〈本編完結〉わたくしは悪役令嬢になれなかった

伊沙羽 璃衣

文字の大きさ
15 / 16

番外編 ある女の日記

しおりを挟む
王国歴193年5月8日

目が覚めたらびっくり! 「運命の乙女と宝石の騎士」の悪役令嬢ルミエラになってた! これが流行りの異世界転生ってやつかな? 残業続きでろくに休めてなかったし、多分死んだんだよね……? 32歳かぁ、早いなぁ。まぁ、別に遊びに行くような友達も帰りを待ってくれる家族もいないけど……
いやいや、思い出すと暗くなるからやめよう! それより、断罪されないように頑張らなくちゃ! えーと、今ルミエラは8歳、断罪まで10年もある! この頃ならまだアークとも仲悪くなってないよね? 婚約破棄とかされて修道院行きも嫌だから、仲良くしないと。あ、そうだ、日本語なら誰も読めないだろうし、丸秘ノート作ろうかな? 攻略対象のこと忘れないようにしないとね。
あーっ! 今ならまだリュディガー様を助けるの、間に合うんじゃない!? 闇堕ち防げるかも! リュディガー様の憂鬱げなスチルとかめちゃ好みだけど、やっぱり嫌なことは経験しない方がいいに決まってるし。ええと、今……11歳? え、小さい頃のリュディガー様絶対可愛い見たい……って違う違う! 今多分王妃の嫌がらせできっと嫌な思いしてるところ、野次馬気分じゃダメなとこ! 早く助けてあげないと!
よーし、そうと決まったら頑張るぞー! 待っててね、最推し!



王国歴193年6月17日

今のところ順調! お父様もお母様もお兄様も、天使が舞い降りたって褒めてくれる。アークにも会ったけど、愛称呼びをするようになった。やっぱり、ゲームの性格のルミエラのことは誰も好きじゃなかったのかな? このままみんなに好かれたらいいなぁ。うっかりリュディガー様と恋人になっちゃったりして……なんてあるわけないけど笑
……あ、家庭教師カヴァネスからの課題やらなくちゃ。家庭教師にはいつもより出来てませんよ、っていつも叱られる。でも、32歳のわたしが頑張ってようやく終わる課題、ほんとにあのルミエラがやってたのかなぁ? 侍女とかに手伝わせてたんじゃないかってちょっと疑ってる。確かにゲームの中じゃ完璧令嬢って言われてたけど、8歳の時点で外国語四つ、地理、歴史、数学、領地経営、法律、魔法を学ぶなんて正気じゃないよ。魔法は楽しいけど、あとは全然面白くないし……授業、減らしてもらえないか聞いてみようかなぁ? うーん……



王国歴193年7月3日

今日は王宮に行った! うちのお屋敷もすごい豪華だけど、王宮はやっぱり違うわー。前映像で見たヨーロッパの美術館みたい! いつかあそこに住むのかな……? 飾りとか壊しそうで怖いかも笑
あ、そうだ。今日はリュディガー様のことをさりげなく聞いてみた。ゲームにあった通り、今は幽閉されてるみたい。12歳になったら学園に入学するけど、あと一年も待たなきゃいけない……その前に、どうにか助けてあげたいな。今はどんな感じかな。ご飯食べさせてもらってないだろうから、痩せてて人間不信になってるかな……? あぁもうっ、早く助けに行きたい! 身分があるのにうまく行かないこともあってももどかしいよ。わたしが第二王子のアークの婚約者だろうけど、一番会いたい人に会えないとか、ちょっと辛すぎる……いや、一番辛いのはリュディガー様なんだから、わたしがめげちゃだめだ! 少しでも早くリュディガー様に会えるように頑張るぞー!



