとう、美優紀。でも私、みんなから思われてるほど、か弱くもないし……大丈夫よ」
そう言ってにっこりと微笑むと、美優紀は手の平をギュッと握って「くぅ~!」と唸った。
「もう……やっぱり、可愛いなぁ。そんな笑顔で見つめられたら、どんな男でもイチコロだと思うんだけどな!」
「いや、そんなことないって。だって……」
現に、克也くんには振られたんだから……
そんなことを思って、今度は沙也加の顔に苦笑いが浮かんだのだった。
そう。彼……佐原 克也の見返りを求めない優しさにドキッとした。
横断歩道の前で大きな荷物を担いだおばあさん。でも、歩道を渡るみんなは気付かなかったり、おばあさんを見て見ぬふりをして通り過ぎて。私が思わず声をかけようと、駆け出そうとしたら……先に彼が、その荷物を持ってあげて、一緒に渡ってあげていた。
クラスでは全然目立たない彼の、その時の笑顔はキラキラと輝いて眩しくて……その時から、頭の中から彼が離れなくなっていたのだ。
「さ~やか! 何をまた、ボーッとしてるの?」
学校終わり。一緒に帰宅していた美優紀に軽くデコピンされてハッと我に返った。
「ごめん。ちょっと、考え事してた……」
「もぅ……考え事って。大丈夫? ちゃんと一人で帰れる?」
美優紀はまたも、心配そうに彼女を見つめる。学級委員も務めているしっかり者の彼女は、昔から沙也加のお姉さんのような存在なのだ。
「うん、大丈夫よ。もう、小学生じゃないし……」
「そりゃあね。またちっちゃい時みたいに、アリの行列を追いかけて迷子になられたら困るわよ」
「いや、それ……いつの話よ」
プクッと頬を膨らませる彼女に、美優紀は「ハハッ!」と笑った。
「冗談よ。じゃあね、沙也加。また、明日!」
「うん! また明日!」
仲良しの幼馴染の二人は、お互いに手を振って別れた。
「ホント! 美優紀って、相変わらずね」
家まで続く道を歩きながら、沙也加はクスッと笑う。小学生の頃から変わらない、彼女との関係……沙也加にとってはそれが堪らなく心地良いのだった。
歩きながら、いつも通る街灯の下……公園を横切った時だった。
「あれ……?」
沙也加は耳を澄ました。
小さな声……とっても小さな声だけれど、何かが『ミャア、ミャア……』って鳴いているのが聞こえたのだ。
どこだろう……何だかとっても気になって。沙也加は公園に入って、キョロキョロと探した。
ベンチの側、大きな木の下に差し掛かった時……その声が一番よく聞こえて、沙也加は思わずその木を見上げた。
夕陽を反射する緑色の葉っぱの中、よく目を凝らして見ると……
「いた……」
彼女の目には、一匹の子猫が映った。その子猫はその木の頂上近く、地面から十メートルくらいの枝にしがみついて、震えながらミャア、ミャアとひたすらに鳴いていたのだ。
「どうしよう……」
沙也加は、茫然としてその木を見上げた。
子猫を助けてあげないと……でも、運動音痴の自分は、あんな高さまで木を登る自信がない。だけれども、誰かを呼びに行ったりしたら……その間に、子猫が落ちてしまうかも知れない。
(それなら……)
彼女は意を決して、その木に手をかけた。
(私が助けるしかない……!)
