20 / 59
第二十話 小さな悲劇
しおりを挟む
『わぁ......可愛い!』
留学に行った兄から、早めの誕生日プレゼントが届いた。小ぶりな貝殻を使ったネックレスは不思議な光沢を帯びていて、アイシャは一目見て気に入った。
『よかったですね、アイシャ様』
『うん! お兄様にお礼のお手紙を書かなくっちゃ』
アイシャはこのネックレスをいつも身につけた。眠るときは枕元に置き、側にいない兄の身代わりであるかのように大切にしていた。
年の暮れのことである。アイシャはいつものように図書館に足を運んだ。前王朝を滅ぼした時に貴重な書物が多く失われてしまったが、それでも十分な数の書物が残っている。アイシャはいつものように窓際の席に腰かけて書物を読んでいた。
『――あーら、こんなところにネズミがいるなんて。書物を食べに来たのかしら?』
アイシャはびくりと肩を震わせた。恐る恐る振り返ると、年上の姪であるバドリーヤ皇孫女が歪な笑みを浮かべて立っていた。アイシャは慌てて跪き、唇を噛みしめた。
——ついてないわ。バドリーヤ様にお会いするなんて。
バドリーヤは2年前、アイシャの異母兄である皇太子がアイシャを襲おうとした場面に居合わせ、以降アイシャを父を誑かした女として毛嫌いしているのだ。恥をかかされた、という理由で皇太子にも憎まれている。同母兄であるアーキルまで巻き込んでしまったのが申し訳なかった。
『ば、バドリーヤ皇孫女さまにお目にかかります』
『お前、どうしてこんなところにいるの? まさか、書物を盗もうとしていたんじゃないでしょうね? ああ、信じられない! こんな卑しい娘が皇宮にいるなんて』
『わ、わたしはただ書物を読んでいただけで』
『煩いわね、誰もお前なんかに聞いてないわよ!』
『きゃっ!』
蹴り飛ばされて、アイシャは背中を強かに打ち付けた。バドリーヤはそれを見てせせら笑う。
『地面に転がっている方がお似合いよ。下民——あら?』
アイシャが起き上がった瞬間、強い力でネックレスごと引っ張られた。間近で睨みつけられ、アイシャは震えあがった。
『お前、これは何?』
『そっ、それは......アーキルお兄様がわたしの誕生日に下さったもので』
『そんなことを聞いているんじゃないわよ! これは貝殻でしょう?』
『は、はい』
『あたくしに寄越しなさいな』
『え』
アイシャはぽかんと目を見開いた。これまでバドリーヤがアイシャから物を奪ったことはなかった。アイシャが持つ物は平民のもののようで、奪う価値もなかったからではあるが。
『光栄に思いなさい。このあたくしが欲しいと言っているのよ』
『あの、でもこれは......お兄様がわざわざ南の王国で買ってくれたもので』
『何よお前、このあたくしに逆らう気!? お父様に言いつけてやるわ!』
『あ、あ、お許しください!』
アイシャは涙目で這いつくばり、許しを請うた。自分を襲おうとした30も年上の異母兄の存在は恐怖の権化だった。あれ以来、兄以外の男性とは話すことさえも儘ならない。
『分かればいいのよ、早くあたくしにおよこし』
『あ、あの......これは、そんなに高価ではないと聞きました。皇孫女さまなら、もっといいものを手に入れられると思います』
普段のアイシャならば素直に渡していただろう。しかし留学中の兄からもらったプレゼントを手放しがたく、思わず逆らってしまった。
途端にバドリーヤは眉を吊り上げる。
『はあ!? このあたくしに喧嘩を売っているの?』
『ちが、わたしはただ、』
『もういいわ! 兵! この生意気な小娘のネックレスを奪っておしまい!』
『いや、やめて、いやーーーっ!』
男に触れられているという恐怖で、アイシャは暴れた。手足を振り回した精一杯の抵抗は、寧ろ衛兵たちの怒りを招いた。
『こいつ......生意気な!』
たまたま肘打ちを食らったのは、身分ある兵士だった。頭に血が上った男は、勢いのままにアイシャの首を絞めつけた。猛烈な抵抗が次第に弱くなり、ぱたりと止まった。
『お、お前......』
周囲は愕然としてアイシャを絞め殺した兵士を見つめた。そこで初めて、兵士は組み敷いた皇女が息をしていないことに気づいた。兵士たちは波が引くようにアイシャから一歩離れる。
『ようやく奪えたの? さっさとあたくしに渡しなさい』
『で、殿下......あいつが、あいつが皇女さまを殺しました!』
バドリーヤは目を見開いた。視界に入れば気に食わないし、虐めてやったけれど、死んでほしいとまで思ったことはなかった。なぜなら彼女は薄々理解していた。10になったばかりの子供が40過ぎの男――しかも異母兄を誘惑するはずがないと。
——己の父がそのような屑であると認めたくなかっただけで。
