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第四章 王都防衛戦
135.王都防衛戦2
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王都から移動すること2時間半ほど。ようやく待機場所へ到着した。待機場所は森の入り口から少し離れた場所。魔物がなだれ込んできても全容が見渡せるほどには離れている。
「大きい橋だったねー。わりと近くに住んでいながら知らなかった」
「馬車がすれ違えるほど幅もあるし、作る時
大変だったんじゃないか?」
「なんとしても壊さないようにしないとね。……それにしてもこの森って結構大きいのね……」
フルーム、エイシェル、フラムと話す中沈黙してる人物がいる。お決まりであるがアリスが既に虫の息となっていた。
「(ひゅー……ひゅー……)」
「つ、着いたし休もうか?」
「途中間に合わないかもってペース上げたもんね……頑張ったね」
「よくここまで耐えられたわ」
エイシェルの休むと言う提案に対して頭をガクガクと上下させるアリス。フルームもフラムも労いの言葉をかける。それどころではないアリスはその場にへたり込むのだった。
少し休憩しているとアリスの息も整ってきた。ようやく喋れるようになったところで何やら不穏な音がする。
バサバサバサ……
「森の方で鳥が逃げてるな……。結構
な数が一気に飛び立ったぞ。そろそろ来るか」
「まだ少ししか休めてないのに……」
「間に合っただけよしとしような。それから、早く終わらせて休もう」
「私たちも手伝うから、ね?あ、そうだフルーム。あの剣出してくれない?私ひとりだとまだあれが出来なくて……」
「お、かっこいいやつね?いいよー、アクアソード!……はい、どうぞ」
「ありがとう」
フルームが水の剣を生み出しフラムに渡す。フラムはその剣を自分の剣に重ね合わせ青白い炎の剣を作り出した。
「んーやっぱりかっこいいね」
「フルームのおかげよ。これである程度は役に立てるわ」
フラムは近接攻撃しか出来ない為、この魔力剣が無いと距離のある相手に攻撃ができない。逆に、この剣さえ作れれば広範囲で横に薙ぎ払うことができる為この剣があれば十分だろう。
「それじゃあアリスは魔物が出たタイミングで一発大きなやつを頼む!」
「わかったわ!」
『周りに人もいないし、せっかくだからわたしも手伝うわよ。怪しい気配とか感じたら教えるからそこを狙いなさい』
「ひ、人は攻撃したくないんだけど!?」
『魔力の残滓とかよ!?ヒトを無差別殺人鬼
みたいに言わないでちょうだい!?』
魔王の提案に勘違いをするアリス。よく考えればそんなことはしないであろうと分かるが咄嗟に言葉が出てしまう。そしてアリスの勘違いにぷりぷりする魔王。アリスは「
ごめんごめん」と謝る。そんな様子を見ていた他の3人は笑ってしまい緊張が解けた。
そんなやりとりをしていると魔王が叫んだ。
『……正面にもうすぐ出てきそうだけど……森の中心にちょっと怪しい気配が現れたわね……あとで厄介なことになりかねないから先に森の中央を潰しましょう』
「わかった!…….あなたの見よう見まねだけど私のとっておきを見せてあげるわ!」
アリスがそう言うと両方の手に魔力を込め始めた。
(イメージは円形にして広く……広く、広く!……"全てを消し去る"イメージで……せっかくなら森の中心から入り口にかけて一気に……!……生命力補給でルミナドレインっと……)
アリスが魔力を溜めに溜めたところで森の入り口付近の木が倒れ始めた。
『中央のやつも動き始めたわ!遠慮なんかしないで思う存分やっちゃいなさい!!』
「言われなくても!!エクスプロージョン!!」
アリスは溜めに溜めた魔力を解き放つ。……その瞬間カバンの中が光った気がした。
すると、アリスの両手から飛び出した魔力の塊はものすごいスピードで森の中へ入ってく、そして森の中央付近で魔力の弾を押さえつけていた力を解除した。解除した途端辺り一面が真っ白になった。
「えっ……?」
何も見えない。そう思った時にものすごい音が遅れてやってくる。
ズドオオオオオオオオオオオオン
「うわあああああああああ」
「きゃあああああああああ」
「ひっ……………」
「あ、あれ……?」
爆風が思いの外強く爆発の威力がとんでもないことが身に染みて分かる。4人は爆風でなぎ倒されないように耐えるのだった。
爆風がおさまり爆発の後に残った煙がなくなると、気付けば辺り一面が様変わりしていた。
