最後の缶コーヒー

いっき

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里子からの返信を見て、静香はにやりと笑った。

「ふっ、馬鹿な女。多額の保険金を掛けられて死ぬことになるとも知らずに」

そして、例の錠剤を見た。
それは、品種改良により依存性の極めて強くなったカフェイン。全てが体から排出されると激しい禁断症状が起こり、さらに摂取せざるを得なくなる。そして、中毒死するまで摂り続ける……という、まさに麻薬のようなものなのだ。

静香はほくそ笑んだ。

「全ては私の計画通り。太一とあの女を一旦結婚させて保険金を掛けさせる。そして、私は太一とよりを戻して……あの女はカフェイン中毒で死に、私達は多額の保険金を受け取るのよ」

そう呟いて、彼女はそっとドアノブに手をかけた。

「さて……そろそろ太一に入知恵をして、早く結婚させないとね。あいつもあの女には愛想が尽き始めている頃だろうし。それに太一はまだ私に未練たらたらだったし、すぐによりを戻してくれるでしょう」

そして、憎々しげに歯軋りをした。

「里子。あの頃……断れない性格だった私から散々に巻き上げた金。あなたの死を以って返してもらうわよ……」

家を出た彼女は颯爽と元彼の太一の元へ向かったのだった。
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