『ちが、違うんです! 皇女さまが抵抗するから仕方なく......そもそも皇孫女さまがネックレスを奪えと命令するから!』
狼狽えた兵士が立ち上がり、アイシャの体を跨ごうとして転んだ。周囲の兵士がそれを避け、アイシャの亡骸がバドリーヤの視界に入る。赤黒く変色した顔が。
バドリーヤは悲鳴を上げた。何事かと図書館にいた者たちが集まり、皇女が死んだという報が広まっていく。
アイシャを殺した兵士は速やかに牢に入れられた。しかしながら兵士の祖父が建国の功臣であったため、その罪はもみ消されることとなった。それどころか兵士の父は、さもアイシャが悪いかのように話が仕立て、アイシャをこそ罪に問うべきであると皇帝に訴えたのである。
皇帝は話をろくに聞いていなかったため、では死後処刑せよ、と命じた。
アイシャは遺体をばらばらにされ、埋葬されることもなく捨てられた。アイシャを擁護した付き人たちは舌を抜かれ、過酷な労働に従事させられることになった。
アーキルがこれを知るのは2か月後のこと。皇孫女バドリーヤからの手紙によるものであった。
留学に行った兄から、早めの誕生日プレゼントが届いた。小ぶりな貝殻を使ったネックレスは不思議な光沢を帯びていて、アイシャは一目見て気に入った。
『よかったですね、アイシャ様』
『うん! お兄様にお礼のお手紙を書かなくっちゃ』
アイシャはこのネックレスをいつも身につけた。眠るときは枕元に置き、側にいない兄の身代わりであるかのように大切にしていた。
年の暮れのことである。アイシャはいつものように図書館に足を運んだ。前王朝を滅ぼした時に貴重な書物が多く失われてしまったが、それでも十分な数の書物が残っている。アイシャはいつものように窓際の席に腰かけて書物を読んでいた。
『――あーら、こんなところにネズミがいるなんて。書物を食べに来たのかしら?』
アイシャはびくりと肩を震わせた。恐る恐る振り返ると、年上の姪であるバドリーヤ皇孫女が歪な笑みを浮かべて立っていた。アイシャは慌てて跪き、唇を噛みしめた。
——ついてないわ。バドリーヤ様にお会いするなんて。
バドリーヤは2年前、アイシャの異母兄である皇太子がアイシャを襲おうとした場面に居合わせ、以降アイシャを父を誑かした女として毛嫌いしているのだ。恥をかかされた、という理由で皇太子にも憎まれている。同母兄であるアーキルまで巻き込んでしまったのが申し訳なかった。
『ば、バドリーヤ皇孫女さまにお目にかかります』
『お前、どうしてこんなところにいるの? まさか、書物を盗もうとしていたんじゃないでしょうね? ああ、信じられない! こんな卑しい娘が皇宮にいるなんて』
『わ、わたしはただ書物を読んでいただけで』
『煩いわね、誰もお前なんかに聞いてないわよ!』
『きゃっ!』
蹴り飛ばされて、アイシャは背中を強かに打ち付けた。バドリーヤはそれを見てせせら笑う。
『地面に転がっている方がお似合いよ。下民——あら?』
アイシャが起き上がった瞬間、強い力でネックレスごと引っ張られた。間近で睨みつけられ、アイシャは震えあがった。
『お前、これは何?』
『そっ、それは......アーキルお兄様がわたしの誕生日に下さったもので』
『そんなことを聞いているんじゃないわよ! これは貝殻でしょう?』
『は、はい』
『あたくしに寄越しなさいな』
『え』
アイシャはぽかんと目を見開いた。これまでバドリーヤがアイシャから物を奪ったことはなかった。アイシャが持つ物は平民のもののようで、奪う価値もなかったからではあるが。
『光栄に思いなさい。このあたくしが欲しいと言っているのよ』
『あの、でもこれは......お兄様がわざわざ南の王国で買ってくれたもので』
『何よお前、このあたくしに逆らう気!? お父様に言いつけてやるわ!』
『あ、あ、お許しください!』
アイシャは涙目で這いつくばり、許しを請うた。自分を襲おうとした30も年上の異母兄の存在は恐怖の権化だった。あれ以来、兄以外の男性とは話すことさえも儘ならない。
『分かればいいのよ、早くあたくしにおよこし』
『あ、あの......これは、そんなに高価ではないと聞きました。皇孫女さまなら、もっといいものを手に入れられると思います』
普段のアイシャならば素直に渡していただろう。しかし留学中の兄からもらったプレゼントを手放しがたく、思わず逆らってしまった。
途端にバドリーヤは眉を吊り上げる。
『はあ!? このあたくしに喧嘩を売っているの?』
『ちが、わたしはただ、』
『もういいわ! 兵! この生意気な小娘のネックレスを奪っておしまい!』
『いや、やめて、いやーーーっ!』
男に触れられているという恐怖で、アイシャは暴れた。手足を振り回した精一杯の抵抗は、寧ろ衛兵たちの怒りを招いた。