「これは……やりすぎだったのでは……?」
そこにあったはずの森が、魔物が跡形もなくなり焦土と化していた。
アリスがほぼ2人分の生命力を変換した魔力を注ぎ込み、それを中央から横に放射状に広がるように爆発させるようイメージした。爆発で上に逃げるチカラを横向きに流れればその分威力は上がるだろう。そこに実はもうひとつ要因があるのだが、結果あの恐ろしい威力となったわけだ。
エイシェル、フラム、フルームはその光景に唖然としており固まっている。
『……さきに森の中央を潰すとも遠慮せずに思う存分とも言ったけど……流石にやりすぎよ。……威力だけでいったら全盛期の私を超えてるわね』
魔王が若干ひきながら声をかける。魔王ですら驚くほどの威力。消えた森の広さを考えると街ひとつ軽く消し飛ばすことができる威力だ。
そんな中アリスが抗議を始めた。
「~~~!だって言ったじゃないの!?油断しないようにと思うなら油断してもいいように"隠れられるところを全部無くしちゃえ"って!!?だから頑張ったのに……頑張ったのにー!」
「まぁアリスのおかげで隠れる場所は無くなったな……びっくりしたけど……」
「正直、生きた心地がしなかったわ……」
「私、今度こそ死んだと思った……」
「うっ……それはごめん……。何故か思ったより威力があったのよ……」
仲間の批難に謝るアリス。ただ、アリスとしても予想外とのことでアリス自身困惑している。すると、アリスのカバンの中から魔王がある仮説を立てる。
『そういえば……魔法の威力を高める宝石があるって聞いたことがある。あなたこの前の真珠持ってるでしょ?もしかすると、あれのせいじゃないかしら?』
「そういえばなんか光ったような……」
そういえばそんなものを手に入れていた。魔法を放つその瞬間まで変わった様子がなかった魔法を放った瞬間にカバンの中で何かが光ったような気がしたのだ。
その時アリスはふと思った。
「そうだ!それならわたしの魔法の秘密は?って聞かれた時に真珠のせいにしちゃおう!」
散々目立つ事をしてきたアリス。今回ばかりは流石に言い訳は出来ないだろう。百歩譲って死なない程度に放てる限界と言う手もあるが、それにしても威力が強すぎる。全てを真珠のせいにする事でアリス自身に注目を向けないようにしようと考えたのだ。
しかし、その考えは魔王の指摘で脆く崩れ去る。
『それでもいいけど、その真珠、相当貴重なものよ?私の時代でも伝説扱いで聞いたことしかなかったもの。確実に目をつけられるわ。……それに、聞いた話だとその効果は指数関数的に発揮するって聞いたからそこらの人が使ってもあまり効果ないかもしれないし……』
「し、しすう……?」
『あー……ようは、もともと魔力がかなり強くないと効果がないって事よ。だから真珠のせいにしたところであまり変わらないわ』
「うーん……そうなのね……?残念……」
いまいちパッとしていないアリスだったが魔王が言うのであればそうなのだろう。上手い言い訳が他にないか考えていると遠くに何かが見えてきた。
「……あれだけの魔法を目の前にしても魔物がこっちに向かってきてる?」
『……おかしいわね。流石に魔物も危険を感じたら逃げると思うのだけれど……』
(もしかすると、統率者がいる?さっき森の中央に現れたのもただの駒……だとしたら後ろにいるのは厄介な相手ね……)
魔王は考えを巡らせる。あれだけの魔法が使われたなら魔力を身体に宿す魔物なら危険を感じて逃げ出すはず。それが不自然にも目の前の脅威に動じず真っ直ぐ向かってくるではないか。複数の魔物が同じ状態である為、魔物を操る誰かがいると考えるのが自然だろう。そして、それは皆が思う事であった。
「……なぁ、魔王?魔物って操れるのか?」
『……魔物を操る魔族や魔物は存在するわ。操れる魔物は格下の相手だけ。しかも複数従えるならそれだけの強さが必要。……つまり、本当にこれだけの数を操っているならとんでもない相手って事よ。操られてないって事もあり得るけど……確証はないわ』
エイシェルの質問に魔王が答える。魔王の懸念が本当なら相当厄介な相手が裏にいる事になる。もしかするとそんなものはいないのかもしれないが警戒するに越したことはないだろう。
「そうか……そんなのがいないことを祈るしかないな。まずはやれる事をやろう。向かってきてる魔物を食い止める。それだけだ」
「考えてもしょうがないもんね。出番ないかと思ったよ」
「アリスはさっきのアレ禁止ね。心臓に悪いわ」
