魔族に捕らえられた剣士、淫らに拘束され弄ばれる

たつしろ虎見

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30.束の間の解放

「そうか。それほどまでに中で感じるのが好きか」
「んっ……すき、ずっとできなくて、さみしかった……っ」
 ぎゅっぎゅっと、ナカを締め付けながらエヴァンはうっとりと目を細める。
 そんなエヴァンの下半身で、ゆらゆらと揺れるもの……リボンで飾られた陰茎に、ブラッドは指先を伸ばす。
「っ、あ……」
 きゅ、と根元を軽く締め付けられてエヴァンは切なげに眉尻を下げる。

「……まだ感覚がある、と。その後ろへの依存ぶりを見た限りでは、ここはもう不要かと思ったのだが」
「っ、……いらなく、ないっ……んぅ……っ、あっ、擦るの、きもちいぃ……ぁっ、あっ……」
 軽く指先でなぞるように触れられるたび、ぴくんと腰が跳ねてしまう。
 魔力で編み上げられたリボンに戒められることで、エヴァンの陰茎は雄としての機能を封じられている。……つまり、いくら快楽を拾い感じても、勃起をすることも射精もすることも叶わない。

「どうだ? こうして触れられていると、射精をしたいと思わないか?」
「……んっ……」
 ブラッドの言葉にこくん、と頷く。
 淫魔に変えられ、後ろばかりを弄られて感じていたとはいえ、エヴァンが男である事には変わりない。精を吐き出したときの解放感や満足感も、しっかりとその身体に刻み込まれている。
「ほんの一時であれば、その拘束を外してやってもいい。……ただし」
「っ……!」
 リボンの端をつまんで軽く引かれながら告げられた言葉に、エヴァンは甘い刺激に震えながら目を見開く。
「外すのは、とある場所に転移してからだ。……認識阻害魔法を掛けているから、お前の姿も声も、周囲のものに見聞きされることはない。どうだ?」

「ぁ……ぅ……」
 甘い誘惑にこくりと喉が鳴る。たとえすぐに結び直されてしまうとしても、精を解き放つ快楽を味わう事が出来る。
「んぅ……っ、そこにいけば……ほんとうに、外してくれる、のか……?」
「そうだ。好きなだけ射精するといい」
「ぁ……んっ、わかった……頼む……」
 これまでに受けて来た扱いを思えば、信じがたいような提案。
 ……それでも、射精への欲求に囚われた思考は、それに一かけらの疑念を抱く事もなく、ただただ縋りつく。

「あぁ、分かった。お前の望み通りにしてやろう」
「……っ……」
 転移魔法の浮遊感に身体が強張ったのも、ほんの一瞬。

「ひぁっ!? ……え? あ……? なに……なんで……これ……っ」
 ずっとナカをギチギチに埋めていたものが引き抜かれる感覚に、とろりと惚けていた意識を急激に引き戻される。
 そして、眼下に広がる見知った光景に、思わず絶句する、
「え……ここ……まさか……」

 ブラッドの城を訪れる前、エヴァンが拠点にしていた王都……その中心の広場に設置された、噴水を飾るオブジェ。
 旗と剣を組み合わせて作られたその飾りに、両手を拘束される形でエヴァンは磔にされていた。

「ぁ……っ、ああああっ……!」
 広場を行き来する大勢の人々は、誰一人として噴水の上で痴態を晒すエヴァンを気に留めない。ブラッドの言葉通り、認識阻害魔法が効いているのだろう。それでも、よく知る街並み……その中心部で、下半身を露わにして拘束されているという羞恥に顔が熱くなる。
「こんな、ところで……っ……ぁっ、やめ、はずさなっ……」
 陰茎を戒めていたリボン。その拘束が緩む感触に、思わずエヴァンは腰を捩る。
「っ、あ……!」
 そんな抵抗を嘲笑うように、リボンを構成していた魔力は光の粒子に変わり、解放された陰茎がぶるりと揺れた。

「~~っ、もっ、いやだぁあああああっ……!!」
 たとえ人目につかないとしても、大衆の面前で射精したくない。そんな思いとは裏腹に、昂ぶりを解放された淫魔の身体は熱を帯びていく。
 これまで抑圧されていた分を解放するかのように、ぐつぐつと煮えたぎった欲望が陰嚢から尿道へと一気に駆け上る。
「あ、あっ、だめっ……でちゃ……っ、やぁああああっ……!」
 屹立の先端から勢いよく飛び出した白濁が、ぱたぱたと噴水の縁に堕ちる。

「ん、っ、はぁっ、やだぁ……やだ、もうやめっ……~~~っ!」
 一度出しても、快楽を蓄積した淫魔の身体はそう簡単にエヴァンを解放してくれない。終わったかと思えば、すぐにまた精液がせり上がってくる。人の身ではまずありえない程の長い射精。とっくに思考力など失われてもおかしくはない状況でも、未だ作用し続ける精神保護魔法はエヴァンから意識を手放させてはくれない。
「いぅ……っ、また、ゃあ……ぁ、あっ……!」
 びゅるびゅると精を放つたび、眼下の噴水の縁には白いものが溜まっていく。そんな光景が恥ずかしくて居た堪れないのに、射精欲は次から次へと込み上げてくる。
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