『こいつ......生意気な!』
たまたま肘打ちを食らったのは、身分ある兵士だった。頭に血が上った男は、勢いのままにアイシャの首を絞めつけた。猛烈な抵抗が次第に弱くなり、ぱたりと止まった。
『お、お前......』
周囲は愕然としてアイシャを絞め殺した兵士を見つめた。そこで初めて、兵士は組み敷いた皇女が息をしていないことに気づいた。兵士たちは波が引くようにアイシャから一歩離れる。
『ようやく奪えたの? さっさとあたくしに渡しなさい』
『で、殿下......あいつが、あいつが皇女さまを殺しました!』
バドリーヤは目を見開いた。視界に入れば気に食わないし、虐めてやったけれど、死んでほしいとまで思ったことはなかった。なぜなら彼女は薄々理解していた。10になったばかりの子供が40過ぎの男――しかも異母兄を誘惑するはずがないと。
——己の父がそのような屑であると認めたくなかっただけで。
『ちが、違うんです! 皇女さまが抵抗するから仕方なく......そもそも皇孫女さまがネックレスを奪えと命令するから!』
狼狽えた兵士が立ち上がり、アイシャの体を跨ごうとして転んだ。周囲の兵士がそれを避け、アイシャの亡骸がバドリーヤの視界に入る。赤黒く変色した顔が。
バドリーヤは悲鳴を上げた。何事かと図書館にいた者たちが集まり、皇女が死んだという報が広まっていく。
アイシャを殺した兵士は速やかに牢に入れられた。しかしながら兵士の祖父が建国の功臣であったため、その罪はもみ消されることとなった。それどころか兵士の父は、さもアイシャが悪いかのように話が仕立て、アイシャをこそ罪に問うべきであると皇帝に訴えたのである。
皇帝は話をろくに聞いていなかったため、では死後処刑せよ、と命じた。
アイシャは遺体をばらばらにされ、埋葬されることもなく捨てられた。アイシャを擁護した付き人たちは舌を抜かれ、過酷な労働に従事させられることになった。
アーキルがこれを知るのは2か月後のこと。皇孫女バドリーヤからの手紙によるものであった。
1
あなたにおすすめの小説
娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!
【完結】完全無欠の悪女様~悪役ムーブでわがまま人生謳歌します~
藍上イオタ
恋愛
「完全無欠の悪女、デステージョに転生してる!?」
家族に搾取され過労で死んだ私が目を覚ますと、WEB漫画世界に転生していた。
「悪女上等よ! 悪の力で、バッドエンドを全力回避!」
前世と違い、地位もお金もあり美しい公爵令嬢となった私は、その力で大好きなヒロインをハッピーエンドに導きつつ、自分のバッドエンドを回避することを誓う。
婚約破棄を回避するためヒーローとの婚約を回避しつつ、断罪にそなえ富を蓄えようと企むデステージョだが……。
不仲だったはずの兄の様子がおかしくない?
ヒロインの様子もおかしくない?
敵の魔導師が従者になった!?
自称『完全無欠の悪女』がバッドエンドを回避して、ヒロインを幸せに導くことはできるのか――。
「小説化になろう」「カクヨム」でも連載しています。
完結まで毎日更新予定です。
能ある令嬢は馬脚を隠す
カギカッコ「」
恋愛
父親の再婚で継家族から酷い目に遭っていたアンジェリカは、前世魔法使いだった記憶、能力が覚醒する。その能力を使って密かに不遇から脱出して自由な人生をと画策するアンジェリカだが、王太子レイモンドに魔法能力がバレた。彼はアンジェリカの能力を買って妃にと言ってきて断れず婚約はしたが、王太子妃などとんでもない。そんなわけで自由になるためにアンジェリカ最大の企みが隠された結婚式当日、企みは計画通り行った……はずだった。王太子レイモンドの予想外の反応さえなければ。アンジェリカへの愛情を見せたレイモンドのために、結果として彼女の人生選択が変わった、そんな話。
因みにキャラの基本的な容姿のカラー設定はしておりません。黒髪でも金髪でも好きなイメージをお付け下さい。全六話。長さ的には中編です。
銀色の恋は幻 〜あなたは愛してはいけない人〜
月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
森に薬草を採りに出掛けた幼い兄妹が出会った美しい少年王。王の森に勝手に入ったと咎められ、兄は殺されてしまう。そのショックで記憶を失った妹スイランは町の商人ガクに拾われリンファと名付けられる。
やがて美しく成長したリンファは後宮で働くことになる。後宮入りする前日、森で出会った見知らぬ青年と恋に落ちるのだが、名前も知らぬままその場を離れた。そして後宮で働くこと数ヶ月、観月祭に現れた王はあの時の青年だった!