「ごめんってば……でも、魔物が近づいてきて危なかったら使うからね?」
「そんなことにならないから安心して!」
フラムがそう言うと剣に魔力を込め始める。それをみたエイシェルとフルームも臨戦体制に入り第二波に挑むのだった。
「大きい橋だったねー。わりと近くに住んでいながら知らなかった」
「馬車がすれ違えるほど幅もあるし、作る時
大変だったんじゃないか?」
「なんとしても壊さないようにしないとね。……それにしてもこの森って結構大きいのね……」
フルーム、エイシェル、フラムと話す中沈黙してる人物がいる。お決まりであるがアリスが既に虫の息となっていた。
「(ひゅー……ひゅー……)」
「つ、着いたし休もうか?」
「途中間に合わないかもってペース上げたもんね……頑張ったね」
「よくここまで耐えられたわ」
エイシェルの休むと言う提案に対して頭をガクガクと上下させるアリス。フルームもフラムも労いの言葉をかける。それどころではないアリスはその場にへたり込むのだった。
少し休憩しているとアリスの息も整ってきた。ようやく喋れるようになったところで何やら不穏な音がする。
バサバサバサ……
「森の方で鳥が逃げてるな……。結構
な数が一気に飛び立ったぞ。そろそろ来るか」
「まだ少ししか休めてないのに……」
「間に合っただけよしとしような。それから、早く終わらせて休もう」
「私たちも手伝うから、ね?あ、そうだフルーム。あの剣出してくれない?私ひとりだとまだあれが出来なくて……」
「お、かっこいいやつね?いいよー、アクアソード!……はい、どうぞ」
「ありがとう」
フルームが水の剣を生み出しフラムに渡す。フラムはその剣を自分の剣に重ね合わせ青白い炎の剣を作り出した。
「んーやっぱりかっこいいね」
「フルームのおかげよ。これである程度は役に立てるわ」
フラムは近接攻撃しか出来ない為、この魔力剣が無いと距離のある相手に攻撃ができない。逆に、この剣さえ作れれば広範囲で横に薙ぎ払うことができる為この剣があれば十分だろう。
「それじゃあアリスは魔物が出たタイミングで一発大きなやつを頼む!」
「わかったわ!」
『周りに人もいないし、せっかくだからわたしも手伝うわよ。怪しい気配とか感じたら教えるからそこを狙いなさい』
「ひ、人は攻撃したくないんだけど!?」
『魔力の残滓とかよ!?ヒトを無差別殺人鬼
みたいに言わないでちょうだい!?』
魔王の提案に勘違いをするアリス。よく考えればそんなことはしないであろうと分かるが咄嗟に言葉が出てしまう。そしてアリスの勘違いにぷりぷりする魔王。アリスは「
ごめんごめん」と謝る。そんな様子を見ていた他の3人は笑ってしまい緊張が解けた。
そんなやりとりをしていると魔王が叫んだ。
『……正面にもうすぐ出てきそうだけど……森の中心にちょっと怪しい気配が現れたわね……あとで厄介なことになりかねないから先に森の中央を潰しましょう』
「わかった!…….あなたの見よう見まねだけど私のとっておきを見せてあげるわ!」
アリスがそう言うと両方の手に魔力を込め始めた。
(イメージは円形にして広く……広く、広く!……"全てを消し去る"イメージで……せっかくなら森の中心から入り口にかけて一気に……!……生命力補給でルミナドレインっと……)
アリスが魔力を溜めに溜めたところで森の入り口付近の木が倒れ始めた。
『中央のやつも動き始めたわ!遠慮なんかしないで思う存分やっちゃいなさい!!』
「言われなくても!!エクスプロージョン!!」
アリスは溜めに溜めた魔力を解き放つ。……その瞬間カバンの中が光った気がした。
すると、アリスの両手から飛び出した魔力の塊はものすごいスピードで森の中へ入ってく、そして森の中央付近で魔力の弾を押さえつけていた力を解除した。解除した途端辺り一面が真っ白になった。
「えっ……?」
何も見えない。そう思った時にものすごい音が遅れてやってくる。
ズドオオオオオオオオオオオオン
「うわあああああああああ」
「きゃあああああああああ」
「ひっ……………」
「あ、あれ……?」
爆風が思いの外強く爆発の威力がとんでもないことが身に染みて分かる。4人は爆風でなぎ倒されないように耐えるのだった。
爆風がおさまり爆発の後に残った煙がなくなると、気付けば辺り一面が様変わりしていた。
「これは……やりすぎだったのでは……?」
そこにあったはずの森が、魔物が跡形もなくなり焦土と化していた。