そんな想いとともに手と腕に力を入れた。その時だった。
「沙也加?」
背後からかけられた、その男子の声に振り返った。
「お前、何してんの? こんなトコで」
そこには、いつもなら見たくもないくらいに嫌いな……
だけれども、その時ばかりは思わず縋りたくなってしまう。そんな『ガキ大将』の彼が、サッカーボールを抱えて立っていたのだ。
歓声を上げる生徒達の中、倉科 沙也加(さやか)はそんな二人をうっとりと、羨望の眼差しで見つめていた。
「いいなぁ、克也(かつや)くんと江崎さん。本当に素敵なカップルで……」
そんなことを呟きながら、彼女は深く溜息を吐いた。何故なら、その目に映る彼……克也こそ、沙也加の初恋の人だったのだから。
胸の中には未だ、悶々とした嫉妬の蟠りもあった。だって、自分の方がきっと、紅(くれない)よりも早くに克也の良さに気付いていたから。
だからもし、彼が紅の方を向くよりも早くに、勇気を出して告白していたら……今、克也の隣にいるのは自分だったかも知れない。そんな後悔が、今でもなお、自らの心を痛くする。
(でも……)
沙也加は瞳を潤ませながらも、じっとその二人を見つめた。
クールでありながら積極的な紅に、克也は顔を真っ赤にしていて……だけれども、その笑顔からは、とろけるくらいに幸せな想いが溢れていて。誰よりも紅のことが好きなんだって、誰が見ても分かる。
だから、彼女はそっと、胸に燻るその想いに蓋をした。
(私じゃあ……彼にあんな顔、させることできないだろうなぁ)
好きな人の幸せこそが、私の幸せ……だから自分は、想いを堪えるしかないんだ。
沈んで晴れない気持ちのまま、沙也加は校庭を後にしようとした。
しかし……突如聞こえてきた、からかうような男子の声に彼女は眉をひそめた。
「ヒュー、ヒュー!」
「さてさて、我らが充(みつる)くん。人生初の彼女ゲット、なるか!?」
チャラけた数人の男子達のはやし声とともに自分に前に出て来たのは、河田 充。クラス内ではお調子者で通っている彼は、わざと頭を掻きながらもじもじした風を装って、仲間の笑いを誘っていた。
そんな彼を蔑んで見る沙也加は、大きな溜息が出そうになるのを我慢した。
「さ、沙也加! お、俺、初めて見た時からお前のことが……」
「ごめんなさい!」
ネタのためにわざと挙動不振を装う充……その言葉が終わらないうちから、沙也加は拒絶の言葉を発して、振り返りもせずに歩き出した。背後では爆笑の渦が巻き起こる……きっと、充がムンクの『叫び』をもじったポーズでも取って、笑いを誘っているのだろう。
沙也加には分かる……充の行動パターン。だって実は、充とは小学生の頃から同じ学校だったからだ。
(あいつ……昔はあんなんじゃ、なかったのに)
沙也加は、イライラとそんなことを考えながら家への道を歩いた。
小学生くらいから充は所謂ヤンチャな少年で、沙也加が関わることも少なかったけれど……どちらかと言うとガキ大将タイプで、クラスをまとめるリーダー格のような存在だった。クラスメイト一人一人のことを思い遣ってくれる。そんな面も見せていた。
それが、中学、高校と上がるにつれてただのお調子者になり下がった。時折さっきのように、取ってつけたように自分に絡んできたりもするのだ。
(私のことなんて何とも思ってないクセに……ホント、最低)
ベストカップルである紅と克也を見てセンチな感情に浸っていた後だけに、彼女の心はより哀しくなって。家に着く頃には、自然と涙が頬を伝っていたのだった。
*
文化祭が終わって初めての学校は、イベントの前よりもさらに賑わっていた。それは、そう……他校の男子と付き合うことになっただとか、後夜祭でいくつものカップルが誕生しただとか、そんな話題が尽きないからだ。
沙也加の親友で、こちらも小学生時代からの付き合いである美優紀(みゆき)も、屋上でお弁当を食べながら期待に目を輝かせて尋ねてきた。
「どうだった、後夜祭? 沙也加のことだし……いっぱい告白されたんじゃないの?」
「別に。だぁれも」
前日のラスト、不快な出来事を思い出した彼女が不機嫌に目を閉じて答えると、美優紀は苦笑いした。