王の妃となり幸せな日々を過ごすリンファ。だがその日々は長く続かなかった
……。
異世界の中華です。後宮の設定などはふんわりゆるゆるですので、ご了承ください。
【完結】年下幼馴染くんを上司撃退の盾にしたら、偽装婚約の罠にハマりました
廻り
恋愛
幼い頃に誘拐されたトラウマがあるリリアナ。
王宮事務官として就職するが、犯人に似ている上司に一目惚れされ、威圧的に独占されてしまう。
恐怖から逃れたいリリアナは、幼馴染を盾にし「恋人がいる」と上司の誘いを断る。
「リリちゃん。俺たち、いつから付き合っていたのかな?」
幼馴染を怒らせてしまったが、上司撃退は成功。
ほっとしたのも束の間、上司から二人の関係を問い詰められた挙句、求婚されてしまう。
幼馴染に相談したところ、彼と偽装婚約することになるが――
慈愛と復讐の間
レクフル
ファンタジー
とある国に二人の赤子が生まれた。
一人は慈愛の女神の生まれ変わりとされ、一人は復讐の女神の生まれ変わりとされた。
慈愛の女神の生まれ変わりがこの世に生を得た時、必ず復讐の女神の生まれ変わりは生を得る。この二人は対となっているが、決して相容れるものではない。
これは古より語り継がれている伝承であり、慈愛の女神の加護を得た者は絶大なる力を手にするのだと言う。
だが慈愛の女神の生まれ変わりとして生を亨けた娘が、別の赤子と取り換えられてしまった。
大切に育てられる筈の慈愛の女神の生まれ変わりの娘は、母親から虐げられながらも懸命に生きようとしていた。
そんな中、森で出会った迷い人の王子と娘は、互いにそれと知らずに想い合い、数奇な運命を歩んで行くこととなる。
そして、変わりに育てられた赤子は大切に育てられていたが、その暴虐ぶりは日をまして酷くなっていく。
慈愛に満ちた娘と復讐に駆られた娘に翻弄されながら、王子はあの日出会った想い人を探し続ける。
想い合う二人の運命は絡み合うことができるのか。その存在に気づくことができるのか……
姉妹のお相手はわたくしが見つけますわ ー いき遅れ3姉妹の場合
葉月ゆな
恋愛
「フェリシアが結婚して、フェリシアの子供が侯爵家を継げばいい」
女侯爵である姉が言い出した。
3姉妹が10代のころに両親がなくなり侯爵家の建て直しで、この国では行き遅れと呼ばれる部類に入っているシャルロッテ(長女)、フェリシア(次女)、ジャクリーン(三女)の美人三姉妹。
今日まで3人で頑張って侯爵家を建て直し、落ち着いたからそろそろ後継者をと、フェリシアが姉に結婚を薦めれば、そんな言葉が返ってきた。
姉は女侯爵で貿易で財を成している侯爵家の海軍を取り仕切る男装の麗人。
妹は商会を切り盛りする才女。
次女本人は、家内の采配しかできない凡人だと思っている。
しかしフェリシアは姉妹をけなされると、心の中で相手に対して毒舌を吐きながら撃退する手腕は、社交界では有名な存在だ(本人知らず)。
なのに自慢の姉妹は結婚に興味がないので、フェリシアは姉妹の相手を本気で探そうと、社交に力を入れ出す。
フェリシアは心の中で何か思っているときは「私」、人と喋るときは「わたくし」になるのでご注意を。
私たちの離婚幸福論
桔梗
ファンタジー
ヴェルディア帝国の皇后として、順風満帆な人生を歩んでいたルシェル。
しかし、彼女の平穏な日々は、ノアの突然の記憶喪失によって崩れ去る。
彼はルシェルとの記憶だけを失い、代わりに”愛する女性”としてイザベルを迎え入れたのだった。
信じていた愛が消え、冷たく突き放されるルシェル。
だがそこに、隣国アンダルシア王国の皇太子ゼノンが現れ、驚くべき提案を持ちかける。
それは救済か、あるいは——
真実を覆う闇の中、ルシェルの新たな運命が幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる