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「僕から母さんに話してみるよ。」
「よろしくお願いします。」
四人で食事をして帰る事になった。
拓実と弘海さんが楽しそうに並んで歩く。まるで兄弟みたいだ。
「孝太郎さんは弘海さんとのことをご家族に反対されているんですよね?」
「あぁ。親父たちは頭の固い昔の人種だからな。アルファ至上主義ってやつだ。まぁ、俺もそうだったよ。弘海に合うまではな。」
「え?そうなんですか?」
「運命の番いなんてオメガが作った迷信だと思っていた。自分たちの身を守る都合の良い作り話だと。でも弘海に会って分かったよ。迷信でも何でもない。本当に運命はいる。」
「はい。俺は拓実だけです。拓実が居れば何もいらない。」
孝太郎さんは柔らかく笑って俺を見た。前をはしゃぎながら歩く二人に視線を移す。
「俺もだ弘海が居ればいい。」
「何で弘海さんの家に居候なんですか?二人で暮らすとかは?」
ふと思ったことを聞いてみた。孝太郎さんなら金もありそうだし、わざわざ弘海さんの家に居る意味が分からない。
「それは…。」
途端に孝太郎さんは渋面になった。
居候の理由は…。
弘海さんの家で飼っているうさぎのモモだった。弘海さんと母親が溺愛するモモ。二人ともそのモモと離れたくないそうだ。
「うさぎ…。」
「あぁ、二人で住むマンションは買ってあるんだ。でも弘海がモモと離れたくないって言って。モモを連れて行こうとしたら今度はお母さんがモモを連れて行くなって…。」
モモに負けたのか。憐れんで孝太郎さんを見る。
「べ、別に良いんだ。住むところなんてどこでも良い。弘海が居れば。」
孝太郎さんは明らかに落胆している。でも幸せそうだ。
「一生番いに会えずアルファ至上主義を貫き通す人間もまだまだ多い。君のご両親のことは知ってるよ。」
アルファ同士の世界は狭い。
「母親は大のオメガ嫌いです。」
「そうみたいだな。でも親父さんは大丈夫だろ?」
そこまで知ってるのか。
「はい。俺たちのことは父親に頼みました。」
「それが得策だろう。自分のオメガを守るためだ。使えるものは使え。」
「そうします。」
「俺たちは幸せ者だ。こうして運命に出会えて一緒に居られる。弘海と出会って本当の意味で人間らしくなれたよ。だから絶対に手放さない。」
「俺もです。」
一度は手からこぼれた落ちた運命。でもまた手の中に戻ってきてくれた。いや、ずっと手の中にあったのかもしれない。
俺が気づかなかっただけで…。
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
「拓実、今日はベッドから落ちるなよ?」
「うん。えへへ。頑張る。」
弘海さんと孝太郎さんの説得で拓実と一緒に居られることになった。
学校が終わると春樹のアトリエで二人でご飯を作って食べる。初めて作った生姜焼きはまずまずの出来だった。次に作ったハンバーグは生焼けだった。
やはり自分の父親の愛人のベッドで寝る気は起きない。
ましてや拓実とそこでセックスするなんて。
俺たちの初めてはちゃんと思い出に残るようにしたい。
『どっかのホテルでやればいいじゃん』
満にそう言われたけど一回してしまったら歯止めが効かないだろう。
あと数日の辛抱だ。
それに拓実に触れるだけで幸せなのだ。
「拓実、寝る前に。」
「うん…。」
ソファーの上で抱き合ってキスをする。拓実の舌と唇をたっぷり味わったあとは首筋と頸を舐めて甘噛みする。
「ん…あ、また練習?」
「うん。」
散々舐めて甘噛みした後はシャツを捲り上げて可愛い身体にキスをする。
「あ、あ、亮平っ!あぁん。」
「拓実、可愛い。大好き。」
ちゅっちゅっと態と音を立ててキスをする。
拓実は乳首が弱い。そこを重点的に責める。俺が可愛がり過ぎたそこは濃いピンクに変わりぽってり腫れている。
舐めて吸って甘噛みすると拓実は可愛い声をあげながらイった。
「今日も上手にイけたね。」
「はぁはぁ、亮平…。」
可愛いと言って顔中にキスをする。拓実の腹を撫でていた手を下着の中に滑り込ませた。
「すごい…。ぐちゃぐちゃ。」
「あ、だって、あぁ、んっ!」
手でくちゅくちゅ音を立てて擦るとすぐにイってしまった。
「もう少し我慢しなきゃダメだよ。」
「だってぇ、気持ちいいんだもん…。」
拓実が息を弾ませて俺を見る。身体が痺れるくらい幸せだ。
「次は我慢ね。」
「あ、ダメっ!まだダメっ!」
下着を下ろして拓実のモノを口に含んだ。吸い付きながら唇で扱く。
「あぁ、あっ!亮平っ!亮平っ!イっちゃう~!」
ぴゅくぴゅくと俺の口の中に静液を吐き出す。
それを飲み込んでもう一度同じように唇で扱き始めた。
「はぁはぁ、亮平、もうダメ。出ない…。」
「もうダメ?」
「うん…。」
ぐったりした拓実の顔を覗きこむ。目を潤ませて頬を赤く染めている。めちゃくちゃ可愛い。
「分かった。じゃあ次はこっち。」
拓実の身体をくるりとひっくり返して尻を撫でた。
俺を受け入れる可愛い穴に舌を這わす。
「あ、またそこっ!ダメ、汚いよ。」
「キレイだよ。キレイで可愛い…。」
思う存分舐め回した。
そう、俺は挿れていないってだけで毎日拓実をこうして味わっている。
自分がイかなくてもいい。こうしているだけで可愛いくてどうにかなりそうだ。