「ありゃ。何か、ご機嫌ななめね。何かあったか……気になるけど、触れないでおこっと」
清楚で可愛らしい沙也加はしかし、頑固で難しい面もある……長年の付き合いでそのことを知っている美優紀は、チラッと舌を見せた。
「でもホント。あんた、折角、そんなに可愛いんだし……早く、いい人見つけなよ。じゃないと私も、沙也加に変な奴がつかないか、心配で仕方ないんだから」
美優紀はそう言って、本当に心配そうに首を傾げて沙也加を見つめる。そんな彼女に、沙也加は不機嫌だった顔が綻んだ。
「ありがとう、美優紀。でも私、みんなから思われてるほど、か弱くもないし……大丈夫よ」
そう言ってにっこりと微笑むと、美優紀は手の平をギュッと握って「くぅ~!」と唸った。
「もう……やっぱり、可愛いなぁ。そんな笑顔で見つめられたら、どんな男でもイチコロだと思うんだけどな!」
「いや、そんなことないって。だって……」
現に、克也くんには振られたんだから……
そんなことを思って、今度は沙也加の顔に苦笑いが浮かんだのだった。
そう。彼……佐原 克也の見返りを求めない優しさにドキッとした。
横断歩道の前で大きな荷物を担いだおばあさん。でも、歩道を渡るみんなは気付かなかったり、おばあさんを見て見ぬふりをして通り過ぎて。私が思わず声をかけようと、駆け出そうとしたら……先に彼が、その荷物を持ってあげて、一緒に渡ってあげていた。
クラスでは全然目立たない彼の、その時の笑顔はキラキラと輝いて眩しくて……その時から、頭の中から彼が離れなくなっていたのだ。
「さ~やか! 何をまた、ボーッとしてるの?」
学校終わり。一緒に帰宅していた美優紀に軽くデコピンされてハッと我に返った。
「ごめん。ちょっと、考え事してた……」
「もぅ……考え事って。大丈夫? ちゃんと一人で帰れる?」
美優紀はまたも、心配そうに彼女を見つめる。学級委員も務めているしっかり者の彼女は、昔から沙也加のお姉さんのような存在なのだ。
「うん、大丈夫よ。もう、小学生じゃないし……」
「そりゃあね。またちっちゃい時みたいに、アリの行列を追いかけて迷子になられたら困るわよ」
「いや、それ……いつの話よ」
プクッと頬を膨らませる彼女に、美優紀は「ハハッ!」と笑った。
「冗談よ。じゃあね、沙也加。また、明日!」
「うん! また明日!」
仲良しの幼馴染の二人は、お互いに手を振って別れた。
「ホント! 美優紀って、相変わらずね」
家まで続く道を歩きながら、沙也加はクスッと笑う。小学生の頃から変わらない、彼女との関係……沙也加にとってはそれが堪らなく心地良いのだった。
歩きながら、いつも通る街灯の下……公園を横切った時だった。
「あれ……?」
沙也加は耳を澄ました。
小さな声……とっても小さな声だけれど、何かが『ミャア、ミャア……』って鳴いているのが聞こえたのだ。
どこだろう……何だかとっても気になって。沙也加は公園に入って、キョロキョロと探した。
ベンチの側、大きな木の下に差し掛かった時……その声が一番よく聞こえて、沙也加は思わずその木を見上げた。
夕陽を反射する緑色の葉っぱの中、よく目を凝らして見ると……
「いた……」
彼女の目には、一匹の子猫が映った。その子猫はその木の頂上近く、地面から十メートルくらいの枝にしがみついて、震えながらミャア、ミャアとひたすらに鳴いていたのだ。
「どうしよう……」
沙也加は、茫然としてその木を見上げた。
子猫を助けてあげないと……でも、運動音痴の自分は、あんな高さまで木を登る自信がない。だけれども、誰かを呼びに行ったりしたら……その間に、子猫が落ちてしまうかも知れない。
(それなら……)
彼女は意を決して、その木に手をかけた。
(私が助けるしかない……!)
そんな想いとともに手と腕に力を入れた。その時だった。
「沙也加?」
背後からかけられた、その男子の声に振り返った。
「お前、何してんの? こんなトコで」
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