王国歴193年9月26日

ついに! ついについについに! 
リュディガー様の解放に成功しましたぁあああ!
最初は信じてもらえなかったんだけど、ようやく心を開いてもらえた! よかったぁ、これで闇落ちエンド回避できそう! お父様とお母様にはちょっと怒られたけど、でも知ってるのに放っておくことなんてできないもの。
それにしても、生リュディガー様めっちゃ麗しかったわ……流石公式一位のスペック。本音を言えばリュディガー様の方がアークより好きなんだよなぁ……いや、恋愛って意味ではないんだけどね。でもいつか義兄になる人だし、これからも仲良くしたいな。
この調子でリオン君が捕まってる奴隷商の摘発とか色々頑張ろう! 学園入学までにみんなと仲良くなっておけば、もし強制力があっても大丈夫、のはず!......これでリラちゃんも転生者で逆ハールートとか狙ってたらどうしよう......?



王国歴194年4月10日

今日はアークとリュディガー様がいらっしゃった。アークはいつも通り、王宮での王太子教育のこととか、最近の他国のこととか。勤勉で偉いなあって思った途端、愚痴を言ったりするから、つい笑っちゃった。好きって感じはないけど、このまま友達みたいな夫婦になるのかな?
リュディガー様は学園のことをお話してくれた。たぶん、メイドの息子だからよくは思われていないだろうに、わたしが学園を嫌がらないようにか、いいところばかりを教えてくださる。優しい御方だ。社交界に出たら人気になるんだろうな。婚約者もいずれ出来て、臣籍降下して、ご家庭を築いて......きっとなかなか会えなくなるよね。少し、寂しいな。
…….って、寂しいなんて何書いてるのかしらわたし! 喜ばしいことなんだし何年も先のことだから、気にしない、気にしない!



王国歴195年8月18日

今日は王宮で王妃教育。帰りにたまたまリュディガー様と鉢合わせした。最近はなかなかお会い出来なかったから、嬉しいな。いつも通りお優しい笑みを浮かべておられて、少ししか話せなかったけど、とても楽しかった。
…….認めたくなかったけど、わたし、リュディガー様のこと好きみたい。
あぁ、どうしよう? わたし、アークのこと好きにならないといけないのに......リュディガー様に迷惑をかけないように、この想いは隠さなくちゃ。



王国歴196年4月7日

今日は学園の入学式! この日に向けて王妃教育も頑張ったし、友達も作れた。怖いところはなし!
……と言いたいけど、初等部の2年が終わったらリラちゃんがいよいよ登場......それはやっぱりちょっと怖いな......今のところ攻略対象のみんなとは仲のいいお友達だけど、掌返されたら......いや、考えるのはよそう。とりあえず、今は楽しまなくちゃ! 声をかけてくれた方もいるし、友達には困らない、かな?
他の人には絶対言えないけど、学園では、合法的にリュディガー様とお会いできるのが嬉しい。初等部1年と中等部2年、学食くらいでしかお会いできないと思うけど......いずれ生徒会に入るだろうから、そしたら接点も増えるかも。笑いかけてくださる度に心臓が跳ねる。こんな気持ち、前世も含めて経験したことないから、ふわふわする。
ていうか、リュディガー様、社交界じゃ全然笑わないそうだ。わたしやアークの前ではよく笑うのに、不思議。家族として見てもらえてるってことかな? だとしたらちょっと、嬉しいな。恋愛対象として見てもらえないのは分かり切ってるけど、それでもできる限りお傍にいたい。



王国歴197年12月22日

祝! デビュタント! みんなの白い衣装がとっても可愛いし、ごはんは美味しいし、最高の一日だった! 夜遅くなっちゃったけど、それも含めて楽しかった! アークもお兄様も皆かっこよかった!
リュディガー様の正装、初めて見た。やっぱり、とっても素敵。噂は正しかったみたいで、他の方と話しているときはあまり笑っていなかった。最近は婚約の話も出ていると聞くし、きっと笑顔を見せたらみんなリュディガー様のことをもっと好きになると思うんだけど……あぁでも、リュディガー様が結婚するの想像するだけで鬱になりそう。リュディガー様がみんなに好かれてほしいけど、わたしやアークの前でしか笑ってほしくない。ひどい矛盾だ。



