〈本編完結〉わたくしは悪役令嬢になれなかった

伊沙羽 璃衣

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番外編 歪な魔法

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一週間前に完結です!と言って前の話をアップしたのに、番外編を追加するという、、、広い心でお許しくださると嬉しいです。
瑠美の思い人だった、第一王子リュディガー視点になります。


ーーーーーーー


リュディガー・シュヴァルツ・クラルヴァイン。
クラルヴァイン王国最後の国王の異母兄。
後年記された彼の伝記には空白のページが多い。幼少期には幽閉され、最後の王太子妃薨去から最後の国王錯乱に至るまでは殆ど領地に籠り出てこなかった。数少ない公の記録には、王族としての役割をしっかりと果たしていたこと、また無表情で魔法使いらしい人であったことが記されている。同時代を生きた貴族の手記によると、彼は王太子妃に横恋慕していたとも、また死人に恋をしていたのだとも伝わる。闇属性の魔法使いであり、数々の研究に携わっていたとも言われているが、その記録は彼と彼の屋敷諸共燃やされてしまった。灰はもはや何も語らず、後の世を生きる我々は、彼がどのような人物であったか知る術を持たない。


***


彼は要らない子だった。王妃の息子よりも三年早く生まれてきたメイドの息子。しかも魔法属性は誰からも忌み嫌われる闇。母は出産の時に亡くなり、母の生家も王妃の怒りを恐れて一切の手出しをしなかった。乳母は必要最低限の面倒だけを見て早々と職を辞し、必要最低限の従者さえ与えられなかった。かびの生えたパンと具のないスープ、庭に生えている野草だけが彼の食事だった。
彼は孤独な子だった。万一後ろ盾になる貴族がいては困るからと離宮の外に出ることも、誰かを招くことも禁じられていた。本だけが彼の慰めで、砂が水を吸うようにその知識を吸収した。
彼は聡い子だった。己が権力者に憎まれていることを知り、一切の希望を捨てていた。このまま朽ちていく生であると受け入れていた。かといって王妃や異母弟を恨むこともなかった。彼はそもそも、己の感情を知覚できなかった。
ある日、彼は図書室で古びた本を見つけた。茶色く所々かびの生えた本には、召喚術という古代の魔法が載っていた。異世界から他者を呼び出す魔法だという。彼はこの魔法に興味を持った。その書によると、異世界にはこの世界にはない技術や物語が数多くあるという。既に図書室にある一万冊の蔵書を読破していた彼は、見知らぬ知識への欲ゆえにその魔法に手を出した。
部屋一面に描かれた魔法陣は眩い光を発した。けれど、誰の姿もそこにはなかった。
失敗したのだと、そう思った。けれど少なくない魔力が失われていたから、彼は二度目の召喚をやる意思を失った。


***


魔法を行使してから4か月が経ったある日のことだった。庭で本を読んでいると、背後の草叢が騒めき、鮮烈な紅色が目に飛び込んできた。

「――ぶはっ!」

現れたのは、幾らか年下であろう少女だ。頭に、ドレスに、葉っぱを引っ付けている。はしたない、と思わず眉を顰めた時、目が合った。太陽のような、濃い金色の瞳だ。

「あっ、あの! リュディガー様ですか!?」
「......君はザイツェフェルト家の令嬢?」
「は、はい!」

おかしい、と彼は思った。

「その、庭を歩いていたら迷ってしまって......王宮がどこか、教えてもらえませんか?」

少女の魔力には、彼の魔力が混じっていた。

魔法は成功していた。
ただし、彼が望んだものとは違う、歪な形で。
異なる世界でその生を終えたひとりの女の魂がこちらの世界に招かれ、けれど肉体という器を持たなかったがために、幼い少女の体が奪われた。


