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おこめのたまご
おこめのたまご
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「いっただっきまーす!」
おちゃわんにこんもりとのった、しろいごはんをたべる。
ぼくは、おじいちゃんのたんぼでとれたおこめがだいすきだ。ふっくらとしていて、かむともっちりとして、あまい。
そして、おじいちゃんのいえにきたら、にはいめは「たまごかけごはん」にしてたべるんだ。
「きょうも、げんきなコッコたちが、おいしいたまごをうんでくれたよ」
にわとりのコッコたちがうんだたまごをもってきたおじいちゃんは、にっこりとわらった。
「ねぇ、おじいちゃん」
「うん?」
おじいちゃんは、やわらかいしわのあるおかおを、ぼくにむけた。
「このたまご、なんだか、おこめのあじがする」
すると、おじいちゃんのおかおのしわは、もっとやわらかくなった。
「そうか。はやとにも、わかるようになったのじゃな。このたまごはな、『おこめのたまご』なんじゃ」
「おこめのたまご?」
おじいちゃんは、ニコッとわらってうなずいた。
「あした、このたまごがどうやってできるか、おしえてやろう」
つぎのあさ。ねぼけなまこのぼくは、おじいちゃんにつれられて、コッコたちにエサをやりにいった。
あおぞらにかがやくおひさまが、にわのみどりいろのくさを、やさしくてらしていた。はやおきのコッコたちは、そのにわを、あかいトサカをゆらしながらげんきにはしりまわっていた。
「おじいちゃん。コッコたちのエサって、なにをあげるの?」
するとおじいちゃんは、そっとてのひらをひろげた。てのひらには、こがねいろのおこめがのっていた。
「これ……おこめ?」
「そうじゃ。『げんまい』っていって、はやとがたべているおこめに、こがねいろのかわがついてるのを、にわとりのエサにまぜてあげるんじゃ」
「すごい……だから、たまごもおこめのあじがするんだね」
おじいちゃんは、ふんわりとわらってうなずいた。
「さぁ、はやと。コッコたちに、ごはんをおやり」
ぼくがエサおけにごはんをいれると、コッコたちはきょうそうするみたいに、がつがつとたべた。
そりゃあそうだ。だって、コッコたちのごはんも、おいしいおいしいおこめなんだから。
「ほら、はやと。コッコたちのおうちをみてごらん」
「わぁ……すごぉい。たまごだ」
コッコたちのおうちには、たまごがいつつもあった。
おじいちゃんに、おばあちゃんに、おとうさんに、おかあさんに、ぼく。ちょうど、みんなたべられる。
「コッコ、ありがとう」
たまごをもらったおれいをいうと、ごはんをたべおわったコッコたちは、またげんきにはしりまわった。
「いっただっきまーす!」
コッコたちのえさやりのあとのあさごはん。ふっくらとあつあつのおこめが、いっつもよりもおいしくかんじた。
そして、にはいめ。たまごをパカッとわって、ごはんにおとした。すると、ぼくはきがついた。
「たまごのきみ、よくみると、おこめのいろをしてるね」
ぼくのはっけんに、おじいちゃんはにっこりとしろいはをみせた。
「あぁ、そうじゃ。なんといっても、『おこめのたまご』じゃからな」
いままできづかなかった、すこしうすいきみ。そんな『おこめのたまご』のたまごかけごはんは、いままでたべたどんなごはんよりもおいしかった。
おちゃわんにこんもりとのった、しろいごはんをたべる。
ぼくは、おじいちゃんのたんぼでとれたおこめがだいすきだ。ふっくらとしていて、かむともっちりとして、あまい。
そして、おじいちゃんのいえにきたら、にはいめは「たまごかけごはん」にしてたべるんだ。
「きょうも、げんきなコッコたちが、おいしいたまごをうんでくれたよ」
にわとりのコッコたちがうんだたまごをもってきたおじいちゃんは、にっこりとわらった。
「ねぇ、おじいちゃん」
「うん?」
おじいちゃんは、やわらかいしわのあるおかおを、ぼくにむけた。
「このたまご、なんだか、おこめのあじがする」
すると、おじいちゃんのおかおのしわは、もっとやわらかくなった。
「そうか。はやとにも、わかるようになったのじゃな。このたまごはな、『おこめのたまご』なんじゃ」
「おこめのたまご?」
おじいちゃんは、ニコッとわらってうなずいた。
「あした、このたまごがどうやってできるか、おしえてやろう」
つぎのあさ。ねぼけなまこのぼくは、おじいちゃんにつれられて、コッコたちにエサをやりにいった。
あおぞらにかがやくおひさまが、にわのみどりいろのくさを、やさしくてらしていた。はやおきのコッコたちは、そのにわを、あかいトサカをゆらしながらげんきにはしりまわっていた。
「おじいちゃん。コッコたちのエサって、なにをあげるの?」
するとおじいちゃんは、そっとてのひらをひろげた。てのひらには、こがねいろのおこめがのっていた。
「これ……おこめ?」
「そうじゃ。『げんまい』っていって、はやとがたべているおこめに、こがねいろのかわがついてるのを、にわとりのエサにまぜてあげるんじゃ」
「すごい……だから、たまごもおこめのあじがするんだね」
おじいちゃんは、ふんわりとわらってうなずいた。
「さぁ、はやと。コッコたちに、ごはんをおやり」
ぼくがエサおけにごはんをいれると、コッコたちはきょうそうするみたいに、がつがつとたべた。
そりゃあそうだ。だって、コッコたちのごはんも、おいしいおいしいおこめなんだから。
「ほら、はやと。コッコたちのおうちをみてごらん」
「わぁ……すごぉい。たまごだ」
コッコたちのおうちには、たまごがいつつもあった。
おじいちゃんに、おばあちゃんに、おとうさんに、おかあさんに、ぼく。ちょうど、みんなたべられる。
「コッコ、ありがとう」
たまごをもらったおれいをいうと、ごはんをたべおわったコッコたちは、またげんきにはしりまわった。
「いっただっきまーす!」
コッコたちのえさやりのあとのあさごはん。ふっくらとあつあつのおこめが、いっつもよりもおいしくかんじた。
そして、にはいめ。たまごをパカッとわって、ごはんにおとした。すると、ぼくはきがついた。
「たまごのきみ、よくみると、おこめのいろをしてるね」
ぼくのはっけんに、おじいちゃんはにっこりとしろいはをみせた。
「あぁ、そうじゃ。なんといっても、『おこめのたまご』じゃからな」
いままできづかなかった、すこしうすいきみ。そんな『おこめのたまご』のたまごかけごはんは、いままでたべたどんなごはんよりもおいしかった。
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