アリスがほぼ2人分の生命力を変換した魔力を注ぎ込み、それを中央から横に放射状に広がるように爆発させるようイメージした。爆発で上に逃げるチカラを横向きに流れればその分威力は上がるだろう。そこに実はもうひとつ要因があるのだが、結果あの恐ろしい威力となったわけだ。
エイシェル、フラム、フルームはその光景に唖然としており固まっている。
『……さきに森の中央を潰すとも遠慮せずに思う存分とも言ったけど……流石にやりすぎよ。……威力だけでいったら全盛期の私を超えてるわね』
魔王が若干ひきながら声をかける。魔王ですら驚くほどの威力。消えた森の広さを考えると街ひとつ軽く消し飛ばすことができる威力だ。
そんな中アリスが抗議を始めた。
「~~~!だって言ったじゃないの!?油断しないようにと思うなら油断してもいいように"隠れられるところを全部無くしちゃえ"って!!?だから頑張ったのに……頑張ったのにー!」
「まぁアリスのおかげで隠れる場所は無くなったな……びっくりしたけど……」
「正直、生きた心地がしなかったわ……」
「私、今度こそ死んだと思った……」
「うっ……それはごめん……。何故か思ったより威力があったのよ……」
仲間の批難に謝るアリス。ただ、アリスとしても予想外とのことでアリス自身困惑している。すると、アリスのカバンの中から魔王がある仮説を立てる。
『そういえば……魔法の威力を高める宝石があるって聞いたことがある。あなたこの前の真珠持ってるでしょ?もしかすると、あれのせいじゃないかしら?』
「そういえばなんか光ったような……」
そういえばそんなものを手に入れていた。魔法を放つその瞬間まで変わった様子がなかった魔法を放った瞬間にカバンの中で何かが光ったような気がしたのだ。
その時アリスはふと思った。
「そうだ!それならわたしの魔法の秘密は?って聞かれた時に真珠のせいにしちゃおう!」
散々目立つ事をしてきたアリス。今回ばかりは流石に言い訳は出来ないだろう。百歩譲って死なない程度に放てる限界と言う手もあるが、それにしても威力が強すぎる。全てを真珠のせいにする事でアリス自身に注目を向けないようにしようと考えたのだ。
しかし、その考えは魔王の指摘で脆く崩れ去る。
『それでもいいけど、その真珠、相当貴重なものよ?私の時代でも伝説扱いで聞いたことしかなかったもの。確実に目をつけられるわ。……それに、聞いた話だとその効果は指数関数的に発揮するって聞いたからそこらの人が使ってもあまり効果ないかもしれないし……』
「し、しすう……?」
『あー……ようは、もともと魔力がかなり強くないと効果がないって事よ。だから真珠のせいにしたところであまり変わらないわ』
「うーん……そうなのね……?残念……」
いまいちパッとしていないアリスだったが魔王が言うのであればそうなのだろう。上手い言い訳が他にないか考えていると遠くに何かが見えてきた。
「……あれだけの魔法を目の前にしても魔物がこっちに向かってきてる?」
『……おかしいわね。流石に魔物も危険を感じたら逃げると思うのだけれど……』
(もしかすると、統率者がいる?さっき森の中央に現れたのもただの駒……だとしたら後ろにいるのは厄介な相手ね……)
魔王は考えを巡らせる。あれだけの魔法が使われたなら魔力を身体に宿す魔物なら危険を感じて逃げ出すはず。それが不自然にも目の前の脅威に動じず真っ直ぐ向かってくるではないか。複数の魔物が同じ状態である為、魔物を操る誰かがいると考えるのが自然だろう。そして、それは皆が思う事であった。
「……なぁ、魔王?魔物って操れるのか?」
『……魔物を操る魔族や魔物は存在するわ。操れる魔物は格下の相手だけ。しかも複数従えるならそれだけの強さが必要。……つまり、本当にこれだけの数を操っているならとんでもない相手って事よ。操られてないって事もあり得るけど……確証はないわ』
エイシェルの質問に魔王が答える。魔王の懸念が本当なら相当厄介な相手が裏にいる事になる。もしかするとそんなものはいないのかもしれないが警戒するに越したことはないだろう。
「そうか……そんなのがいないことを祈るしかないな。まずはやれる事をやろう。向かってきてる魔物を食い止める。それだけだ」
「考えてもしょうがないもんね。出番ないかと思ったよ」
「アリスはさっきのアレ禁止ね。心臓に悪いわ」
「ごめんってば……でも、魔物が近づいてきて危なかったら使うからね?」
「そんなことにならないから安心して!」
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