***


ザイツェフェルト家の令嬢は何を企んでいるのか、国王へ直談判して彼を離宮から王宮に連れ戻した。しかし王宮にいると他者からの視線が煩わしく、また王妃の機嫌が悪くなるため、彼は定期的に王宮を出て視察や慰問に赴いた他、ザイツェフェルト家の邸宅を訪れた。令嬢は異母弟の婚約者なので、異母弟が訪問する時、二回に一回同行させてもらった。彼を激しく憎む王妃とは異なり、異母弟は突然やってきた彼を慕っているらしかった。何故かは知らないが、見ず知らずの令嬢もまた、彼に好意を抱いているようだった。かつての魔法を研究する上で、やはり被検体の観察は必要不可欠である。合法的に、嫌がられることなく近づけるのはありがたいことであった。異世界の話を持ち出そうかとも思ったが、俄然この魔法と令嬢の体の状態の方が気になったので、尋ねることはしなかった。
離宮から王宮に移って半年が経つ頃、貴族学園へ入学した。入寮は強制ではなかったが、王宮にいるのも面倒だったので寮に入った。それでも定期的に王宮に参内したし、異母弟に誘われて視察をしたり、ザイツェフェルト家の邸宅を訪問した。己の感情は相変わらず分からなかったが、他人の言葉や表情にどう反応すべきかは、幼い頃王宮で学んでいたから容易いことだった。
一年に亘って令嬢の観察を続けた結果、やはり令嬢の体に異世界人の魂が宿ったものと考えられた。「人が変わったよう」という噂話や異母弟の話も参考になったが、最たる決め手は魔力であった。令嬢は魔法を行使する際、元の体に宿った魔力ではなく、召喚の際に混じったのであろう彼の魔力を起点としていたのだ。恐らくは彼の魔力がのりのような役割を果たしているのだろう。
魔力の謎が解けたところで、体の魂はどこに行ったのかという疑問に悩まされた。二重人格である素振りはないが、体に宿った魔力が消えていないから、元の魂が消失していない可能性も十分に考えられた。王宮図書館で関連しそうな本を片っ端から読んで調べたが、魂は死して後神の御許に行くと記されているばかりで、特異的な状況のことは何も記されていなかった。そこで、彼は令嬢から様々な反応を引き起こし、それによって体固有の魔力がどう動くかを調べることにした。
そもそも魔力とは体に宿るものである。感情に応じて魔法行使に差異が出る。例えば怒り狂っている時には高威力の魔法が出ることもあるし、逆に落ち込んでいる時には上手く行使できないこともある。彼は魔力を波形で捉えているため、どんな時に波形が乱れるのかで感情を推測していた。相変わらず彼は己の感情に疎かったし、人の感情を察せられるほど人に興味を持つこともなかった。
彼は闇魔法で己の姿を建物の影に溶かして観察を続けた。
半年近くかかった観察の末、興味深い結果が得られた。
魔力の反応が二極化しているのである。彼が令嬢に近づき思わせぶりなことを言うと、初め怒りの波長が出て、すぐに喜びの波長が混じる。節度ある振る舞いをすると、不安の波長が出て、次いで怒りの波長が出る。勉強をしている時には大きな振幅と小さな振幅が交互に現れ、遊びの時も同様である。
これを受けて、どうやら魂がふたつ体に宿っているらしい、という結論に達した。本来の魂は肉体の制御権を奪われている状態であるが、どうやら体のすぐそばに張り付いている、または体の奥に宿っているようだ。
どうにかして元の魂と話をすることはできないか、と彼は考えた。どのように魂が存在しているのか、またどのように世界を見ているのかに強い興味があったのだ。彼は禁書庫に入り込み、肉体と魂を分離する方法がないか、様々な書物を読んで探した。公務を割り振られて自由時間が減った上に、古代語の文献や異国の文献も多く、なかなか調べは進まなかった。公務で訪れた他国の王宮図書館に忍び込んだりもして、五年が経つ頃にはなんとかその方法を見出すことができた。
貴族学園の卒業まで、一か月を切っていた。
方法を見つけたはいいが、召喚した時と同様、大きな魔法陣と魔力を消費する必要があった。第一王子と第二王子の婚約者ともなれば、なかなか他者に気づかれずそのような場所を用意することが難しい。卒業式でその場の全員に記憶混濁の魔法をかけた上で魔法を使おうと決めた矢先、魂がひとつ消えてしまった。彼の魔力もまた、令嬢の体内から消えていた。
令嬢がただの異世界人になってしまったのである。思わず別れ際に泣いてしまい、彼は悲しいという感情を初めて知覚した。二日前にいつでも君のことを考えていると伝えたけれど、それも嘘になってしまった。彼の気になっていた人間は、永久に死んでしまったのだ。