王国歴198年6月1日

今日、リラちゃんが入学してきた。天真爛漫な可愛い子だ。さりげなく乙女ゲームのことを聞いてみたけど、知らないみたい。てことは、転生者じゃないのかな? 逆に悪役令嬢が陥れられる話とか読んだことあるけど、その心配はしなくてよさそう。仲良くできたらいいなぁ。
生徒会の業務にも、最近は随分慣れた。会長はアークで、副会長はリュディガー様。それからお兄様が会計で、わたしが書記。他に高等部の方が4人いて、庶務と会計監査にふたりずつ。最近は、会計監査の女性、エイレアーネ様と仲良くしてもらっている。エイレアーネ様は婚約者と仲が良いそうで、頻繁に惚気てくるのが玉に瑕。アークは相変わらず友達にしか思えないから、わたしに惚気を期待されても困るよう。
……リュディガー様が婚約者だったら、どうなってたんだろう? ってちょっと考えちゃった。最近は目が合うことも多くて、考える時間が長くなってる。よくないよくない。わたしはアークの婚約者なんだから。



王国歴199年3月12日

卒業式の準備で最近は大忙し。王妃教育のための勉強の時間がごりごり削られて、ちょっと焦ってる。あとでちゃんと復習しないと。
とうとうリュディガー様が学園を卒業する。東の領地を賜るご予定だと聞いた。王都からは、馬車で一週間くらいの要所らしい。それだけリュディガー様が評価されたということは嬉しいけれど、離れてしまうと考えるだけで胸が痛む。いっそ、アークのことを好きになれたらよかったのに。そしたらこんな辛い気持ち、味わわなくて済んだのに。
…….違うことを考えよう。
最近、お兄様はリラと親しくしている。逆に、婚約者のディアーナ様と仲が悪くなっているみたい。ディアーナ様はリラに物申しに行ったみたいだけど、リラもリラで愛人でもいいから添い遂げたい、とまで言っていて……どうすればいいのか、わたしには分からない。二人の恋路を応援したい気持ちもあるけど、でもディアーナ様が頑張ってたことも知ってるし……どっちつかずでいたせいか、ディアーナ様は最近、わたしのことまで避け始めた。わたしが優柔不断なせいだとは分かっているけど、避けられるのは辛い。誰か、解決策を教えてほしい。恋も愛も、みんなが幸せになる道があればいいのに。



王国歴199年3月15日

今日は、卒業式の二日前だった。誰もいない教室で、リュディガー様とキスをした。リュディガー様も、わたしのことを想っていてくれたみたい。決して結ばれることはないから、これが最初で最後の思い出。
……悲しくて悲しくて、胸が塞がれる思いがする。わたしがもっと早く転生していたら、そしたら婚約もなかったのかな? 寂しいよ……



王国歴199年10月16日

今日は収穫祭。王宮の料理が美味しくて、つい食べすぎてお腹パンパン……になるのが普段なんだけど、今年は全然喉を通らなかった。
リュディガー様がいた。
半年ぶりにお会いするリュディガー様はあの時と何も変わってなかった。宴の中盤で、ダンスを申し込まれて踊った。近い距離も瞳の熱も笑顔も、あの日の告白を聞いてからは全部が違う意味に思えて、胸がいっぱいになって苦しかった。半年も会えなくて、手紙を交わしていたわけでもないのに、どうして好きな気持ちは消えないんだろう? アークだってかっこよくて頭も良くて素敵な男性だ。それは理解できるのに、どうして愛せないんだろう? リュディガー様と両思いなのに結ばれない悲しみとアークへの申し訳なさで、消えてしまいたい。