「よろしくお願いします。」
四人で食事をして帰る事になった。
拓実と弘海さんが楽しそうに並んで歩く。まるで兄弟みたいだ。
「孝太郎さんは弘海さんとのことをご家族に反対されているんですよね?」
「あぁ。親父たちは頭の固い昔の人種だからな。アルファ至上主義ってやつだ。まぁ、俺もそうだったよ。弘海に合うまではな。」
「え?そうなんですか?」
「運命の番いなんてオメガが作った迷信だと思っていた。自分たちの身を守る都合の良い作り話だと。でも弘海に会って分かったよ。迷信でも何でもない。本当に運命はいる。」
「はい。俺は拓実だけです。拓実が居れば何もいらない。」
孝太郎さんは柔らかく笑って俺を見た。前をはしゃぎながら歩く二人に視線を移す。
「俺もだ弘海が居ればいい。」
「何で弘海さんの家に居候なんですか?二人で暮らすとかは?」
ふと思ったことを聞いてみた。孝太郎さんなら金もありそうだし、わざわざ弘海さんの家に居る意味が分からない。
「それは…。」
途端に孝太郎さんは渋面になった。
居候の理由は…。
弘海さんの家で飼っているうさぎのモモだった。弘海さんと母親が溺愛するモモ。二人ともそのモモと離れたくないそうだ。
「うさぎ…。」
「あぁ、二人で住むマンションは買ってあるんだ。でも弘海がモモと離れたくないって言って。モモを連れて行こうとしたら今度はお母さんがモモを連れて行くなって…。」
モモに負けたのか。憐れんで孝太郎さんを見る。
「べ、別に良いんだ。住むところなんてどこでも良い。弘海が居れば。」
孝太郎さんは明らかに落胆している。でも幸せそうだ。
「一生番いに会えずアルファ至上主義を貫き通す人間もまだまだ多い。君のご両親のことは知ってるよ。」
アルファ同士の世界は狭い。
「母親は大のオメガ嫌いです。」
「そうみたいだな。でも親父さんは大丈夫だろ?」
そこまで知ってるのか。
「はい。俺たちのことは父親に頼みました。」
「それが得策だろう。自分のオメガを守るためだ。使えるものは使え。」
「そうします。」
「俺たちは幸せ者だ。こうして運命に出会えて一緒に居られる。弘海と出会って本当の意味で人間らしくなれたよ。だから絶対に手放さない。」
「俺もです。」
一度は手からこぼれた落ちた運命。でもまた手の中に戻ってきてくれた。いや、ずっと手の中にあったのかもしれない。
俺が気づかなかっただけで…。
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
「拓実、今日はベッドから落ちるなよ?」
「うん。えへへ。頑張る。」
弘海さんと孝太郎さんの説得で拓実と一緒に居られることになった。
学校が終わると春樹のアトリエで二人でご飯を作って食べる。初めて作った生姜焼きはまずまずの出来だった。次に作ったハンバーグは生焼けだった。
やはり自分の父親の愛人のベッドで寝る気は起きない。
ましてや拓実とそこでセックスするなんて。
俺たちの初めてはちゃんと思い出に残るようにしたい。
『どっかのホテルでやればいいじゃん』
満にそう言われたけど一回してしまったら歯止めが効かないだろう。
あと数日の辛抱だ。
それに拓実に触れるだけで幸せなのだ。
「拓実、寝る前に。」
「うん…。」
ソファーの上で抱き合ってキスをする。拓実の舌と唇をたっぷり味わったあとは首筋と頸を舐めて甘噛みする。
「ん…あ、また練習?」
「うん。」
散々舐めて甘噛みした後はシャツを捲り上げて可愛い身体にキスをする。
「あ、あ、亮平っ!あぁん。」
「拓実、可愛い。大好き。」
ちゅっちゅっと態と音を立ててキスをする。
拓実は乳首が弱い。そこを重点的に責める。俺が可愛がり過ぎたそこは濃いピンクに変わりぽってり腫れている。
舐めて吸って甘噛みすると拓実は可愛い声をあげながらイった。
「今日も上手にイけたね。」
「はぁはぁ、亮平…。」
可愛いと言って顔中にキスをする。拓実の腹を撫でていた手を下着の中に滑り込ませた。
「すごい…。ぐちゃぐちゃ。」
「あ、だって、あぁ、んっ!」
手でくちゅくちゅ音を立てて擦るとすぐにイってしまった。
「もう少し我慢しなきゃダメだよ。」
「だってぇ、気持ちいいんだもん…。」
拓実が息を弾ませて俺を見る。身体が痺れるくらい幸せだ。
「次は我慢ね。」
「あ、ダメっ!まだダメっ!」
下着を下ろして拓実のモノを口に含んだ。吸い付きながら唇で扱く。
「あぁ、あっ!亮平っ!亮平っ!イっちゃう~!」
ぴゅくぴゅくと俺の口の中に静液を吐き出す。
それを飲み込んでもう一度同じように唇で扱き始めた。
「はぁはぁ、亮平、もうダメ。出ない…。」
「もうダメ?」
「うん…。」
ぐったりした拓実の顔を覗きこむ。目を潤ませて頬を赤く染めている。めちゃくちゃ可愛い。
「分かった。じゃあ次はこっち。」
拓実の身体をくるりとひっくり返して尻を撫でた。
俺を受け入れる可愛い穴に舌を這わす。
「あ、またそこっ!ダメ、汚いよ。」
「キレイだよ。キレイで可愛い…。」
思う存分舐め回した。
そう、俺は挿れていないってだけで毎日拓実をこうして味わっている。
自分がイかなくてもいい。こうしているだけで可愛いくてどうにかなりそうだ。
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