時は巡る。公爵として臣籍降下し、東に領地を賜った彼は、王都と領地を行き来する生活を送っていた。妻は娶っておらず、養子も迎えていない。不必要なことに労力を割く手間が惜しかったためである。
彼は時空間魔法の研究をしていた。成功すれば、時を遡行することも未来に行くことも可能である。時を遡行して魂が消えた原因を探るもよし、未来に行ってそういった研究の解明を見るのもよし、なんとも素晴らしい研究である。
彼は研究のため、また希少な闇属性魔法使いであるため、王宮附属の魔法院に所属していた。魔法使いは俗世での地位を捨てた者が多く、訪問の時間帯は問われないため、昼に社交をして夜に訪問することが多かった。
その日はたまたま先方の都合で商談が延期になり、時間を持て余したため昼時に魔法院に向かった。時空間魔法の研究の副産物である転移魔法についての調整を行うつもりだった。魔法院には外部の侵入を阻む魔法がかけられているため、魔法院にほど近く、人気の少ない廊下に、家から直接転移した。途端、角を曲がってきた少女とぶつかった。少女は尻餅をついた。年に見合わぬ高いヒールの靴が、片方脱げそうになっていた。靴擦れでもしているのか、足が少し腫れている。彼は急いで少女に手を差し伸べた。

「済まない、大丈夫かい?」
「不注意でした、申し訳――」

顔を上げた少女は絶句した。黄金色の瞳が見開かれ、魔力の波長が急激にうねるのを彼は感じた。

「靴擦れをしているようだね。手当てをしてあげよう」

足に手を伸ばした途端、少女の喉から歪な呼吸音が漏れた。波長の乱れが段々と大きくなり、唐突に平坦になった。同時に少女の体が傾ぐ。

「......令嬢? ザイツェフェルト嬢!」

少女はきつく目を瞑ったまま、悪夢を見ているかのように苦しげな顔をしていた。少女の名誉を考えればこのまま放り出すわけにもいかない。幸いにも周囲に人はいなかったので、彼は急いで魔法院に向かった。最初に会った女魔法使いに治療を頼み、部屋の外で待つことにした。
何しろ気になることがあった。
ひとりひとり違うはずの魔力が、消えた魂と酷似していたのだ。

「――ザイツェフェルト公爵が嫡孫、ベルローズと申します。閣下にご迷惑をおかけしたこと、お詫び申し上げます」

部屋を出てきた令嬢は、抑揚のない声でそう言って頭を下げた。波長は相変わらず乱れていたが、それを全く感じさせない所作だった。

「頭を上げてくれ、令嬢。私こそ、驚かせて済まなかったね。怪我は大丈夫かい?」
「はい。ヴィーク卿が手当をしてくださいました」
「それはよかった。王宮の門まで送ろうか」
「お心遣いはありがたいですが、大丈夫です。ひとりで問題ありません。閣下は魔法院に御用がおありなのですよね」
「送っていくのはすぐだからね。足を怪我しているのだし、歩くのは大変だろう?」
「いえ、どうかお気になさらず。失礼いたします」

少女は頑なに帰ろうとする。これまで会ったことは殆どないのに、どうしてか少女は彼を嫌っているようだった。それでもなんとか魔力の酷似の理由を知りたくて、彼は少女の手を掴んだ。

「目を瞑って」

思い描いたのは王宮の正門から少し離れたところ。周囲に人はいない。

「......え」
「ね? すぐだっただろう?」

少女は呆然と周囲を見回した。波が跳ねる。声音が僅かに抑揚を帯びた。

「この魔法、他に使える方はいらっしゃいませんか? 教えを乞いたいのですが」
「いないはずだよ。最近作ったばかりだから」
「......そうでしたか」

声音が翳る。波が小さくなった。
新たなことを知り、振幅が大きくなる。これは、かつて彼が会話したいとこいねがった元の魂と同じ動きだった。

「まだ、人ふたり転移させるのがやっとなんだけれど......もしよければ、私が教えようか?」
「閣下の貴重なお時間をいただくわけには参りません」
「構わないよ。暫く都に滞在する予定だから」
「結構です。お時間をいただきまして申し訳ありませんでした。それでは失礼いたします」

少女は一切隙のないカーテシーをしてその場から去って行った。
――その上で、彼を嫌煙する。それはもしや。
彼は手で口元を覆った。口角がどんどん上がっていくのが分かるが、止められない。