王国歴200年5月23日

今日、お兄様とディアーナ様が結婚した。華々しい式で、沢山の人が来たけれど、主役の二人は冷え冷えとしていた。お兄様とリラのお付き合いは今も続いていて、お二人の会話はめっきりなくなってしまったみたい。女性が世界で一番幸せになれる日なのに、ディアーナ様は全然笑わないし、お兄様もツンとしていらした。何かできたら、と思うけれど、恋がままならないことはわたしも分かるし、でもディアーナ様のお気持ちも察せられるし……このままじゃいけないのは分かるけど、何をしたらいいのか、全然分からない。お父様とお母様は愛人のひとりやふたり、見逃してもいいだろうと仰っているけど……そんなものなの? 確かに、貴族社会では愛人についての話をよく聞くけど、まさかリラがそうなるなんて……ディアーナ様のご両親も何も仰らないけど、内心ではどう思っているんだろう。三人とも幸せになれる道はないのかな……
……だめね、わたし。三人のことを考えていたのに、リュディガー様のことを考えてしまうなんて。もう、恋心は封印するって決めたんだから。思い出してはだめ。



王国歴201年4月10日

今日から貴族学園の最終学年。王妃教育で出席できる日は減ってるけど、その少ない日でも他の生徒の模範になれるようにしなくては。
王妃教育もいよいよ大詰め。でも、王太子妃になったらまた、王家の秘儀なんてものを学ぶらしい。日本で大学まで20年も勉強漬けでようやく解放されたと思ったら、また学びの日々だなんて! 早く解放されたいけど、王家の秘儀を学んだ後は、社交界の切り盛りをしたり他国とのやりとりをしたり、絶対息つく暇もないんだろうなぁ……うう、王族じゃなくてただの貴族に嫁ぐんだったらもっと楽だったろうに……いや、でも、アークも頑張ってるから、わたしも頑張らないと。周囲の期待を裏切ることも出来ない。やるしかない。



王国歴202年5月9日

今日はアークとの結婚式。都の民がみんな祝いに来てくれた。王太子妃として相応しい人間にならなくては。
久しぶりに、リュディガー様とお会いした。相変わらず、かっこよくてお優しい方だ。まだ、結婚されてない。ご予定もないそうだ。わたしのことをまだ想っていらっしゃるんじゃないかと錯覚してしまう。ようやく、アークのことを好きになり始めたのに……熱の籠った視線がわたしを揺らがせる。ううん、でもわたしは王太子妃。もう、アーク以外とは結ばれない。大丈夫、分かってる。ちゃんと義務を果たさなきゃ。



王国歴203年12月25日

姪っ子が生まれた。お兄様とディアーナ様の子供、名前はベルローズにするそうだ。名前だけでもとっても可愛い。ディアーナ様譲りの水色の髪に、お兄様とわたしと同じ金色の瞳。きっと可愛い子に育つんだろうなぁ。今から楽しみ。いつか生まれるだろうわたしの子供たちとも仲良くしてほしいな。
……お兄様とディアーナ様は、表向き仲良くなったように見える。でも、リラは結局愛人として生きることを選んだし、ディアーナ様も最近別の方と噂になってる。お兄様もディアーナ様も、互いの心は別の人に預けてるみたいだ。それを考えるだけで、なんだか悲しくなってしまった。
わたしは、少しずつだけどアークを愛せてる気がする。王太子妃になったばかりで何もかも慣れなくて辛い時、苦しい時にそばにいてくれた。これからもきっと、ずっと隣にいてくれる。リュディガー様への恋とは違うけど、多分これも愛のひとつなんだと思う。社交界でリュディガー様と会うといまだにドキッとすることがあるけれど、きっとかつて好きだった人だから。この恋はいつか、風化して思い出になると思う。そう、信じてる。



王国歴204年10月17日

姪っ子が生まれた。今度は、お兄様とリラの子供。名前はヴィオレットというらしい。随分な難産だったみたいで、リラがこれから身籠るのは難しいかもしれない、と聞いたけど、とにかく母子共に無事でよかった。お兄様の喜びっぷりはベルローズちゃんの時とは比べ物にならない。目に入れても痛くないってこのことなんだろうな。ディアーナ様との子供ではないから会いに行くのは憚られて、まだ会えていない。でも、お兄様とリラの子供だから、きっと可愛くて優しい子になるだろうと思う。早いうちに会えたらいいな。
あーあ、わたしも早く子供が欲しいなぁ。子供ができる運気とかあれば、お兄様に分けてもらえないかな?



王国歴10月31日

……二週間前に子供について書いたからかな? 
なんと!! 妊娠しました!! 今、三ヶ月だって!
嬉しい! ようやく家族が増えるんだ! この世界だと医療技術が発展してないから女の子から男の子かは分からないのがちょっと残念! でも、とにかくわたしとアークの子供だ! 目一杯可愛がって、幸せいっぱいにしてあげたい! アークもすごく喜んでる。陛下やお父様も、踊りあがってた。たまたま王宮にいたリュディガー様も、祝ってくださった。笑顔なのにどこか悲しそうに見えて、嬉しいような嬉しくないような、複雑な気持ち。きっと、出産したらそんな気持ちも消えるとは思う。
あぁ、早く子供に会いたい。あと七ヶ月、待ちきれないな。



王国歴205年5月13日

王子が生まれた。名前はオスカー。とっても可愛い男の子だ。アークはすごく喜んでいた。わたしも嬉しい。どっちに似てるのかな? アーク似だったらかっこいい男の子になるだろうな。成長が楽しみ。
それにしてもアークったら、夜の営みはいつからなら大丈夫か、なんて……照れることを平然と言わないでほしい。愛されていることが伝わるから嬉しいけど、せめて人目のないところにしてほしいよ。
……わたしも随分、アークのことを好きになったなあ。結婚してからの日記は、アークのことでいっぱい。リュディガー様のことは、もう思い出として昇華できたんだと思う。よかった……アークのこと、愛せてよかった。愛してるって言い聞かせてたら、本当になるのね。呪文みたいに唱えた甲斐があったわ。やっぱり愛してない夫婦なんて嫌だもの。これからも、幸せな家庭を築いていきたい。オスカーと、いずれ生まれるだろう子供たちを幸せにしてあげたい。
これが、今のわたしの夢。



王国歴208年11月19日

最近は吐き気がひどい。オスカーの時の悪阻つわりがなんだったのかと思うくらい。うう、まだ3か月なのに、あと1、2か月耐えられるかなぁ........公務にも支障が出始めたし......とにかく無事に生まれてきてくれたらなんでもいいんだけど.......あの頃の軽い悪阻に戻らないかな........やっぱり双子だからなのかな? 悪阻も二倍ってこと? そんな倍数論理あるの? あぁ、経験者に話を聞きたい......あわよくば悪阻を早く終わらせる方法を教授してもらいたい.......いや、あったらとっくにみんな取り入れてるか.......
――急だけど、この日記を書くのは、今日でやめる。実は昨日、オスカーにこの日記を見られてしまった。今まで何も考えずに日本語で書いてたけど、よく考えたらこっちの世界にはない言葉。オスカー以外の他の誰かに見つかって、良からぬことを考えてるって勘繰られたら困るもの。ああもう、わたしったら。日本のことなんて最近じゃ思い出さないし、記憶も曖昧になってるのに、どうして日本語で書き続けてたのかしら。不思議。今のわたしの家は王宮、この世界なのにね。今度からはクラルヴァイン語で書くから、この日記は途中だけど終わりにする。日記を白紙で終わらせたことはなかったから、なんだか妙な気分だ。それとも、完全に日本語から離れることが寂しいのかな? 自分でもよく分からない。
――何か日本語でいいことを書いて締めようと思ったけど、何も思いつかなかった笑 物語みたいな締め方で変だけど――これにておしまい。



――未確認言語解読報告書から抜粋。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

婚約破棄のあと、あなたのことだけ思い出せない

柴田はつみ
恋愛
伯爵令嬢セシリアは、王宮の舞踏会で王太子レイヴンから公開の場で婚約破棄を言い渡され、その場で倒れた。 目覚めた彼女は、礼儀も常識も覚えているのに――ただ一つ、レイヴンだけを思い出せない。 「あなたは、どなたですか?」 その一言に、彼の瞳は壊れた。 けれどレイヴンは何も語らず、セシリアを遠ざける。彼女を守るために、あの日婚約を捨てたのだと告げられないまま。 セシリアは過去を断ち切り、王宮の侍女として新しい生活を始める。 優しく手を差し伸べる護衛騎士アデルと心を通わせていくほど、レイヴンの胸は嫉妬と後悔で焼けていった。 ――守るために捨てたはずなのに。忘れられたまま、他の男に笑う彼女を見ていられない。 一方、王宮では“偽聖女”の陰謀と、セシリアの血に眠る秘密が動き出す。 記憶を取り戻せば、彼女は狙われる。取り戻さなければ、二人は永遠に届かない。 これは、忘れてしまった令嬢と、忘れられてなお愛を捨てられない王太子が、もう一度“選び直す”恋の物語。

乙女ゲームの悪役令嬢、ですか

碧井 汐桜香
ファンタジー
王子様って、本当に平民のヒロインに惚れるのだろうか?

悪役令嬢、資産運用で学園を掌握する 〜王太子?興味ない、私は経済で無双する〜

言諮 アイ
ファンタジー
異世界貴族社会の名門・ローデリア学園。そこに通う公爵令嬢リリアーナは、婚約者である王太子エドワルドから一方的に婚約破棄を宣言される。理由は「平民の聖女をいじめた悪役だから」?——はっ、笑わせないで。 しかし、リリアーナには王太子も知らない"切り札"があった。 それは、前世の知識を活かした「資産運用」。株式、事業投資、不動産売買……全てを駆使し、わずか数日で貴族社会の経済を掌握する。 「王太子?聖女?その程度の茶番に構っている暇はないわ。私は"資産"でこの学園を支配するのだから。」 破滅フラグ?なら経済で粉砕するだけ。 気づけば、学園も貴族もすべてが彼女の手中に——。 「お前は……一体何者だ?」と動揺する王太子に、リリアーナは微笑む。 「私はただの投資家よ。負けたくないなら……資本主義のルールを学びなさい。」 学園を舞台に繰り広げられる異世界経済バトルロマンス! "悪役令嬢"、ここに爆誕!

白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』

鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」 公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。 だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。 ――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの? 何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。 しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。 それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。 そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。 温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。 そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。 「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」 「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」 離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。 そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。

悪役令嬢の慟哭

浜柔
ファンタジー
 前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。  だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。 ※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。 ※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。 「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。 「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。

婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。

風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。 ※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。

婚約者に見捨てられた悪役令嬢は世界の終わりにお茶を飲む

・めぐめぐ・
ファンタジー
魔王によって、世界が終わりを迎えるこの日。 彼女はお茶を飲みながら、青年に語る。 婚約者である王子、異世界の聖女、聖騎士とともに、魔王を倒すために旅立った魔法使いたる彼女が、悪役令嬢となるまでの物語を―― ※終わりは読者の想像にお任せする形です ※頭からっぽで

これぞほんとの悪役令嬢サマ!?〜掃討はすみやかに〜

黒鴉そら
ファンタジー
貴族の中の貴族と呼ばれるレイス家の令嬢、エリザベス。彼女は第一王子であるクリスの婚約者である。 ある時、クリス王子は平民の女生徒であるルナと仲良くなる。ルナは玉の輿を狙い、王子へ豊満な胸を当て、可愛らしい顔で誘惑する。エリザベスとクリス王子の仲を引き裂き、自分こそが王妃になるのだと企んでいたが……エリザベス様はそう簡単に平民にやられるような性格をしていなかった。 座右の銘は”先手必勝”の悪役令嬢サマ! 前・中・後編の短編です。今日中に全話投稿します。

処理中です...