魔族に捕らえられた剣士、淫らに拘束され弄ばれる

たつしろ虎見

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39.晒される願望

 早く抱いて欲しいという思考が伝わり、淫靡な装いに変化するのはまだ理解ができる。けれど、この衣装を形作る要素……純白のレースにシフォン生地、水色のリボンもまた、己の心の中から生まれたものだという事実に戸惑ってしまう。
(あ……俺……逃げ出す気なんて、もうとっくに無くなってるんだ……だから)
 魔力の布によって表出した、普段自分から意識することのない心の奥底。もう否定しても仕方ないほどに顕になってしまった自らの姿を見下ろし、エヴァンは静かにそれを受け入れる。
「っ、ぁ……まだ……っ……?」
 ざわめいていた心が静まったのを見計らうように、銀の糸は再び現れ動き出す。首筋を伝い、頭部に到達した銀糸が、青と白の造花が飾り付けられたシフォンのヴェールとなって、後頭部を覆うようにふわりと広がる。
「んっ、う……ぁっ……」
 息を吐く間もなく、足元に新たな変化が訪れる。銀の糸が爪先から足全体に巻き付き、純白のストラップシューズの形を成していく。細い皮紐が足の甲に優しく巻き付き、本来であれば履きなれないはずの形も、魔力がエヴァンの足型に寄り添い調整を施すことで安定感と快適さを与えていく。
「っ、ぁ……ん……」
 銀の糸による一瞬の拘束感と解放。その心地良さに官能めいた吐息を漏らしながら、エヴァンは魔力の布の変化がついに終わったことを悟った。

「これがお前の望んだ姿か」
 ブラッドの指先が、薄布越しにリボンで彩られた乳首を捏ねる。
「ふっ、ぁ……!? んんぅ……」
 くにくにと弄ばれるたびに、上半身を甘い刺激が駆け抜ける。こんな状態で、今の状況を誤魔化す言葉など一つも出てくるはずもない。
(っ、は……ぅ……ブラッドのゆび、きもちい……むね、リボンできゅっとされてるから、いっぱい感じやすくなってる……っ……あ、う……駄目だ、まだ、感じ入っちゃ……答え、ないと……)
 蕩けそうになる思考をどうにか立て直し、エヴァンは顔を赤らめたまま、こくんと頷いた。
「……ほう。意気揚々と剣士としてこの城に乗り込んだお前が、自らこんな淫乱な花嫁の装いを選ぶようになるとはな」
「……ぁ……ぅ……」
 投げかけられた言葉に、じんわりと頬が熱くなる。
(やっぱり、ブラッドから見てもそうなんだ……)
 花嫁……こんなに淫らな花嫁衣装など目にした事がない筈なのに、身体に絡みつくようにして具現化される装飾を前に、戸惑いと共に思い浮かべた単語がそれだった。
(俺……こんな、いやらしい格好で抱かれたいって……離してほしくないって……そう、思ってるんだ……)
 剣士だった頃の自分が溶け落ちていくような感覚に、エヴァンは目を伏せる。この姿を恥じらう気持ちも、身も心も淫らに染まった事実を恐れる気持ちも、確かにある。しかし、それ以上にエヴァンの胸はこれから起こることへの期待に高鳴っていた。

「……ぁ、っ、……ずっと後ろひくひくして熱くて……っ、細いディルドじゃ、んんっ……足りなくて……、ブラッドのが早く欲しいって……っ、触られたときのことばかり……想像してる……んぅっ……から……っ……きっと……こんな風にっ……」
「成程、まともな服を着る機会を、肉壺として媚びるために使ったと」
 薄布の下、リボンで締め付けられている屹立を軽く握り込まれ、びくんと大きく体が跳ねる。
「ん、ぁっ……! ちがっ……媚びてるわけじゃなっ…ただ、ブラッドに早く気持ちよくしてほしくて……は、花嫁衣装……?になったのは、っ……んん……っ……きっと、その……あぅ……離してほしくないって……思った、からぁっ……ひああっ!?」
 体重をかけられ、シーツの上に背中が押し付けられる。そのまま、流れるようにブラッドの指先がショーツの上を滑り、臀部を包む部分に、一筋の魔力の軌跡を走らせる。たちまち魔力分解され、くぱぁと左右に開かれた薄い布地から覗くのは、ディルドを咥え込みながらもひくつく後孔。

「花嫁とは身の程知らずな事を……」
「ひぅっ……!?」
 後孔に入り込んだ指先によって、淫らな水音と共に引き抜かれるディルド。咥え込んでいた質量を失い、淋しさを訴えるように収縮する孔。朝から念入りに玩具で解され綻んだそこに、熱い屹立の先端がぴたりと添えられ、一気に奥まで貫かれる。
「~~っっ! あぁぁっ……!!!」
 熱く硬いものに内側から押し拡げられながら、激しく腸壁を擦り上げられる感覚。ディルドでは到底得られなかった快楽と圧迫感に、蕩けた瞳からは涙が零れ落ちた。

「んんっ……! そう、言われてもっ……こんなの、きもちよすぎっ、ひゃあっ……!」
 激しい抽挿に蕩けかけた思考の中で応えようとするも、胸の先端をリボンごと摘ままれば上擦った声に変わってしまう。
「やっ、あっ……んんっ! けっこん、して、ずっと挿れててほしいって、んぁっ、奥……っ、ふかっ、あああっ!?」
 ブラッドのものを受け入れたまま、くるりと反転させられてうつ伏せにされる身体。内壁が別の角度から擦られる感覚に、エヴァンは背を仰け反らせた。悶えるたびに、シーツと薄布、二つの生地によって乳首が擦れ、堪らない刺激が全身を走る。
「はぅっ……! おく、いっぱいにっ……ふぁっ……!! これ、好き……ぃ、っ…!」
 背後から貫かれる形になったことで、後孔の深くまで押し込まれる感覚に腰が震え、視界がちかちかと白く瞬く。
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