「生まれ変わりか」

あの魂は、なんと数奇なのであろう。
考えるだけで胸が躍った。
さあ、どうやって話をしようか。

――彼の期待とは裏腹に、それから少女が姿を消すまで、少女とは儀礼的な挨拶以外を交わすことはなかった。少女が徹底して彼を避けたためである。影に溶け込もうかとも考えたが、少女の魔力は彼のものより多く、叶わなかった。いい実験体があるのに実験も観察もできず、彼は心の中で血涙を流した。異世界人が亡くなり、同時に少女が行方不明になったと聞いて、青ざめたものである。こんなことなら手っ取り早く監禁でもしておくべきであった。
嘆いても遅い。もはや実験体は見つからない。
以降、彼は暫く活力を失った。二度も実験体を逃してしまったということが悔しくてならなかった。一年以上は経ち、なんとか気持ちを整理すると、魔法で時を遡行するしかない、と心を決めた。領地に籠り、魔法の研究に明け暮れた。王都にも滅多に出向かず、屋敷からも出ず、世捨て人のように暮らす彼には、錯乱した国王を――彼にとっての異母弟を止めてくれという貴族や民の嘆きは耳に入らなかった。

「できた......完成した!」

時を遡行する魔法が出来たのは、異世界人が亡くなって十年以上が経過したある日のことであった。かなり複雑な術式であり、彼自身の血肉と膨大な魔力を要する魔法だが、完成すれば言うことなしである。
彼は晴れやかな気分で部屋を出た。暫く飲まず食わずだったので、今血肉を抜くと魔法を使う体力がなくなると考えたのだ。そこで初めて、何やら屋敷が騒がしくなっていることに気づいた。使用人が血走った眼で走り寄ってきた。

「閣下、お逃げください、陛下が、陛下が――」

目の前で使用人は血しぶきをあげて倒れる。彼は驚いてその倒れ伏した体を見下ろした。

「――久しぶりだね、兄上」
「陛下」

倒れ伏した体の向こう、返り血を体中に浴びて立っているのは、五年前に国王として即位した彼の異母弟だった。

「何事ですか」
「今の国の状況を、あなたはご存知かな。あの女が死んでから、殆ど屋敷から出ていなかったようだけれど」
「陛下の様子が尋常でないという噂は聞き及んでおります」

面倒だったので何もしなかったが。

「それでもあなたが屋敷から出なかったのは、あの女への愛ゆえなのかな?」

あの女とは誰のことだろう。共通の知り合いとして思い出せる人物はいないし、そもそも彼が愛した人などいないが。

「ねえ、兄上。私を裏切っていた時、何を考えていたんだい?」
「裏切り......」
「口づけひとつ、裏切りにはならないと? 心の中での思いは不貞ではないと言いたいのかい?」

ようやくあの女=異世界人という像が結べた。そういえば、一度願われて口づけをした覚えがある。

「陛下、私は」
「言い訳など聞きたくない」

驚いたことに、異母弟は泣いていた。なぜだろう。確かに口づけはしたし慕われていたが、相思相愛の夫婦になったはずである。

「うんざりなんだ。婚約者が悪魔に乗っ取られたのにも気づかず、うかうかと悪魔に恋をし、欺かれ、子まで成したなんて」
「陛下、亡き妃殿下は悪魔では」

悪魔ではなく異世界人である、と言いたかったが、異母弟は苛立たしげに首を振り、話を聞こうとしない。

「人の体を乗っ取り、この世界が物語の中だなどと宣い、物語通りに世界を進めようと画策するのが悪魔ではないと? あぁそれとも、兄上は乗っ取りのことも知らなかったのかな。愛する人にも、己が悪魔だとは言えなかったのか」
「ですから、亡き妃殿下は悪魔ではなく」

そこから先は言葉にならなかった。自分の胸に生えた剣を、彼はあどけない表情で見つめた。
何が、起きているのだろう。この剣は一体何だろう。どうして体から力が抜けていっているのだろう。

「――もういいよ兄上。もう、すべてがどうでもいい」

鋭い衝撃と同時に、口の中に血の味が広がった。視界が反転する。視野が急速に狭まっていく。
最後に見えたのは、血の滴る銀色の剣だった。
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